Coaching(コーチング)という日常の出来事

「コーチング」を生き方にしようとしながらの日々の出来事を綴ってます。

年末スペシャル

2010-12-27 00:42:34 | コーチング
と言っても、TV番組の話ではなく。


今日はM-1でしたが、今日はそれも観ず、ボクシング世界戦も観ず。


クライアントの方と年末スペシャルセッション

でした。 


年の瀬も迫り、今年の振り返りと来年の目標設定、という流れ。


約2時間ほどの時間で、今年できたことの振り返りから、将来の夢、ビジュアリゼーション、来年の目標設定・・・という感じで。


中身が濃く、私自身も来年に向けての決意を新たにできる時間でした。


自分の周りに今起こっていること。

それらはすべて、乗り越えるための壁であり、その向こうに行きたい。

できていないことはあるけど、それ以上に、うまくいっていることもある。

まだまだやれる。

そんな思いを、私自身も新たにすることができました。

こういうCo-Activeな感じが、コーチングのいいところ。

どうしても先生にはなれないけど、お互いを高めあっていける同志でいれたら幸せです。

来年もよろしくお願いします!

コーチングとマネジメント

2010-12-12 09:21:59 | コーチング
朝のセッション終了。

セッションの中で交わされた会話から、自分なりの考えを整理しておきたいと思って、メモ代わりに。


「コーチング」と言うと、一般的な認識は「マネジメント手法」なのではないかと感じています。書籍もそういう本が多いし、コーチング研修を管理職に行って「部下によりよく動いてもらう」ことを狙っている企業も多い。



「コーチングはマネジメントに有効か?」という意味では世間的な認識もYES。



もう1つ「コーアクティブ・コーチングはマネジメントに有効か?」という問いが別にあります。この点についてはまだ悩んでいたり、答えが定まっていない方が比較的多いように感じられます。


このブログをご覧になる方の中には両者の違いがお分かりの方も多いと思いますが、もし何が違うの?と思われる方は過去ログをご参照ください。



私は長い間、数十人のチームのマネージャーをしていました。
そのとき、私は「自分の右腕にしたい、絶対に育てたい」と感じたメンバーにクライアントになってもらい、コーチングセッションをしていました。
そのコーチングは「仕事上のゴールを如何にして達成するか?」というものではなく「人生全体を取り扱う」というコーアクティブ・コーチングです。


「会社がつまらない」とか「上司(私)と合わない」なんて愚痴から「独立を考えているので今の会社を辞めたい」なんて前向きなこと、プライベートに至るまでなんでもありの、普通のクライアントと同じ感覚で傾聴し、受け入れる。


マネージャーの立場で言えば会社がつまらないのは困るし独立されても困る。
「いや、もっとよく考えてごらん」「まだ早いよ」とでも言いたくなる。


でも、当時はコーチという帽子をかぶり直して、そういう立場を一切捨てて話を聞いてました。クライアントも私が上司であることを忘れてその時間に臨まないと言いたい事を言えないわけで(笑)、今振り返ればお互いにかなり気をつけて自己管理をしていたと思います。


長い人で3年近く、短くても1年半くらいはセッションを続けていました。

結果は、というと、


1人の例外もなく、仕事面での成果が圧倒的に上がりました。


考えてみれば当たり前なのですが、自分の価値観やミッションを知り、それに沿ったパワフルな行動をする人のエネルギーは計り知れないものがあります。
そのエネルギーで仕事に(もちろん、仕事以外にも)向かっていけば、パフォーマンスは見違えるように変わります。


ただ、即効性はありません。
今月の目標達成につながる、というものではなく、その人の持つ力、パフォーマンスを最大化することができ、到達点が高くなる、という感覚です。


それだけに、マネージャーとしてはコーチングのみでマネジメントはできません。
一方で今月、来月のための具体的な戦略立案や指示、できないことをやらせるための指導、というような強権的(?)な「やるべきこと」を明確にして徹底させる。


