はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

島田3山縦走 3

2017-05-08 16:43:38 | 低山歩き
                       双子山から千葉山へ 
歩行記録                                                        H29-4-30(日)
歩行時間:7時間30分   休憩時間:1時間30分   延時間:9時間00分
出発時刻:6時45分     到着時刻:15時45分
歩  数:37、135歩(推定距離26.36km)    GPS距離22.3km
行程表
 六合駅 0:50> 東光寺本堂 0:25> 悠久の森 1:05> 双子山 1:20> 智満寺 0:25> 千葉山 0:20> ペンション
 0:10> ドウダン原 0:25> 伊田和里の湯 0:40> 矢倉山 0:20> 農道合流 1:00> 国1バイパス 0:30> 島田駅
                                                             
                           双子山から千葉山へのルート概略図
                       

  ペンションからドウダン原に向かう道は下りで楽に歩けるが、下りも上りもつつじ見物の俄かハイカーで賑わっている。
その中で古いザックを背負った色黒い一人歩きの老人ハイカーは、周りとは浮いた存在に見えていだろう、なんて自意識過剰気味な
私は考えてしまうので疲れる事はなはだしい。
でもそんな道を10分も歩けば俄かハイカー達の目的地ドウダン原に着く。

 
                 ドウダン原                                ドウダン原の石仏

  ドウダンツツジは既に盛りは過ぎていたがまだまだ見られる状態だった。
この道は伊田から智満寺まで続く “伊田丁仏参道” になっているので、道脇に33ヶ所に亘って石仏が祀られている。
初めてここを歩いたのも丁仏参道をお参りしながら智満寺に向って歩いた時で、それ以来花や紅葉の時季を含め何度も来ている。
そのため見慣れた景色となってしまい最初に来た時の感動はもう湧いてきません。

          
            満開のドウダンも                           アップにすればまだ可憐だった

  盛りを過ぎた中に1本だけ満開の木があり、花をアップにして写せばそれなりになった。
それにしてもこのような高さに咲く花を写すのは楽でいい。小さな草花だとしゃがみ込んでもまだ高く、寝転ぶようにして写さなければ
ならない時もあるので、疲れが出てくるとついついパスしてしまう。

  ドウダン原を過ぎると俄かハイカーとはお別れでまた静かな一人旅の道になります。

 
        尾川と伊太和里の湯との分岐                             伊太和里の湯と矢倉山

  ドウダン原からの快適な道を下って行くと、丁仏参道と伊太和里の湯のとの分岐に出る。
矢倉山の登山口は丁仏参道の先にあるので、本来なら丁仏参道を下れば良いのだが、今日も遠回りになる伊太和里の湯経由の
道を選んでしまった。
イエイエ温泉に入りたくて遠回りの道を選んだのではなくこちらの方が楽だからです。
丁仏参道はここからかなり下って参道の入り口に着き、そこから伊太和里の湯を建設するときに造った造成地に向けて上りになる。
その上りがどうも苦手なんですよね、気分的に。
そのため遠回りでも軽い下りのまま温泉に着き、更に下って矢倉山の登山口に出る温泉経由の道を選ぶようになってしまいました。
こんな考えを持つのは私だけでないようで、以前は尾川集落に抜ける細い道でしたが、今では温泉に出る事ができるのでこちらの
道の方が太い感じになってきています。

  尾川集落が出たので序に “尾川丁仏参道” とのコースも話しておきます。
両方の丁仏参道を歩くには島田駅を出発地にすれば問題はないが、車道歩きが嫌は方は島田駅から大津線天徳寺行きの自主
運行バスに乗り、尾川で下車します。丁度バス停は丁仏参道入口の所ですので入口はすぐ分かります。
そこから尾川丁仏参道を智満寺に向かいますが、丁仏参道完全に歩きたい人は智満寺から千葉山に向かわず、薬師堂下の道を
伊田丁仏参道に入ります。山頂に行っても丁仏参道を行っても、いずれもペンションに出るのでペンションからは同じ道になります。
そしてここの分岐で丁仏参道完全踏破を目指す人はその入口に向かい、拘らない人は温泉への道を行きます。
伊太和里の湯からは島田駅行のバスがあるので、温泉で汗を流してから帰るのも良いですし、更に矢倉山に向かうのも良いでしょう。
このコースは山歩きが好きな人には物足りないでしょうが、ハイキングが目的な人や遍路歩きが好きな人には合っていると思います。
是非一度歩いてみてください。
                                                           
