たんべぇ山から

山歩きの記録、出会った植物を紹介します。

尾瀬はやっぱり素敵! 2019/06/18

2019-06-25 | 新潟、北陸、尾瀬とその周辺の山
 
 
 

二年ぶりの尾瀬は大清水から入ることにしました。

我が家を朝4時に出発し、大清水に到着したのが6時45分、7時発の一ノ瀬行きのバスに間に合いました。

大清水から一ノ瀬休憩所まで無公害バスが走るようになってからはもちろん初めてです。
 
三平峠が近くなって便利になりました。

日帰りですから無理はせず、尾瀬沼周辺を散策したら大清水に戻る予定でしたが、

欲が出て尾瀬ヶ原も行きたくなり、結局鳩待峠まで歩きました。

久々の20km越えです。

戸倉までの乗り合いタクシーがお客さんを降ろした後、メーターで大清水に向かっていただきました。







三平峠


燧ヶ岳の雪は少なくなりましたね! 

 

燧ヶ岳


湿原にはタテヤマリンドウが真っ盛り、すごい数ですが一部を切り取りました。
 

タテヤマリンドウ



 
サンリンソウ
 
 

タネツケバナ


尾瀬沼周辺は尾瀬ヶ原に比べて標高が高いからでしょうか、
葉が展開しない新鮮なミズバショウが見られました。
 

ミズバショウ
 
今回、尾瀬を訪れた目的はズバリこのスミレに会いたかったからです。
何度も挑戦するも機会に恵まれず、長い間憧れ続けていたチシマウスバスミレです。



♪ チシマウスバスミレ ♪ 
 


咲き始めなのか、花弁の色が緑色っぽいです。
 


 
木道の下に隠れるように咲いています。こんなに小さなスミレですから
これまで見逃していた可能性大ですね。
 
 

ウスバスミレとの違いは葉の表面に微毛があり、鋸歯がはっきりしていて葉の縁が重ならないことです。
でも、老眼では見えづらく、カメラのモニターで拡大して毛を確認しました。
 
 

凛とした美しさにうっとり…この場所で木道にしゃがみ込み数えきれないほど
シャッターを切りました。 
平日なので歩く人が少なくてよかった~~
 


たぶん、ここ数日で開花したものと思われます。
完全に開ききってない方が多く、もしかしたら今日私たちが来るのを待って開花したのかも…
などと、嬉しさのあまり勝手な妄想で盛り上がります^^;
 



長年の課題がクリアできて、まずはホッとしました。
 



 
この周辺のタテヤマリンドウは色が淡く、中には白も混じっています。
 
 
かと思えば、こんな鮮やかな青紫色も。 
 

この日はお天気が最高だったので、あっちでもこっちでもタテヤマリンドウが花盛りです。


イワナシもまだ咲き残っていて楽しませてくれました。
 

 

実は、尾瀬ヶ原まで足を伸ばした目的はオオバタチツボスミレに会いたかったからです。
こんな見事な大株に出会えました。
 
 


時期さえ合えば、尾瀬では普通に見ることができるスミレですが、絶滅危惧種ですから
案外出会える機会は少ないのです。

何とも言えない深い紫色は魅力的ですね!
 




ヒメシャクナゲの濃淡も様々。 
 


愛らしいヒメシャクナゲ
 




コミヤマカタバミはお目覚めがやや遅いとみえて
株はたくさん見るのに花は少なめでした。
そのうち撮るつもりでいたのに、たった二枚しか撮ってなかったようです。
 

コミヤマカタバミ


 


ミニサイズのミツガシワです。
 
 
ズミの花が咲き始めています。
こんな景色の中を歩けるなんて贅沢ですね~
 




逆さ燧はちょっと残念!!
 


オゼタイゲキもよく見ると綺麗です。
 
 
ワタスゲのホワホワも間もなくかな。。。


水量豊富な場所では、まだミズバショウが見頃です。
水温が低いのかな…??
 




シラユキスミレも健在でした。
 
 

シラユキスミレ


この季節はニリンソウに代わりサンリンソウだと思っていたのですが、場所によっては
ニリンソウも花盛り、その中にはミドリニリンソウが数多く混じっています。
 
 

一箇所でこれほど多くのミドリニリンソウを見たのは初めてです。
 
 

尾瀬でオオサクラソウに出会うなんてびっくり!!
やっぱり、尾瀬ヶ原に来て大正解でした!!
 

タチカメバソウ


クルマバツクバネソウ



ノビネチドリ


ルイヨウボタン


これはオオバキスミレなのかな~~
もしかしたらミヤマキスミレなんじゃないかと…
だって、葉三枚が輪生だし、尾瀬の中でもオオバキスミレとミヤマキスミレ両方ありですね!
 



