生活保護の医療扶助見直しへ 財務省方針
2017/09/04
財務省は2018年度予算編成で、生活保護の医療費扶助を見直す。現在、生活保護世帯の医療費は全額公費で負担している。自己負担がないため、薬の重複投与などが問題になっている。1カ所の薬局で重複しないように薬を出す「かかりつけ薬局」の仕組みの導入などを検討し、医療費を抑える。年末にかけて厚生労働省と議論を進める。
18年度は生活保護の支給基準を見直す。15年度には3.8兆円だった生活保護費のうち4…
(以下会員限定のため略・全文は日経電子版に登録が必要・日本経済新聞)
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知り合いの90歳を越えている方の通院の付き添いに行くことがあるが、3カ月に一回ほどでも、診察待ちで最低でも半日は潰れるし、毎日忙しく仕事をしている方なので、通院が苦になっているようであり、それでも担当医師は「もう来院の必要はありせん」とは決して言わず、次回の来院日を指定されるので「また頼むよ」と言われることから予定表に記載して忘れないようにしている。
何度も通院の付き添いに行って思うのは、医者は一旦掴んだ患者はなかなか離さないと言うことで、毎回何らかの検査があり、診察もあるのだが、特に体調に変化はないと言っても、処方箋が出るので、薬局に寄って大量の薬を貰ってから帰ることになり、とても飲み切れないようで、かなり余っていると話していた。
体調に変化を感じてから病院に行くのが普通の方であり、定期健康診断で行くことはあっても何の問題もないのに病院に行く方はおそらくいないではあるまいか。だが、生活保護受給者の場合は医療費が全額公費負担であることと、体調不良を理由にして受給者となったのであろうから、働きもせず、家でゴロゴロしているより通院している方が受給者らしいし、また医者にしてみれば一人でも患者が多い方が儲かるからである。
日本経済新聞によれば、財務省は来年度の予算編成で、生活保護の医療扶助を見直し、問題になっている薬の重複投与が行われないように「かかりつけ薬局」の仕組みの導入などを検討し、医療費を抑える方針とのことで、膨れるばかりの生活保護費を減らすのは当然で、必ず実行して欲しいものだ。
確か昨年の10月に、財務省の財政制度等審議会分科会で、公費で全額賄う生活保護受給者の医療費に関し、医療機関への過剰受診が続く場合などに一定の自己負担を導入するよう提言していたし、また厚労省が受給者であっても、外来1回受診に付き100円徴収する案を出したことはあったが、日本医師会が反対してボツになっているようだ。
わずか100円でもいいから徴収すべきであり、受給者にしてみれば、医療費が全額公費負担だから、遊んでいるから暇つぶしに病院でも行くかとなる訳で、それを抑制して医療費を抑える一つの方法であろう。医者とすれば、患者が沢山来る方が儲けが大きいのだから、具合が特に悪くなくとも、診察を受けに来る生活保護受給者は良いお得意様であることは間違いなく、だから、もし100円負担となって受給者が診察を受けに来なくなれば困る訳で、もう生活保護受給者の医療費全額公費負担は医者の利権と言っても良いかも知れない。
(2017/09/07)