笑顔あふれる生活へ!~股関節と共に~

田山陽平が、股関節とリハビリについて、皆様のためになる事を、選りすぐって書いています。
頑張ろう!日本!!

股関節症の方が硬くなりやすい筋肉「大内転筋」!

2014-07-28 14:57:56 | 日記
施術において内転筋を押させてもらっていると、

「普段は、全く痛みを感じないのに、そこを押されるとかなり痛いです」

と言われることが多くあります。

内転筋は、

長内転筋

短内転筋

大内転筋

薄筋

恥骨筋

が挙げられます。

これらの内転筋は、自覚症状として痛みを感じにくいと言う性質をもっています。

しかし、実は筋肉は良い状態では無い事が多く見受けられます。


その中でも「大内転筋」がこっている方が多くいらっしゃいます。


前から見た絵。

黄色が「大内転筋」

後から見た絵。

黄色が「大内転筋」

太ももを内側から見た絵。

黄色が「大内転筋」


何故「大内転筋」が硬くこってしまうのか?


お尻の筋肉がうまく使えていない、

あるいはお尻の筋肉が働ける質にない状態が大きく影響しています。


何故か?


お尻にある筋肉は、股関節を後に伸ばす動き(伸展)の時に活躍します。



しかし、お尻の筋肉の質が悪い方は、股関節の伸展をお尻で行う事が出来ないために、他の筋肉にお願いせざるを得ません。

その代わりに股関節伸展の役割をになうのが「大内転筋」になります。


一般的に医学書を見ても「大内転筋」の働きは、その名の通り股関節を内側に動かす「内転」とだけ書いてあります。

しかし、解剖学的に「大内転筋」の位置関係を見てみると、股関節の伸展の働きもあわせもっている事は、間違いありません。

ただ、正常な状態であれば、股関節伸展の主役は、やはりお尻の筋肉であり「大内転筋」は脇役の存在です。


例えば歩く時に、股関節は曲げ伸ばし(屈曲と伸展)を繰り返して身体を前に移動させていきます。

しかし伸展の際にお尻の筋肉が働かないために「大内転筋」で伸展を行います。

このような歩行の繰り返しにより、お尻の筋肉の質が悪い影響を受けて、

他の「大内転筋」への負担が過負荷となり、「大内転筋」も疲労困憊で硬くなってしまうわけです。

内ももは普段、意識することの少ない筋肉ですが、足の血流にも大きく影響を与える重要な筋肉です。

お尻の筋肉とあわせて「大内転筋」も良い状態にして、股関節の伸展の動きをスムーズに出していきましょう







夢は若さいっぱいで夏を乗り切ります










股関節の不安を一緒に取り除きましょう

骨盤は傾くのが正常!

2014-07-28 14:47:22 | 日記
歩いている時に、骨盤は傾きながら位置を変えています。

どのように動いているかと言うと、

地面から離れている方の足側に約4度傾斜(下がって)しています。

つまりこの瞬間に、地面に着いている足の方の骨盤は対照的に約4度上がっている(傾斜している)事になります。



言い換えると、骨盤は左右それぞれ約8度の範囲の中で、上下に傾きながら歩いていると言う事です。


何故このような動きが行われているかと言うと、

踵を地面に着いた時の衝撃を緩和するのが主な目的です。


踵を地面に着く瞬間まで、その足側の骨盤は下がっています。

踵を着いた瞬間から、骨盤はクッションの役目をするように約8度上がります。

このメカニズムがとても重要です。



しかし、この骨盤の傾斜運動が起こらないと、衝撃吸収がうまくいかないため、直接、関節に負担がかかってしまいます。

約8度と言うのは、なかなか意識して出来るものではありませんが、

歩く時に骨盤は固定されているものではなく、位置を移動させているものだと言う意識を持つ事が非常に大事です。

イメージが大事です。


歩く時の骨盤の動きを出すためにも、

私が今年一押ししている「ペルヴィサイズ」You Tubeで是非、自主トレーニングに取り入れてみて下さい





夏は、スカーフを巻いてお洒落しています









股関節の不安を一緒に取り除きましょう








膝は伸びていますか?