                               矢倉山登山口から国1バイパスへの概略図
        

 
                処理場横の道                                 直登コース入口

  処理場横の空地に車を停めた若いカップルが私の後を歩いてきた。処理場裏の直登コースの入口の写真を撮っていると
 「道ははそちらですか?」 と声を掛けてきた。
 「イエ こっちは直登コースで近道ですが傾斜がきついですよ。一般道はそっちです。」 とフェンス沿いの道を指す。
言いながらも内心は焦ってしまい、若しカップルが直登コース歩くと言ったらどうしようと思った。
実は一昨年初めて歩いた時は踏み跡が薄く悩んだ所もあったし、頂上部に着いてからは方向を見失いウロウロしてしまった。
それが昨年には直登コースの案内も撤去されたので、更に歩く人は少なく踏み跡は薄くなっているだろう。
年寄りが歩こうとしているのに若い人に危ないとも言いづらい、さてどうしよう。
でも取り越し苦労でした。 「なんか入口から傾斜がきつそうね。」 の女性の一言で一般ルート行くようになりました。

      
          目印はある           傾斜は強いが踏み跡はハッキリしている       上に行っても目印はある

  一昨年歩いたときは目印は下にはあったが上には無かったのが、今回は下からコンスタントについている。
全回迷った場所も濃い踏み跡のある横の方向には枯枝を積んで進入禁止を表し、上に向かう踏み跡には目印が幾つか付いている。
これで迷うことなく上に向かう踏み跡を辿る事ができた。

 
             頂上部にも目印はあった                          目印を辿って三角点へ

  さらに前回方向を失った頂上部に着いても目印が幾つかあり、それをたどれば自然に三角点のある頂上に行く事ができた。
案内が撤去された後の方が踏み跡や目印がハッキリしたとは、何とも皮肉な事だが、この道なら誰でも迷わず歩く事ができるだろう。
とは言え歩きやすい階段がある一般道でなく、この道を歩くメリットは何があるか疑問だが。

          
                       矢倉山山頂                                気温は20度

  標高311.03m点名矢倉山には四等三角点が設置されています。
以前は黄色のカタクリなどが植えられていた花壇は今は荒れ放題になっています。きっと猪に荒らされ諦めたのでしょう。
その山頂広場に私が足を踏み入れると同じタイミングで現れた人がいた。思わず 「アレー」 「アラ~」 が重なった。
そうです、直登コースの登山口で分かれた2人連れでした。
私として近道を来たのだから少なくとも5分以上は早く着くと思っていたのに対し、2人もきっと近道の方が速いと思っていただろう。
それがピッタリ同じとは驚くと同時に情けなかった。きっと2人は足が遅い人だと思ったに違いない。

  山頂の気温は20度と高いが風があるので暑さを感じないで済む。それが先程ドウダン原から温泉に向かう時は、山の中腹を
歩いていたせいか蒸し暑くて仕方なかった。
これからその暑さと強烈な日差しの季節になるかと思うと憂鬱になってくる。もう熱中症はコリゴリですので。

         
                       ここに来たらこの景色を見なければ

  矢倉山の山頂は樹木に遮られ視界は効きません。でもそのまま引き返さないください。山頂から西向い1分も下れば崖の
上の展望台に出ます。
何度も見ているので感激はしなくなったが、今日のような霞んだ日でもこの程度の眺めを見る事ができます。

  眼下に伊田集落が見ている。あそこまでなら30分もあれば下れそうだし時間も2時前だ。足もまだ大丈夫そうだし、それより
なにより若しバスが無かったら島田駅まで車道歩きをしなければならない。
以前は苦にならなかった車道歩きが、最近バスを利用するようになってからは何となく大変に感じるようになってきている。
ウーンどうしようかな?

 
         トウアブラギリ(唐油桐)の木                                四 辻

  兎も角下山を始めたが昨年初めて知ったトウアブラギリ(唐油桐)の木が何本も生えている場所があった。
アブラギリは江戸時代にはこの実から灯油を絞るために栽培していたという。こんな山頂部で栽培していたかどうかは分からないが
集まって生えていることは確かだ。
ただすくっと真っすぐ高く伸びた木から実を取るのは大変だろう。去年の秋に歩いた時は実がボトン、ボトンと音を立てて落ちて
いたのでその存在を知る事ができた。当時の採取も自然落下を待って拾ったのだろうか?

