2007年7月16日(月)
「海の日」の三連休は台風4号の影響で予定していた山登りを断念された方が大勢いらっしゃったことでしょう!
ワタクシも連休最終日の16日、前夜発で越後の山を計画していました。
でも、魚沼地方の天気予報は終日マーク、なるべくならカッパのお世話になりたくないたんべぇは晴れそうな場所を探しだし、時々マークの茅野、原村に行くことを提案しました。
前夜発はやめ、当日の早朝に出かけることに変更しました。
お相手はいつもお世話になっているも~りさん。
彼女の軽快な運転で美濃戸に7時20分に到着です。ここからからぐるっと一周コースを歩くことにしました。
八ヶ岳銀座ともいえるような美濃戸~赤岳~横岳~硫黄岳~美濃戸コースならお花もたくさん咲いていることでしょう。
日帰りはちょっと厳しいけど、登山経験豊富なも~りさんと一緒なら精神的にゆとりを持つことができます。
なにしろ、彼女はあの北アルプスのジャンダルムや読売新道をひとりテント泊で歩くことができる実力の持ち主で、若いころから岩、沢、冬山にも親しんでいる根っからの山女です。
ひょうひょうとした彼女のどこに、こんなすごい力が隠されているのかいつも不思議に感じています。
も~りさんは真教寺尾根を考えていたらしいのですが花好きの私のためにこのコースに同意してくれました。
八ヶ岳はアクセスが良いのでたびたび訪れますが、赤岳山頂をめざすのは久しぶりで、わくわくどきどきです。
【交通手段】も~りさんの車
【メンバー】も~りさん、たんべぇ
【コース】美濃戸(やまのこ村)07:20/40 → 行者小屋09:25/40 →阿弥陀分岐10:45 →赤岳11:25/12:00 →赤岳展望荘12:15 →三叉峰13:20 →横岳(奥の院)13:30/35 →硫黄小屋14:05 →硫黄岳山頂14:25/30 →赤岩の頭14:40 →赤岳鉱泉15:25/40 →堰堤広場16:10/15 →美濃戸(やまのこ村)16:50
<歩行時間:9時間10分(休憩含)>
いつもは美濃戸口に駐車するというも~りさんですが、時間短縮のため美濃戸まで入ってもらいました。これで往復2時間のもうけ
07:40
やまのこ村の駐車場に止めて出発です。
霧雨が降っていますがカッパなしで歩くことにします。
南沢は雨のため、沢の水が増えていました。
途中、巻き道を使ったりしました。
1時間45分かけて行者小屋に到着です。
09:25
閑散とした行者小屋、いつも賑わっているイメージだったのでちょっとさびしいです!!小雨が降っているので軒下で休ませていただきました。
15分ほど休憩後、文三郎尾根を登ります。
も~りさんは昨年冬、文三郎尾根を分岐まで行くも、吹雪で敗退したとのことなので
赤岳山頂まで行くのは久しぶりとのことです。
私も昨年、地蔵仏近くまでと、行者小屋までの2回も来ていながら山頂は踏んでいないので暫らくぶりです。
そんなことを話しながら、ざれた急坂を、はぁはぁいいながら登ります。
冬は、網の階段が凍りつき、アイゼンが引っかかりそうになるなんて恐ろしくて考えたくありません。
ヒーコラ登っていると、さっきまでいた行者小屋がはるか下になりました。
画像中央が行者小屋です。
お天気も快方にむかっている様子
ナナカマドのむこうに阿弥陀岳が見えています。
赤岳は相変わらずガスの中です。
この辺から高山植物がお出迎え、イワウメ、イワヒゲ、イワカガミが登場、写真撮影で途端にペースダウン!
根気よく待つも~りさん、ごめんなさい
10:45
阿弥陀岳分岐
はるか遠くに見えていた分岐ですがやっと到着です。
一息いれて赤岳に向かいます。
と、ところがです!
ここからがすごいのです信じられないほどのお花の数々、びっしり咲いたイワウメ、黄色くみずみずしいミヤマキンバイ、はかなげに揺れるチシマアマナ、真っ白でかわいいミヤマタネツケバナとクモマナズナ、そして会いたかったヤツガタケキスミレ…もうザックを置いて撮りまくります。
文三郎尾根を登ってよかった
そんなこんなで分岐から山頂まで45分もかかってしましました。
11:30/12:00
赤岳山頂到着ですが一面ガスです。
4年ぶり、4回目の登頂です。
山頂小屋もうっすらとしか見えません。
小屋の近くでお昼にします。お湯を沸かしておいしいコーヒーをいただきました。
山頂で夫からのメールを確認した時、はじめて新潟・長野での地震を知りました。
どうして新潟ばかりが…と言葉もありません!
