再びプーシキン美術館へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/20/5325df7e8cc9e1ef8ed14316c7fc77f1.jpg)
「テラスのゾラ」 1912年
プーシキン美術館には、マティスの描いたもう一つの「金魚」の絵、「テラスのゾラ」があります。「金魚」を題材にしたと言うよりむしろ、旅先のタンジールの街角で見た「金魚を愛でるモロッコ人女性」を描いた作品です。アフリカの強い陽の光が遮られて、画面の大部分を覆い尽くした日影を透明感のある青で描いて、その影の中に女性が座っています。影の中では金魚の赤がひときわ映えています。
この頃のマティスは青をふんだんに使った絵を描いています。現在、プーシキン美術館展で日本を巡回している「金魚」は例外ですが、MoMA所蔵の「金魚と彫刻」や「金魚とパレット」にしても青を基調とした作品です。輪郭のはっきりしない大画面の青の中に、金魚の赤や黄の暖色を置いて、メリハリをつけています。こういう描き方はフォービズムの作法とは別で、マティスが早くも見出した新境地ではないかと思います。
プーシキン美術館では、「テラスのゾラ」を中央に置いて、左側に「窓からの眺め、タンジール」、右側に「カスバの門」と、青を基調として描かれた二枚の作品を配することで「三幅対」にして飾られています。Tomotubby は、この「モロッコ三幅対」が最も印象深く、メモ帳にスケッチのようなものを残していました。
こんな感じ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/61/c81634e4c6425650dc7aa8e460ba5406.jpg)
ははは。へたくそじゃ~。
で、今回、いろいろ集めた素材をもとに、色も調整して「モロッコ三幅対」を作ってみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/df/0914a0827beac3dcaf248e8d6b7c6489.jpg)
「窓からの眺め、タンジール」「テラスのゾラ」「カスバの門」
この三枚が並べられているのを観るには、モスクワに行くしかないでしょう。Let Go。
The Moscow Times.com によりますと、ロシアは借金のカタに、ピカソとゴッホとモネを含めたプーシキンの名画を差し押さえられたみたいです。以下勝手に引用:-
=======================================
Thursday, November 17, 2005. Page 1.
Pushkin Paintings Seized, Let Go
By Carl Schreck
Staff Writer
First he went after Russian government bank accounts, then a giant sailing ship, only to have both slip out of his hands. Two fighter jets later escaped his grasp, but controversial Swiss businessman Nessim Gaon struck again this week when Swiss authorities seized four truckloads of paintings from the Pushkin Museum of Fine Arts worth an estimated $1 billion.
But Gaon's company, Geneva-based trading firm Noga, lost out once more in its attempt to claim unpaid debts when the Swiss government ordered the release Wednesday of the 54 paintings owned by the Russian government, including works by Pablo Picasso, Vincent Van Gogh and Claude Monet.
The Moscow Times.com
http://www.themoscowtimes.com/stories/2005/11/17/003.html
つづく
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/20/5325df7e8cc9e1ef8ed14316c7fc77f1.jpg)
「テラスのゾラ」 1912年
プーシキン美術館には、マティスの描いたもう一つの「金魚」の絵、「テラスのゾラ」があります。「金魚」を題材にしたと言うよりむしろ、旅先のタンジールの街角で見た「金魚を愛でるモロッコ人女性」を描いた作品です。アフリカの強い陽の光が遮られて、画面の大部分を覆い尽くした日影を透明感のある青で描いて、その影の中に女性が座っています。影の中では金魚の赤がひときわ映えています。
この頃のマティスは青をふんだんに使った絵を描いています。現在、プーシキン美術館展で日本を巡回している「金魚」は例外ですが、MoMA所蔵の「金魚と彫刻」や「金魚とパレット」にしても青を基調とした作品です。輪郭のはっきりしない大画面の青の中に、金魚の赤や黄の暖色を置いて、メリハリをつけています。こういう描き方はフォービズムの作法とは別で、マティスが早くも見出した新境地ではないかと思います。
プーシキン美術館では、「テラスのゾラ」を中央に置いて、左側に「窓からの眺め、タンジール」、右側に「カスバの門」と、青を基調として描かれた二枚の作品を配することで「三幅対」にして飾られています。Tomotubby は、この「モロッコ三幅対」が最も印象深く、メモ帳にスケッチのようなものを残していました。
こんな感じ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/61/c81634e4c6425650dc7aa8e460ba5406.jpg)
ははは。へたくそじゃ~。
で、今回、いろいろ集めた素材をもとに、色も調整して「モロッコ三幅対」を作ってみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/df/0914a0827beac3dcaf248e8d6b7c6489.jpg)
「窓からの眺め、タンジール」「テラスのゾラ」「カスバの門」
この三枚が並べられているのを観るには、モスクワに行くしかないでしょう。Let Go。
The Moscow Times.com によりますと、ロシアは借金のカタに、ピカソとゴッホとモネを含めたプーシキンの名画を差し押さえられたみたいです。以下勝手に引用:-
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Thursday, November 17, 2005. Page 1.
Pushkin Paintings Seized, Let Go
By Carl Schreck
Staff Writer
First he went after Russian government bank accounts, then a giant sailing ship, only to have both slip out of his hands. Two fighter jets later escaped his grasp, but controversial Swiss businessman Nessim Gaon struck again this week when Swiss authorities seized four truckloads of paintings from the Pushkin Museum of Fine Arts worth an estimated $1 billion.
But Gaon's company, Geneva-based trading firm Noga, lost out once more in its attempt to claim unpaid debts when the Swiss government ordered the release Wednesday of the 54 paintings owned by the Russian government, including works by Pablo Picasso, Vincent Van Gogh and Claude Monet.
The Moscow Times.com
http://www.themoscowtimes.com/stories/2005/11/17/003.html
つづく
観たくなりました!!しかも「三幅対」とはにくいことしますね。
青好きとしてはたまらない構成です!
貴重なメモまで見せていただき
ありがとうございました。
金魚のすべて見たことあるとはうらやましい。
MoMAのマティスはなぜかMETでみました。
http://blog.goo.ne.jp/ak96/e/61ea2ebecd5832d3423a655a695bf18b
MoMAにマティスのThe Plum blossom, 1948
が9月から展示されています。参考までに拙BLOG
http://blog.goo.ne.jp/ak96/e/173096c12fbf3d935da974fab66f47a9
ご覧ください。
これは今ソウルで開催されているのより、きっと凄かったに違いない。見てみたかったです。
昨年の春訪れたときは、エルンスト回顧展とフランス近代絵画を見るのが精一杯でした。飛行機が遅れなければ、夜間展示が見れた筈だったのですが...ノースウェスト憎し。