にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

【落語】第638回田辺寄席「新・じっくりたっぷりの会 笑福亭銀瓶の段」

2013年04月28日 | 落語会
第638回田辺寄席「新・じっくりたっぷりの会 笑福亭銀瓶の段」(2013.4.17 桃ケ池市民活動センター)
-演目-
開口0番 桂文太さん「着物」
桂和歌ぽんさん「十徳」
笑福亭銀瓶さん「書割名人」
桂雀松さん「天神山」
 仲入り
桂文太さん「親子茶屋」
笑福亭銀瓶さん「帯久」

開口0番の御題は「着物」着物のことを呉服っていうのは、昔「呉」の国から渡ってきたから呉服なんだそうで、私以外にも知らなかった人がいらっしゃったようで会場に小さく「ほ~」という声があがる。それから文太さんが入門した当時の四天王のお話に。芸風ももちろん違うけど好んで着ていた着物もそれぞれ・・・と。なるほど。

着物の話のあとは開口一番は「十徳」で文福さんの御弟子さんの和歌ぽんさん。入門4年目。ホントなら修業は明けてるんだけど、2度ほど脱走しているのでまだ修業中だとか(笑)。
えっと・・・。ゴメン。こんなにつらい開口一番は初めてだった。(^-^; ま・・・がんばんなよ!

続いては楽屋は危ないと財布を高座まで持ってきてた銀瓶さん。泥棒の話ということで芸が細かいです。「書割名人」を聴くのは二回目。面白い噺ですよね。「つもり」の人生はある意味面白いかもしれない。「やられたあ!」と高座の上でバッタリとなってオチなんですが、どうもイマイチ下座の音と合わなかったようでした。

桂雀松さんは「天神山」。雀三郎さんの「天神山」を2回聴いてるんですが、ヘンチキの源助は雀三郎さんの方が豪快。だけど幽霊の小糸さんは雀松さんの方が色っぽい。雀松さんの女性いいんですよねぇ。この方の「猿後家」なんていいだろうな。聴いてみたいです。

仲入りはお茶とお菓子のサービスあり。ホント親切な会ですよ。

文太さんのネタは「親子茶屋」。これ以前、米二さんで聴いたことあるんですが、ふざけた親子です(笑)。そしてつっこんでしまうと・・・扇子で顔隠してても着物でわかるだろう息子よ!と思ったりなんかするんですが、ま、そこは落語ですからね(笑)。

トリはお目当てだった「帯久」。この噺初めて聴いたのは染二さんでだったんですが、演者が変わるだけでこれだけ雰囲気かわりますか?な「帯久」でした。銀瓶さん過去二回聴いたのは二回とも新作だったんで、今回は古典ということでも楽しみにしていたんですが、新作よりも古典重点的にやって下さい!と思いました。銀瓶さんの古典いいわ。そしてこの「帯久」もいい。途中お白洲ということで遠山の金さんネタが入って、なんとも楽しい「帯久」でした。

この日もしっかり堪能しました・・・が、ちょっとと言うかかなり気になったのが、なーんかね、お囃子の太鼓がね、微妙だったんですよね。リズムが少しズレてるような・・・。そんな風に感じたの私だけかなぁ。

【落語】第7回 二の会

2013年04月25日 | 落語会
第7回二の会(2013.4.24 トリイホール)
-演目-
桂二葉さん「子ほめ」
笑福亭鶴二さん「ハンカチ」
林家染二さん「立ち切れ線香」
 仲入
桂米二さん「住吉駕籠」

私の好きな米二さんと染二さん、お二人を同時に見られるという私にとってはとてもおいしい会だった「二の会」今回が最終回ということで残念だなぁ~・・・という思いを胸に会場へ。会場に入ってまず「席少な!」と驚いちゃったよ。(^-^;まぁ、まぁ・・・そういうことなんだろうな。
こんなにカラーの違う三人一度に見られるんだからいいんじゃないの?って私は思うんだけど、きっとそれぞれのファンの中には米二さんは好きだけど染二さんは・・・とか染二さんは好きなんだけど鶴二さんは・・・なんてのがあるんでしょうね。あまりにも個性バラバラすぎて。

開口一番。ホントは二乗さんだったんですが、なんとダブルブッキングしちゃったそうで、急遽二葉ちゃんに。どっかの俳優が上演時間間違えてて舞台に穴あけて、その日は舞台中止なんてのがありましたが、そのこと思えばまだマシだったんじゃないのかとは思いますけどね。
二葉ちゃんのネタは「子ほめ」。舞台が終わって中入の時に着替えて受付にいる二葉ちゃんの姿を見た私の前の席のおじさん二人が、「あれ自分の毛やったんや」なんてことをおっしゃっていた。そんなわざわざかつら被って舞台出る人いないだろう?って思うんですけどねぇ。

続いての鶴二さんは、修業時代の話をマクラに結構長く話された。いいですねぇ松鶴師匠。さすが「寝ずの番」のモデルです(笑)。ネタに入って、どうも新作っぽいなぁ、これはタイトルわかんないよ・・・と思ってたら以前聴いたことのある「ハンカチ」でした。そして今回、新作はそれこそ演者さんによって全く雰囲気の違う噺になるんだと気付きました。現代の話だから余計にその演者さんのカラーが出るんですね。

