J's日誌

中小企業診断士、経営管理修士(MBA)、事業再生士補、AFP。某NPO法人フットサル連盟副理事長。

採用基準と生産性

2017-04-21 23:59:59 | Book Review




今の部署にイドウしてきてから気になって
読んだ、伊賀泰代(≒ちきりん?)シリーズ。

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社


採用基準
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社


先に「生産性」の方を読んでしまったのだが、その前提として
「採用基準」に書かれていることが多いようなので、追加購入。


内容はマッキンゼーでの著者の経験を通じた、コンサルティング会社
で求められる生産性やリーダーシップの話で、自分も前職で似たような
経験をしているので肯ける部分も多いし、著者の指摘もほぼその通りかと。



シンクタンクにせよコンサルティング会社にせよ、いわゆる日系の
大企業と異なるのは、入社後すぐにある程度の仕事を任せられること。

そのため、専門家としての膨大なインプットやアウトプットであったり
プレゼンテーション能力も鍛えられるし、リーダーシップも必要となる。


著者はこのリーダーシップこそが日本企業のサラリーマンに足りない部分で
あり、リーダーだけでなく全員がリーダーシップを身につける必要があると。

組織内でリーダーシップを身につけるチャンスがなければ、NPO等の活動で
身につけるのも有効という点は、自分の経験と照らし合わせても共感できる。




今の自分の組織でも、本当にリーダーシップを発揮出来る人は少ない。

これは(自衛隊出身の)父が言っていたことだが「指揮官・決心」すなわち
決心することこそがリーダーに求められる資質であり、不確実な状況において
いかに決断できるかがリーダーシップ、それは日頃から訓練で身につけられるもの。


電車でお年寄りに席を譲る、風で倒れている自転車をきちんと起こす、落ちている
ゴミを拾うなど、放置せず自ら決断し行動することがリーダーシップにつながっていく。

誰かに教えてもらって学ぶものではないと思うが、そういう人材を育成するような
教育をしてこなかった日本社会、国際競争力の面でじわじわとダメージが進んでいく。




売れているのはよく分かります(-_-;
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