PST Hα望遠鏡用 Binocular Platformを製作しました

去年の秋頃からご依頼をお受けしていたのですが、やっと形になりました。基本構造は「Howie Glatter Solar Telescope Binocular Platform」に類似していますが、調整方法は独自で考えて一からの製作です。そのまま真似をして作れば簡単でしたが、それでは物づくりの楽しさが半減することもあり、敢えてしんどい一からのデザインをしました。

製作後に太陽観測で機能と使い勝手を検証しましたが、概ね良好です。今回ご依頼いただいた方は、画像のように片方のみダブルスタック仕様にしたい、とのご要望でPSTとPSM40も当方で良い個体を探しました。使った結果、片方のみダブルスタックでも十分その効果があることを確認できました。片方の眼にしかそのイメージは見えていませんが、ちょっと慣れてくるとさも両目でダブルスタックPSTを見ているようなイメージに見えてきます。

これは新しい発見でした。当初片方だけはどうかと思いましたが、十分これで使えることが分かりご依頼者様にも喜んでいただけるはずです。ダブル＋シングルでは中間的な明るさで見ることができました。両方ダブルだと口径４０ｍｍなのでかなり暗くなり、細部の状態が分かりにくいですが、片方がシングルの明るさを保っているので、その暗さを補ってくれるようです。

本来なら本家本元のHowie Gratterの製品を購入すれば、わざわざ作るまでもなかったのですが・・・、同社の社長さんが体調不良だそうで、もうしばらくは販売できないということを米国ディーラーを通じて知ったことが製作するに至ったきっかけです。

しかし、今回製作してみて分かったことは、この種の構造を応用していけばいろいろな双眼望遠鏡などにも使えるようなBino-Platformを作れるということです。ただし望遠鏡を２本並列させただけでは機能しないので、接眼部も双眼仕様にする必要があります。この部分はちょっとハードルが高そうです。

いずれにせよ、僅か４０ｍｍ口径の太陽望遠鏡ですが、２本並べて双眼で観測することで単眼では見えなかったものが見えてくることもあるでしょう。人の眼は二つあるのが普通ですので、本来片方の眼だけで観測しているのはいかにも不自然です。眼が二つあるなら覗くところが二つ、望遠鏡も二つ・・・あるのが自然でしょう。

このPST用Bino-Platformは、近日中にカラーアルマイト処理をしてご依頼者様の元へお届けすることになります。

タカハシ赤道儀用ー回転架台など

現在製作中の特注品とNJP回転架台、EM-SXGハーフピラーなどです。中央のハーフピラーは、EM200をNJP用三脚に乗せて延長するためのハーフピラーです。特注製作品です。これからサンドブラスト処理を経て、タカハシカラーに塗装します。

上の状態で作業が停止しておりましたが、今日やっとサンドブラスト処理を済ませることができました。明日から下塗り、本塗装へと入っていきます。塗装をするならサンドブラストまでしなくても良さそうですが、したほうが塗装の乗りが良くなるので敢えて面倒な作業をしています。

EM200赤道儀などをビクセンSXG-HAL三脚などには、このハーフピラーで対応できるので便利です。今回からタカハシカラーに塗装して販売いたしますので、ご要望の方は販売開始後にオンラインショップへ御越しください。NJP回転架台も１台だけ余分に製作しましたが、こちらも同様に販売いたします。

それから、こちらも長いことお待たせした「簡易赤緯軸ユニット」ですが、本日全て組みあがりまして発送できる状態にあります。先月ご注文いただいた方々へは今晩中にメールにて御知らせをいたしますので、よろしくご確認ください。

この発送等が終わりましてから、たぶん週末頃になるとは思いますが、予備分の簡易赤緯軸ユニットの販売と手元に数台残っている「TK-ALZM 微動経緯台」の販売を行います。また「ポラリエ雲台ベースType-EQ」の追加ご注文を若干数お受けする予定です。ご要望の方々はその時にご注文をお願いいたします。

