草枕

竹の会塾長日記の続編
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後の先

2012年02月14日 | 
 坂岡真の小説に剣の極意として、”後の先”という言葉が出てきます。実は、この言葉は佐伯泰英などの時代小説では、頻繁に出てくる言葉でもあります。「後」は、相手の攻撃の後、「先」は相手の攻撃の先でいちおうはいいのではないかと思います。坂岡真の小説では、師匠が言います。「決して勝ちにいかぬことじゃ。勝ちにいけば負ける」と。
 ネットで検索してみました。 「後の先」とは、「相手の攻撃を受け、その後反撃に転じる」ことを云うとありました。人は攻撃をすると隙ができやすい。攻撃の一瞬にできる隙をついて反撃するほうが理にかなっているということでしょうか。最初に守りの体制に入っているためにこちらに隙はないというわけです。
 「後の先」の思想は、さらに進み、反撃の瞬間を微妙に早めることで、「対の先」という段階にいたります。相手の攻撃が届く瞬間、先にこちらの攻撃が入るように反撃する、これが「対の先」です。さらには、相手が攻撃しようと動き出す瞬間を察知し、先に自分が攻撃に出る、「先の先」にまで進みます。
 こうなると、まさに相手の心の動きを瞬間で察知し、動くわけですから、神業に近いですね。
 さて、後の先の思想は、自分の護りを固めて、相手の動き、究極的には、心の動きを察知し、瞬間に反応するわけですから、相手の動きに精神を集中して、つまりは十分に観察して、注意をはたらかせるものです。実は、私はこの思想こそが、適性検査ならず試験一般に対処するときの受検者の心構えではなかろうかと思うのです。相手の動きを全く見もしないで、さっと攻撃にでるように「解きにかかる」人は、問題のまやかし的表現や誤答を誘う表現に物の見事に引っかかるのではないかとおもうのです。問題が何を求めているのかは何も考えずに、勝手に自分で問いを想定して解いていると思うのです。
 問題が徒(いたずら)に時間をとらせるほどに長くても、そこで問われていることを「見切り」、瞬間に攻撃に転じるのです。
 「見切り」というのも、剣の対峙では、生死を決めます。相手の刀の刃が届く限界を「見切る」のです。刃から数センチのところで躱(かわ)せるところに身を置くのも神業です。私たちは、適性の問題を見ただけで、意味もとらずに、動揺してかとれずに、白紙に等しい答案を書くのではないか。まず問題を観察し、意味するところを「見切る」のです。そして的確に問われている問いに答えるのです。多くの答案が、問題を読み取り、意味を理解するところで失敗しているのではないかと思います。
 まず敵を十分に知り抜いて、見切った上で、攻撃に出る、これが適性の極意と考えます。
 「決して勝ちにいかぬことじゃ。勝ちにいけば負ける」
 これは、試験に対するときの心理のありようも教えています。まず、相手の出方をじっくりと見て、その上で、相手に勝つように動くのではなくて、相手の動きに合わせて、動くということです。
 言い換えましょう。まず、問題をじっくりと読んで、とにかくその隠された意図を読み取ることに集中することです。つまり、見切ります。その上で、問題の意図に即して答案を自然に素直に書けばいいのです。ただそれだけのことです。

NHK基礎英語のこと

2012年02月14日 | 
 中1のみなさんへ
 NHK基礎英語について。
 4月号からスタートなので、4月号から買ってください。定価380円ですが、4月号はアルファベットから始まりますので、CD付きが便利かもしれません。CD付きは、1580円で、CD2枚が付いています。もちろん、ラジオ放送の内容をそのまま収めています。

竹の会の新規募集

2012年02月14日 | 
 竹の会では現在、都立中高一貫校志望の小4,小3を募集しています。
 
理想入会時期 小3の2月前後〜小4の早期
 
入会のための審査 小3,小4を対象とした入会試験を開発中です。現在のところ、面接審査のみ。
 
見学のみ  最近、質問等一切しない無言の見学者が1時間ほどただ見るだけで帰る方が3件ほど続きまして、さすがに指導に支障が出ております。
         見学というのは、実地に見て知識を得ることですが、見ただけで知識を得られるのか不思議です。見るだけの見学は10分程度でお願い
         します。興味本位や冷やかしのための見学はお断りします。
 また、入会を希望される場合も、ネットに公開されている
竹の会の要項をまずお読みになってきてほしいと思います。
 特に、会費、指導日は公開していますので、まずご確認ください。なかには見学後、会費等を知り断念される方もいるようです。
 また、竹の会の指導に対する疑問等につきましては、是非私の
ブログ「草枕」を過去にさかのぼってお読みになることをお勧めします。

