田子の浦から富士宮6合目までの歩行ルート 2011/8/10
昨年に引続き今年も「海から剣が峰」に挑戦しました。
コースは昨年と同じだが日程の一部を変更して、なんとしてでもお鉢巡りをしようと練り直した。
1日目
田子の浦海岸―十里木―水ヶ塚駐車場―<須山口登山道>―富士宮6合目(泊)
2日目
6合目―富士宮山頂―剣が峰―<お鉢巡り>―銀名水―宝永火口底―富士宮新5合目
昨年は1日目に水ヶ塚駐車場まで歩き路線バスで家に戻った。
翌日は早朝車で水が塚まで行き、そこから須山口登山道を歩いて剣が峰まで行った。
だが水ヶ塚と6合目の間の須山口登山道区間が想定していたより大変だったせいで
剣が峰までは登ったが、お鉢巡りは断念して下山してしまった。
今年はそのリベンジを兼ねて再挑戦だ。
朝2時起床、2時半に車で家を出た。
本当は電車で行きたいが吉原駅駅に5時前に到着する電車がなかった。
一番電車を利用すると昨年と同じで、田子の浦の出発が7時になってしまう。
そうなると6合目到着が20時頃になり、夜の樹林帯を一人で歩かなければならない。
道もさることながら、熊や猪などの野生動物も恐い。それを避けるには早朝出発しかないと判断した。
早朝の国道は空いていた。快調に車を飛ばし吉原には4時前に来てしまった。
吉原に入ったら国道1号線の今井交差点を右折して田子の浦海岸向うと事前に調べてある。
そのため信号のある交差点は注意深く確認をしていった。なのに今井交差点が出てこない。
変だ?変だ?と思っているうちに車は富士市と沼津市の境界まで来てしまった。
沼津まで来てしまったのでは引き返すしかない。だが今井交差点は丁寧に確認してきたから見落とすはずは無い。
どうしよう。と悩んでいるうち思い出した。今年の春東海道53次でこの辺りは歩いている。
東海道は今いる国1のバイパスでなく旧国1だった。
若しかして今井交差点は旧国1の交差点ではないかと思い当たり、車を旧国1に向けた。
旧国1に入るとすぐに見覚えのある道になった。しばらくして旧国1と分れる道も思い出した。
あった。あった。毘沙門さんの入り口にきた。もう少しで吉原駅だ。駅に出たら南の道に入り
海岸に向かえばよい。とホッとした。少し手間取ったが時間は4時20分まだ日の出には十分間に合う。
駅が前方に見えてきた。これなら駅まで行かなくても手前の道を南に向けて走れば海岸に
出るだろう。と太めの道に入っていった。
これが大失敗!行けども行けども見知った道が出てこない。途中右左折を何度も繰り返したので
現在地も分らなくなってしまった。人に聞きたいが早朝なので人の気配はない。
サー困った。今日の車はたまたま車屋の代車なのでカーナビが付いていない。どうしよう。
そうだこの辺りは北側に線路が走っているので線路に向えばよい。そして線路に出たら東に
向えば吉原駅に出るだろう。
ポケットに入れてある方位磁石で北を確認してから車を走らせた。
そして無事吉原駅に到着。そこからは去年歩いた道を忠実に車を走らせて海岸に向った。
4時45分田子の浦海岸に到着。
こうして、ついているか、いないか分からない日が始まった。
子供の国へ
夜明け前の田子の浦海岸
5:00発(0km)―田子の浦海岸発
田子の浦で日の出を見て出発する予定だったが、駿河湾はボンヤリとしていて対岸の伊豆半島もはっきり見えない。
これでは仕方ないと日の出前の5時に田子の浦を出発した。
出発の前に海岸で手を洗うぐらいの禊をしたかったが、海面は突堤より大分下で無理だった。
そこで小石を1個ポケットに入れて次の富士塚に向かった。
富士塚
富士塚は昔の富士講の信者達が登山に先駆け、浜から持ってきた石を積み上げて登山の無事を祈ったという。
私も持ってきた小石を塚の上に置き今回の登山の無事を祈る。
富士塚の先には本物の富士山が高く聳えて見えるが、果たして今日中にあの宝永山まで行く事が出来るだろうか。
少々不安になってしまった。
根方踏切
富士山への道は東海道線の根方踏切から始まる。踏切を渡り暫くして交差点に出た。
その交差点の名前はなんと今井交差点だった。
この場所はPCの地図で調べたのだが、なまじ知っていたので適当に見てしまったようだ。
東海道線を渡れば国道との思い込みから、この交差点を国道の交差点と思い込んでしまった
それが朝の失敗の原因だった。注意!注意だ!
