にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

『人生万歳!』

2011年01月12日 | MOVIE
『人生万歳!』WHATEVER WORKS(2009年/米)

監督・脚本: ウディ・アレン
出演:ラリー・デヴィッド。エヴァン・レイチェル・ウッド。パトリシア・クラークソ

かつて物理学でノーベル賞候補になったことがあるボリスは、受賞を逃したことで、厭世的になり自殺を図るも失敗。命は助かったものの妻とは離婚。仕事も失くし、今では古いアパートに住み、友人たちに皮肉たっぷりな人生観を論じ、子供相手にチェスを教えて日銭を稼ぐ生活を送っていた。そんなある日彼のアパートの前に田舎町から家出してきたというメロディという娘がいた。空腹で何か食べ物が欲しいという彼女に同情し、家にあげたボリスだが、一晩のはずがそのままメロディはボリスと共に暮らし始める・・・。

いやぁ、なんてウッディ・アレンな映画なんだろう(笑)。IQ200でとにかく自分は天才である。頭の悪い人間は嫌いだ。宗教を信じる奴も嫌いだ。口を開けば、いろんなことを批判。生きていることに嫌気を感じながらも、過去の自殺未遂のせいか、とにかく日々を過ごしているボリス。そんなボリスのところにかわいく若い家出娘が転がりこんだことでボリスの生活が変わり・・・というだけの物語だと思ってたのですが、まずメロディの母親が娘を訪ねてやってくる。娘に依存するどうにもいただけない女・・・ところが、この母親が・・・。そして次に父親がやってきて・・・。もう楽しすぎる。面白すぎます。「そんなバカな?」な連続。好きだなぁこういうの。「人生は厳しい。だけど楽しむためには何でもアリ」確かにそれでいいんじゃないって気がしますね。人さまに迷惑さえかけなきゃ楽しんだもん勝ちですよ。気持のいいラストの作品でした。

-2011.1.11 梅田ガーデンシネマ-


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2 Comments

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昨日観てきました。 (がちゃん)
2011-02-04 14:30:53
やり最高ですね、ウディ・アレン。
最初のほうのシーンで「地獄の黙示録」をパロってましたね。
主人公とメロディの関係は「マンハッタン」のウディとマリエル・ヘミングウェイを連想させるし、主人公の病気恐怖症は「ハンナとその姉妹」、画面の向こうから語りかけてくる手法は「アニー・ホール」、ラストのいい場面は「ラジオ・デイズ」とウディ・テイスト満載でした。
そして、「人生は惨めで残酷で確実なものは死だけだ」という、ウディのメッセージは相変わらずと、ファンとしてはたまらない作品となりました。
いい作品でしたね。
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間違いなくウディ映画ですよね。 (とめ)
2011-02-04 16:19:16
がちゃんさーん。
この作品は絶対に外さずにご覧になるだろうなと思ってました(笑)。
私がわかったのは「地獄の黙示録」だけでした。(^-^;
私はウディ作品にはそんなに思い入れないんですが、本当に面白い作品でした。
パパのバーでのシーンに「そこ!?」と思いっきり突っ込みたくなり、本当になんでもアリだな。と楽しくて仕方ない作品でしたよ。
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