 

都立の風景1

2012年02月14日 | 
 さて、これから公立中学へ進まれるみなさんは、平成24(2012)年4月中1,平成25年4月中2,平成26年4月中3、そして平成27(2015)年2月20日頃には、高校受験を迎えるわけです。2012年4月からだと2年と10か月で受験本番の直前月の1月31日です。内申が確定するのは、中3の12月第1週あたりですから、入学後2年と9か月、つまり中3の11月に行われる期末テストが最終の内申を決める試験ということになります。
 私立にしても都立にしても中3の9月からは、V模擬などの模擬試験のシーズンです。毎月どこかの会場で必ず実施されています。こうした試験に成績を残すには、すでに中3の1学期には、それなりの実力を備えていなければなりません。例えば、慶應高校を志望するのであれば、中3になった時点ですでに難関高校の過去問を練習できるほどに仕上がっていなければなりません。都立西や日比谷などのトップ都立でも、英・数・国は難問ばかりです。そしてこれらの都立は内申オール5が受験資格といっていいでしょう。こういう都立を受けられるのは、中3になってそろそろ受験勉強をなどと云っている人たちは論外にしても、中1のスタートから勉強一筋にきた選ばれた人たちだけなのです。多くの凡人中学生は、普段はほとんど勉強しないで、定期試験前1週間くらい試験勉強するくらいで、そんな勉強で成績がいいはずもなく、結局成績は落ちていくだけです。高校入試というのは、たいていは推薦、つまりは無試験でどこかの私立に入れます。こうした人たちは一旦は都立をめざしたという人も多く、結局最低の都立にも入れないか、そんな都立なら私立のほうがましか、という人たちがほとんどです。
 公立中に入ったといって、のんびり構えている暇など全くないというのがおわかりでしょうか。
 世の中には、実に大雑把な親というものがいまして、中1や中2ではまだ部活でもなんでも好きなことをやって、受験は中3になってがんばればいいなどいうあまりにも牧歌的な一昔前の考え方を平気で云う人がいます。
 さて、そういうことはどうでもいいことで、今日は都立高校というものの、どこがいい都立で、どれくらいの内申、偏差値が必要なのか、といった点について、進学研究会や新教育研究会の公表している資料をもとに少し述べてみたいと思いました。
 偏差値というのは、模擬試験などで真ん中を50として受験者全体でどの位置にあるかということを知る指標です。内申は、素内申と換算内申があります。素内申は通知表の合計です。5段階ですから9科目で45点が最高です。換算内申は、選択4科の内申を1.3倍したものです。換算の最高は51点です。ここで受験の目安とする内申は換算内申です。内申は入試得点1000満点として、内申点対学科点3:7で配分するなどです。トップ都立はたいてい3:7です。内申に振り分けられた300点をたとえば、換算42なら、300点に(51分の42)を乗じた247点が内申得点、もし当日700点満点で500点とれば、合計した747点が得点になります。700点満点の学科点は、模試などでは500点満点で実施されて、あとで換算されます。ちなみに、都立の推薦入試は、素内申で判定します。
 都立高校の合格基準は、男女で女子の方が高いのが特徴です。都立中で女子の倍率が高いのと似ています。
 以下は24年度の合格基準です。総合得点700点を基準にそれ以上の都立、いわゆる優良都立を拾っていきます。

 以下の都立は良質・優良都立です。すべての優良都立を網羅しました。
 ◯日比谷高校 男子 総合得点880 内申46 偏差値67 /女子総合得点880 内申46 偏差値67
 
◯三田高校   男子 総合得点760 内申40 偏差値58 /女子総合得点780 内申43 偏差値58 →過去2名合格
 ◯小山台高校 男子 総合得点810 内申43 偏差値61 /女子総合得点800 内申44 偏差値60 →平成23年に1名合格
 ◯戸山高校   男子 総合得点850 内申44 偏差値65 /女子総合得点850 内申46 偏差値64 →過去2名合格
 ◯青山高校   男子 総合得点830 内申43 偏差値63 /女子総合得点840 内申45 偏差値63 →過去多数合格
 ◯駒場高校   男子 総合得点810 内申43 偏差値61 /女子総合得点810 内申44 偏差値61 
→過去多数合格
 ◯富士高校   男子 総合得点760 内申39 偏差値58 /女子総合得点770 内申42 偏差値58 
→過去数名合格
 ◯西  高校   男子 総合得点
870 内申45 偏差値67 /女子総合得点870 内申46 偏差値66 →過去2名合格
 ◯ 豊多摩高校 男子 総合得点710 内申35 偏差値56 /女子総合得点730 内申39 偏差値55
 ◯大泉高校   男子 総合得点780 内申40 偏差値60 /女子総合得点790 内申43 偏差値59
 ◯竹早高校   男子 総合得点800 内申41 偏差値61 /女子総合得点810 内申44 偏差値61
 
