すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

「根知山寺永年おててこ舞」宵宮にファミリー集合

2019年08月31日 | 日々思うこと

8月最後の土曜日は、国の要無形民俗文化財指定の糸魚川市「根知山寺永年おててこ舞」の宵宮で、隣りの孫たちと出かけました。ここは孫たちがまだ幼い頃に住んでいた所で、今は孫たちのじじ様が別荘のように使っている家で、一年ぶりに訪れた玄関先には山から引かれた湧き水が古桶で飲み物を冷やし、元気な子どもたち5人の総勢16人ほどのファミリーが集合です。

「おててこ舞」といえば、上の孫が就学前に稚児二人の「鏡の舞」や「花の舞」を舞ったことを思い出しながら、今宵はその成長に目を見張りながら美味しいものをたくさんいただき宵宮を楽しみました。いといがわの楽しみ方を発信する情報基地>http://www.itoigawa-base.com/viewspot/mai_02_03.html

出かけ先の根知谷の別所集落は雨飾山の麓で、標高も高いことで夜には空気が冷んやりです。姫川桜づつみ周辺からの雨飾山頂はガスで覆われれ、近郊の田んぼはもう直ぐ稲刈りで、これ以上の雨はもう要らないようで秋が一歩一歩近づいています。


原発再稼働ありきの東京電力の経営論理

2019年08月29日 | 地震・原発

昨夜からの雨はシトシトと止むことな糸魚川市に「大雨・雷注意報」が続いており、九州北部地方では記録的な豪雨による甚大な被害です。

今日は孫の小学校の2学期のスタートで、お隣り糸魚川小学校では昨日が始業式で同じ市立小学校なので同日とばかり思い込んでいました。26日付で、上の孫は2学期のスタートと書き込んでいましたが、一週間前の19日からのスタートであったことに気が付きました。

今夏の根知谷のブルーベリーは全滅で収穫ゼロということで、自然相手の農産物だけに仕方がありません。そんなことで昨日、岩手県遠野市からクール便でブルーベリーが届いたので、粗糖50%で早速ジャムにしました。ところが保存用の空き瓶が不足で、出来上がってから気が付く思考力低下で、明日にでも「100円ショップ」行きです。

ところで東京電力柏崎刈羽原発、桜井柏崎市長の廃炉を交換条件にした6・7号機の再稼働には県民は納得ができるはずもなくネットで熱くなっています。28日付け新潟日報社説は『柏崎「一部廃炉」 再稼働ありきを危惧する』で「さすが!」です。https://www.niigata-nippo.co.jp/opinion/editorial/20190828491311.html

明日も大気が不安定の雨模様で、稲刈りを前にして被害がないことを願います。gooから一年前のブログが届き、沖縄県翁長知事の死去に伴う知事選のことを書き込んでいました

日本海の夕陽と沖縄県知事選


夏の終わりに親子で樹下美術館へ

2019年08月27日 | 日々思うこと

ドンより雲の中を上越市の樹下美術館へ今日までの夏の特別展、上越ゆかりの作家齋藤三郎氏の陶磁器『齋藤三郎、尚明親子』へ出かけました。親子展は7月18日から開催され、早く行こうと思いながら夏バテやお盆などで延び延びになってしまい、最終日にやっと上越の娘と一緒に実現です。

美術館は確か3月に訪れて以来で、鉢植えの清楚な白いお花のお出迎えで、ジャスミンと同じキョウチクトウ科の「セイロンラティア」だそうです。また周辺の田んぼは収穫を前に色付き、お庭の柿木には蛙が地上1メートル以上の高さで風に揺られています。

美術館へ入ると野の花がさり気なく飾られて、天窓からの光を鏡が受けてそれを白い壁に見事に反射させており、その心にくさに娘と目を見張りました。

『齋藤三郎、尚明 親子展』は白磁をメインにした青磁などの作品で、娘と堪能した後は窓際のカウンターに座ってお手入れの行き届いたお庭を眺めながらのコーヒータイムです。昼食を済ませたばかりなので、洋ナシのタルトを二人で美味しくいただきました。

