長野まゆみ「猫道楽」河出文庫
長野まゆみという作家を読んだことがなかったのだ。名前は見てたけど。
猫道楽というタイトル、猫シッターのアルバイトに行った学生が、というあらすじで、
てっきりほんとに猫をめぐる、もしくは猫を媒介にした物語なんだと思ったのだ。
ちがいました。
めくるめく官能の世界でしたよ。美青年たちの。
森茉莉のヨーロッパ調ともちがう、日本的なんだけど、
でも、日本すぎて江戸情緒になってるのでもない。
畳に上等な絨毯を敷いてあるような感じか。
江戸川乱歩を軽く明るくしたような雰囲気もある。
この作品だけの特徴なのか、これが長野まゆみの世界なのか。
ほんとに猫シッターに行く話だと思って読み始めた私は、
そう思い込んで出かけた主人公とまったく同じ気分だったわけです。
だから、おやおや?と思いつつも、彼と同様に戸惑っていて、
それがおもしろかった。
物語は5編で、次々と主人公の青年たちが登場するが、
これがどうやら皆、異母兄弟?
そのとんでもないお父さんの姿もちらちらと話の中に見える。
今日の歩数計:7,548歩
長野まゆみという作家を読んだことがなかったのだ。名前は見てたけど。
猫道楽というタイトル、猫シッターのアルバイトに行った学生が、というあらすじで、
てっきりほんとに猫をめぐる、もしくは猫を媒介にした物語なんだと思ったのだ。
ちがいました。
めくるめく官能の世界でしたよ。美青年たちの。
森茉莉のヨーロッパ調ともちがう、日本的なんだけど、
でも、日本すぎて江戸情緒になってるのでもない。
畳に上等な絨毯を敷いてあるような感じか。
江戸川乱歩を軽く明るくしたような雰囲気もある。
この作品だけの特徴なのか、これが長野まゆみの世界なのか。
ほんとに猫シッターに行く話だと思って読み始めた私は、
そう思い込んで出かけた主人公とまったく同じ気分だったわけです。
だから、おやおや?と思いつつも、彼と同様に戸惑っていて、
それがおもしろかった。
物語は5編で、次々と主人公の青年たちが登場するが、
これがどうやら皆、異母兄弟?
そのとんでもないお父さんの姿もちらちらと話の中に見える。
今日の歩数計:7,548歩