◯文京高校   男子 総合得点700 内申37 偏差値54 /女子総合得点720 内申40 偏差値54 →平成23年に1名合格
 ◯北園高校   男子 総合得点730 内申38 偏差値56 /女子総合得点750 内申41 偏差値56
 ◯白鴎高校   男子 総合得点730 内申38 偏差値56 /女子総合得点740 内申41 偏差値55
 ◯上野高校   男子 総合得点700 内申36 偏差値54 /女子総合得点720 内申40 偏差値54
 ◯両国高校   男子 総合得点810 内申43 偏差値61 /女子総合得点810 内申45 偏差値60
 ◯城東高校   男子 総合得点740 内申40 偏差値56 /女子総合得点750 内申43 偏差値55
 ◯ 小松川高校 男子 総合得点770 内申41 偏差値58 /女子総合得点770 内申44 偏差値57
 ◯ 南多摩高校 男子 総合得点800 内申41 偏差値61 /女子総合得点800 内申44 偏差値60
 ◯八王子東  男子  総合得点840 内申44 偏差値64 /女子総合得点850 内申46 偏差値63
 ◯町田高校  男子  総合得点770 内申40 偏差値59 /女子総合得点780 内申42 偏差値59
 ◯南平高校  男子  総合得点710 内申36 偏差値55 /女子総合得点730 内申39 偏差値55
 ◯町田高校  男子  総合得点770 内申40 偏差値59 /女子総合得点780 内申42 偏差値59
 ◯立川高校  男子  総合得点840 内申44 偏差値64 /女子総合得点850 内申46 偏差値63
 ◯昭和高校  男子  総合得点700 内申36 偏差値54 /女子総合得点720 内申39 偏差値54
 ◯武蔵高校  男子  総合得点810 内申41 偏差値62 /女子総合得点810 内申42 偏差値62
 ◯武蔵野北  男子  総合得点780 内申40 偏差値60 /女子総合得点790 内申42 偏差値60
 ◯小金井北  男子  総合得点750 内申38 偏差値58 /女子総合得点770 内申41 偏差値58
 ◯三鷹高校  男子  総合得点760 内申39 偏差値58 /女子総合得点760 内申41 偏差値57

 ◯調布北    男子  総合得点730 内申37 偏差値57 /女子総合得点740 内申40 偏差値56
 ◯狛江高校  男子  総合得点690 内申35 偏差値54 /女子総合得点700 内申38 偏差値53 ※男子は水準以下 過去女子が2名合格
 ◯国立高校  男子  総合得点870 内申45 偏差値67 /女子総合得点880 内申47 偏差値66
 以下は普通科単位制の良質・優良都立(男女の区別はなし)
 ◯小平高校  総合得点700 内申36 偏差値54

 ◯新宿高校  総合得点820 内申43 偏差値62→過去多数合格
 ◯国分寺    総合得点820 内申43 偏差値62
 
◯国際高校  総合得点820 内申38 偏差値62 →過去2名合格
 ◯駒場保体  総合得点740 内申40 偏差値55→過去1名合格
 ※青字は竹の会から進学実績のある高校です。

竹の会の新中1のみなさんへ

2012年02月14日 | 
 お早うございます。本日は指導はお休みです。外は雨模様で外気は4℃と相変わらず冷たいですね。昨日は体調を崩した子が2名お休みしました。子どもたちに学校のようすを尋ねると学級閉鎖になったところがけっこうあるようです。春が待ち遠しいですね。私は何年目か忘れましたが花粉症で春は春で大変なのですが、やはり桜の季節は心が和みます。
 今年は、2,3人ほど新中1がいます。昨日「先生、辞書は何を買ったらいいですか」などと質問がありましたので、「草枕」に書くことを約束しました。
 
