あっという間に一年が終わり、また新たな一年が始まります。今年は天文界にとってもビッグイヤーです。既に多くの方々がご存知の「パンスターズ彗星 C/2011 L4」と「アイソン彗星 C/2012 S1」が大彗星としてやってくるからです。二つの彗星はいずれも肉眼等級に達する見込みのようで、その最初がパンスターズ彗星です。最大光輝となるまでにあと約２ヶ月ほどです。当初の予想より若干暗いマイナス１等程度の明るさに達するとの見通しですが、本当にそうなるかはその時になってみないと分かりません。12月に8等級になっているそうなので、ほぼ順調に増光しているそうです。
実は、このパンスターズ彗星を狙ってニュージーランド遠征をしようと考えておりますが・・・。行くとすれば２月末～３月初めになるでしょう。できるなら近日点通過前に狙いたいですが、この頃はまだ日本では条件が悪く、見れるようになるには３月中下旬頃にならないと無理なようです。まだどうなるか分かりませんが、行くとしたら正月明けにはエアーNZのチケットを手配しないと希望の日程で席を取るのが難しいかもしれません。いつもならシンガポール航空を使うのですが・・・、経由便でトランジットを入れると２０時間以上かかるので、１１時間＋オーバーでいける直行便を使うことになるでしょう。しかし、どうなることやら・・・です。
このカレンダーに乗っている写真がちょっと凄いのでご紹介します。この画像だけでは分かりませんが、このいて座銀河の写真を最初に見て、”一体どうやって撮ったのか～！”と思ったのですが、説明を見ると1200枚画像のモザイク合成だということが分かりました。道理で銀河のディティールが細かすぎて、デジタル独特のノイジーなところが全くなく、まるでハッブルで撮られたような凄い精細な画像です。
ここまでの画像はそう簡単には作れませんが、今のデジタル機材と最高の空揃っていれば、これに近いものは作れるのでは？・・・と考えています。この画像が載っているカレンダーは、Astronomy Calender 2013です。CMになってしまいますが、オンラインショップにて格安で販売しています。
今日の松原湖です。既に全面凍結しており、ワカサギ釣りで賑わっています。しかしまだ周囲が凍結していないところもあるので、夜間に歩いて湖上に上がる場合には十分気をつける必要があります。
傍で聞いていると”ミシ、ミシ！”音が不気味に聞こえます。氷が膨張する時の音だと思いますが、あまり気持ちよい音ではありません。もう少し気温が下がって湖面が安定したら湖上で星景写真でも撮ってみようと思います。この時期にしか撮れない貴重な瞬間です。
今日は、少し工場の掃除をしました。さすがに今日だけは音を立てる作業は遠慮しましたが、７日まで休む訳にはいきませんので、明日からまた通常の作業をします。といっても数時間ちまちまとやるだけですが・・・。周囲が大変静かな場所なので音に対しては気を使います。仕事をしているのに、何が悪い・・・と言う方は多いかもしれませんが、そういう態度では田舎で暮らすことは難しいです。
ところで、新たな一年が始まりましたが、また今年もいろいろ忙しくなりそうです。まだご依頼されて仕上がっていないものなどもありますし、新たな製作品も作らないといけません。いろいろやりたいことは山のようにありますが、皆様にはこれまで通りにお付き合いいただき、そのご要望等にお答えできればと思うところであります。どうぞ本年もよろしくお願いいたします！