被災地のみなさまには心からお見舞いを申し上げます。
さて、
横岳に向かって一旦くだります。
、
赤岳の下りは急な岩場です!
「えぇ~こんなにとこ下りるの?」
以前のことはすっかり忘れてしまうので毎回新鮮です
15分で赤岳展望荘です。
小屋の前にはウルップソウ、ミヤマシオガマ、ヤツガタケキスミレ、イワベンケイなどのお花が咲いています。
小屋の方に「これは植えたものですか?」と尋ねたら「高山植物は植えても育ちません」とキッパリ。
あまりに、整地されているように見えたもので…すみません
ここでも鹿の被害がすぐそこまで忍び寄っているそうで、いつまでこの状態が保てるか…とおっしゃっていました。
12:25
地蔵仏通過
ここからの主役はチョウノスケソウです!
つぎつぎに現れるお花に感激です
13:20
三叉峰通過、右に行けば杣添尾根です。
13:32/35
横岳(奥の院)
岩場を慎重に行くと
いたるところにヤツガタケキスミレ群落が…
そしてコマクサエリアに入ります。
14:05
硫黄小屋までくると気温が下がり、風も出てきました。
寒いのでカッパを防寒着として着ます。
寒いと思って着込んだけど、ここから硫黄岳の登りなんですよね~
暑くて暑くて…
ヘロヘロになってようやく硫黄岳山頂です。
14:25/30
ここまで来たらもうお花はないでしょうと一眼はザックにしまうことにしました。
お腹を圧迫していた重いカメラがなくなると少しは楽になりましたが、
赤岩の頭から赤岳鉱泉までの長かったことといったら…
15:25/40
赤岳鉱泉まで下りてくれば後はもう少しです。ベンチでゆっくり大休止です。
15分の休憩後、今にも雨が降りそうなので急いでくだります。
16:45
美濃戸山荘に到着、その後「やまの子村」の駐車場まで約5分、16時50分に戻りました。
いや~疲れました!こんなに歩いたのは久しぶりですから。
7年前は赤岳と阿弥陀岳で一泊二日を要しています。
こんなに長い行程を一日で歩くことが可能だなんて達成感でいっぱいです。
やれば出来るんですね~オバサンでも(笑
八ヶ岳に咲く高山植物はこちらからどうぞ!
私も赤岳久しぶりでした。6月16~17日。
大大快晴の2日間でした。ツクモの時。日帰りのはずが山頂に急遽お泊りで。
困った時の八ヶ岳です、私は。
あの、大快晴のツクモフェァー、今年の運は使い果たしも同然です
それにしても展望と高山植物の八ヶ岳はすばらしいですねまた行きたくなりましたん!!
この時期の八つはお花の種類が豊富ですね。私も阿弥陀から赤までの稜線では、あまりにお花がたくさんでほくほくでした。
コマクサも咲いてましたよ。
ほんと、びっくりでしたよ!
でも、あそこでコマクサは見つけられなかったな~
ぜいぜいさんも阿弥陀方面はお気に入りですよね。
こんど、南稜挑戦してみよっかな!!って…う、うそですよ
タネツケバナ、ナズナ、ハタザオを並べているところなど流石!
阿弥陀・赤岳間のコマクサはチョット登山道より上の方に咲いていると思いますよ。といっても、硫黄(その先の根石も)まで行けば至る所にありますけどね。
あそこも真剣に探せば見つけられたかも…それにしても、8月に入っても咲き続けるのですね~コマクサの花期は意外に長いですね!
その上、褒めていただけて嬉しいです
なるほど、登山道から外れていたから見つけにくかったのですね!
そうそう、根石小屋のそばもたくさん咲きそうですよね~
あと、キレット小屋のもありました、あそこでは白花を見ることができましたよ!
八ヶ岳は宝庫ですね~
だってお花の写真撮りながらだと結構時間
かかるもんね。
そして 本当にお花がきれい。
そんなお花の宝庫がまずまず行きやすいところに
あってよかったって思います。
八ヶ岳の色んなコースを歩いてみたいです。
>そんなお花の宝庫がまずまず行きやすいところに
あってよかったって思います。
ホント、そう思います。なんせ高山でありながら日帰りできるもんね
私も真教寺尾根とか御小屋尾根とかまだまだ未知のルートが沢山ですから飽きないです。
でも、ロビンちゃんみたいに冬の赤岳はムリかな…