◯今日は英語のことについて書きたいと思います。
  これまで英語などほとんどやったことのない子ばかりだと思います。
  中には、小学生ながら、英検3級とか、準2級、2級、準1級までいました。2級以上になるとたいていは海外帰国子女です。こういう子がいると「あ〜、もうかなわない」と思ってしまうことでしょうね。確かに、小学生で英検3級という子は中学でも英語はよくできます。かつて中2のときに海外帰国の女子が入会したことがありましたが、この子は英検2級でした。中3になって都立クラスの英語はほとんど勉強しないのに80%は取りましたね。小学校6年で英検3級という子が私立中に合格したのですが、1年ほどで退学しています。
 実は、小学時代に英語に力を入れていた子たちには、決定的な欠陥があります。
 私の知る限りそういう子たちは、まず算数、数学ができません。私は何人ものそういった子たちを見てきましたが、共通して算数、数学が全くできないのです。
 さらに、海外帰国子女に多いのですが、国語の基本がまるでないのです。まず漢字を書けません。言葉を知りません。諺も四字熟語もほとんど知りません。彼ら、彼女らは英語だけに特化しているのです。
 先の私立中を退学した子は、英語だけまともで他の科目はすべて学年最下位でした。また、先の英検2級の中学生は数学が全くできないがために偏差値でいえば47ほどの都立に進学するのがやっとでした。
 もちろんそういう子ばかりではないでしょうが、少なくとも私の知っている多くの例には例外者はいませんでした。
 そういうことで、これから英語を始めようとする皆さんが、英検3級などを小学時代にとった子たちに英語では負けるとしても、気にすることは全くありません。それどころか、2年もすれば、あなたたちは英検だって準2級くらいは取れていますし、受験英語でも、努力さえ怠らなければ、都立独自問題、早慶英語に合格点をとれるようになっているかもしれません。それは、あなたたちの努力次第ということです。
 ここで注意しておかねばならない大切なことがあります。
 英語で中学3年間を、ひいては高校3年間の英語も決めてしまうことなのですが、英語は、毎日研鑽を積まなければ、つまり折角3日続けたのに、1日休めば0になるという科目です。もう何日もやらない人というのは、ほとんど0の人です。とにかく毎日「続ける」ことが後々に結果として出てくる、そういう科目なのです。英語という科目の性質を知っていれば英語は恐くないのです。
 そして、これが一番肝心なことかも知れませんが、英語は最初がすべてです。中1の最初、いや今英語を始めた小6の諸君はこのときに単語を覚えきれるかどうかがその後の英語の運命を確実に決めてしまうということです。竹の会では小6の2月、3月におよそ500語を暗記させます。この500語を覚えられる子と覚えられない子というのがいます。必ず2通りの子がいます。そして覚えられた子はこれからの中学での英語で「続ける」ということを守るならば英語は常にトップクラスにあることは保証されたようなものです。
 「覚えられない」子には、2通りあります。努力してその後もなんとか覚える努力を続ける子と「放棄する」「続けない」子です。前者の子でも、前途は多難です。なんとか英語ができるようになったとしても、結局不得意のままでしょう。かつての例としては、そういう子で都立青山に進み、東京理科大へ進んだ子がいましたが、英語はできないままでした。後者の子は、中3になっても英語はできないままで、都立共通英語でさえも50点もとれない始末です。そしてこれには例外がないのです。
 どうですか。このスタートの時に、単語を覚えられるかどうかということがその後の英語を占う試金石になっているのです。
 ですから、竹の会の小6のこの時期はとても大切なのです。よく数学の準備などと云いますが、いや大事なのは英語の初期指導なのです。
 土日を返上しても朝から英語の単語の暗記に取り組んでほしいと思います。
 それまでの英語と無縁の頭を英語頭に組み立て直すのですから、それは苦しいはずです。その苦しさを乗り越えてこそ、すばらしい英語人生を得られるのです。
 さて、それでは、先ほどの質問にお答えします。
 まず、辞書ですが、私は、研究社の「ライトハウス英和辞典」をお薦めします。
 新宿高校など多くの高校で採用されている指定辞書です。私はこの親分格の研究社の「新英和中辞典」をよく使います。5文型を軸にしているので重宝しているのです。5文型というのは、英文の構造を5つの種類に分類して理解しようとするものです。これは大学に行っても使えます。ただこれらの辞典は何年かおきに「第◯版」というふうに大きく一新されますので要注意です。
 最近は、電子辞書にも、上記の辞書が内蔵されたものが出回っています。電子辞書のいいところは、音声を確かめられることですね。中1のみなさんには便利で役に立つ機能です。
 音声と云えば、リスニングも大切ですが、これは、NHKのラジオ講座「基礎英語1」がお薦めです。毎月本屋さんで「3月号」などと雑誌が売られています。ラジオで1日に2回放送があります。時間の合わない人には、CD版も毎月発行されています。ラジオを録音するのもいい方法です。竹の会では早稲田実業に合格した鈴木君は中1の時から欠かさずこれを聴いていまして、早実の英語のリスニングテストもこれでクリアできたそうです。
 なお、英語の辞書は、中1だからといって、易しく親切に書かれた簡易ものは買わないほうがいいです。中2になったらもう使えません。よく中3になっても中1のときに買った薄い辞書を使っている子を見かけますが、あれはダメですね。英文解釈などで力をつけるべきときに、あんなものを使っていたのでは全く実力がつかないでしょ。