夏の終わりに親子で親子展へ出かけ静かな空間の中でお元気な館長ご夫妻とも久しぶりにお話しをすることができました。時間が止まったようなひと時で、孫の幼稚園のお迎えがあるので、美術館を後に「また訪れたい」という娘と別れて、太陽がまだ高い国道を帰途に着きました来月には樹下美術館の設計者の大橋秀三氏の講演会があるので、娘と参加予定で楽しみです。


柏崎刈羽原発の廃炉計画と原発再稼働と

2019年08月26日 | 地震・原発

昨夜は一気に気温が下がって深夜には21度の肌寒さでした。今朝は爽やかで、遠距離通学の上の孫は2学期のスタートで、下の孫は9時過ぎにやって来て残り少ない夏休みの自由研究に追われているようです。

原発問題の続きです。東京電力HDは本日、柏崎刈羽原発について、6、7号機の再稼働後の5年以内に1~5号機の1基以上の廃炉を検討する方針を柏崎市の桜井市長へ伝えました。東電が同原発の廃炉の検討方針を示すのは初めてですが何とも曖昧な回答で、再稼働を条件としていながら廃炉計画の具体的なことは不明確で、これまでの東電社の体質を考えると信用できるはずがありません。

また東京電力の小早川社長は「電力会社としての供給責任がある」とし、去る6月の新潟・山形地震で、柏崎刈羽原発を巡る伝達ミス問題に限らず、福島第一原発事故を忘れたかのようなコメントです。

そんな中で原発の避難計画についても、冬期間の“ホワイトアウト”や地震における避難道路の寸断など、計画を策定すればよいというものではありません。世界中で最も大地震が多発する日本列島で、目先の原発ビジネスを優先する人たちの精神状態と核物質の危険性への認識の希薄さに悲しくなってしまいます。

一年前に原発のことを書き込んでおり、記録することは記憶に勝ると実感です。暦の上の“処暑”の酷暑と原発と


核のない平和な世界と原発再稼働STOP!

2019年08月24日 | 地震・原発

昨日は二十四節気の処暑(しょしょ)で、朝夕の暑さが和らぎ始めるというものの湿度が高くむし暑さを感じます。そんな中でゾットする肌寒さといえば、国内原発の250キロ圏です。私の住む新潟県には世界最大出力の柏崎刈羽原発があり、近くには石川県能登半島の志賀原発、さらに福井県の数多くの原発が立地です。

これでは地震による原発事故で、住民はどこへ避難してよいのかと誰もが迷うことでしょう。そして柏崎市の桜井市長は東京電力に対し、柏崎刈羽原子力発電所で比較的新しい6号機と7号機の再稼働を認める条件として、原発の集中による危険性を減らすため、1号機から5号機について具体的な廃炉計画を提出するよう求めていましたが、廃炉計画を再稼働の交換条件としていることに納得ができるはずがありません。

74年前の広島・長崎への原爆投下や福島第一原発事故で核の恐ろしさを体験した日本はいったいどこへ進もうとしているのでしょうか。世界で唯一の被爆国の地震列島で、原発がこれほど多く存在していることに目を背けてはなりません。そして今、日韓の歴史問題をめぐる対立はとうとう安全保障問題に飛び火し、東京五輪を控えながら隣国とも仲良くできない政治のあり方が問われます。

書き忘れていたことで、去る12日付け上越タイムス「ひろば」欄へ、上越市の中学生広島派遣縮小についの投稿が掲載されました。22日付け本紙では『平和守る決意新たに 糸魚川市の中学生が広島派遣研修を報告』も掲載です。

