笑顔あふれる生活へ!~股関節と共に~

田山陽平が、股関節とリハビリについて、皆様のためになる事を、選りすぐって書いています。
頑張ろう!日本!!

歩行時の衝撃から股関節を守ろう!

2014-06-30 09:52:46 | 日記
歩行中、重心は微妙に上下移動を繰り返しています。


片足立ちになっている時が、重心が一番高い位置にあります。

逆に、重心が一番低い位置にくるのは、踵を着地した時です。

その高低差は通常、約2cmです。

つまり、片足立ちの状態から踵を着く時に重心は最上点から最下点へ一気に落下します。

たかが2cmですが、この重心の落下は、凄い衝撃となって身体各部位へ影響します。

もし筋肉が存在していなければ、この衝撃を吸収できずに、骨や関節、そして脳や内臓までもが大きなダメージを受ける事になります。

ですから、筋肉が地面からの衝撃を吸収する能力を持ち合わせている事が、とても重要になります。


固く、凝っていて、痛みのある筋肉は、衝撃吸収能力が極端に低下していて、

その結果、股関節を形成する骨や軟骨に変化が現れてしまうのです。


筋肉が正常に働いてくれた場合でも、踵を地面に着いた時の衝撃は体重の約1.2~1.5になります。


この時の衝撃吸収に関わる筋肉は、股関節周りの筋肉だけではありません。

スネの筋肉や、背中の筋肉も重要になります。

そのため、当院は股関節専門ではありますが、膝から下の筋肉や、背中の筋肉にもアプローチしています。


股関節と言う「木」だけを見るのではなく、

全身の「森」をみて施術するのが基本です





夢がエサの、おねだりです








股関節の不安を一緒に取り除きましょう








歩行で使われる3つの支点(軸)を意識する!

2014-06-23 11:12:19 | 日記
先週は札幌に出張施術へ行ってきました。

札幌でお越し頂いた皆様、誠に有り難うございました。





歩く時は

で地面に着地し、

②その後、足の裏全体が地面に着いている状態を経由し、

③最後につま先で地面を蹴ります。


この①~③の一連の、足の裏と地面が接地している部分の変化は理解して頂けると思います。

いわゆる正常歩行とは、上記のように流れていきます。


身体を横から観察した時に、実は①~③のそれぞれの瞬間に、支点(軸)が変化しています。

①では、が地面に着いた状態なので、地面に着いている支点(軸)にして、身体が前へ移動します。



これは、足の裏全体が地面に接地するまでの範囲です。


②では、足の裏全体が地面に接地した後、足関節(足首)を支点(軸)にして、身体が更に前に進みます。



これは、踵が地面から離れるまでの範囲です。


③では、踵が地面から離れた瞬間から指の付け根支点(軸)にして、身体が前方へ推進力を得ます。



これは、指が地面から離れるまでの範囲です。


変形性股関節症の方の特徴から、

②がみられない方は、ほとんどいらっしゃいません。

①がみられない方は、足を地面に着く際に、踵からではなく、足裏全体で地面に着く、いわゆる「べた足」になっている方です。

③がみられない方も、結構多くいらっしゃいます。地面を指で、しっかりと蹴れていない方です。


是非①~③の支点(軸)の変化を意識して歩いてみて下さい。

「踵⇒足首⇒指の付け根」と言った具合に。

そうすると、歩幅が広がり、歩行速度が速くなる可能性がありますよ(痛みがある時は無理をなさらずに)







夢は、上記のようにちゃんと歩けているかな?










股関節の不安を一緒に取り除きましょう






歩行は「連続した振り子運動」と考える!

2014-06-16 11:05:58 | 日記
2月24日の、このブログで紹介させてもらった「ペルヴィサイズ」。

皆さん、試されてみましたか??

試された多くの方から好評を頂いております。

まず「痛みが楽になった」と言う声。

そして、副産物として「ウエストが細くなった!!」と言う声も!

痛みに加えて、くびれまで付いてくる「ペルヴィサイズ」お薦めです!

試されてない方は、是非!

