京都大非常勤職員雇い止め関連ニュース

　帝都で暮らすとある専門職人経由。忙しい社会人に代って無職が調べてあげたので感謝したうえ今度会うときは酒を（ry
　まず：

中日新聞　京大で１００人雇い止めへ　非常勤職員、１０年度から　2009年1月23日 09時55分

　によれば

「京都大が２０１０年度中に契約期限を迎える非常勤職員約１００人について、契約を更新せず「雇い止め」にすることが２３日、分かった」。詳細は省くが，非常勤職員の年季を最大5年とする契約が05年以降存在し，今回の雇い止めはその流れにそったもの。

　議論は，これが諸事務職であるのか（会計・教務・庶務），非常勤講師など研究職を含むのか―だが，

産経　京都大、非常勤職員１００人を２２年度再契約せず　2009.1.23 12:26

　によれば「契約満了の対象となるのは、１７年度に採用された非常勤の事務職員や研究員、看護師ら」である。なお京都大は正直に数字を公表している模様だが「このほか東大は２１年度、大阪大は２２年度以降に契約満了となる非常勤職員の雇い止めを実施する予定だが「統計を取っていない」として対象者の人数や職種を明らかにしていない」だそうで，危機管理だとかメディア対策だとかの実相を見る思いである。

　意外にスポーツニッポンがいい切り口を見せているが：

スポニチ　常勤と同レベルも年収200万以下　派遣切り「人ごとでない」　 2009年01月23日 07:01

「来春以降も勤務継続を希望する非常勤職員の女性（５２）は表情を曇らせる。女性は２００５年の採用。理科系学部の図書室で専門書や論文の管理、検索業務を１人でこなす。以前は常勤職員の仕事だったが、人員削減の影響で非常勤職員の仕事に」…「女性が勤務する研究室の准教授（４１）も「専門知識や経験が必要な仕事を担う非常勤職員はほかにもいる。雇い止めを実施すれば確実に研究は滞る。職場に与える不利益も考えるべきだ」と話している」。

　事務員さん方の能力は大学の業務を円滑に進める潤滑剤とでもいうべきか，たとえばそういうものである。…という喩えだと，時々の「オイル交換」は必然であると主張するかのごとくだが，図書室の業務というのはまた違う趣があろう。

　…信頼できる文献整理・検索係って，ものっそ大事だったりしますが。

　抽象的に「京大職員組合は「生活不安から非常勤職員が能力を発揮できず、教育、研究に大きな損失をもたらす」として期限付き雇用の撤廃を求めている」（読売　京大が「非常勤」１００人を雇い止め…契約更新せず　2009年1月23日）言って済ますのは，些か，底が浅い。この点，京都新聞（京大、大量雇い止めへ
非常勤職員　１０年度以降　2009年1月23日(金)）も突込みが浅い。

　そーしたわけで，久々に諸種新聞をあさってみたところ，スポーツ新聞が最も深いところを衝いた記事を掲載しているという愕然たる事実に直面してにゃうーんな私。

　…大新聞の記者連中は卒論の時に図書館のお世話になったりしなかったのか…とゆーか，日常的に諸種資料館のお世話になってればいま少し切り口もあろうが，とか思ったが調べものして書いてりゃあんなんなってないわな。配信された記事をてきとーにトリミングしてるって感じに横並びだねー。
　或いはスポーツ新聞とかのほーが，地道に足で記事ネタあさったりするのにお金かけているのかもしんないねー。