交差点の角のコンビニでお握りを6個購入。家から2個持ってきているので8個が今日と明日の
昼飯になる。他にバナナが3本とお菓子が少々。足りなければ小屋で買えばよい。
今日は何時ものウォーキングと違い、食料や水や着替えで重くなったザックが肩にくい込む。
昨年間違えた新幹線のガードも無事クリア(当り前だ)。歩き出してからは順調に進んでいく。
と言いたい所だが今日も暑い。日が昇るとすぐに汗が出始め、既にズボンにシミができ始めている。
マーこの時季に歩くのだから暑いのは仕方ない。汗をたっぷりかいて最近増えだした体重が
減れば儲けものだと思って歩こう。
岳南鉄道を越えた辺りから道は徐々に上り坂になってきて、東名が見えだした頃から本格的な坂になった。
第2東名の下で1回目の休憩。
歩き出して1時間40分。昨年のデータも持ってきているので比較するとドンピシャリだった。
でもおかしい?ここまでの去年の歩行距離は8.4kmで今年は6.9km。
この違いは昨年は毘沙門さんまで行ったり、新幹線の所で道を間違ったりしたので1kや2kの違いは当然ある。
それなのに時間が同じと言うのは歩くピッチが遅いのだ。荷が重いから遅くなったのだろうか?
第2東名と富士山
吉永第2小学校を過ぎると県道は西に45度曲っている。
昨年ここで地元の人に直進の道は子供の国に行けるか聞いたら、行けないと言う。
違う人にも聞いたが、矢張り行けないと言う。
それでは仕方ないと県道を歩いたのだが、今回もPCの地図で調べると、道は子供の国方向に抜けている。
しかも地図で見る限り直進する道の方が距離は短そうだ。更に県道沿を行き十里木街道に出ると車の量が増え
歩きづらかった覚えもある。
あれから1年。街道歩きや遍路で地図を見る目は大分向上した。その自分を信じて直進の道を進んでみよう。
マンホールの蓋
PCからコピーした地図を片手に注意深く道を選んでいく。カーブの先は田舎道になると思っていたが
普通の舗装道路が続く。右の方には大きな団地もあるようだ。その団地への道と別れると車はガクン減った。
道の周りは木が生茂り日陰を作ってくれる。途中更に分岐して完全な林道状になってきた。
電柱もないし、車も走っていない。
あるのはゴミの不法投棄を禁止する看板と、不思議なことにマンホールの蓋が点々とあった。
多分この蓋がある限り、この先には建造物があるはずだ。
そうだきっと子供の国までこのマンホールは続いているのだろう。でもそれにしては何故電線が無いのか。
疑心暗鬼をしながらの歩きになってしまいました。
左手に建物が見えてきて何やら鶏糞の臭いもしてきた。そうだPCの地図を拡大すると、この林道が
県道と合流する所に養鶏小屋が載っていた。その養鶏小屋ではないだろうか。
ピンポン! 当りでした。小屋を過ぎると前方には車が行きかっている車道が見えてきました。
県道24号と合流したが子供の国はまだ先だ。子供の国はこの先で国道469と合流し更に勢子辻集落を
越して更にその先に子供の国はある。休憩は子供の国で思っていたがここでも一服しよう。
山紫陽花 擬宝珠(ギボウシ)
十里木街道は歩きづらい。下り坂のため対抗車はスピードを上げてくるし、道の脇は雑草が大きくはみ出ている。
仕方なく白線の外側に出てしまうのだ、そんな時にかぎって大型トラックが走り抜けていく。
なまじ日陰で車のいない林道を歩いてきたせいで、こちらの道を歩きにくく感じて仕方なかった。
それでも道脇の所々には山紫陽花や擬宝珠の花が咲いていて気分転換をさせてくれる
子供の国
9時35分 子供の国にやっと到着。
第2東名からここまで10km、2時間50分かかっている。昨年は10.8kmで2時間35分。
去年の方が距離が長いのに歩行時間は短い。何故だ。ザックが重くスピードが出ないのか?
