『黒幕』(1966年/松竹)
監督:小林悟。
出演:天知茂。野川由美子。殿山泰司。扇町京子。高宮敬二。
大阪の岩倉製薬と東京の赤玉製薬は、互いに製薬会社のトップを狙うライバル会社。同じように売り出していた強精剤は、岩倉製薬の"王精"がはるかに売上を延ばしていた。赤玉の社長西条は、プロパーと呼ばれる社長直属の販売特殊任務の利根に"王精"の秘密を探るように命令する。プロパーとしての腕は超一流、しかも女性にモテモテでプレイボーイの利根は同僚の美人プロパーである千石に興味を抱き強引に彼女を口説き落とすも、なんと彼女は二重スパイだった。あっさりと敵の術中にはまり捕えられる利根。そして岩倉製薬の罠に落ち倒産の危機に瀕する赤玉製薬は・・・。
新東宝がつぶれ、他映画会社に流れた天知さんの数少ない主演作。しかもピンク映画では知る人ぞ知るという小林悟監督作品で、一般作品とは言えその後のピンク映画での活躍を彷彿とさせるラブシーン。そしてそこに絡むのが天知さん!なんて聞いたらもう見たい度MAXな状態で、何があっても見たい!って作品だったんで、1本の映画のために夜行バスに乗車。我ながらよくやるよなぁ・・・とは思いますが、見ないとすご~く後悔するような気がしたんですよ。でも初恋の人には何年もたってから会わない方がいいというよくある話がチラリとよぎる。期待度高すぎたな(笑)。いや、しかしこのとんでもなさは語るネタとしては最高だ。"王精"の秘密を探るために"王精"開発の研究者の元を訪ねるとそこいたのはその研究者(これがなんと殿山泰司。こういうコテコテ似合いますねぇこの方いかにも精力があって好きものそうで・・・(笑))の娘ほど年の離れた嫁なんだけど、この嫁がいかにもおつむが弱そうで好きもので・・・。ユリの群生地に利根を引き入れモーションをかける。「え?」とたじろぎながらもやる!おまけにお父ちゃんはこうするんだとテクニックまで指図され、嫌な顔をするがやる!最後には弱いとまで言われてしまう利根。最初から最後まで困った顔で、このシーンにはマジで困ってたんじゃなかろうかという気がする。女の子のお尻触るシーンもすごく触りにくそうだったし(笑)。お笑いキャラは好きだったようだけど、エロキャラは苦手だったようですね天知さん。天知茂主演作品として観るには不思議な作品だけど、ピンク映画を代表する小林悟監督のその後に続く一般作品として観るには面白いのかも・・・。
しかし期待度レベルが下がった今もう一度見たいと思ってたりする。癖になる映画か?(笑)。
2008.1.21 ラピュタ阿佐ヶ谷 -
監督:小林悟。
出演:天知茂。野川由美子。殿山泰司。扇町京子。高宮敬二。
大阪の岩倉製薬と東京の赤玉製薬は、互いに製薬会社のトップを狙うライバル会社。同じように売り出していた強精剤は、岩倉製薬の"王精"がはるかに売上を延ばしていた。赤玉の社長西条は、プロパーと呼ばれる社長直属の販売特殊任務の利根に"王精"の秘密を探るように命令する。プロパーとしての腕は超一流、しかも女性にモテモテでプレイボーイの利根は同僚の美人プロパーである千石に興味を抱き強引に彼女を口説き落とすも、なんと彼女は二重スパイだった。あっさりと敵の術中にはまり捕えられる利根。そして岩倉製薬の罠に落ち倒産の危機に瀕する赤玉製薬は・・・。
新東宝がつぶれ、他映画会社に流れた天知さんの数少ない主演作。しかもピンク映画では知る人ぞ知るという小林悟監督作品で、一般作品とは言えその後のピンク映画での活躍を彷彿とさせるラブシーン。そしてそこに絡むのが天知さん!なんて聞いたらもう見たい度MAXな状態で、何があっても見たい!って作品だったんで、1本の映画のために夜行バスに乗車。我ながらよくやるよなぁ・・・とは思いますが、見ないとすご~く後悔するような気がしたんですよ。でも初恋の人には何年もたってから会わない方がいいというよくある話がチラリとよぎる。期待度高すぎたな(笑)。いや、しかしこのとんでもなさは語るネタとしては最高だ。"王精"の秘密を探るために"王精"開発の研究者の元を訪ねるとそこいたのはその研究者(これがなんと殿山泰司。こういうコテコテ似合いますねぇこの方いかにも精力があって好きものそうで・・・(笑))の娘ほど年の離れた嫁なんだけど、この嫁がいかにもおつむが弱そうで好きもので・・・。ユリの群生地に利根を引き入れモーションをかける。「え?」とたじろぎながらもやる!おまけにお父ちゃんはこうするんだとテクニックまで指図され、嫌な顔をするがやる!最後には弱いとまで言われてしまう利根。最初から最後まで困った顔で、このシーンにはマジで困ってたんじゃなかろうかという気がする。女の子のお尻触るシーンもすごく触りにくそうだったし(笑)。お笑いキャラは好きだったようだけど、エロキャラは苦手だったようですね天知さん。天知茂主演作品として観るには不思議な作品だけど、ピンク映画を代表する小林悟監督のその後に続く一般作品として観るには面白いのかも・・・。
しかし期待度レベルが下がった今もう一度見たいと思ってたりする。癖になる映画か?(笑)。
2008.1.21 ラピュタ阿佐ヶ谷 -