また昨年、糸魚川市議会へ提出されていた『核兵器禁止条約の調印を求める請願』はこれまで継続審査となっていましたが、6月定例会総務文教常任委員会(笠原幸江委員長)で「核が抑止力になる」との見解で否決されてしまいました。昨年6月の書き込みです。誰のために議員バッチを!?核兵器禁止条約に賛成できない市議会議員と


NHK朝ドラ「なつぞら」と「原発を止めないと」柏崎集会

2019年08月23日 | 地震・原発

全国高校野球も終わり、8月も残り一週間で一歩ずつ秋に近づいています。備忘録として私の2回の出産と、全国高校野球大会が切り離せません。かれこれ40年ほど前、二人の娘の出産は都立の産院で、上の娘の時は3月の春の選抜大会で、下の娘の時は暑い8月の夏の大会で、高校野球大会が放送される度に思い出します。そして今月誕生日の上越の娘から「暑い日に産んでくれてありがとう」と思わぬメールで胸が熱くなっています。

ところで4月からスタートしたNHK朝の連続ドラマ『なつぞら』について、ブログでは一度も書き込んでこなかったけど、戦争孤児の主人公奥原なつが育った北海道十勝地方の酪農問題から、最近では働く女性の職場での格差問題などの取り上げ方にも目を逸らさず視聴です。

また7月の京都アニメーションの放火事件もあり、朝ドラのアニメンの製作現場を重ねながら、この朝ドラのモデルが実在していることを知り一段と興味が深まっています。今日はなつが出産し、産休を終えていよいよ職場復帰です。

(NHKオンラインより)

また22日付けLITELAでは、『なつぞら』はレッドパージや検閲も描きながら掘り下げず問題を矮小化と、厳しい指摘ですが「なるほど」・・・。 https://lite-ra.com/2019/08/post-4916.html

今年の柏崎原発集会は、慶応義塾大学金子勝名誉教授の講演で、糸魚川からもバスが出ることになりました。


大雨洪水警報と高校野球決勝戦と真夏の東京五輪

2019年08月22日 | 日々思うこと

大気が不安定で秋雨前線による「大雨洪水警報」が今日も糸魚川市に発令です。「警報」は「注意報」よりレベルが上で、この夏の雨不足が一気に集中して朝8時半までの1時間の降水量は64ミリになり、北陸新幹線も長野~富山間が一時運転見合わせです。

何事もほどほどですが自然界のこと故こればかりはどうにもならず、今日は予定していた上越までの遠出を取りやめて全国高校野球決勝戦を観戦です。決勝戦は履正社(大阪)VS星稜(石川)で、炎天下で勝ち上がってきたチームだけにどちらも強豪で、私は北陸勢を応援です。結果は履正社高校の初優勝で、星陵高校の北陸初の全国制覇はならず残念・・・、高校野球に限らず若さとは素晴らしいもので眩さをも感じます。

<糸魚川のアメダス>

このところ気になることの一つが、2020年東京五輪パラトライアスロン国際大会の水泳会場となる東京湾お台場の基準値を超える大腸菌の検査結果です。また「馬術」もしかりで、唯一動物が参加する競技で競技馬は暑さに弱く、どうして熱中症で人間が命を落とす可能性が極めて高い酷暑の中で「お・も・て・な・し」開催なのかと首を傾げます。

NHK NEWS WEB 『水質悪くスイム中止 「手も見えない」 東京パラテスト大会』https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190817/k10012038911000.html

さらに東京五輪のメーンスタジアム整備費が過去の5大会の合計を上回る数字でこちらも驚くばかりです。

夕方4時過ぎに糸魚川市の「大雨警報」が解除され「注意報」になるも、明日もまた秋雨前線が停滞で不安定な天気模様で、150ミリの降水予報で洪水災害警報にも要注意です。そしてgooから届いた一年前のブログです。糸魚川大火から1年8ヶ月の猛暑


