コナラの枝、というか幹から枝分かれした部分の芯の部分が腐って樹洞のようになっていました。ふとなかを覗くと、なんとそのなかにクヌギの実生がありました。この辺りにはコナラもクヌギもありますから、樹上から落ちたクヌギのドングリがコナラの「樹洞」に落ちて芽生えたに違いありません。確率的にいえば、この実生は長生きしないでしょう。ここでもう少し生きるでしょうが、狭いし、乾燥するなどして枯れてしまうでしょう。運が悪かったわけですが、種子というものは着地し、発根すればそこで生きるしかありません。条件が整えば発芽し、水と光があれば光合成をして成長しますが、はじめのうちは地面に落ちても、この実生のように「樹洞」に落ちても大きな違いはないはずです。「何も知らずに」といういいかたはおかしいですが、まあそういう感じで生きているわけです。
しかし、木の寿命は長く、人の想像を超えたところがあります。何が起きるかわかりません。なんらかの理由でこのコナラの木が折れたり、倒れたりすることがないとはいえません。そうしたらこのクヌギの実生は新しい土地を得て大きく育つかもしれません。あるいはここで若木になり、さらに大きくなって、その頃には「樹洞」のあたりが腐ってしまって、クヌギの若木が肥大しながらコナラを破壊して根を伸ばして定着しないとはいいきれません。
なんだか不思議なものを見たような気になりました。
しかし、木の寿命は長く、人の想像を超えたところがあります。何が起きるかわかりません。なんらかの理由でこのコナラの木が折れたり、倒れたりすることがないとはいえません。そうしたらこのクヌギの実生は新しい土地を得て大きく育つかもしれません。あるいはここで若木になり、さらに大きくなって、その頃には「樹洞」のあたりが腐ってしまって、クヌギの若木が肥大しながらコナラを破壊して根を伸ばして定着しないとはいいきれません。
なんだか不思議なものを見たような気になりました。
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