ご迷惑おかけ致しました

先週末から３日間ほどの体調不良からお休みさせていただきましたが、ようやく今日から通常通りに作業ができるまでに回復いたしました。

その間、多くの方々にご迷惑とご心配をおかけ致しましたこと、改めてお詫び申し上げます。休んでいる間にも多くの方々から暖かいメールやコメントを頂戴し、そのお心遣いに感謝するばかりです。これからも多くの方々に喜んでいただけるようなお仕事をさせていただきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

この間に頂戴したメール等につきましては、順次ご返答させていただきますので、いま少しお待ちください。

ご注文、メール、お問い合わせ等について（重要）

今、午前３時ですが・・・、大事な御知らせをいたします。

私ごとで恐縮ですが、昨日から風邪から来るらしい胃腸炎となっているそうで、食事も睡眠もとれない状態でして、明日病院へ行って点滴をうってもらいます。従いまして、発送準備が整っている「EOS M用CLSフィルター」、「EOS CLSフィルター」、その他ポラリエ関連については、翌週２８日頃までお待ちいただくようになるかもしれません。

お待ちいただいている方々には大変申し訳なく思います。

ご注文やメール等については、ご返信できるものは可能な限りいたしますが、数日ご返信できないこともありますので、よろしくご理解いただければと思います。

簡易赤緯軸ユニットについては、明日戻ってくることになっておりますが、これも同様な理由で来週以降に組み立て調整をしてからお届けいたします。

以上、御知らせいたします。

簡易赤緯軸ユニットの発送について

現在アルマイト処理に出しておりますが・・・、週末に仕上がって戻ってきます。発送はそれ以降からとなりますが、予定では１月２８日（月）からお支払いの確認が取れた方から順次発送していきます。今回製作分で余分がありますので、それ以降「即納品」としてオンラインショップより販売をいたします。ただし２月納期のポラリエ雲台ベースセットをご注文されておられる方々は同包発送は納期が離れすぎているために特別なご事情を除いてはお受けできません。よろしくお知り置きください。明日にでも個別にお支払いのご案内をさせていただきます。

画像は、SXGハーフピラーの中間筒ですが、タカハシカラーに塗装するためにサンドブラストにて塗装を剥がしています。そうしないと色がしっかり乗ってくれません。オンラインショップや特注品としてこれまで多くの方々へ納品した「タカハシEM200-SXGハーフピラー」を製作しておりますが、たまたまご注文があったので数台合わせて製作しています。

このハーフピラーは、EM200～10赤道儀をVixen SX/SXG-HAL三脚に乗せるための延長筒も兼ねたアダプターです。サイドに大きな穴が元から空いていますので、ピラーでありながら赤道儀の着脱が工具レスで簡単にできます。いつもは白のままにしていましたが、今回からタカハシカラーに塗装してオンラインショップから販売いたします。ご要望の方は商品がアップされてからご注文ください。

明日から製作に入るのは、これら２台のPSTを使う特注加工品で、去年からご依頼を受けているPSTをTwin仕様で使うためのプラットフォームです。長いこと悩んで図面を書いていましたが、やり方はいろいろあるのでかなり悩みました。しかしようやく製作に入れます。来週には仕上がってテストができるでしょう。きちんと機能してくれれば後はご要望のアルマイト処理をして完成します。

これまでいろいろな加工製作をしましたが、ただのアダプターとかならネジ径や光路長などを考えたりしてそれほど悩むこともなく形にできますが、この種の製作品はネジやハンドルで微動させないといけないので、動作も複雑でそれを満足させるためにはいろいろ工夫をしないといけません。まぁ、正直なところ受けたくない製作ですが、当方でお断りしてしまうとご依頼者様のその思いを断ち切ってしまうことにもなるので、できることであればご相談には乗るようにしています。

ところで、またいつものように「ポラリエ雲台ベースセット」についてのお問い合わせが多くありますが、次回納期分に若干の余裕があります。今週末に若干数量をご予約品として再注文お受けいたします。ご要望の方は「SOLD OUT」表示になっていないことを確認されてからご注文ください。

