はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

遠州七福神-2

2013-03-21 09:10:31 | 寺社遍路
遠州七福神(毘沙門天・恵比寿天)2              歩行月日2013/03/16

歩行時間:11時間50分 休憩時間:1時間00分 延時間:12時間50分
出発時間:5時35分  到着時間:18時25分
歩  数: 72、890歩  GPS距離:53.1km
行程表
 金谷駅 1:50> 相良子生れ温泉 1:40> 波津海岸 2:00> 御前崎港 1:00> 増船寺
 1:00> 官長寺 0:50> 桜が池 3:00> 菊川IC 0:30> 菊川駅

観歩記
金谷駅から牧之原市地頭方までは順調に来る事ができた。次は国道150線を横断した後
右折して台地の上に登り増船寺に向かえばよい。
朝一番の牧之原台地への登りはきつかったが、その後は下りか平坦な道が続き楽だった
ので、ここは快調に台地の上に登る事ができた。
台地の上に出て、さて次はどの道を行くのかと手持ちの地図を見てみると、アレー台地に
上がった先の地図が無い。地図は分かり難そうな場所だけピックアップして印刷をしてきて
いるが、台地の先は増船寺付近の地図になっている。
シマッタ!地図を印刷するとき漏れてしまったようだ。こうなれば増船寺を聞きながら行く
しかないが、小さなお寺だと案外知らない人が多いのでそれも心配だ。
辺りには人はいない。仕方ない道なりに進んで行こう。

大きな交差点に出た。国道150線は越したのだから国道ではないはずだが右も左もおまけに
直進の道も太い新しい道だった。気持ちは直進したいのだが、上り坂になっているので、もし
間違っていたら大変なだけだ。
右の道は御前崎の町から離れてしまいそうで嫌だし、となれば左の道になるが、左に行けば
きっと海になる。そうだ港に出れば位置関係もはっきりするし、歩いている人も多そうだ。
とそんな訳で、その大きな交差点を左折していく事にした。

またまた場所や交通量には不似合いな立派なトンネルにでたが、歩道は高く、しかも明るい
トンネルなので安心して通る事ができた。そしてトンネルを出ると何やら見た事のある景色が
広がっていた。そう御前崎港に通じる太い通りに出てしまった。

   
     御前崎港の大通り                  御前崎港

札所はこの港の通りではないので、台地の上にまた登り直さなければならない。信号のある
太い道を選んで台地に登り、台地の上では太いメイン通りと思われる道を進んで行った。
道を聞きたいのだが家は道の両側に続いているのに歩いている人がいない。何度か立止って
考えるのだが分からない物は分からない、とまた歩くしかなかった。
太目の三叉路に出ると道路標識は今来た道が静岡で直進が御前崎港となっているが、右の道
の行先は書いてない。また港に行くのも嫌だが右折する自信もない。
チマチマ考えながら方位磁石で確認すると、進行方向は東を指している。東??
今日のコースは金谷から南に向かって相良に下り、相良からは海岸沿いに西に向かい御前崎
に入る予定だった。それが東に向かっているとは??これ以上歩く気が無くなってしまった。

大体私の地図の調べ方が悪いのだ。増船寺に向かう道は調べても、増船寺がどの辺りにある
か調べていない。今回も増船寺が150線より海側なのか、山側なのかも分かっていない。
それでは一たび道を見失うと、盲同然になる事を知っていながら、ついつい全体を把握する手間
を省いてしまっている。アーア! 嘆いても遅いが誰か来ないかしら。

車を家の庭に入れている人がいた。慌てて駆け寄り増船寺の場所を聞くと
「ここから大分あるけど、この左の道を行って白羽小学校や白羽神社を越し、更に行くと信号
のある交差点に出るから、そこを右に曲がると増船寺の看板がある」
と分かりやすい説明をし
てくれた。更に「此処から歩くのでは大変だから送って行きましょうか」とも言ってくれた。
年恰好は40台代の女性で事務員らしい制服を着ている。きっとこの近所の会社に勤めていて、
昼食を家に食べに帰ってきたのだろう。
嬉しかったが「ありがとうございます。歩くのが目的で来ていますので」と丁重にお礼を言って
辞退した。
そう言えば10年前の今頃は四国を歩き出した頃で、四国では何度となく受けたお接待を、久し
振りに味合うことができた。ありがとうございました。

   
          白羽神社                   塩の道の道標

白羽神社に立ち寄ってみると、鳥居の手前に塩の道のモニュメント型の道標が立っていた。
まさかこんな所に塩の道の道標があるとはと、疑問に感じ案内板を読んでみたがよく分からない。
説明は江戸時代城下町だった相良と横須賀を結ぶ横須賀街道の説明だけで、塩関係の事は
何も書いてない。それなのに塩の道の道標? 役人のやる事はよく分からない。

先程の女性の説明の中にあった信号に出た。そして右側を見ると増船寺の看板が立っていた。
家に帰り何処で道を間違ったのか調べてみると、何の事はない最初迷った大きな交差点を直進
すれば一本道で、この増船寺の看板がある所に来る事ができたのだ。
一本道ではっきりしているから地図を印刷するのを止めたのに、勝手な理由を付けて曲がって
しまった自分が何とも情けない。自己嫌悪に陥ってしまいそうだ。

   
         増船寺                          六地蔵

毘沙門天を祀る増船寺は生憎工事中で、遠州七福神と書かれた大きな看板も横になったままで
毘沙門像も何処にあるか分からない状態だった。、仕方ない御朱印を貰いながら聞いてみよう。
毘沙門天は本堂横の建物に祀ってあって、自由に上がってお詣りするようになっていた。
建物に入ってみると、小さな毘沙門像がチャチナ祭壇に飾ってある。
これがそう? 少々力が落ちてしまった。名前が「遠州」と大きく出ているので、きっと由緒ある
仏像が祀ってあると思っていたのだが、これではガッカリだ。
仏像よりも脇にあった納経帳や七福神の色紙の方が気になってしまった。
七福神の納経帳は2種類あって、どちらも寺名などの文字は書かれていて、あとは御朱印を
押すだけになっている。今私の払ってきた納経料は全部手書きのため300円だったが、この
納経帳なら100円だろう。となると7カ所で1400円安くなる。ならここの納経帳を買った方のが
安い事になる。ウーンこれも失敗だった。
色紙に七福神が描かれていて寺の印を押すような物もあった。少し気が動いたがザックに入
れると折れたり曲がったりしそうなので諦めた。

   
         毘沙門天                        幽霊の絵

もう一つ気になった物がある。それは額に入った幽霊の絵で、何処かで見た事のある絵だった。
私が知っている幽霊の絵となると丸山応挙の幽霊しかないが、まさかその絵がこんな所(失礼)
に置いてあるわけがない。きっと複写なのだろう。
家に帰りネットで調べると、有るわ有るわ、増船寺の幽霊画は落款は無いが丸山応挙作と
鑑定されていると書いてある物が。そして展示されている絵は模写とも書いてある。

御朱印を受ける時、次の官長寺への道を尋ねると「寺の横の道を行くと近道だが分かり難い
ので、信号まで戻り県道を歩いた方のが良い」
と言われた。
きっと最初に私が「ここに来るのに道に迷った」と言ったので、こんな分かりやすい道を迷う
私の方向感覚に疑念を抱いた結果の発言なのだろう。
でも大丈夫!増船寺から官長寺までの道は手持ちの地図に印刷してきてある。近道をして少し
でも遅れを取り戻そう。

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