竹の会掲示板

2012年02月13日 | 
 お早うございます。本日は指導日です。今日は曇りで気温は3℃です。相変わらず厳しい寒さです。インフルエンザもこの低温で一気に広がっているようです。みなさまどうか体を冷やさないようにお気をつけ下さい。明日から3日間は雨の予報です。なお、今週は、月・水・金と指導があります。例年竹の会では、2月と3月は、いわば農閑期みたいなもので子どもたちも少なくのんびりとしています。
 今年は、高校入試の子がいませんでしたので、3日の適性検査日、9日の合格発表で、すべての日程が終わりました。高校受験生の多かった去年はかなり体に負担がきましたが、今年はそういうこともなく体は順調であったはずなのですが、先週から微熱で悩まされました。知らず知らずのうちに体に負担がきていたのでしょうね。
 さて、本年の結果を受けていよいよ来年の適性検査に向けた指導の準備に入りました。今年は、正直「合格」ラインに入り切れていない子ばかりでした。その中でも3番手にいた子が「合格」しました。今年ほど「貴重な指導データ」が取れた年はありません。去年の小石川合格、桜修館合格は、私がもう冬期に入る前の段階で「合格を確信」していた子たちでした。したがって、私の指導の糸のどの糸が合格にもっともつながっていたのかなどというデータがとれず、総体としての指導の糸の束を必要な全体として捉えざるを得ませんでした。しかし、今年は、これまでやってきた多くの指導の糸が実施できないままに本番に突入してしまいました。1番手2番手の子たちが、3番手の子よりも、ずっと多くの特別レジュメをこなしていたのです。ところが、それにもかかわらず合格したのは3番手にいた子だったのです。このことは受検直前においてもっとも大切なことは何かを語っていると思います。去年の合格者たちには、「考える」ということが、常に前提にありました。多くの指導レジュメが決して思考を停止させることはなかった。彼らは「黙々と」思考していた。ところが、今年の1番手2番手の子たちは、思考することよりも、レジュメを終わらせることばかりに気を取られていたようです。解き直しが空回りすればするほど思考は粗くなっていたように思います。解き直しの速さが異常に速いのは、それだけ思考が粗くなっていたということです。じっくりと解き直す必要があったのです。思考を大切に解き直す姿勢に欠けていたのです。それは、彼らが常におしゃべりを夢中でしながら読み返すという姿勢に顕著でした。ところが、3番手の子はとにかくおそろしくスローテンポでした。今考えるととにかく「考える」ことを重視していたのです。ほんとうに考えながら解き直しをしていたので時間がかかったのです。特にスペシャルなレジュメをやることもなく、シンプルに適性過去問全国版と「適性虎の巻」だけでほとんどの時間を費やしてしまいましたが、じっくりと「考える」という本番でもっとも大切なものは失わずに本番に立ち向かえたのです。これが合否を分ける分水嶺になったのだと思います。

 ◎竹の会掲示板

 ●「今解き教室」申込受付中
   3月号の配布は2月15日頃と朝日新聞社より聞いております。
 
竹の会入会者新規募集中
  
◯都立中高一貫校志望の小3・小4
   入会審査有 
   募集人数 2、3名
  
◯都立上位校(併願として早慶系高校・豊島岡女子)志望の新中1・新中2(まで
   入会審査有 新中2は通知表で審査可 新中1は入会テストにて審査
   募集人数 2、3名
 ●現小5会員の受検に向けた本格指導の開始は3月からを予定しています。
  ◯ご注意 現小5は募集外です。

 
 