You Tubeで調べると、いくつも出てきますが、一番最初の映像だけを毎日繰り返すのも良いですし、

飽きたら、他のバージョンにチャレンジするのも良いと思います。

映像のように立ったまま行う事が難しい方は、椅子に座って同じ動きをしても効果はありますので、安全第一で行ってみて下さい。







前回の歩行とジェットコースターの共通点に続いて、

歩行を振り子と関係づけて考えています。


歩行は、右足を前に踏み出し、左足を前に踏み出し、という動作の連続で成り立ちます。


右足を前に踏み出し地面に着地すると、左足のつま先が地面から離れ、宙に浮きます。

この時、左足は前に振り出そうとするのではなく、右足をにして振り子のように振れて後ろから前へと送られるだけです。

そこに筋力は、さほど必要ではありません。

後にあった足が、前に振られ、一番大きく前へ振れたところで、かかとを着きます。

歩行の推進力は、このような感じです。

全身をこわばらせずに、リラックスして足が股関節から振り子になったイメージで歩いてみては、いかがでしょうか?

注意点は、肩は振り子のように左右に揺らさないようにして下さいね。


正確には歩行は高度な動きであり、これだけで説明がつくわけではないのですが、色々考え過ぎずに、

振り子のイメージで歩くことが、気楽な感じで、しっくりくる方もいらっしゃると思います。

是非、試してみて下さい。



しつこいですが、歩行に筋力は必要ありません



たまには短めのブログで、また来週。




夢が久しぶりに復活!







股関節の不安を一緒に取り除きましょう






筋肉を使った歩き方は正しいか?

2014-06-09 20:23:32 | 日記
歩行とジェットコースターには、共通点があります。

何でしょうか?






ジェットコースターは、高い場所から一気に坂を下って、その勢いのまま、また坂道を登ります

実は、歩いている時に、これと同じことが人間の体の中でも繰り返されています。


人間の重心の中心は骨盤にあります。

歩行中に骨盤は上下動を繰り返します。

よく分からない方は、実際にやってみましょう。


まず、片足立ちをしてみます。難しい方は、直立姿勢でも結構です。

この時の骨盤の位置を覚えておいてください。


そこから、片足立ちの場合は、浮いてる足を前に1歩踏み出します。

直立姿勢の方は、どちらの足でも良いので片足を前に踏み出してみて下さい。

さて、骨盤の位置はどうなったでしょう?


最初に覚えて頂いた位置よりも、骨盤が下(地面に近く)になっていますよね?


歩行中も片足で立っている時は、骨盤が高い位置にあり、両足が地面に着いている時は骨盤が低い位置に来ます。

骨盤は、この上下動を繰り返していると言う事です。


ジェットコースターは坂を下った勢いで、その後の坂道を上ります

「勢い!」です。

骨盤も同じです。

骨盤が低い位置に下がった勢いを利用して、高い位置に戻ります。

これは重力によって、前に進む推進力を得ていると言えます。


もしも骨盤の上下動をせずに、一定の高さで歩いた場合は、何を利用して推進力を得なければならないでしょう?


それは筋肉です。


通常は重力がメインで筋肉は補助的に使われなければならないのが、

重力を利用せずに、全て筋肉推進力をまかなったら、筋肉はどうなるでしょう?


早期に筋肉が疲れてしまい、長距離の歩行は難しくなることは容易に想像できると思います。


歩くとすぐに疲れてしまう方や、長距離歩行が難しい方は、このような身体の使い方をしているかもしれません。


重力を有効利用して、筋肉にとってエコな歩き方を目指しましょう








最近「夢」が登場しない状態が続いていて、楽しみにさてている方には申し訳ありません。

ブログ設定上のトラブルから写真が載せられないでいます。

復旧まで、もうしばらくお待ちください








股関節の不安を一緒に取り除きましょう






中殿筋を2つに分けて考える!

2014-06-02 21:20:50 | 日記
片足立ちや、歩く時の話をする時によく登場する「中殿筋」。

聞いた事や、字を目にした事がある方も多いと思います。

この中殿筋は、筋肉が走る走行によって「前側」「後側」に分ける事が出来ます。

下の絵の赤い筋肉が前側で、ピンクの筋肉が後側です。



今回、注目するのは中殿筋の後側です。

後側の筋肉が走る方向を見てみると、

太ももの骨(大腿骨)の頚部と言われる首のように、

くびれている場所と同じ方向に走っている事がお分かり頂けると思います。



何が言いたいかと言うと、中殿筋の後側の筋肉に疲労が溜まり硬くなったり、短縮してしまうと、

それは思いっきり、股関節に圧迫を加えてしまう方向に力がかかることに繋がります


当然、軟骨の擦り減りを防ぐには、このような事はあってはいけません。


中殿筋は、重要ですから全体的な柔軟性も必要ですが、特に今回は後側の筋肉をほぐしておく重要性を説いてみました。







股関節の不安を一緒に取り除きましょう