Tomotubby’s Travel Blog

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偶然のできごと #2

2009-06-13 | 横濱・中華街
新幹線に乗った。JR東日本の新幹線には、月刊誌「トランヴェール」という無料誌が各座席に置いてあって、これがなかなか面白い。今月の特集は博覧会絡みなのか「横浜は、いつも音楽の街」。横浜ゆかりの歌がいくつか紹介されていて、その中にユーミンの「海を見ていた午後」が載せられていた。

「海を見ていた午後」
歌/荒井由美 作詞・作曲/荒井由美

あなたを思い出す この店に来るたび
坂を上って きょうもひとり来てしまった
山手のドルフィンは 静かなレストラン
晴れた午後には 遠く三浦岬も見える
ソーダ水の中を 貨物船がとおる
小さなアワも恋のように消えていった
ソーダ水の中の貨物船というイメージが洒落ている。作詞された当時は、まだベイブリッジはできていなかったろうから、歌詞の風景は随分変わったことだろう。知らなかったが、「ドルフィン」というレストランは今も実在していて、ユーミンの歌に憧れて披露宴を挙げる(熟年?)カップルが少なからずいるようだ。

私にとって港町の風景といえば神戸であり、横浜を歌ったこの歌に対して特に思い入れはないが、今回驚いたのは、その日車中で読もうと持ち込んだ「倉橋由美子の怪奇掌篇」という掌篇小説集の最初の一篇「ヴァンピールの会」の冒頭に、この歌詞が引用されていたことだった。実際には、車内誌を斜め読みして見つけたユーミンの歌を空いた車内で鼻歌しながら、倉橋由美子をさあ読もうとしたら、一ページ目にまさしくその歌が取り上げられていたのだった。倉橋由美子が歌詞を覚えるほどに荒井由美を聞いていたというのも少し意外だった。名前は似ているけど。

この程度の偶然ならさして驚くほどのことではないと言われそうだが、今回は少し違って、この後にも偶然が続く。詳しくは次回。

つづく

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