平成24年 都立中高一貫校合格者
 
合格 都立富士高等学校附属中学 
       
渋谷区立本町小 女子
       
小4の11月入会 漢検4級
   

いったい何を教え、何を学んでいるのですか

2012年02月12日 | 
 私は、かつて「塾に行かない」小学生の親の不見識について述べたことがありました。もちろん中には塾などに行かなくてもできる子どもというものはいるものです。だからそういう子の親御さんが「うちの子は塾なんかに行かなくても合格した」と自慢するのは勝手です。しかし、決してそれが多数の、一般的な事例ではないことはだれでもわかることです。ですから、そういうことを自慢気に一般的なこととして敷衍するのを聞くと、何をいっているのかと思います。
 私の経験は公立小に通いながらいわゆる中学受験はしない子たちというのが、特に勉強について親が熱心でもなく、いや口うるさく言うこともなく野球でもサッカーでも好きなことをやりたいだけやらせてもらい、それどころか親も子と一緒になって楽しみ支援する、あるいは特に何をやるのでもないが勉強はやらないという子たちが、勉強の訓練を受けないことからどれだけ学力低下が進んでも、そのままにやがて公立中へと進むことの無謀さを述べているだけなのです。
 受検あるいは受験しないということが、そのまま「勉強しない」ということになるのが、不思議なことです。
 よく受検しないから、塾には行かなくていいと納得している親がいますが、これなどもなぜにそのように単純に頑なな思考をして割り切れるのか不思議です。
 受検に失敗した子たちというのが、それまでの勉強が決して無になることはなく、それどころか公立中へ進んだときにそれまでに培った割合などの理解を通して養った思考力がいかに役に立つかとは考えないのであろうか。ここで学校で勉強しているから、大丈夫といえないことがまた大きな問題です。学校の勉強だけで深い思考の力をつけることはできないということが問題なのです。
 ただここで言っておかなくてはならないのは、塾に行ったからといってだれもが思考力を獲得して知的ステージが高くなるということは言えないことです。
 さらに、問題なのは、大多数の平均的な小学生たちが、大手、中手の塾に1年も2年も通いながら、とどのつまり平均的な割合の基本的な問題さえ全く解けないという事実です。私は、日能研や四谷大塚、あるいは早稲アカ、栄光ゼミナールの悪口を言うつもりはありません。特に、栄光ゼミナールが有名中学のための進学塾という認識はありませんが、日能研や四谷大塚、早稲アカなどは難関校の合格者を競う大手です。そういうところには、優秀で天才的な子どもたちがきっと集中していることなのだと思います。ただしかし、そういうところに通ったが一向にできないままの小学生も多数いるという事実は一向に問題にならないのです。
 今は少子化ですから、偏差値50を割ると途端に定員だけの入学者を確保するのがどこの私立も困難になっています。さらに、公立中高一貫校ブームで私立はますます苦境にあります。こういうときに、上記の平均的な小学生たちが、割合など理解していなくても、とにかくどこかの私立に吸収されていってしまうということです。大手にとっては、不合格者を出さなくてすみますから、好都合です。それで合格したと大喜びですからね。
 私は、正直に何名落ちましたと書きました。そうしたらたちまちコメント欄に非難中傷が書き込まれました。私が何名落ちたなどと書いたら、家人から「そんなことは書かないのが普通ではないか」と言われました。考えてみれば、大手でも、中手でも、どこそこに「合格しました」とは書いても、「落ちました」などとは死んでも書かないだろうなと思いました。大手なら、第一志望校だけでいったい何百人が「落ちました」ということになるのか。
 私がバカ正直過ぎたのでしょうか。どうも私はそういうことに無頓着すぎるのかもしれません。
 私は、平均的な能力の小学生のことを言っています。なぜ1年も、2年も通ったのに、割合の問題がまるで解けないのですか。四谷大塚なら予習シリーズをすべて終わらせた子が、平均的なレベルの割合の過去問に手も足も出ないというのはいったいどうしたことなのでしょうか。いったいそれまで何を教えてきたのでしょうか。何を習ってきたのでしょうか。どこどこゼミナールに1年も2年も通ったのに、なぜ算数の問題を解くのに、図ひとつ書けないのですか。いったい何を教えてきたのですか。そして何を習ってきたのですか。
 テキストを終わらせたことが、割合でもなんでも終わらせたことにはならないのに、先へ先へと単元を進めることにばかり気をとられていったいいつ真実に気がつくのでしょうか。おそろしい”テキストの罠”にはまった親子がたくさんいるはずです。
 聞くところによると、大手では、割合は数日で終わるのだそうです。これでいったい何人の子たちが真に割合を理解してさらに高度の理解を進めていけるのでしょうか。
 竹の会では、割合だけでじっくりと時間をかけて、小4入会なら、小5の1年間とさらに小6の大半をかけて取り組みます。もし小5の2月入会なら割合にかけられる時間には限界がありますが、それでも10月くらいまでは訓練を続けていると思います。
 学校だって、あっという間に終わったことになるはずです。竹の会の子どもたちは、わかるまで延々と割合と取り組んでいます。
 ですから、どこでもいいから塾に行ったほうがいいなどとはとても云えないですね。
 いい塾に当たればラッキーということです。
 竹の会で受検に失敗した子たちが、実は、割合の基本が確実にできており、計算力もしっかりしていて、思考する態度も身についており、なによりも勉強するということの意味、スタンスができているということだけは、疑いのない真実です。そのことはこれから公立中へ進んだときにはっきりとわかるはずです。
 それが竹の会で学んできたことの実質的な意味だったのですから。