そうなるとこの先が心配になる。明るいうちに樹林帯を脱出できるか、また新たな心配が湧いてきた。
昨年に引続き今年も「海から剣が峰」に挑戦しました。
コースは昨年と同じだが日程の一部を変更して、なんとしてでもお鉢巡りをしようと練り直した。
1日目
田子の浦海岸―十里木―水ヶ塚駐車場―<須山口登山道>―富士宮6合目(泊)
2日目
6合目―富士宮山頂―剣が峰―<お鉢巡り>―銀名水―宝永火口底―富士宮新5合目
昨年は1日目に水ヶ塚駐車場まで歩き路線バスで家に戻った。
翌日は早朝車で水が塚まで行き、そこから須山口登山道を歩いて剣が峰まで行った。
だが水ヶ塚と6合目の間の須山口登山道区間が想定していたより大変だったせいで
剣が峰までは登ったが、お鉢巡りは断念して下山してしまった。
今年はそのリベンジを兼ねて再挑戦だ。
朝2時起床、2時半に車で家を出た。
本当は電車で行きたいが吉原駅駅に5時前に到着する電車がなかった。
一番電車を利用すると昨年と同じで、田子の浦の出発が7時になってしまう。
そうなると6合目到着が20時頃になり、夜の樹林帯を一人で歩かなければならない。
道もさることながら、熊や猪などの野生動物も恐い。それを避けるには早朝出発しかないと判断した。
早朝の国道は空いていた。快調に車を飛ばし吉原には4時前に来てしまった。
吉原に入ったら国道1号線の今井交差点を右折して田子の浦海岸向うと事前に調べてある。
そのため信号のある交差点は注意深く確認をしていった。なのに今井交差点が出てこない。
変だ?変だ?と思っているうちに車は富士市と沼津市の境界まで来てしまった。
沼津まで来てしまったのでは引き返すしかない。だが今井交差点は丁寧に確認してきたから見落とすはずは無い。
どうしよう。と悩んでいるうち思い出した。今年の春東海道53次でこの辺りは歩いている。
東海道は今いる国1のバイパスでなく旧国1だった。
若しかして今井交差点は旧国1の交差点ではないかと思い当たり、車を旧国1に向けた。
旧国1に入るとすぐに見覚えのある道になった。しばらくして旧国1と分れる道も思い出した。
あった。あった。毘沙門さんの入り口にきた。もう少しで吉原駅だ。駅に出たら南の道に入り
海岸に向かえばよい。とホッとした。少し手間取ったが時間は4時20分まだ日の出には十分間に合う。
駅が前方に見えてきた。これなら駅まで行かなくても手前の道を南に向けて走れば海岸に
出るだろう。と太めの道に入っていった。
これが大失敗!行けども行けども見知った道が出てこない。途中右左折を何度も繰り返したので
現在地も分らなくなってしまった。人に聞きたいが早朝なので人の気配はない。
サー困った。今日の車はたまたま車屋の代車なのでカーナビが付いていない。どうしよう。
そうだこの辺りは北側に線路が走っているので線路に向えばよい。そして線路に出たら東に
向えば吉原駅に出るだろう。
ポケットに入れてある方位磁石で北を確認してから車を走らせた。
そして無事吉原駅に到着。そこからは去年歩いた道を忠実に車を走らせて海岸に向った。
4時45分田子の浦海岸に到着。
こうして、ついているか、いないか分からない日が始まった。
子供の国へ
夜明け前の田子の浦海岸
5:00発(0km)―田子の浦海岸発
田子の浦で日の出を見て出発する予定だったが、駿河湾はボンヤリとしていて対岸の伊豆半島もはっきり見えない。
これでは仕方ないと日の出前の5時に田子の浦を出発した。
出発の前に海岸で手を洗うぐらいの禊をしたかったが、海面は突堤より大分下で無理だった。
そこで小石を1個ポケットに入れて次の富士塚に向かった。
富士塚
富士塚は昔の富士講の信者達が登山に先駆け、浜から持ってきた石を積み上げて登山の無事を祈ったという。
私も持ってきた小石を塚の上に置き今回の登山の無事を祈る。
富士塚の先には本物の富士山が高く聳えて見えるが、果たして今日中にあの宝永山まで行く事が出来るだろうか。
少々不安になってしまった。
根方踏切
富士山への道は東海道線の根方踏切から始まる。踏切を渡り暫くして交差点に出た。
その交差点の名前はなんと今井交差点だった。
この場所はPCの地図で調べたのだが、なまじ知っていたので適当に見てしまったようだ。
東海道線を渡れば国道との思い込みから、この交差点を国道の交差点と思い込んでしまった
それが朝の失敗の原因だった。注意!注意だ!
