
2007年7月25日(水)~26日(木)
花の名山「白山」を訪れたのはクロユリの咲く7月下旬、梅雨が明けて眩しい日差しの中でのご対面となるハズでした。
長期予報も晴れマークがズラッと並んでいました。なのになのに直前予報は雨マークに…
でも、良い方向にむかうことを信じて片道500kmの長距離のドライブです。
この時期はマイカー規制で市ノ瀬までしか入れないと聞いていましたが、水曜と木曜は規制からはずれ、別当出会まで乗り入れが可能です。
深夜3時に自宅を出発、登山口の別当出会に着いたのは9時10分、運転を交代しながら6時間以上の長旅でした。
さて、いよいよ白山に登ります!
上りに観光新道、室堂に泊まり、お池巡り、そして砂防新道を下るプランでしたが…
【メンバー】 夫、たんべぇ
【交通手段】 マイカー
【コース】
7/25 別当出会09:10/35 → 別当坂分岐10:30 →殿が池避難11:50/12:10 →馬のたて髪12:40 →黒ボコ岩13:10 →白山室堂13:40
<歩行時間:4時間5分、休憩含>
7/26 白山室堂05:30 → 御前峰05:55/06:05 →白山室堂06:30/07:25 → (エコーライン) →南竜道出会08:20 → 南竜道分岐08:30 →甚之助避難小屋08:40/50 →中飯場09:30 →別当出会10:00
<歩行時間:御前峰往復35分、下り2時間35分(休憩含む)>
7月25日
09:35
別当出会にある登山者用駐車場を出発します。
300mほど歩くとバスの終点「別当出会登山センター」があります。
ここから、登山道に入ります。
つり橋の手前で道が分かれ、橋を渡ると砂防新道へ、私たちは左の観光新道にむかいます。
すぐにタマガワホトトギス、タカネナデシコがお出迎えです。
10:30
別当坂分岐
ここからササユリが登山道を飾ります。
葯が褐色ではないのでヒメサユリかと期待しましたがどうやらササユリのようです。
10:57
ちょうど真ん中です。
ハクサンフウロ
シモツケソウ
ミヤマホツツジ
ハクサンオミナエシ(コキンレイカ)
ピンクはシモツケソウ
カライトソウ
イブキトラノオ
エゾシオガマ テガタチドリ
11:50/12:10
殿ケ池避難小屋に着きました。
ここで軽くお昼にします。
これより先は
ミヤマツボスミレ キバナノコマノツメ
クルマユリ
タカネナデシコ
ニッコウキスゲ
タイツリオウギ
ミヤマダイモンジソウ
ミソガワソウ
ミヤマコウゾリナ
シナノキンバイ
シナノオトギリ
ほかはキヌガサソウ、オタカラコウ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ、ハクサンシャジン、ムカゴトラノオなども咲いていました。
12:40
馬のたてがみ付近には
ミヤマオトコヨモギ
ハクサンタイゲキ
ヒメクワガタ
ミヤマクワガタ
などなど、たくさん咲いています。
お花の撮影をしながらゆっくり登ります!
13:10
黒ボコ岩に着きました。
ここは砂防新道との合流地点です。
あたり一面ガスで何にも見えません!
ここから暫らくは木道となります。
ミヤマアカバナ、チングルマ、クロユリなどが木道の両脇に咲いています。
黒ボコ岩からゆっくり歩いて30分、白山室堂に着きます。
13:40
白山室堂ビジターセンターです。濃いガスに覆われて施設の全容は見えません。
宿泊棟は、この入口を抜けて別棟になっています。
巨大な施設は700名以上を収容できるそうですが、今日の宿泊予約は350名ぐらいで、ひとり分のスペースを確保することができました。
相変わらず天気は不安定、着いて暫らくすると大粒の雨も落ちてきました。
明日に期待して今日は小屋でのんびり過ごします。
翌朝、ご来光を拝めると判断したときは、午前4時前に神社の太鼓が知らせてくれるそうです。
どうか、どうか、ド~~ンド~~ンという太鼓の音色で目覚めさせてください
しかし、願いも虚しく夜中に降り続いた雨は、朝を迎えてもやむことはなく太鼓が響くことはありませんでした
7月26日
降り続く激しい雨に下山する登山者が多い中、私たちは、とりあえずピークだけでも踏みたいと出かけることにしました。
5:30
神社横を通り
石畳の整備された道を空身で登ります。
05:55
空身なのでゆっくり歩いても25分で御前峰に着きました。40分というのは渋滞を考慮してのタイムなのでしょう!
