川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

ごきげん行事開催される-大日山安養寺

2017-01-03 21:46:50 | 日記
           (「安養寺 牛玉 寳印」と書かれた紙で獅子頭を撫ぜ健康を願います)

 1月3日、大日山安養寺に伝わる「ごきげん行事」を見せていただきました。この祭りは飯高町粟野自治会(福山雅文区長)が主催し、濵田勲安養寺堂守が中心となって運営をして毎年1月3日の行われるもので、五穀豊穣や家内安全を願うものです。濵田さんや地区の人達からいろいろ教えていただきました。

◆安養寺の概要
 三重県松阪市飯高町粟野にある大日山安養寺(だいにちさん あんようじ)は真言宗の流れを組むお寺で、市教委の看板によると、「寛永17年(1640)小堂が建設され、その後享保3年(1718)、寛延3年(1750)再建され今日にいたる」とあります。

 
          (安養寺の本堂)               (退蔵寺の倉田如水住職による法要)
 
◆安養寺の効能
 安養寺の付近にあるくま笹を取って行って牛に食べさせると、牛が健康になるとして、昔は森や田引、また宮川の方からもお参りに来ていました。
 この地域は医者から遠いこともあり、昔は体が悪い時は「千願供養」と言って千人がお参りすると治るといわれました。実際は千人もお参りすることは無理なので、親戚など百人位の人に来てもらい10回のお参りをしたということです。

  
     (安養寺の牛の頭に似た獅子頭)            (「安養寺 牛玉(くす)寳印」)

◆安養寺に伝わる獅子頭
 安養寺の獅子頭は牛の頭に似た形をしており、この獅子頭は昔、櫛田川を乙栗子から流れ出たものが、粟野に流れ着いた。乙栗子の人たちが来てこの獅子頭を引き上げようとしたが上げられず、そのままここに置いていったものをこの寺に祀ったということです。この獅子頭はどの方向にしまっても、いつの間にか吉方を向いていると言われています。
 
   (赤ん坊も獅子に頭を噛んでもらいます)     (天狗が肩車に乗って本堂を3回廻ります)

◆ごきげん行事
 ごきげん行事の初めに法要があります。粟野地区にある退蔵寺と仙瑞寺の住職が交代で読経をあげます。この日は退蔵寺の倉田如水住職が般若心経を中心とした読経をあげました。
 その後箱から獅子頭が取り出され、地区の小林正弘さんが獅子頭をかぶり、参拝者は息がかからないように「しきび」の葉をくわえて、「安養寺 牛玉(くす)寳印」と書かれた紙で獅子頭を撫ぜ健康を願いました。また赤ん坊や子供は獅子に頭を咬んでもらっていました。
 また地元の池田龍生君が扮する天狗が肩車をされて本堂内を3回廻り、参拝者から体を揺すられていました。

 お世話をかけた堂守の濵田さん、福山区長さんを始め、いろいろと教えていただいた地区の皆さん、ありがとうございました。
 大日山安養寺のごきげん行事は私のブログ「松阪市のまつり、祭り、祭100選」に掲載してあります。
 
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