おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

Fujinon フジノン大型双眼鏡用の部品を作っています

2024-05-07 19:20:05 | ブログ


お客さんなどからの依頼があって、Fujinon大型双眼鏡用の三脚とハーフピラーをセットで作って納品しました。フジフイルムでは、以前はMeadeの三脚を使ったり、Nikonピラー脚を使ったりして、大型双眼鏡用に販売していたようですが、時代も変わって新たな需要も考えて今は双眼鏡と経緯台のみを販売しているようです。ピラーが良い人は今まで通りにNikon用ピラー脚を買って使ったりしているようです。しかし、あのピラー脚だと持ち運びを考えると小さな車だと厳しいので、当店で三脚を何とかできないかとの事で相談を受けたので、軽くて強度も高いMoreBlueさんの大型カーボンを使って対応しました。



当然のことながら、経緯台はMoreBlueの三脚との互換性は無いので、その中間に入るアダプターを作る必要があるのですが、単にアダプターだけだと全体の高さが足りないので、それを補うようにハーフピラーをセットで作りました。このハーフピラーには当然のことながらNikon 10cm屈折赤道儀が乗ります。私もLB150EDを持っているので、スターウォッチングに持っていくのに軽くて重宝しています。ただ、逆に軽すぎて双眼鏡とのバランスが良くないので、ストーンバッグのようなものを使った方がより安定します。ただ私が昨年も使っていてお客さんに倒されたことは無いので、安全上は問題ないとは考えています。



アストロカーの電視観望用望遠鏡をビクセンFL55SSに付け替えましたが、使用感はまずまずです。新たに作ったガイドリングがとても使いやすくて良かったと思っています。既製品のはネジを1本でも緩めると大きく動いたりするので、結構使いにくいです。やはりこういう機材は自分の用途に合わせて作るべきだと思いました。スターウォッチングで使っているポルタII 80mfのファインダーもとても使いにくく、何故か視野調整がネジの修正範囲から外れているものもあり、十字線の中央に星を持ってこれません。接眼部もお客さんが触りまくるので、天頂ミラーから簡単に抜けて地面に落ちています。こういう一般の人が使うような機材には高い耐久性と使いやすさが必要だと改めて思いました。



20cmクーデのファインダーも以前はタカハシの70mmガイド望遠鏡を使っていましたが、3本ネジの調整式がどうしても使いにくくて、苦労したので、それは撤去してこのPENTAXの暗視野照明付きの50mmファインダーに載せ替えました。これが大正解でした。視野も広くて星が分かりやすいので、とても使いやすいです。おまけに600mmのアリガタレールで手前に引き出しているので、脚立を使わなくてもファインダーを覗けます。アストロカーも大分改造しましたので、GOTOオリジナルのアストロカーよりは遥かに使いやすくなったと思っています。まだまだいくつか考えている事があるので、少しづつ手を加えながら世界に一台だけのドリームスター号に仕上げて行こうと思っています。しかし、今年の星フェスまでには完成形にしていきたいと思っています。



5日から昨日まで乗鞍高原へ行ってました。当初、E-Bikeで上高地へ入ろうと行きましたが、あまりの交通量におそれをなして中止しました。夜は夜で撮影をしようと思っていたのですが、天気が悪くなって結局は平湯温泉のお客さんの宿へ荷物を届けただけで、お気に入りの温泉へ入ってきただけになりました。



乗鞍高原は水芭蕉が最盛期で綺麗です。そこらじゅうに湿地帯があり、水芭蕉がどこにも咲いていて綺麗です。できれば星空とのツーショットを撮りたかったですが、撮れずに終わりました。こういう自然を相手にした撮影では、その瞬間が撮れないと次のチャンスは1年待たないと訪れないので、どうしても撮りたい写真は何をしてもそのチャンスを作る必要があります。ただし人様の迷惑にはならないように心がける必要は当然あります。



最近は、フォトジェニックな自分だけの場所を見つけても、誰かがそのことをSNSなどに書いてしまうと途端に騒がしくなって、静かに写真が撮れなくなります。GWの公園や娯楽施設の人混みを見ていると、ちょっとうんざりなので、自分の撮影スポットは人知れず楽しむだけにしておきたいといつも考えています。あの富士山のローソンに黒い壁を作ったというのも仕方ないとのことで理解はしています。私などからしたら、何が面白いのかさっぱり理解できません。海外の人たちは逆に日本の良いところを見つけるのが上手で、私たちが気がつかない場所を見つけてくれてSNSで紹介してくれるとそこが人気のホットスポットになり、訪れる人が増えることで生活が潤う人も出てくるという意味ではSNSで知らされることは悪いことばかりではないようです。

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