猫 周公のコラム

スケッチとエッセイ

名古屋の街づくりと人間賛歌 フランス映画-ここに幸あり-を観て

2007年12月24日 | Weblog
フランス映画「ここに幸あり」をみてきました。

映画のストーリーは、パンフレットにはこう書いてありました。
「--人生ちょっとひと休み--ある日突然失職した大臣、ヴァンサン。仕事とお金を失い、妻は愛想をつかし、住む家もなくなって・・・。とはいえ気のあう仲間とワインを飲んで歌を歌えば、この世はたのしい。ほんとうの幸せは、いつだってすぐそばにある。」

フランス人は「人間賛歌」という考え方が日本人より余程身体に沁み込んでいると思いました。
日本人は先を憂いたり心配ばかりしていて、今を楽しめない国民です。
それに対して、フランス人やイタリア人などは、今の生活を楽しめないで何が人生なのか?という考えをしています。
だから、服装にしても家にしても、街中にしても全てが明るいのだと思います。
その原因は風土や歴史から来る文化の違いもありますが、なんといっても国や県や市のリーダーの考え方が「人間賛歌」の思考を持っているかどうかということです。

映画を観てから今池のガスビルの二階にある喫茶店「サンモリッツ」でお茶を飲みながら、今池交差点を眺めていました。
先ず気付いたことは、車の色にしても歩いている人たちの服装にしても、実に暗い色をしているので、街自体がくすんで見えるということでした。

バスやタクシーにしても黄色や緑色や赤系の明るい色を使うべきだと思いました。
建物や広告は中間色を使って、落ち着いた雰囲気の街にすべきです。
人間の心が明るく楽しくなってくるはずです。
もちろん社会福祉政策も大切ですが、先ずは街を明るい雰囲気にして「生きていることを楽しむ」ような街にしたいと思いました。

そういうことから、今の名古屋市長が提案している「広小路通りの歩道を広くして、ここに小川を作る」という考え方は大賛成です。
名古屋市は「人間賛歌」という点では先を行っているのではないでしょうか?