簡易赤緯軸ユニット

加工は昨日で終わり、今日は油分を取るためにシンナーで洗浄して明日サンドブラスト処理をします。それが終われば最終でアルマイト処理へ出して完成です。アルマイト処理に４～５日かかるので今週末にお届けというのはありません。来週早々になってしまいます。

簡易赤緯軸ユニットは、極力構造を簡単にして少量製作でも低コストで作れるように、その機能も重視して作っています。既に手元にある方は見てお分かりかとは思いますが、部品点数は少ないですが、それぞれのパーツで工夫しています。もう直ぐお手元にお届けいたしますので、いま少しお待ちください。

今回分を無事にお届けしてから次のご注文をお受けいたしますので、既にポラリエ雲台ベースなどをご注文の方々は必要に応じてご注文ください。ただし、納期的にはずれてきますので同封しての同時納品は難しいかもしれません。

標高1150メートルの高地で作業をしているので寒さも半端ではありません。そこでこの赤外線ヒーターの出番です。業務用なので巨大です。音も凄いです。工場での塗装などの作業中はこのヒーターに助けられています。気温が低い中での塗装作業はシンナー分が揮発してくれないので上手く塗装ができません。塗装工場ではジェットヒーターを使っているようですが、温風が凄く、ホコリが飛んで部品に付着するのでこの赤外線ヒーターにしました。暖かさは同程度で周囲が直ぐに暖かくなります。

２階の事務所に入れてあるブルーヒーターが、ちょっと不完全燃焼の気があります。たぶん標高のせいで酸素が十分でないのでしょう。工場に置いてあるオフロードバイクも数日に一度エンジンをかけていますが、チョークを引かないとエンジンが始動しません。春になったら少しエンジンを調整しようと思います。

新たな地は人間にも機械にも過酷ですが、自然は豊かな地です。こういうところに住むには多くの物を捨て去る覚悟も必要です。しかし私にとってはそれ以上に得られるものが多くあります。

ご注文開始までいま少しお待ちください！

本日、午後７時頃から・・・と昨日アナウンスしておりますように、現在は全て”SOLD OUT"となっておりますが、販売開始しましたらこの表示が消えて売り切れるまではご購入可能となります。当方の表示方法にも紛らわしいところがありますが、どうぞ慌てずにいま少しお待ちください。今ちょっと他の作業をしているところなので、午後７時を過ぎたらご購入可能にいたします。ご購入後の当方からのご連絡は明日行いますので、本日は自動によるご注文受付のみになりますが、ご了承ください。それから、ご購入前にはお手数ですが、オンラインショップの"Whats New"を必ず目を通されてください。では、ご注文をお待ちしております。

CLSフィルターなど入荷しました！

先ほど注文していた最強の光害カットフィルターなどが入荷しました。早速本日から発送を開始いたしましたので、早い方は明日午前中に到着するでしょう。本日お支払いが確認できた方々は「ジャパンネット銀行」の口座をお持ちなのでしょう。土日祭日無関係で同銀行同士なら送着金可能です。お忙しい方はぜひ口座を作られたらいいです。最近はネットショップでも同口座を持っているところが増えてきているので、僅か数十円の手数料で大きな金額の送金が可能です。JNBのCMではありませんが・・・

ところで、当ショップでは大変な人気のこのCLSフィルターですが・・・、撮影される環境の良し悪し、使用される光学レンズ、撮影後の処理等で大きく個人差が出てきます。特に使用レンズの相性については、Astronomik社でも一概にどのレンズが良いとか悪いとかは分かりかねるようで、良くないと考えられているレンズ構成であっても使ってみると良かったりするようです。既にお使いの方々やこれからお使いになる方々は、お持ちのレンズを使われることはもちろんですが、安価なレンズでも良いものもありますので、いろいろ試されてご自分の撮影スタイルに合ったシステムを作り上げられることをお勧めいたします。