指導の糸をたぐること

2012年02月12日 | 
 やはり厳しく目の前で問題を解かせて「解けるのかどうか」をいちいち確かめながら進めるのがベストの「糸のたぐり方」だということを今年は思い知らされた。子どもたちを信じて家庭でやらせて「できた」結果をそのまま信じることの危険性を思い知らされた。子どもというのは、決して信じてはいけないというのが、私の信条であったはずではないか。子どもは信じると「甘く」なる。その結果もたらされる悲劇を考えるとやはり信じるべきではない。子どもの申告を額面通りに信じるのはあまりにも危険過ぎたのである。
 子どもの「やった」という言葉を信じたがために、そこは「できている」との前提で進めることは、「甘くて」危険なかけとなる。
 合格者が出ない年というのは、指導がしにくくなることは確かである。その年の指導の内容を為すどの指示(糸)がどのように効果をなしたのかが、感触としてないのである。合格者が「ない」年には、それなりの受検生がいなかったからというのがあります。たとえば、平成20年がそうでした。「それなり」のとは、きちんと指導できる受検の子という意味です。全く「勉強をやらない」子が、仮に受検したとしても、受検はないのです。21年の結果はなしでした。
 平成21年の指導では、平成22年都立両国、都立桜修館合格という結果でした。このときの指導の糸の何が功を奏したのかはどれと特定できるものではありませんが、その年になした指導の糸の総体として漠然と捉えられたということでしょうか。
 平成22年の指導はどうか。結果は23年です。都立小石川、都立桜修館合格でした。このときの指導の糸はどの糸が有効だったのか。あまりにも糸が多くて特定できない。総体として効果を考えるべきか。ただ、22年と比較して、有効な糸の抽出はある程度可能かもしれない。
 今年の結果の分析は、もし合格者がなければ効果の判定が不能であった。そして22年、23年と違い「合格の確信」がない子たちばかりであった。だから私には今年の合格はこれほど貴重なデータはない。私の指導の糸があまり繰り出せていなかった。たぐった糸があまりにも少なかったので、有効な糸が絞りやすいのです。算数、過去問全国版、適性虎の巻の3本の糸は有効であったことは疑いない。去年からの指導でたぐった糸は少ない。今年の合格がどれほど今年の小5の指導に貴重なデータをもたらすか。
 合格者には、祝福のことばとともに感謝のことばをも捧げなければならない。