両輪があってこそ、短期の成果獲得と長期的な人づくり、組織づくりが可能になる。


私はチーム全体で非常に高い成果を出した時期もありますが、そのときは短期のマネジメント(成果を出すための戦略、戦術の立案と徹底)がある程度できたことに加え、長期の人生育成につながるコーチングがちょうど1~2年続いており、育ってほしいメンバーが見違えるように成長してくれたことが重なった時期だったのだと思います。



もちろん、これは私のケースであって、これが正しいと断じることはできません。

コーアクティブ・コーチングはマネジメントに有効か?という問いへの答えは完全にYESなのですが、それだけでは成果は出ないというのが私の考え。

マネジメントは強権的か、協働的か、という二元論ではない。
そもそも、いずれかの引き出ししか持っていない人はその使い分けも選択もできない。

両方を持ち合わせ、短期と長期の成果を常に考える。

ただ、重要なのはコーアクティブ・コーチングの人間観。
「誰一人間違っていない」「もともと完全な存在」「クライアントはなりたい自分になれる力を持っている」等、これらの人間観で「人と人」として向き合っていくことが大切。

その根本があれば、𠮟ることもできるし、行動や変革を迫ることもできる。
それがその場ですぐ伝わらなくても、愛情から出てきる言葉、行動であることが伝わるかどうかがすごく重要。
そういう「人間関係、信頼関係の土台」を作るという意味でも、コーアクティブ・コーチングの考え方というのなくてはならないものだと感じています。


「コーアクティブ・コーチング」と「日々のマネジメント」との間に矛盾を感じる方、悩んでいる方がいらっしゃったら、いつでも連絡してください。
自分の体験や、エグゼクティブクライアントと一緒に行ってきたたくさんのケースがあります。何かお役に立てることがあるかもしれません。

DeliveringHappiness

2010-12-02 00:50:08 | オススメ
以前紹介して、本棚にも入れた「Zapposの奇跡」


その題材となった、靴(今は靴だけじゃありませんが)のオンラインショップ、ZapposのCEO、Tony Hsieh(トニー・シェイ)の著書です。

「zapposの奇跡」に感動して、トニーの考えをもっとダイレクトに知りたい、という思いと英語の勉強を兼ねて、原書とオーディオブックを購入。

最初、オーディオブックだけを買って聞いていたのですが、断片的に

「そうか、大学時代はピザのビジネスをしてたんだ」
「キリマンジャロに登ったんだ」
「ラスベガスに本社を移転するのは大変だったんだなあ」
「LinkExchangeをMicrosoftに売却した後はテキトーな生活だったんだなあ」
「Loftが売れなかったらzapposは資金ショートしそうだったんだ」

など、ヒアリング力と語彙力の問題でなんとなくしか捉えられなかったのですが、これはいかんと思って原書を買って、オーディオを聞きながら読む、という風にすると、だいぶ理解が進みました。
オーディオのナレーションがTony本人なので、声から感情やエネルギーが感じられてすごく楽しい。
モノにするにはあと何回か読み、聞かなければいけませんが、ぜんぜん苦じゃなく、結構楽しみ。原書でしか分からないニュアンス、というのがあると信じて、聞き続けます。

Delivering Happiness: A Path to Profits, Passion and Purpose
クリエーター情報なし
Business Plus





ちなみに、私がこうやって読み終わるかどうかという間に、もう日本語訳が出るらしい。
顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説―アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか
トニー・シェイ
ダイヤモンド社


なんかね、一応原書を読んだ人間として偉そうに言わせてもらうと、タイトルからしてセンスない(笑)。
ザッポス伝説って。

なんか、帯のキャッチ見ても私が感じたこの本の意味とかなりズレてる。
自分のリスニングがずれてんじゃねーの、というのはおいといて(笑)。

なんか、こういうのを見てると、自分が読んでるビジョナリーカンパニーや1分間マネージャーや、破天荒なんかは、どれだけ原書に忠実なんだろうか。
もっと言うと、ドラッカーとか。ドラッカーは訳者の上田さんを「自分の分身」と言っていたくらいだから間違いないんでしょうけど。
ちょっとずつ、そんな洋書たちにも手をつけていこうと思います。