同人誌問題について

ネットサーフィンをしていたら（←今はもう言わないのかな、ネットサーフィンって？）ある企業が同人誌などの二次創作におけるガイドラインのようなものを発表したと知る。まあ、二次創作の同人誌販売……いや、頒布ってグレーゾーンな所があるからね。

逆にそれを守っていれば、そこの作品の同人誌を出していいってお墨付きをもらったよーなものだからいいんじゃないのかな、って思ったんだけど、色々な意見があるわけですばい。そりゃそーだよな。様々な立場の人がいるんだから。

それはさておき、実は高校生の頃に一度だけコミケに参加をしたことがあります。場所は福岡ドーム。現在はヤフオクドームですね。今でも時々、コミケをやっていますね。たまーに覗きに行きます。

部活の仲間内で漫画を描くのが好きな人がいて、その人が参加をしてみたいということで有志が集まりました。コミケ参加が決まってから、編集会議と称するダベリが本当に楽しかった。さすがに18歳未満の身でエロい本はいかんだろうとか、何を題材にして本を出そうとか、部室でずっと話し合っていました。

で、結局パロディ物が良いだろうということで、某少年漫画の絵柄と作風で某ゲームのパロディをやるという内容に落ち着いたのです。今でもそういう内容の同人誌を出している所ってありますよね。

みんなでネタを出し合って、原作を模写する。私は本当に模写が下手だった！　逆に漫画を描くのが好きな友達は模写がめちゃうまかった。あれはもう完璧に才能だね。友人は模写がヘタな私に「模写ができないということは、確立したオリジナリティがあるということだから気にしなくていい」と励ましてくれました。うまいことを言うもんだね。

原稿ができたら5円コピーの店に駆け込んでコピーコピーコピー。店のおばさんに原稿を見られて恥ずかしかったぞ！そしてみんなでホチキスで製本ですよ。ページ重複が絶対に起こらないようにみんな細心の注意を払ってポチポチポチポチ……。作業中、誰かが呟いた「まるで家庭内製手工業やなあ」という言葉にみんな爆笑する。単純作業が続いたんで、テンションがおかしくなっていたんだな、あの時は。

20ページくらいで100部。値段は300円でした。別に儲けようというつもりはなかったし、でも参加費とか払わないといけないし。みんなが出したお金とトントンになればいーかなくらいの気持ちでした。

結論を言ってしまえば、完売でした。午前中にみんな売れちゃったのです。
最初の一冊が売れた時は、やったやったとみんなで手を取り合って喜んだのですが、後から後からやってきて、もう延々と本とお釣りを渡す作業に没頭したのです。

コミケ終了後、みんなでラーメンを食べに行きました。儲けはそこで使いきった感じです。ラーメンを食べながら「次も参加したいなあ」「今度はもっと部数を増やそうぜ」などと盛り上がったのですが、すぐに受験シーズンに突入して、それどころではなくなり、高校卒業後は上京するものあり、進学するものあり、就職するものありと散り散りになってしまいました。

青春の残滓。今思えば、そのときの同人誌を一部、貰っておけば良かったかな。そんなことを思い出してみたり。