上越市議会フォーラムの続きと自然界と男女のバランスと

2019年08月20日 | 日々思うこと

昨月曜日は久しぶりの雨の中、憲法共同センター拡大役員会へ急ぎました。久しぶりの顔ぶれで私よりも高齢の方が多く、みなさん夏バテもせずにお元気です。

夜は熱帯夜から解放され、涼しい朝を向かえると糸魚川市に「大雨洪水警報発令」で、午後3時頃までに50ミリ程の雨量です。久しぶりの恵みの雨で大地は潤ったものの、洪水災害ともなりえる危険性で自然界のバランスは思うようにはなりません。

潤いといえば日曜日の上越市議会主催のフォーラムで、議長が「女性議員がいないと潤わない」との発言で、「結局、女性議員は刺身のツマ!?」と合わせて、コーディナイターがパネリストの女性議員らを「先生」と呼んでいたことなどの違和感が波紋です。でも会場にいた男性らは何ら疑問にを抱くこともなかったようで、ここに男女のバランス問題の根っこが見えてきます。

つまり男性だけよりも女性がいて何事もより良くなるのではと考えますが、これがなかなか理解されにくいことで、99年に施行された男女共同参画社会基本法を受けて、各自治体で策定されてきた「女性プラン」や推進法に解決策があるはずですが、どうも“棚のボタ餅”となっているようですね。

雨降り前の姫川桜つつみ周辺から臨んだ頚城の山々で、稲穂も少しずつ色付いて秋へと近づいています。

孫たちの夏休みも残りわずかとなり、猛暑の中でサッカーに明け暮れ(?)ていた下の孫は今日は昼過ぎから上越へ出かけ、夕方には雨に濡れての帰宅です。そのままシャワーで、その後で浴室の掃除をやっているので感心しきりです。孫たちは自然体での家事分担ですが、私の幼い頃の弟たちにはなかった光景です。そして一年前の爽やかな尾畠さんのボランティア魂が伝わってきました。

爽やかな尾畠さんのボランティア魂と夏の定番と


上越市議会『女性フォーラム』、女性議員を増やそうとは言うものの・・・

2019年08月18日 | 日々思うこと

お盆過ぎの日曜日、上越市議会主催の『女性フォーラム』へ、高田公園内のオーレンプラザへと急ぎました。テーマは「女性が議員を目指しやすい環境作り」で、第一部の基調講演は慶応義塾大学大大学院准教授谷口尚子さんで、第二部は県内外の3人の女性議員と上越市議会議長によるパネルディスカッションです。

女性議員ゼロの上越市議会として、来春の市議選で女性議員をと願う初企画で、テーマが難題だけに答えは一つでないことが伝わってきます。「女性が議員を目指しやすい環境作り」は立候補する方の家庭サポートなどよりも、市議会を取り巻く周辺に糸口があるように受け止め、時間をかけて議論を深める必要性を感じるフォーラムです。

(イラストは橋爪市議)

また会場では県内の知り合いの女性市議も多く、柿崎区のNさんやKさんら思わぬ出会いもありました。何よりも南魚沼市からほくほく線で参加の黒岩秩子さんとの送迎を含めた4時間あまりの時間が一番有意義で、たくさんの情報キャッチです。

その一つが、この29日に国立女性教育会館(独立行政法人)での「2019年男女共同参画フォーラムワークショップ政治分野における男女共同参画推進法制定から1年~」です。主催は赤松良子さん代表のクオータ制を推進する会(略称 Qの会)で、秩子さんも参加されるそうで、その後は国交のない北朝鮮への訪問とのことで見上げるまでの行動力です。また黒岩たかひろ応援団の『政(まつりごと)通信』20号では、先の参院選での打越さくらさんの当選を「越後で季節外れのさくらが咲いた」と・・・。

そうそう本日の『女性フォーラム』のパネリストからの「旦那」や「主人」という言葉、気になったのは私だけではなかったようで、国立女性教育会館はもとより、この分野での集会で「旦那・主人」が発せられるとブーイングであることは言うまでもありません。単に女性議員数を増やすだけで市議会の資質が上がるはずもなく、その目的をもっと明確に示し、男女共同参画推進法にしっかりと向き合うところから解決策がありそうな暑い一日でした。


