昼行灯(だった)トキの大雑把なひとりごと

クレヨンしんちゃんよりもユルく生きていた(当面過去系)私の備忘録と、大雑把なひとりごと。時々細かく語ることも。

逆説

2006-05-20 01:00:47 | Weblog
 前回、私はある意味うそつきだ、と書きました。
 これが有名なパラドックスであることは、いうまでもありません。(書いてから気付きましたが)
 パラドックスとして成立する為に、より厳密に表現すれば「私がいま言っている事はうそだ」となります。これは、堂々巡りで、真も偽もいえません。
 昔っからこういうのが好きで、ブルーバックスで出ていた数学パラドックスの本など、喜んで読んでいました。いわゆる、「心脳問題」に関心をもったのも、この辺りがきっかけです。
 もっとも、大学では、より実践哲学・倫理学的な興味から、宗教学を専攻することにしたのですが、ベースとなるのは「生物たるヒトに共通する世界認識の形式とその表現」の一つとしての宗教に対する関心で、どちらかというと、純粋哲学系の興味です。
 ついでにいえば、宗教は、理屈だけで推し量れない部分と、行動への影響が(それこそ生物学的本能であるはずの「死の回避」をあっさり突破するという点で)最大であることが特徴です(そうでないレベルの宗教現象も多々ありますが)。そしてこれこそ、私がこの分野を研究するに足るジャンルであると判断した所以です。
 さて、パラドックスに話を戻すと、冒頭で紹介した「嘘つきのパラドックス」は、伊坂幸太郎作品で引用されています。というわけで、次回は、伊坂幸太郎デビュー作『オーデュボンの祈り』についての感想を書く予定です。

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