山頂はガスガスで何にも見えません。
記念撮影だけしてすぐに下ります。
上りにふたり、下りにひとりとすれ違っただけでです。
雨も少し小止みになりました、一面にコバイケソウが…
昨年はコバイケイソウのはずれ年だったそうですが、今年は違います。
一面にコバイケイソウが咲き乱れています
一番きれいな時期です。
そして、クロユリも…
カメラを濡らさないよう傘をさして撮影してみました。
こんなにたくさん咲いていてくれて感激です!!
ほかの地域ではあまり見かけることのない二輪花。
クロユリは一輪の花をつけるのに10年の歳月が必要なのだそうです。
二輪のつけるには、さらに数年かかるとのこと。
ロープの奥に三輪花も見つけました。
近づくことはできないので遠くから撮影した小さい画像をトリミングしてみました。
室堂に戻り朝食をとったらエコーライン経由、砂防新道で下ります。
この頃には雨は小降りになり、エコーラインの花々を楽しむことができました。
ベニバナイチゴ
アオノツガザクラ
ハクサンコザクラ
エコーラインにはそのほかチングルマ、イワイチョウ、クロユリ、コシジオウレン、などが咲いていました。
08:20
南竜出会
ヨツバシオガマ
08:40/50
甚の助避難小屋で休憩していると突然叩きつけるような雨が…
ここから先は激しさを増すばかりの大雨の中を下ります。
さすが人気の山です、こんな激しい雨の中でもどんどん登ってきます。
09:30
このすぐ下が中飯場のトイレです。
10:00
つり橋を渡ると別当出会に到着です。
あいにくのお天気で白山の一部しか歩くことが出来ませんでしたが、たくさんのお花に出会うことができました。
上りに使った観光新道はお花の種類が豊富で雨でも楽しい山歩きとなりました。
コバイケイソウのお花畑いいですね~これが一面に咲くと見ごたえあります。
で、ハクサンと名の付く花は幾つ見つかりました??^^
いろいろなお花を楽しむことができましたが…やっぱり物足りない!!もっと歩きたかったです!!
ただ、クロユリとコバイケイソウは見ごたえアリでしたね~!
ハクサンの名のつく花は、え~っと、フウロ、オミナエシ、コザクラ、タイゲキ、シャジン、ボウフウ…
こんなもんでしょうか!?気がつかない花もたくさんあったのでしょうね~!
今年はまだ見ていないのですが、二輪、三輪は珍しいのですね。そんなに期間がかかるの知りませんでした。
白山は圧倒的な個体数に加え、二輪三輪の花を見ることができるらしいと期待していましたが実現できて幸せでした。
花を咲かせるのに10年かかるというのは、先日放送されていたテレビ番組「白山」の受け売りです。私も知りませんでした
sanaeさんは色んなところでクロユリと出会っているのでしょうね~
白山、狙ってます(笑)
やっぱ花の時期がいいですね。
夏休みにでも?って思っていたのですが・・・
参考になりました。
たんべぇさんの、お花の写真はいつも素敵ですね!
白山は花の名山だからと私も7月を狙ったのですが、他の時期でも十分楽しめそうです!
5月に荒島岳から眺めた白山の堂々たる山容にも圧倒されました。展望を狙ってもう一度リベンジしたい気分です。くねるさん、秋の白山なんていかがでしょう?
お花の写真、褒めていただけてうれしゅおます