よむよま

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バレエ「トリスタンとイゾルデ」

2018-01-14 21:15:20 | 見る
ル・グラン・ガラ2018シアターオーブ、1月12日に見てきました。
バレエ「トリスタンとイゾルデ」「ヴェーゼンドンク歌曲集」ジョルジオ・マンチーニ振付

2本立てで、最初が「ヴェーゼンドンク歌曲集」
男性二人・女性一人の若手3人で踊る作品で、私はプログラムをあとで読んで、あ、誤解してたとわかったんだけど。
三角関係だったのね、トリオだと思って見てた。
ワーグナーと、パトロンであるヴェーゼンドンク、その妻との三角関係の作品で、
「トリスタンとイゾルデ」の序幕的な意味で作られた、と。
男性二人の関係が濃い感じだったのよね。
芸術家とパトロンは、男女の結びつきとまた違う離れがたい関係がある、と考えると納得いく。
女性は注目のオニール八菜さん、
生で踊ってるのを見たのは初めてかな、意外に(?)おとなしい感じがした。
男性二人がとっても魅力的、ジェルマン・ルーヴェとユーゴ・マルシャン、
どっちがどっちかわかんないんだけど、大きいほうの人が特に力強くて印象的でした。

「トリスタンとイゾルデ」は、婚約者の王のもとへ行くイゾルデが騎士トリスタンと恋に落ち、
王によってトリスタンは死に、イゾルデも自ら死ぬという物語をもとに、
トリスタンをマチュー・ガニオ、イゾルデをドロテ・ジルベールで、二人だけの作品。
舞台上には二人だけ。
それはそれでいいんだけど、もう一人の男の存在って感じられなくていいのかしら?
もう一人の男の存在を全然感じなかった。
ずっと二人の激しい愛の場面だけが続いてる感じがしちゃう。

途中、激しく燃え上がるシーンが映像なんですね。(エロいの)
舞台面いっぱいの大きさの画面に映し出すドアップ、アップに耐える二人で、すばらしく美しいけど、
あの場面は踊りでやっちゃいけなかったんですか?

踊り手は最高峰な感じ。
作品としてはどうなんだろう?
同じ振りが繰り返される感じがすごくしたのよね、
腕を波のように動かし、上体を深く前に折り曲げる。
どちらの作品も(意図的に)似たような特徴的なこの動きが繰り返し出てくる。
お魚のような、白鳥のような、お魚を捕える白鳥のような。
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