暫くご無沙汰していた丹沢ですが、塩水橋を起点に丹沢山から塔ノ岳へと周回コースを巡ってみました。
塩水橋は、宮ヶ瀬湖から秦野清川線を7~8kmほど進んだ奥にあります。
塔ノ岳だけなら交通のアクセスが良いので大倉尾根や表尾根、または鍋割山経由と比較的登りやすいのですが、
丹沢山まで足を伸ばすとなると相応の覚悟が必要だと考えていました。
6年前、大倉尾根~塔ノ岳~丹沢山~三峰~高畑山~宮ヶ瀬湖のロングコースを日帰りしたのですがさすがに疲れました。
あの時以来、丹沢山の日帰りは頭から消え去っていたのですが、塩水橋から登るコースをフクシアさんのブログで知り、
触発されて、急に思い立ちました
フクシアさんが訪れた11月中旬から二週間も経過しているので、さすがに紅葉は期待できませんが、
このコースなかなか面白そうです。
とはいえ、丹沢はどこから登っても標高差があるので、無理することなく
余力があれば塔ノ岳へと進むことにして、まずは丹沢山を目指しました。
【コースタイム】
塩水橋(07:50)----- 天王寺橋(08:15)------天王寺峠(08:50)------堂平出合(10:35)-----丹沢山(11:10/40)
-----竜ヶ馬場(12:05/10)-----日高(12:25)------塔ノ岳(12:45/55)-----新大日(13:25)-----境沢林道分岐(13:40)
-----札掛分岐(14:50)-----吊り橋(天王寺橋)(15:30)-------塩水橋(15:50)
朝、6時過ぎに自宅を出発し、塩沢橋に着いたのは7時30分、
平日ですがすでに塩沢橋の駐車スペースには4台の車が停まっていました。
色々と手間取り出発は20分後、工事中のため半分開いたゲート抜けて地図にある本谷橋に向かいます。
【塩水橋ゲート脇の案内】
ゲートにはクマ出没の看板が…クマさんが冬眠に入るのはいつ頃なのでしょうか?
とりあえず、熊鈴をザックに忍ばせていきます。
沢沿いの林道を歩くこと10分で「本谷橋」を通過、アレ??地図には本谷橋が登山口となっていますが、
それらしき場所は見当たりません。
さらに進むと吊り橋が見えてきました。
吊り橋の手前に地味な「天王寺橋」、ここが丹沢山の登山口でした。
2006年版の昭文社の地図は登山口が「本谷橋」となっていますが、どうやら間違いのようですね!
【天王寺尾根入口】
アスファルトの本谷林道から開放され本格的な登山道に入ります。
天王寺橋の登山口から30分ほど歩くと天王寺峠に到着します。
ここから90度左に向きを変え、杉木立の中をひたすら登ります。
【天王寺峠】
カエデが朝日を浴びて綺麗です。
少し前まで黄金色に輝いていただろうブナはすっかり葉を落とし、
白い梢越しに降り注ぐ暖かい日射しがぬくもりを運んでくれます。
三峰が近くに見えます。
丹沢山まで3.3km、塩水橋から丁度中間地点に差し掛かりました。
案内が充実しているので、登る励みになりますね~有り難いです。
カエデが青空に映えてキレイです!!
堂平(塩水林道)と合流すると丹沢山では残り1.2km、あと一息です
特徴的な丹沢三峰のコブが同じ高さに見えてきました。
鎖が設置されている急な登り、地図にはガレ場と書かれています。
その先の木の階段の長いこと長いこと…
【丹沢名物:木の階段】
【山頂の山小屋:みやま荘】
そして、6年ぶりの丹沢山は、期待の富士山が美しい姿で迎えてくれました!!