合格おめでとうございます。
 
合格 都立富士高等学校附属中学 
       
渋谷区立本町小学校 女子

静かな日曜日

2012年02月12日 | 
 土曜日は、かみさんの亡父の十三回忌で東京を離れました。日帰りでしたが、かみさんが去年から準備を進めてきた大きな行事でした。それも無事終わることができました。私は進行役を仰せつかり慣れないマイクを片手に大汗でした。今日は、体調も戻り朝早くに都立富士高校附属中学まで写真の撮影に出向きました。都立富士高校は、竹の会からもよく合格していますが、私が初めて来たのは平成22年の推薦合格発表の日でした。あのときは雪をかき分け歩いた記憶があります。今日は渋谷駅から京王バス(63系統中野駅行)に乗り、途中渋滞もなかったせいか、27分ほどで「富士高校前」に着きました。
 合格したのは、小4の11月に入会した女子でした。早くからパスポート指導にしていたことは大きかったと思います。当時はまだ3時間コースというのがあり、小5だとこちらで1年やってからパスポートという子もそれなりにいました。しかし、この3時間でマスターできたのは、計算だけではなかったでしょうか。ほとんど意味のないコースということで今は廃止しています。本年受験組の一人は、小5の1年間をこの3時間コースで過ごしたことが、失敗の原因のひとつであったろうかと思料しています。
 さて、今年は高校受験組もなく、この時期というのにひっそりと静かな日曜日です。
 都立中5人受験組のうち3人の入会は、小5の1月が1名、2月が2名でした。2月入会の2人はそろって算数の能力が高く期待がもてました。事実、算数の進歩は順調でしたが、疑念を残す面も多くありました。私の目の前で解いた問題が少ないことです。1時間も2時間もかけて結局解けずに家でやってくるということで、数枚もの問題レジュメをよくまとめて出すことがありましたが、家での解答率は高いのです。しかし、私が「これが解ければ」という問題を塾で時間内に結局一度も解いたことはありません。問題が解けないのにいつの間にか止めて食事をしているということがよくありましたが、これにはがっくりきました。
 戦場で武士が戦うとき、攻めてくる敵中で、味方の兵士と「おしゃべり」しながら戦う兵士などひとりもいないでしょ。そんなことをしてたらすぐにでも命はありませんからね。当面は目の前の自分の命を奪おうとしてくる敵と必死に戦うしかない。ところが、算数でも適性でも「解きながら」途中「おしゃべり」で手を休めて、頭を休めて、それからまた「解く」などということを普段にやっているのです。こういうことを日常的にやっていると、必死に真剣に戦う、つまり、解くということができないのではないかと思うのです。案の定、答案は、勘違いと誤解のオンパレードです。中には、最初の1問を後回しにして、結局白紙ということもありましたが、見た目でめんどうくさそうと思ったのでしょう。1番はたいていはめんどうくさそうに見えても簡単に解ける問題が配置されているものです。とにかく、算数もある程度までしか結局いけませんでした。
 面積を結局ほとんどやらないままに時間切れになった子もいました。読解、作文は結局ほとんど練習時間がとれないままでした。 
 「食べる」ことと「おしゃべり」で時間は潰れたのでしょう。家庭での勉強もどこまでやれているのか疑念がありました。あれだけのおしゃべりで集中しない子たちがほんとうに家庭でやれているのか。そして異常に「速い」という子にも不安が過ぎりました。むしろ「遅い」という子のほうが、確実に「真面目に誤魔化さないで」やっているような気がしました。形だけ速く回しても「上滑り」「空回り」では意味がありません。本当に理解しながら回したのか。私は子どもたちのことばを信じるしかないが、もし偽りであれば、それを見抜くのは、合格掲示板だということです。
 合格掲示板は、子どもたちのこしかたの努力を反映します。そして「偽り」「誤魔化し」を映し出します。掲示板には自分の正直な過去のありようが映し出されるということです。掲示板には色濃く自分の「偽り」「ごまかし」が反映しています。
 今年は、厳しい結果でした。去年は、原発事故によって私のこれまでの人生観が根底から覆された年でした。子どもたちが不安の中にいたことは事実です。そしてどうも上辺だけの勉強になっていたのではないかと今思えばします。ただ一人合格者が出たのは、私には天の贈り物でした。合格した子は、もう小4から都立富士をめざしていた子です。算数のひらめきがないため算数で苦しみました。それでもあきらめずにとにかくこつこつと努力してきました。やるペースはかなり遅いと思いましたが、今考えると、自分のペースで納得のいくまで考えて進めていたのではないかという気がします。さっさと先へ先へと「速く」進める子が、先へ進めることばかりに気をとられて、内容をじっくり反芻することが疎かになり、次第に「雑に」になっていったのと対照的でした。

 
 
 合格おめでとうございます。
 
合格 都立富士高等学校附属中学 
       
渋谷区立本町小学校 女子
 
都立富士高等学校附属中学 正門から入って右にグラウンドを臨む
 
 都立富士高等学校附属中学 中庭から
 

都立富士高校附属中学合格おめでとうございます。

2012年02月10日 | 

合格おめでとうございます。

 
合格 都立富士高等学校附属中学 
       
渋谷区立本町小学校 女子
     
   
入会したのはいつだったか、調べてみましたら小4の11月のことでした。あのとき、お母さんは、入会時期が遅くなったことをすごく悔やんでいましたが、第一志望校に合格して、私はとてもうれしく思います。まじめで目立たない子でしたが、竹の会をとても気に入ってくれていました。「中学へ進んでも竹の会へ通いたい」と早くからお母さんを通して聞いていました。算数はそれほど得意ではなかったのですが、いったん理解したら確実で安定していました。竹の会からは初の女子の合格者です。そしてやはり強いのは小4からの入会者でした。
   都立富士高校附属中学校 正門
   
   都立富士高校附属中学校 中庭から
   
   都立富士高校附属中学校 門柱
   

   都立富士高校附属中学校 グラウンド
   

   都立富士高校附属中学校 東門
   
   都立富士高校附属中学校 正門前の通り
   

   都立富士高校附属中学校 正門へ
   

   都立富士高校附属中学校 バス通りから臨む
   

   都立富士高校附属中学校 北門へ続く裏道
   

   都立富士高校附属中学校  バス停 富士高校前