笑顔あふれる生活へ!~股関節と共に~

田山陽平が、股関節とリハビリについて、皆様のためになる事を、選りすぐって書いています。
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大腿骨大転子部滑液包炎。

2012-11-04 08:08:57 | 日記
太ももの骨の外側に一番出っ張っている部分を大転子と言います(股関節ではありません)。



この大転子と、その周りを通る股関節周囲の筋肉や腱の間には、少量の潤滑液を包み込んだ袋があります。

袋の役割は、筋肉や腱の滑りをスムーズにし、骨と筋肉の摩擦を軽減するクッションです。

袋は、大転子の部分だけにあるわけではなく、身体の至る所に存在します。

大転子の横にある、この袋の事を「大転子部滑液包」と言います。

大転子滑液包は、下の写真の位置にあります。


滑液包の前方には大腿筋膜張筋が走ります。

水色で囲んだ筋肉が大腿筋膜張筋。


この滑液包に炎症が起きると、股関節から太ももの外側~後方の深部と、太ももの外側に痛みが出ます。


痛みが出るのは、足に体重をかけた時や、動作の始めに出やすいです。

また、ランニングバレエをした運動後に痛みが出現する場合もあります。

その結果、片足立ちをした時に不安定になる方がいらっしゃいます。


原因は、

①股関節の運動を反復して行う動作。例えば、足を後ろ(股関節伸展)に振り上げたり、真横に挙げる(外転)動作。

股関節伸展

股関節外転


②股関節の動きの制限(可動域制限)。

③股関節周囲の筋肉の短縮や緊張。

④歩行で足を地面に着く時に、かかとよりも、つま先が内側に向いている場合。




これらの原因により大転子部分に過度の摩擦が生じ、滑液包に炎症が引き起こされます。

炎症を起こすと滑液包が腫れます。

そうすると更に摩擦や圧迫を受けやすくなり慢性化することがあります。

慢性化すると、痛みが引きにくくなることがあります。


対処法は、摩擦が生じる原因となる筋肉(大腿筋膜張筋など)の緊張緩和が挙げられます。

自己ケアとして大腿筋膜張筋のストレッチがあります。

大転子周辺に痛みがある方は注意してみましょう






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股関節の不安を一緒に取り除きましょう
















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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (かよ)
2012-11-05 12:18:20
大腿筋膜張筋のストレッチを調べました。

何か他に私ができるストレッチは
ないでしょうか?
返信する
かよさん (田山)
2012-11-06 10:51:18
大腿筋膜張筋は、かよさんにとってもポイントになる筋肉ですね。

ストレッチの方法はあるのですが、なかなか言葉で説明するのは難しいです。

しかし「らっこちゃん」で大腿筋膜張筋をほぐす事を、ドンドン行っていっても同様の効果が得られます。

ゴロゴロしながらあててみて下さい。
返信する
Unknown (かよ)
2012-11-06 17:53:41
らっこちゃんでやってみました。
ちょっとイタイですが(あて方が間違っているのか?)
いろいろ場所を変えて
頑張って続けてみます。

ありがとうございました!
返信する
かよさん (田山)
2012-11-08 09:56:48
らっこちゃんで、大腿筋膜張筋をあてる場所は、

骨盤の一番前に出っ張っている上前腸骨棘と、

股関節の一番外側に出っ張っている大転子を結んだ線の真ん中にあてると良いです。

試してみて下さい。
返信する
Unknown (肉体労働)
2012-11-08 21:08:43
こんにちわ
自宅で風呂上りに内転筋ストレッチをしていたら恥骨筋を肉離れしてしまいました。
3ヶ月経ってまだ張っていて付着部が痛いんですが、1ヶ月ほど前から、大転子?のあたりが痛くて痛くて歩くのも辛いです。
片足立ちしようとすると、上半身が内側にポキッと曲がって、大転子の辺りが痛いです。(ストローをポキッと曲げたような感じで)
整形外科の病院に行ったんですが、内転筋のほうばかり見てちゃんと見てもらえませんでした。

滑包炎の続きに腫れと書いてありますけど、自分で見てすぐ分かるような腫れなんでしょうか?
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肉体労働様 (田山)
2012-11-09 17:26:09
コメントありがとうございます。

恥骨筋を痛めた影響で大転子周囲に過度の負担が掛かってしまったのかもしれませんね。

滑液包炎の腫れは、触ってみて熱っぽいか、あるいは見るからに晴れていたり、赤くなっているかを確認してみて下さい。

これらの症状がなければ滑液包炎ではない別の原因が考えられます。

いかがでしょうか?
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