にゃんこな日々

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【映画】『ペコロスの母に会いに行く』

2013年12月13日 | MOVIE
『ペコロスの母に会いに行く』(2013年/)
原作:岡野雄一。
監督:森崎東。
出演:赤木春恵。岩松了。原田貴和子。加瀬亮。竹中直人。

バツ一でハゲで、仕事をさぼるいい加減なサラリーマンのゆういち。彼は一人息子と老いた母と三人で暮らしていた。そしてその母みつえは父さとるの死を契機に認知症を発症していた。母を一人家に残し仕事に出るゆういちは部屋の至る所に母に対する注意のメモを貼っていた。しかしそれが段々追いつかなくなり、介護施設に預けることに。日々の記憶を無くしていく母。そんな母の元に足繁く通うゆういちは、その母を題材に漫画を描き始める。

原作者岡野雄一さんの本当の話で、この原作のマンガは介護雑誌で取り上げられたりしてすでに話題になっていた。その流れでこの作品のことを知りまずはドラマを見た。ドラマはドラマで面白かったんだけど、ぜひとも映画化されたこの作品を観たいと思っていて、先に見た人たちの評判もいい。とても楽しみに劇場に出かけて行って、人情喜劇のほんわか感を味わった。ボケるってことは決して悲劇ではないと描くこの作品のうまいなって思うところは、笑い飛ばすにはいろんなものが必要なんだよってこともちゃんといれてるとこなんですよね。この作品の中でひたすらハゲを隠す竹中直人さん演じるみつえと同じホームに住む女性の息子なんだけど、この映画の中ではハゲを隠してるんだけど、もしかしたら認知症になった親を隠している人を暗に差してるんじゃないかなぁ~なんて感じた。ちゃんとリアルに向き合わないと始まんないんですよね。そしてリアルに向き合うには一人では決してダメなんですよ。この作品の中でも主人公のゆういちがみつえを施設に預けたときに親を捨てるのか?的なセリフが出てきたんだけど、そういう思いは必ず出てくるはずなんですが、そこで無理しちゃうととんでもないことになるんですよ。そこもこの作品はうまく描いていたなと思う。優しい作品です。

-2013.11.23 シネマート心斎橋-


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