【丹沢山山頂】
あれ、“日本百名山”??てっきり百名山は最高峰の蛭ヶ岳だと思い込んでいたのですが、
丹沢山だったのですか…?←今頃気づくなんて遅過ぎです
さっそく訂正せねば(汗)
風を避ける場所で、フリーズドライの味噌汁とおにぎりでランチタイム、暖かい食べ物が美味しい季節です。
時刻はまだ12時前なので、予定どおり塔ノ岳まで足を伸ばすことにしました。
丹沢主脈は、富士山、南アルプスの雄姿をお供に歩く贅沢な稜線歩きです。
富士にかかる雲が微妙に変化するので、富士山だけでも何枚シャッターを切ったか数えきれません。
【南アルプス:荒川三山方面】
竜ヶ馬場からの展望はスカイツリー、ランドマークタワー、伊豆半島までも見渡せる文句なしの晴天です。
【横浜方面】
【竜ヶ馬場を振り返る】
【メギ】
【テリハノイバラ?】
秋の名残の木の実を楽しみつつ、丹沢山から約1時間で塔ノ岳に到着です。
【塔ノ岳山頂より望む蛭ヶ岳】
南アルプス方面も雲が取れ、甲斐駒を始め鳳凰三山、白峰三山がクッキリと見えます。
塔ノ岳から望む姿は優美そのもの、飽きるほど眺めた富士山ですが、今日はここでお別れです。
さて、いよいよ長尾尾根を下ります。
【新大日】
茶屋のある新大日の分岐までは、たくさんの山ガール、山ボーイとすれ違いましたが、
長尾尾根に入るとひっそりと静まり返り、誰もいません…
境沢林道の分岐付近ではクマの目撃情報が…ザックにしまっておいた熊鈴をあわてて出しました^^;
傍にはヤマビル用の塩水スプレーも用意されていました。
やっぱりこの周辺はヤマビルが出没するようですね~
寒くなった今ではヒルの心配は無用ですが…
道も整備され、要所要所には立派な道標が設けられているので安心です
長尾尾根も天王寺尾根同様ブナが多いので、紅葉の時季は見事だったことでしょうね!
塔ノ岳から約二時間かけて分岐に到着です。
分岐からは、少し荒れた感じの県民の森の散策路をトラバース気味に歩きます。
ここはまだ紅葉が残っていて美しく見事でした。
惜しむらくは、短い秋の陽が傾き始め全体的に薄暗かったこと。
日射しを浴びたらどんなに美しいかと想像しながら30分のトラバースを終え、吊り橋を渡りました。
朝、天王寺橋の登山口から眺めたあの吊り橋です。
ここから、塩水橋までは朝通った道です。
心地良い沢音を聞きながらゆっくり下ります。
朝は気が付かなかった落ち葉の絨毯を踏みしめながら…
色とりどり葉ににうっとりです。
明るいうちに何とか塩水橋に戻ってくることができました。
お天気に恵まれて、晩秋の丹沢を満喫できました。
来年は、紅葉を狙って11月中旬ごろに訪れたいですね!
私が歩いたコースと逆廻りだったのですね。私が歩いた時の天王寺尾根の1000m付近がまだ見られそうだったので行ってみたいと思いつつ時間が取れず、そのままになってしまいました(-_-;)
天王寺尾根や長尾尾根は春先も素晴しいですので季節を変えて行くのもお薦めです。
あの木の階段苦手~と思いましたが、fu-coさんも同じなんですね。
今回は菰釣山~鳥の胸にするか迷ったのですが、こちらにして正解でした。
天王寺尾根、長尾尾根は新緑のころも良さそうですね~
ただ、ヒルが怖い。。。。。
木の階段は息も絶え絶えでした^^;
丹沢山を絡めるコースは長いですよね。
落ち葉の道もすてきです。
天王寺尾根界隈って、私の感じでは、熊の密度高いイメージです。
丹沢の熊は冬眠しないので、冬でも雪の上にくっきり足跡ありますね。
会わないように気をつけながらですよね。
先日の丹沢でキュウハ沢の案内を見つけ、ぜぜ隊長引率のたけ小屋ツアーを思い出していました。
塩水橋を訪れたのは初めてでしたが、皆さんのブログ記事が頭に入っていたので、何だか懐かい感じでした。
なかなか魅力的なコースですっかりお気に入りとなりました。
でもでも、この界隈はニョロくんだけでなく、熊も出没するのですね~
しかも、冬眠しないとは驚きました。
>冬でも雪の上にくっきり足跡ありますね。
おぉ~~足跡だけなら見てみたい気もしますね^^;;