たんべぇ山から

山歩きの記録、出会った植物を紹介します。



光岳~聖岳【南アルプス】<1>

2007-08-05 | 南アルプスとその周辺の山

2007年7月29日(日)~31日(火)

南アルプスの南部に位置する光岳と聖岳はアクセスも悪く、私にとっていまひとつパッとしない意欲のわかない山でした。
荒川三山も塩見岳の未踏の私にとっては、そちらのほうが気になります。

南アルプスは光と聖を残すのみとなった夫は前々からこの二座に登りたくてしかたありません。
「別に百名山は意識してないよ!」と言っていますが、本当のところはどうでしょうか??


荒川三山の登山口である畑薙第一ダム方面は、台風4号の影響で道路が崩落し通行不可とのことなので諦めざるをえません(後で聞いた話では、崩落箇所は徒歩15分で通過できるそうです。また新たな情報としては、8月8日ごろには通行が可能になる予定だそうですがはっきりわかりません)

たけさんやしげぞうさんのレポを参考に、便ケ島から周回コースで両山を踏破できることを知りさっそく計画しました。

便ケ島は飯田ICから60km、約二時間の距離です。最後の発電施設から約30分は未舗装の緊張を強いられる悪路が続きます。

光岳へは手前の易老戸から登りますが、そこからさらに1.7km先の便ケ島に車を置きます。下山した時、だるい林道歩きを省略したかったから。

易老渡を通過したとき、駐車場に入りきれない車両が道路にはみ出すほどでしたので奥の便ケ島は、はたして駐車スペースが残されているのかいささか不安を覚えながら進みましたが、立派な施設がある便ケ島はガラ~ンとしており拍子抜け!
テント3張、車が4台止まっていましたがすでに就寝の様子であたりはし~んと静まりかえっていました。
水洗トイレ、休憩所が完備されており、自販機にはビールも冷えています。

邪魔にならないようにささやかに前夜祭を催し、9時に就寝しました。
車中泊一人500円が必要ですが易老渡と比較にならない快適さに満足でした。
そして、それは下山後、さらに痛感することとなりました。


        =====================================================

メンバー】 夫、たんべぇ

【交通手段】 マイカー

【コース】
7/28:   飯田IC17:00~(途中食事、買出し)~便ケ島19:30(車中泊)

7/29: 便ケ島04:45 → 易老渡05:05/15 → 面平06:35/40 → 小広場08:35/45 → 易老岳09:05/15 → 三吉平09:55 → 静高平(水場)10:45/55 → (イザルガ岳往復) → 光小屋11:35/12:15  → 光岳12:30 → 光石12:40/13:20 → 光小屋13:40
<光小屋まで:6時間50分(休憩含)>

7/30: 光小屋04:25 → 三吉平05:10 → 易老岳06:05/15 → 希望峰07:25/40 → 茶臼岳08:15 → 茶臼小屋08:40/10:00 → 上河内岳分岐11:30 → 上河内岳11:45 → 南岳12:30/55 → 聖平小屋13:45
<歩行時間:9時間20分(1時間20分の避難時間+休憩含)>

7/31: 聖平小屋04:40 → 薊畑分岐05:05/10 → 小聖岳05:50/55 → 聖岳6:40/45 → 奥聖岳07:05/10…(お花畑で休憩)…聖岳07:35 → 小聖岳08:10/20 → 薊畑分岐08:55/09:05 → 西沢渡11:10/25 → 便ケ島11:55
<歩行時間:7時間15分(休憩含)>



    

トイレは水洗、炊事棟も完備のキャンプ場です。
車中泊初体験の夫も熟睡できたと大満足の様子でした。

 

        ===================================================



2007年7月29日(日)

<1日目>


翌朝04:45分、登山口の易老渡に向け昨夜車で走った道を戻ります。


05:05/05:15
易老渡の駐車場




橋を渡って薄暗い登山道に入ります。



06:35 
蒸し暑い樹林帯を黙々と登り、面平に到着です。
易老渡から1時間20分です。


08:35
小広場というポイントを通過して


09:05/15
易老岳の分岐に到着です。易老渡から3時間50分かかりました。
すぐむこうに易老岳の山頂(?)があります。
標高差は1474m、こんなに登ったのに易老岳は鬱蒼とした樹林の中です。

ここには立派な道標が二つも立っていますが、
ひとつは明らかに間違っていて易老渡方面と光小屋方面が入れ変わっています。
この標識を信じて易老渡方面に下った若者が二人いました。たまたま画像に写っているザックの持ち主です。
私たちとは小広場付近ですれ違っていますが、すぐに気がつき戻っていきましたので20~30分のロスで済みましたが、あとで聞いた話では易老渡まで下りてしまった方もいたとか…
小屋の方に「ザックは宅配で送ってくれ」と電話がかかってきたいう笑い話をきかされました。
いずれにしろ、ここは要注意です!!

なぜ、こんな間違った案内を堂々と設置しているのか理解できません!


