昼行灯(だった)トキの大雑把なひとりごと

クレヨンしんちゃんよりもユルく生きていた(当面過去系)私の備忘録と、大雑把なひとりごと。時々細かく語ることも。

映画「僕の彼女はサイボーグ」

2008-07-28 22:43:36 | Weblog
1ヶ月くらい前になりますが、妻にせがまれて見に行きました。
監督は「猟奇的な彼女」などを監督されたお隣、韓国の方(郭在容)です。(製作は日本)

特に期待はしていなかったのですが、けっこう面白かったです。
重くない恋愛ストーリーで、現実感はあまりない話なのですが、SF仕立てですので、それでよい、といった感じ。

「ターミネーター」へのオマージュと、監督の娘さんが大ファンという「ドラえもん」ばりのタイム・パラドックスも、心地よいものでした。
(タイム・パラドックスの矛盾も、「つぎつぎに未来が変わっていく」というストーリーでさらりと切り抜けています)
クライマックスの特撮も力が入っており、オタク青年のまったりとした日常と、そこに刺さる予期せぬ「悲劇」とをうまく対比させています。

ヒロイン(綾瀬はるか)も可愛らしく撮れており(まばたきを我慢する演技はスゴイ!私にはできません)、主役の青年(小出恵介)もパンフレットで「僕の役はドラえもんののび太」と答えているとおりの、頼りなくお調子者、だけど人のいいキャラを好演していました。

藤子・F・不二雄先生の絵で漫画化すると、ピッタリハマる感じの映画です。

(付記)
上映1ヶ月で終わったので、あまりヒットはしなかったのでしょう。映画館も空いていて、私たちにとっては有難かったです。

ライアル・ワトソン死去 (享年69)

2008-07-09 22:55:28 | Weblog
『生命潮流』は大学生協書籍部で買って読んだ。たぶん、今でも本棚の奥か収納庫の段ボールの中にあると思う。
「ニューサイエンス」の代名詞のようなヒトである。80年代初頭のサブカルチャーの雰囲気が思い出される。
ごまかしや捏造に彩られたオカルトを礼賛する気は毛頭ないが、この頃はオカルトが「発展する科学が将来取り込むべき事項」として認識されていた面があり、それを象徴する1人だとは言えよう。
それに比べると、今は、「発展への期待」ができない時代になってしまった。
「宇宙開発」は頓挫し、地球温暖化もエネルギー危機も見通しは明るくない。最新のブレークスルーはせいぜい「ネット社会化」である。
夢のない時代だと思う。
繰り返すが、オカルトでも夢がみれりゃいいじゃないか、などとは思わない。
願わくば、科学で夢が見たい。オカルトやトンデモではなく、ふつうの科学で。