北方領土引き渡す計画なし=首脳会談前にけん制-ロシア大統領
2019/06/22
【モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領はロシアが実効支配する北方領土について、日本側に引き渡す計画はないとの認識を示した。国営テレビが22日放映のインタビューの内容をサイトで公開した。
最近、取材で現地を訪れたという質問者が「子供たちはロシア国旗を掲げていた。(今後ロシア国旗を)降ろさざるを得ないということはないか」と聞くと、プーチン氏は「そのような計画はない」と応じた。
大阪市で開かれる20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に合わせ、29日に予定される日ロ首脳会談を前に日本側をけん制したと言えそうだ。
(時事通信)
(引用終了)
昭和20年8月9日、ソ連は日ソ中立条約を一方的に破棄し、満州、樺太に怒涛の如く侵入してきた。スターリンの悪魔の軍隊は日本人とわかれば民間人であっても平然と虐殺し、さらに、軍人及び民間人を合わせて約80万人を帰国させると騙して、シベリアに強制抑留し、強制労働を強いたのであり、そのための日本人の犠牲者は原爆によるものよりも遥かに多いと言われている。
ソ連軍による侵略は「悪魔の侵略」と言われており、共産主義と言う悪魔のイデオロギーを持った軍隊による非人間的な所業を日本人あれば知るべきで、そのソ連は崩壊し、選挙があり大統領制のロシアになったものの、本質は変わっておらず、だから信用してはならないし、約束しても破られると思っていた方が良いだろう。
日本とロシアの間にある未解決の問題の一つは北方領土の件であり、ソ連の侵略によって未だに占領されたままで、だから日ソ間の戦後は終わっておらず、平和条約も結ばれていない。日本に周辺国はロシアに限らず、支那、北朝鮮、韓国も「ならず者国家」であり、まとも交渉は出来ないし、また、平然を裏切るからで、日本の善意が通じるような国はなく、憲法前文の「平和を愛する諸国民」とは、どの国を指すのか問いたいものだ。
時事通信によれば、ロシアのプーチン大統領はロシアが実効支配する北方領土について、日本側に引き渡す計画はないとの認識を示したそうで、大阪市で開かれる20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に合わせ、29日に予定される日ロ首脳会談を前に日本側をけん制したと言えそうだと報じられている。
ロシアの目的は、北方領土を返還する期待を日本に持たせて、カネを騙し取ることであり、まさに、ロシアが得意とする思わせぶりなのであって、だからロシアにいくら貢いでも無駄で、プーチン大統領が引き渡す計画はないと言ったのだから間違いないし、日本として、今後はロシアから「経済協力して欲しい」と要請があったとしても拒否すべきである。
日本とロシアの間には平和条約が結ばれていないが、北方領土が返還されなければ、日本として結ぶことは出来ないし、ロシアは北方領土は返還せず平和条約を結びたいとか言っているが、そのようなロシアにとって一方的に都合の良い話しはない。
平和条約とは講和条約とも言われている戦争状態を終結させるための条約であり、それが日本とロシアの間で結ばれていないとなれば、未だに戦争中となる訳で、サンフランシスコ講和条約への調印をソ連が拒否しているからロシアとしても結びたい気持ちはあるだろう。だが、日本として、戦争で奪った訳でもない固有の領土である北方領土を放棄してまでも結ぶ気はないし、ロシアこそ、火事場泥棒のように日本から奪った北方領土をを返してから平和条約の話しを出したらどうかと言いたい。
(2019/06/25)
写真:ロシアのプーチン大統領=21日、モスクワ(AFP時事)