そして

ここからは三吉平まで一旦下ります。
苦労して登ってきたのにグングン下ります(泣)


09:55
三吉平
これといった標識がないので写真がありません。



今度は涸れた沢すじを登り返します。
 


こんな感じで岩がゴロゴロしています。
これがけっこう堪えます、行けども行けども着かないのです。
途中、すれ違った方に静高平の水場について尋ねたところ、「きのうはジャージャー流れていたのにさっき通った時はチョロチョロと細くなっていましたよ!早く行かないと涸れてしまうかも…」との返事が。
気ばかり焦り、なかなか進みません。


ようやく明るい高原らしき場所に着きました。
多分この辺りが静高平のはず。

 


10:45
ようやく静高平(しずこうだいら)に着きました。



ガ~~ン!!
樋からは一滴も水が流れていません。
ショックのあまりしばしへたりこんでしましました。
ザックの中に水は残っているし、ここで汲まなくても小屋で分けてもらえるので心配はいらないのですが、水場に水がないなんて悲し過ぎます。

諦めて歩きはじめたらなんと、すぐ上にコンコンと湧き出る水場がありました。
カップですくって飲んでみると冷たくておいしい最上の水でした。
水場ってココのことだったの!?
空き容器すべてに水を汲み、小屋へと急ぎました。


 


水は満タン、明るい道をルンルンで進みます。


イザルケ岳の分岐です。
せっかくだから行ってみます。



往復15分のイザルケ岳は広々とした気持の良い山頂でした。
山頂で展望を楽しんだあとは分岐まで戻ります。
中央のとんがりは上河内岳かな??



画像中央上が光小屋です。
センジケ原と呼ばれるこの一帯は亀甲状土という天然記念物だそうですが、私にはその中に咲くツマトリソウの方が気になります。



ツマトリソウの白い可憐な花が点々と咲いています。


11:35/12:15
光小屋に到着です。温かいお茶のサービスに感激です。
小屋の前はベンチとテーブルがあり、コーンスープとパンでお昼にします。


昼食の後、空身で光岳に行ってみます。


百名山74座目です


そして、この山の名前の由来となった光岩に行ってみます。



光岩は山頂から7分ほど下ります。
この日は光岩を訪れる方はいませんでした。
私たちは、この場所が気に入り40分もくつろいでしまいました

小屋に戻ります。

今日の光小屋はほぼ満員です。

午後4時過ぎから雷とともに激しい雨になりました。
この雨は2時間足らずで上がりましたが、明日は稜線歩き、このような雷に遭ったらイヤだな~と口々に話していました。


【出会った花々】


アリドオシラン【蟻通蘭】
易老戸からの薄暗い登山道に米粒ほどの小さなアリドオシランがたくさん咲いていました。

 
ミヤマムラサキ【深山紫】
光岩にびっしりと咲いていました。

 
ギンロバイ【銀露梅】
北岳でみた黄色いキンロバイ、白花もあったなんてしりませんでした。



     タカネコウリンカ

 
ミネウスユキソウ


     ミヤマウイキョウ

 
ゴゼンタチバナ            コイチヨウラン 

   
ニョホウチドリ【女峰千鳥】
密かに期待していましたが本当に会えるなんて感激です。

 
 サンリンソウ          ハクサンフウロ

今回は体力を考慮して一眼デジは持っていきませんでした。
初めて出会うお花がこんなにあったというのに…う~~っ、ザンネン!!         

<2>に続きます
 

ジャンル:
ウェブログ
コメント (2)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 白山【石川県 岐阜県】27... | トップ | 光岳~聖岳【南アルプス】<2> »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
近くて遠い山 (カモシカ)
2007-08-05 21:38:04
静岡県に住んでいながら、北アルプスや南アルプス北部は簡単に入れるのですが、意外と静岡県エリアの南アルプスの山が遠い存在です。地図上の直線距離では近いのですが。
今回のたんべぇさんルートは知識としては知っていましたが、レポ写真で見るとかなり整備されているようですね。山に入ってしまえば問題なさそうです。
カーナビのない私にとっては飯田ICからの道、とりわけラスト30分のダートの部分が気になります。標準的な普通車でOKですかね?八ヶ岳ではちょっと下をこすったので。幅員とかは?夜間走行も?(他のノクルマも入っているからよさそうですが初めての道は山よりクルマの方が緊張です。)
後半のレポも楽しみにしています。あぁ、光も聖も行きたいな!
★カモシカさん (たんべぇ)
2007-08-06 11:12:51

林道についてはNO.3で書くつもりでした。

飯田ICからは長く立派な矢筈トンネルをめざします。上島トンネルの手前を右折しトンネルの上を通ります。←ココ重要
これから先約20kmは一本道ですが、道幅が狭く離合には気を遣いますね~
最後のダート部分はそれほど悪くありません。
私の車(アコードワゴン)でも擦ったりしませでしたよ!美濃戸よりはましかな!?
ただ、雨に弱い!!
現に7月31日は6ケ所の土砂崩れで便ケ島に取り残されてしまいました。まぁ、こんなことは珍しいそうですが…
お天気が安定している時なら問題ないと思います。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む