Tomotubby’s Travel Blog

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「城隍廟」の「城隍神」

2005-02-19 | 九分、台湾のポジターノ!?
「城隍廟」とは、城で囲まれた都市、つまり城市、の守護神「城隍神」を祀った道教の寺廟です。元々、中国大陸津々浦々、都市には必ず城隍廟があり、盛大なお祭りが行われていたそうです。しかし大陸では、共産党政権下でこのような伝統は迷信と見做され、文化大革命時には多くの寺廟や神像が破壊されたことから、城隍神信仰は衰えた観があります。例えば、上海の「豫園商場」は有名な観光スポットですが、その中心は、そもそも名園「豫園」ではなく「城隍廟」でした。「商場」は「城隍廟」の周りに自然発生した門前市だったのです。1990年代に「城隍廟」は再建されましたが、それまでは荒れ放題で店舗スペースとして活用されていたそうです。ということで、信仰の空白期間のあった大陸より、断絶の無かった台湾で城隍神信仰の伝統が大切に遺されているようです。

城隍廟には、現存しそれぞれの街で貢献した人物が城隍神として祀られています。人々からは「城隍爺」とも呼ばれていて「城隍夫人」も一緒に祀られていたりします。道教にあって人々とは縁遠い、元始天尊、太上老君、玉皇上帝のような神々と比べると身近な親しみやすい神様なのかもしれません。街を外敵から守り、疫病と戦い、街に住む人間の生前の悪事を見張って死後に裁きます。悪事を行っていた人間の霊魂は地獄へ送るといわれ、冥界の知事、裁判官のような存在です。


九分の城隍神。バックはベトナム・フエのカイディン帝廟みたい...

台湾では、台南と新竹にある城隍廟が規模が大きく歴史もあり有名なようです。実は、Pet 君が「新竹科学工業園区」というサイエンス・パークを訪れた際、夜に城隍廟を訪れたらしく、そこで、Tomotubby がシアン・ホッケン寺院やタイガーバーム・ガーデンで見たのと同じような舌をべろりと伸ばした「怪物」の像を見たような気がする。と教えてくれました。

それで九分の地図に「城隍廟」の文字を見つけたとき、ここへいくとあの「怪物」に会えるかもしれない。是非ここへ行って「怪物」の素性を確かめたい。と思ったのです。

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