シベリア抑留と戦争の記録と記憶に向き合う8月

2019年08月16日 | 日々思うこと

台風10号の影響で南寄りの風が吹き続け、朝方6時過ぎからほんの少し雨が降り気温27度の久しぶりの涼しさです。午後からはまた30度を超す暑さと強風の中、4日ぶりの外出ですが忘れ物をして家に戻ったりと思考力低下です。

写真は1級河川姫川の増水で、水色の橋桁の県道姫川橋から日本海へ流れる濁流を左岸堤防から撮りました。

終戦から74年、昭和から平成、令和と時代が移り、戦後生まれの日本の総人口の83%で戦争を知る世代が減っている中で、戦禍の記録や記憶を受け継ぎ、どう伝えていけばよいのかと考える8月です。昭和20年8月終戦当時、私は満1歳で父親が中国に出征していたことや、電気化学青海工場内に捕虜が収容されていたこともあり、家族らがよく話していたことが幼少のかすかな記憶です。

昨夜のTBS「NEWS23」、綾瀬はるかさんによる6日に続く2回目の特別企画『トーキョーダモイ~シベリア抑留者たちの記憶』を視聴です。 1945年8月15日、戦争が終わったはずの中国大陸では北から攻め込んできたソ連兵に、およそ60万人もの日本人が「トーキョーダモイ(東京に帰る)」と騙され連行され、新たな“地獄”が始まりました。向かった先は極寒の地シベリア、冬には氷点下40度にもなる中で、強制収容所に入れられ森林伐採などの重労働を強いられ、60万人の抑留者のうち1割にあたる6万人もの人たちが寒さや飢えで死んでいったことを取り上げていました。

シベリア抑留といえば、糸魚川市出身の村山常雄先生(享年88)で、70才を過ぎてからパソコンに向き合い、抑留死亡者の名簿に取り組んだ偉業を思い出します。そして村山先生のこの名簿で、私の叔父(亡き父の弟)の消息も分かりました。そんなことで5年前のブログから記録することの意義をかみ締める8月です。2014年5月13日付け 村山常雄さんの訃報とシベリア抑留者名簿と・・・ 7月7日付け “巨木の人”、村山常雄さんを偲ぶ・・・ 

毎日新聞2016年5月8日でも掲載でした。https://mainichi.jp/articles/20160508/ddm/010/040/048000c


「終戦の日」と靖国と二・二六事件と台風10号

2019年08月15日 | 日々思うこと

令和になって初めての74年目の「終戦の日」です。日本の終戦は言い換えるなら無謀な戦いへの「敗戦」で、政府主催の全国戦没者追悼式をNHKで視聴し正午に黙祷です。5月の即位後初の参列となる天皇陛下は、式典で「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、深い反省の上に立って再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い・・・」と、昨年の追悼式で上皇さまが用いた表現を引き継いで平和を祈念です。

今日のメディアは軍国主義の象徴でもある靖国神社への国会議員らの参拝を報じており、予想通りの顔ぶれがゾロゾロ映し出されています。驚くことに昨年9月、靖国神社が当時の明仁天皇(現・上皇)に対して、参拝を求める「行幸請願」をおこなっていたそうで、宮内庁はこの要求を断っていたそうです。

また明仁天皇は在位中に靖国神社を一度も参拝しておらず、明仁天皇以前に昭和天皇も1975年の参拝を最後に靖国を参拝していません。この背景にあるのは1978年、靖国神社がA級戦犯合祀を強行し、昭和天皇がそのことに強い不快感を抱いていたことは言うまでもありません。