  サー伊田へ下るか、そのまま縦走を続けるかの分かれ道に来た。この四辻は右に下れば伊田へ、左に下れば伊太和里の湯に行く
一般道だ。縦走を続けるなら正面の道を登らなければならない。さて、どうしよう。

 
            尾根と別れて右に下る。                                農道合流

  結局縦走を続けることにしました。とみに弱気になってきている最近では珍しい事です。
尾根の途中の分岐を尾根伝いに行っても伊太和里の湯に行けるようですが、貼られている地図見るとここからすぐ農道になって
尾川に行く車道に合流するようです。私としてはメリットが無い道だが一度は歩こうと思っているが中々歩けないでいる道です。

  分岐を右に下り、下りきって登り返せば農道に合流です。
山道の入口には立派な標識が建っているので、農道を来た人もここを見落とすことは無いでしょう。
以前は尾川集落からこの農道を歩いて矢倉山に行ったのですが、島田の街から続く稜線の道を見つけたからは専らそちらの
道に変わり、尾川からの農道は歩かなくなってしまいました。
また右の農道は斎場に行くと標識はなっていますが、こちらはメリットを感じず歩いた事はありませんし歩く気も起きません。
そして今日の行く道も稜線が島田の街まで続く道を歩きます。

          
                    農道横の自然林                             マツバウンラン(松葉海蘭)

  暫くは農道を歩くがこの辺りの林は街が近いのに自然林が多い。植林されている場所もあるがかなりの部分は自然林が占めて
いるのは、傾斜がきついので植林できなかった? そんな部分もあるかもしれないがそれだけではないような気がします。

  農道から山道に入る所には茶畑もありマツバウンランが群れになって咲いていました。
この辺りの林の中に四等三角点大沢があるようですが探す気は起きません。それより山道入口から下っている農道を行くと麓の
旗指(はっさし)集落にある静居寺(じょうこじ)に続いているようです。
その静居寺は牡丹の花が有名で今の時季なら咲いているかもしれないが、この農道は途中で途切れているようです。
それより何より以前静居寺へ牡丹を見に行ったとき、作業をしていた男性に道を聞いたら
 「道はあるがマムシが多いので歩く人はいない」 と教えたくれた。
蛇嫌いな私は蛇でさえ嫌なのにマムシと聞いたらもうこの道は歩く気は無くなってしまった。
ウーン! 今の時季なら蛇はまだいないかもしれない。ウーン! どうしよう。牡丹を見に行くか一瞬迷ったが、今度は弱気の虫が
起きて、今日は疲れているから止めておこうという事になってしまった。

      

      
                                  こんな道が続きます。

  ここの道は中々気持ち良い道で車道を歩いて矢倉山に向かうよりよっぽども楽しく感じます。傾斜も緩やかで上りでも下りでも
左程大変な所はありません。こんなに街に近い道なのに今まで歩いている人に会ったことがありません。
歩く人が少ないのか? イエそんなことない様で道はしっかりしています。この気持ち良い里山の道を一度歩いてみてください。

 
            やっと国1バイパスだ                              矢張り通行止だった

  途中にバラの丘公園とか中央体育館への分岐を無視して歩いていくと、正面にフェンスが何段かになった所に出ます。
今までに何度も書いているので、ご存知の方は又か~とお思いでしょうが、道路建設の無駄遣いの現場です。
でも最近はここまで来れば島田駅は近いとホッとするようになりました。怒りも感動も何度も味あうと薄れてくるようです。

  今日もまたバイパスの対岸は工事中で跨道橋は通行止めになっていました。前回仲間ウォークでここに来た時は焦りましたが、
その時知ったバイパスの横の側道を歩いた方が、跨道橋を渡っていくよりよっぽど楽だと知ったので今回は焦りません。
道路工事は法面の補修ではなく車線の増幅工事のようで、これでは当分この跨道橋は使えそうもなさそうです。

 
             国1バイパス旗指IC                              閑古鳥鳴く島田駅

  バイパス横の歩道に下りて西の方角を見ると旗指ICの標識が建っている。牡丹の静居寺はこの旗指ICの少し上だがどうしよう?
でも一度弱気の虫に襲われた気持ちは立ち直ることはなく、旗指ICとは逆の中央公園通りを目指してしまいました。

  ゴールの島田駅に着いたのが3時45分で丁度9時間で着いた事になる。
歩きながら考えた想定では8時間ぐらいと思ったが1時間余計にかかってしまった。それでも島田駅まで歩けただけでヨシ! としよう。
まだ3時台だと云うのに島田駅には動いている物は見えなかった。

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