交差点の角のコンビニでお握りを6個購入。家から2個持ってきているので8個が今日と明日の
昼飯になる。他にバナナが3本とお菓子が少々。足りなければ小屋で買えばよい。
今日は何時ものウォーキングと違い、食料や水や着替えで重くなったザックが肩にくい込む。
昨年間違えた新幹線のガードも無事クリア(当り前だ)。歩き出してからは順調に進んでいく。
と言いたい所だが今日も暑い。日が昇るとすぐに汗が出始め、既にズボンにシミができ始めている。
マーこの時季に歩くのだから暑いのは仕方ない。汗をたっぷりかいて最近増えだした体重が
減れば儲けものだと思って歩こう。
岳南鉄道を越えた辺りから道は徐々に上り坂になってきて、東名が見えだした頃から本格的な坂になった。
第2東名の下で1回目の休憩。
歩き出して1時間40分。昨年のデータも持ってきているので比較するとドンピシャリだった。
でもおかしい?ここまでの去年の歩行距離は8.4kmで今年は6.9km。
この違いは昨年は毘沙門さんまで行ったり、新幹線の所で道を間違ったりしたので1kや2kの違いは当然ある。
それなのに時間が同じと言うのは歩くピッチが遅いのだ。荷が重いから遅くなったのだろうか?
第2東名と富士山
吉永第2小学校を過ぎると県道は西に45度曲っている。
昨年ここで地元の人に直進の道は子供の国に行けるか聞いたら、行けないと言う。
違う人にも聞いたが、矢張り行けないと言う。
それでは仕方ないと県道を歩いたのだが、今回もPCの地図で調べると、道は子供の国方向に抜けている。
しかも地図で見る限り直進する道の方が距離は短そうだ。更に県道沿を行き十里木街道に出ると車の量が増え
歩きづらかった覚えもある。
あれから1年。街道歩きや遍路で地図を見る目は大分向上した。その自分を信じて直進の道を進んでみよう。
マンホールの蓋
PCからコピーした地図を片手に注意深く道を選んでいく。カーブの先は田舎道になると思っていたが
普通の舗装道路が続く。右の方には大きな団地もあるようだ。その団地への道と別れると車はガクン減った。
道の周りは木が生茂り日陰を作ってくれる。途中更に分岐して完全な林道状になってきた。
電柱もないし、車も走っていない。
あるのはゴミの不法投棄を禁止する看板と、不思議なことにマンホールの蓋が点々とあった。
多分この蓋がある限り、この先には建造物があるはずだ。
そうだきっと子供の国までこのマンホールは続いているのだろう。でもそれにしては何故電線が無いのか。
疑心暗鬼をしながらの歩きになってしまいました。
左手に建物が見えてきて何やら鶏糞の臭いもしてきた。そうだPCの地図を拡大すると、この林道が
県道と合流する所に養鶏小屋が載っていた。その養鶏小屋ではないだろうか。
ピンポン! 当りでした。小屋を過ぎると前方には車が行きかっている車道が見えてきました。
県道24号と合流したが子供の国はまだ先だ。子供の国はこの先で国道469と合流し更に勢子辻集落を
越して更にその先に子供の国はある。休憩は子供の国で思っていたがここでも一服しよう。
山紫陽花 擬宝珠(ギボウシ)
十里木街道は歩きづらい。下り坂のため対抗車はスピードを上げてくるし、道の脇は雑草が大きくはみ出ている。
仕方なく白線の外側に出てしまうのだ、そんな時にかぎって大型トラックが走り抜けていく。
なまじ日陰で車のいない林道を歩いてきたせいで、こちらの道を歩きにくく感じて仕方なかった。
それでも道脇の所々には山紫陽花や擬宝珠の花が咲いていて気分転換をさせてくれる
子供の国
9時35分 子供の国にやっと到着。
第2東名からここまで10km、2時間50分かかっている。昨年は10.8kmで2時間35分。
去年の方が距離が長いのに歩行時間は短い。何故だ。ザックが重くスピードが出ないのか?
そうなるとこの先が心配になる。明るいうちに樹林帯を脱出できるか、また新たな心配が湧いてきた。
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