2014-07-14 09:44:14 | 日記
来週21日の月曜日は祝日でお休みを頂いているため、このブログの更新も休ませて頂きます。

次回の更新は、28日を予定しております。

宜しくお願いします。





以前のブログで、

「歩行中、重心は上下移動を繰り返し、

片足立ちになっている時が、重心が一番高い位置にあり、

逆に、重心が一番低い位置にくるのは、踵を着地した時です。

その高低差は通常、約2cmです。」

と、書きました。




歩行中の、踵を着いてから、その足で片足立ちになるまでの間は、

重心を一番低い位置から、一番高い位置へ2cm上に向かって持ち上げる動きになります。


普通の片足立ちを頭の中に想像してみて下さい。

立っている足の膝と股関節はピンと伸びていますよね?


重心が高い位置にある時は、このように足は真っ直ぐに伸びているものです。


しかし、変形性股関節症の方の歩き方の特徴として見受けられるのは、

踵を着いてから重心を持ち上げなければならないのに、

膝が曲がった状態で踵を着き、膝が曲がった状態のまま片足立ちの状態になっている方がいらっしゃいます。

これでは歩行に必要な、重心の位置の上下動が起こりません。


これでは、以前のブログ(6月9日)に書いたジェットコースターの法則が使えません。

そうすると、歩行を筋肉に頼るしかなく、余計な労力を伴い筋肉が固くなってしまいます(痛みが出やすくなります)


また、以外かもしれませんが、膝が曲がったまま踵を地面に着いた時は、

衝撃吸収もうまくいかないので、関節に衝撃を与えてしまいます

このように踵を着いてから、片足立ちまでの間で膝が曲がっていると良い事はありません。


皆様の歩き方は、いかがですか?

意外と、自分自身では、曲がっているはずないと思っていても、

他人に確認してもらうと、曲がっていると指摘されることも多いですので、

一度、ご家族などに確認してもらう事をお薦めします。



今日のポイントは踵を地面に着く時は、膝も伸ばそうでした。




夢の膝は「ピンッ」と伸びています








股関節の不安を一緒に取り除きましょう









踵(かかと)から着地しないといけない理由は?

2014-07-07 17:33:08 | 日記
今年の出張日程に変更がでました。

日程が変更になったのは、

9月の仙台と、

11月の福岡です。

出張先の皆様にはご迷惑をお掛けしますが、宜しくお願い致します。

詳しい日程は、松本深圧院ホームページの出張予定をご覧ください。






よく歩く時は「踵から着地しましょう」と聞くと思います。

確かに、歩く時に踵から地面に着く事は、いわゆる正常な歩行です。


しかし、股関節症の方の中には、

踵から着地せずに足の裏全体で着地する方や、

中にはつま先で着地している方も見受けられます。


何故、踵から着地する必要があるのでしょうか?





先に答えから話してしまいましょう。






正解は「踵が丸い」からです。



では、詳しく話していきます。


筋肉の働きの1つとして、縮んだり、伸びたりすることで関節を動かすという能力があります。

筋肉を動かすと関節が動きますよね。


片足が地面に着地する時、地面からの衝撃を受け止める為に、

身体の多くの筋肉をバネのように働かせて、筋肉を収縮させています(筋肉は力コブのように硬くなります)。

その時、筋肉は収縮していて関節を固定します。

そうすると関節を動かす事が出来ませんので、動きが止まってしまいます。

これでは一歩進む度に、足を着いた瞬間に歩行が一時停止し、

そこから衝撃吸収が終わった筋肉を緩ませて、

また前に努力的に筋肉を使って前進すると言った具合に、効率の悪い歩き方になってしまいます。



そこで関節を動かさなくても前方への移動が止まらないように「踵の丸み」を使うわけです。

丸みを使って前方へ身体を運びます。


これが、もし踵以外の部位で地面に着地してしまうと、丸みを使えないので、

歩いている最中に一時停止をはさんだ非効率的な歩き方となってしまいます。

この歩き方では、推進力を得る為に踵を着いていれば必要のない筋肉まで導入しなければならず、

筋肉は、すぐに疲労しやすい歩き方になってしまいます。


効率的な歩き方を身につけて、筋肉に余計な負担を負わせないようにしましょう






夢がサマーカットに散髪しました

ツルツルで細くなっても可愛い









股関節の不安を一緒に取り除きましょう