オオタチツボスミレも久々です。
 

オオタチツボスミレ


スミレ類は、ここに掲載したほかニョイスミレ、ムラサキコマノツメなどが咲いていました。
二年前の同時期は、ミヤマスミレ、スミレサイシン、シロバナスミレサイシンなどもありましたが、
今年は終わっていたようです。

鳩待峠に咲くマイヅルソウをカメラに収めて終了です。
 
 

鳩待峠に着いたのは午後4時。

乗り合いタクシーが10分後に出てくれたので、待ち時間もなく助かりました。

戸倉から大清水までのタクシー料金は確か 3700円ほど。

尾瀬沼と尾瀬ヶ原を日帰りできたことと、チシマウスバスミレと初対面を果たせたことに大満足の尾瀬の花旅でした。
 
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10 コメント

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流石ですね。 (まさ)
2019-06-26 12:51:39
fu-coさん こんにちわ!
流石ですね。四国で、綺麗な素晴らしい花々を
観られた後 素敵な尾瀬で、チシマウスバスミレ!・
オオバタチツボスミレ他 沢山の綺麗な花々
観られるなんて流石です。
日帰りで、20キロ強!相変わらず
健脚 恐れ入りました。
Unknown (やまそだち)
2019-06-26 21:28:53
私は今年は早めに、5月末に行きました。綺麗な写真を見てまた、行きたくなりました。何度も行っているのに、チシマウスバにはまだ出会っていません。シラユキスミレ健在でしたか。良かった。
まささん (fu-co)
2019-06-26 22:34:12
まささん、こんばんは。
尾瀬はいつ訪れても外れがない素晴らしい場所ですね!
この日は、成り行きの縦断しましたがゆっくり泊りで行けたらいいですね~
健脚ではありませんので、ちょっと疲れました^^;;
やまそだちさん (fu-co)
2019-06-26 22:43:11
この日、植物に詳しそうな方がおられたので、思い切って声をかけてみました。
なんとなんと、翼さんでした。
やまそだちさんの噂もしましたが、くしゃみが出ませんでしたか?^^;
お陰様で、チシマウスバスミレに出会うことができました。
何度も挑戦して、その度にガッカリだったので、この時の嬉しさは言葉になりませんでした。
タイミングが難しいですよね~

シラユキスミレも丁度よい具合に咲いていましたよ!!
Unknown (やまそだち)
2019-06-27 11:35:05
fu-coさん

そうでしたか、そういえば鼻がムズムズ・・・
しばらく、翼さんには合っていませんが、尾瀬に入っているとは聞いていました。来年、元気ならチシマウスバに挑戦です。
いろんなところに (てばまる)
2019-06-27 15:47:54
チシマウスバが所見とは意外でしたが、確かに咲いてる期間は短いので逃しやすいですね。尾瀬沼に行きたかったですが尾瀬ヶ原日帰りにしまして、こちらはすっかり終わってました。辛うじて1輪みつけましたけど(^_^;) チシマウスバは尾瀬ヶ原でも数か所で確認していますが尾瀬沼よりやはり花期が早いです。

尾瀬沼でも自生地は6か所くらいあります。

オオサクラソウは完全に逃してしまいました。
これからは頭上のランにも注目ですね。
Unknown (やまそだち)
2019-06-27 19:02:46
てばまるさん

チシマウスバは私の観察眼の無さですね。オオサクラソウも見逃しています。
Unknown (やまそだち)
2019-06-27 19:03:11
てばまるさん

チシマウスバは私の観察眼の無さですね。オオサクラソウも見逃しています。
てばまるさん (fu-co)
2019-06-27 19:32:54
一昨年の同時期、沼山峠から裏燧をぐるっと一周した際も見逃し、確か、てばまるさんから自生地を4箇所通過しているはずとのコメントをいただきました。
とても残念だったので、数日後。守門岳の帰りに大清水で車中泊し、朝一で尾瀬沼へ向かう予定でしたが、早朝からの激しい雨に泣く泣く断念しました。
その他にも東北や北海道で探したり、2011年の至仏山でも大いに期待していたのですが、やはり見つけることが出来きなかったと記録しています。
本当に縁がないのだと…
それだけに、今回の出会いは心から嬉しいものでした。

これからの尾瀬は頭上のラン。。。いいですね~~
こもちも是非出会ってみたいものです。
見つけることができたらきっと、狂喜乱舞ものでしょうね~~あ~~憧れるぅ!!
やまそだちさん (fu-co)
2019-06-27 19:41:23
>そういえば鼻がムズムズ・・・
やっぱりね^^;;
短い時間でしたが、いろいろとお話を伺うことができて楽しかったです。
最初はもちろん翼さんとは知らずにいたのですが、スミレの詳しさが半端ないので、これは只者ではないと図々しくお名前を聞いてしまいました。

やまそだちさんが観察眼がないってことはありませんが、私は見逃しの名人です。
これからはランの季節ですが、スミレ以上に難しいですね!



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