ツイッターで「立ち切れ線香」やりますと、ネタ出しされていたので、すごく楽しみにしていました。私が染二さんを好きになったきっかけがこのネタなんですよねぇ。最後にこのネタを聴けるなんて・・・って二の会が最後なだけで、染二さんの落語聴くのが最後ではないんだけどね。(^-^; 「泣かせの染二」やっぱいいですねぇ。

本日のトリは米二さん。米二さんの「住吉駕籠」は何回目だろう?私、このネタ当たる確率高いんですよね。とにかく面白くって好きな噺です。

しかし、今回の最終回は見事に三人のカラーがバラバラだと決定づけた回でしたね。まず演目からして、なにこのバラバラさ加減(笑)。「ハンカチ」に「立ち切れ線香」に「住吉駕籠」って・・・。酒のネタには酒のネタ被らないようにとか、噺の内容が被らないようにするってのは知ってますが、ここまで色の違う三本のネタ持ってくるのも珍しいような気がします。以前も気付かなかったけどそうだったのかな?

最終回は残念ですが、しっかり堪能させていただきました。また機会があればやって欲しいな。

【映画】『舟を編む』

2013年04月24日 | MOVIE
『舟を編む』(2013年)
監督:石井裕也。
出演:松田龍平。宮崎あおい。オダギリジョー。小林薫。加藤剛。

玄武書房の辞書編集部の荒木は自身の定年退職を控え、自分の替りになる人材を探していた。そんな時営業部の馬締光也を紹介される。営業には全く不向きで変わり者と評される馬締に何かを感じた荒木は彼を辞書編集部に配属させる。荒木が抜けたあと現代語に強いお調子者の西岡と監修の松本、契約社員の佐々木と4人で新しい辞書「大渡海」の編さんに従事することとなる。人との関わりが苦手な馬締が辞書編集者として、そして人としても成長していく。

辞書の制作ってすごく時間がかかるんだ!言葉って本当に海ですよね。そしてその海を渡るために編まれる舟・・・それが辞書。すごいなぁ。地味で地道な作業故にあまり見向きもされない辞書編集部。でもその中にいる人たちが本当に魅力的なんだ。いや、辞書編集部だけではなくこの作品に登場する人物みんないい。あんな大家さんのうちに住みたいし、あんな同僚たちに囲まれて仕事がしたいと思う。言葉の海・・・今こうして生きていく世間も海。その海での航海には必ず舟が必要で、自分ひとりで作った舟なんてもろすぎる。だから誰かと協力してしっかりとした舟を編む。じんわりと心あたたまる作品です。
しかしこの作品の松田龍平くんいいなぁ。でもこれ見てて本当にお父さんに似てきたなぁってつくづく思った。いい俳優さんになりましたよね。
トラさんもいいんですよねぇ。松田龍平くんとのツーショットには和んだ(笑)。

-2013.4.20 MOVIX堺-

【映画】『ライジング・ドラゴン』

2013年04月22日 | MOVIE
『ライジング・ドラゴン』十二生肖(2012年/香港・中国)
監督:ジャッキー・チェン。
出演者:ジャッキー・チェン。クォン・サンウ。ジャン・ランシン。ヤオ・シントン。リアオ・ファン。

19世紀。中国に侵攻したイギリス、フランスにより、清朝時代の国宝が持ち出された。持ち出された数ある国宝の中の「十二生肖」という十二支のブロンズ像を探し出すようにアンティーク・ディーラーのマックス・プロフィット社から依頼されたトレジャー・ハンターのJCは仲間と共に十二生肖を求め行動を起こす。無事十二生肖を手に入れ、マックス・プロフィット社に引き渡せば終わる仕事のはずだったが、十二生肖を求めるために知り合った純粋に中国の宝を祖国へ戻そうと活動をするココや、かつてフランス軍人として中国に侵攻し宝を持ち出した祖父の行方を探すキャサリンと出会ったことで、仕事の内容が変わっていくJCたち。

ジャッキー・チェンの最期のアクション超大作だそうです。ですからのっけからガンガン飛ばします。全身ローラーなスーツで追手を逃れ、ビュンビュン逃げます。すげ~!と感動したのもつかの間。なんか物語がドタバタしてるんですよねぇ。ムダが多すぎというか、まとまりがないというか・・・。キャサリンのおじいちゃん探しなんていらないんじゃないの?しかもこのシーンが一番ドタバタでしまりがなく、なんなんだよあのアホな海賊たちは。そもそもキャサリンって別にいらないし(笑)。単純に娯楽映画としてはまあ、楽しめるんじゃないの?っていう程度だと思う。ジャッキーのアクション映画の最終作ということなら、これはあんまりな作品だと思うんですが、アクション超大作としては最後ということで、アクション映画としては最後ではないらしいので、まずまず納得。「新少林寺」や「1911」程度のアクションシーンでも、私は充分。年齢に応じた、それでいてジャッキーらしい映画を今後も期待したいと思います。
そそ、これに出てくる十二支。なんで豚?と思ったんで調べてみた。Wikipediaによると「なお亥に当てられるのは本来、ブタであり、日本のイノシシが特殊である。漢字の「猪」は中国ではブタも含めた言葉であり、イノシシのみを指す場合は「野猪」と表記する。日本の場合、明治に入るまでは(一部地域を除けば)ブタは普及しておらず、猪はイノシシのみを指す言葉であった。」だそうです。

-2013.4.20 MOVIX堺-