今朝７時台の外気温です。昨日より２度程度高いですが、大して変わりません。激寒です。

後１０日もすれば２月です。２月もあっという間に過ぎて３月になるでしょう。そうすれば気温も上がってくるので少しは気持ちも楽になります。パンスターズ彗星を追っかけてニュージーランドへ遠征したいですが、確定申告の時期と重なっているのでたぶん無理でしょう。日本でしっかり準備して迎え撃ちたいものです。NZには行ければ６月頃にしたいです。

明日からご予約をお受けいたします！

先ほど販売いたしました、数量限定即納品のポラリエ雲台ベースセット、TK-ALZM 微動経緯台ですが、僅か数分で終わってしまいました。タイミング的に打ち込みされている間に間に合わず悔しい思いをされた方々には大変申し訳なく思います。大変有り難いことですが、何分にも製作数量が少ないのでいつもこんな状況です。

しかし、今回ご縁が無かった方々は、明日次回納品分のご予約注文をお受けいたしますので、今一度ご注文いただければと思います。次回の納期は来月2月中旬頃を予定しております。お待ちいただける方々はぜひご注文ください。

３月に入れば、パンスターズ彗星が明るくなって肉眼彗星となる見込みです。ポラリエで十分直焦点撮影ができる対象です。たぶん暗い空を求めて多くの方々が移動されて撮影されるでしょう。そんな時には機動性が重要です。そんな時にはポラリエが最大限活躍してくれるはずです。また合わせてAstronomik CLSフィルターも活躍してくれるでしょう。光害の中から淡い尾を捉えるには、光害の影響を最小限に押さえることも必要です。明日以降に入荷する予定ですので、一度使ってみてください。

ポラリエ雲台ベースセット、TK-ALZMのご予約は明日の午後７時頃からになります。オンラインショップのトップページで”SOLD　OUT"になっていないことを確認されてからご注文ください。ご注文は、通常通りに商品をカートに入れてご購入手続きをしていただければ結構です。お問い合わせやメールからのご注文はできません。

以上、ご注文をお待ちしております。

ポラリエ雲台ベース、TK-ALZM 微動経緯台の販売について

これまで数々のお問い合わせや当ブログにて御知らせいたしましたが、明日夕方以降から現在手元に完成品としてある「ポラリエ雲台ベースType-EQセット」、「TK-ALZM 微動経緯台」の販売をいたします。今回納品分として予備数量をいくつか製作いたしましたが、明日でほぼご注文の方々へ発送が終了しますので、手元にある分を販売いたします。

数量的には数台づつしかありませんので、ご要望の方々はお早めにオンラインショップよりご注文ください。なお、商品画像が”SOLD OUT"になっていた場合にはご購入できません。お問い合わせからのご注文もお受けしておりません。

通常は、２点のいずれも２ヶ月待ちくらいになっておりますので、ご予約販売か今回のような販売スタイルでしかご購入できません。商品は在庫即納品として販売するものですので、ご注文いただきお支払いが確認できましたら一両日中には発送いたします。

今回売り切れた後には、次回ご予約分としてご注文をオンラインショップにてお受けいたします。それも明日からになる予定です。ご購入できなかった方々は、お手数ですがご予約品としてご注文をお願いいたします。次回の納期は来月中旬の予定です。

ポラリエ雲台ベースは、ポラリエの追尾能力を最大限活かし、誰でも気軽に星空をより精細に且つダイナミックに撮ることができるようにするアイテムです。また、合わせて使っていただきたいのが、このTK-ALZM 微動経緯台です。単なるポータブル赤道儀用の微動マウントとしてだけでなく、バードウォッチング、お気軽観測、望遠レンズを利用した写真撮影にも幅広く使うことが可能です。サイズは手のひらに乗るくらいですが、重量が約１ｋｇあり、低重心で安定した状態でカメラ機材類をホールドしてくれます。

まだまだ両製品ともご要望が多いので沢山買っていただきたい気持ちはありますが、一度に製作できる数量が極僅かですので、ご要望の方々には申し訳ないですが、気長にお付き合いをお願いいたします。