そしてアベ首相は今年も参拝を見送りで私費で玉串料を奉納、稲田朋美自民党総裁特別補佐が参拝し代理で納めたそうです。先の大戦で海外における戦没軍人及び一般邦人の遺骨を納めた“無名戦没者の墓”の千鳥が淵戦没者墓苑へはなぜ出向かないのか、戦争で失われた尊いいのちの差別化を感じてしまいます。

ところで昨夜は上の孫が久しぶりのお泊りで、スゴい寝相で横で寝ている私は寝不足です。今夜8時からのNHKスペシャルは『全貌 二・二六事件~最高機密文書で迫る~』で、私たちが知る歴史は一断面に過ぎなかったことを取り上げています。1936年2月、重要閣僚らが襲撃された近代日本最大の軍事クーデター、「2・26事件」の一部始終を記した「最高機密文書」をNHKが発掘です。

この最高機密文書には、天皇の知られざる発言や、青年将校らと鎮圧軍の未知の会談、内戦直前だった陸海軍の動きの詳細など、驚くべき新事実の数々が記されており、事件後、軍国主義を強め戦争に突入した日本の事件の衝撃の全貌に迫る番組です。

気になる台風10号は中国地方を横断で、新潟県内は今日もフェーン現象で各地で40度を超す猛暑日です。糸魚川は南よりの強風で最高気温35.7度で、明日には日本海を北上し大荒れの予報で強風雨に要注意です。


上越市最高気温40.3度と経口補水液と

2019年08月14日 | 日々思うこと

大型の台風10号による影響が九州や西日本にも出始めており、台風の進路から遠く離れた新潟県でもフェーン現象で各地では気温上昇で、上越市(高田)では40.3度という観測史上全国最高の気温です。

体温よりも高い気温で危険な暑さであることは言うまでもなく、その上越から昼過ぎに娘家族がお墓参りにやって来ました。糸魚川の最高気温も36度を超えているものの、上越よりは少しは涼しく感じているようです。

実は、12日頃から食欲がなくなりく脱水状態で熱中症の一歩手前の状態で、水分補給に麦茶や水では限界と判断し冷蔵庫にストックの「OS-1」を少しづつ摂取です。この経口補水液なるものは初めてで、恐るおそるの飲用で何とか危機脱出です。それでも食欲がないことでパソコンに向き合う気力もなく、少し落ち着いてのブログ書き込みです。とは言っても打ち込むエネルギーも消滅で、娘が薬局で求めてきてくれた「エネルギー補給ゼリー」も飲用です

そんなことで夕食は隣りの上の孫も加わってにぎやかで、少し食欲が出てきました。昨年の猛暑に劣らぬ今年は、情けないかなお墓参りに行く気力もなく、台風によるフェーン現象もあり不要不急の外出を控えるお盆です。gooから届いた一年前のブログで吉永小百合さんによる峠三吉の詩の朗読に目を通しました。お盆の墓参りと吉永小百合さんの原爆詩の朗読


戦争の悲惨さを伝えるNHK特番

2019年08月11日 | 日々思うこと

暦の上では立秋とはいえ、朝から室温は30度を超える猛暑続きです。このところ外出もおっくうですが、お盆の準備などもあり夕方買い物に出かけると、国道はUターンラッシュで他県ナンバーの車が増えて渋滞気味です。

お盆前の気ぜわしさの中を久しぶりに姫川右岸桜づつみ周辺を回ると、頚城の山々は雲に覆われて山頂を見ることができません。田んぼの稲は色付きはじめて、後一ヶ月もすれば稲刈りも終わっている頃で季節の移り変わりを感じます。

8月になるとメディアは先の戦争や平和について取り上げていますが、特にNHKの特集番組に目を見張ります。11日の夜9時からのNHKスペシャル『激闘ガダルカナル 悲劇の指揮官』は、太平洋戦争の転換点となった日米の激闘ガダルカナルの戦いで、日本軍の精鋭部隊はなぜ全滅したのか、陸海軍の対立の陰で敗北の責任を負わされた指揮官の悲劇に新資料から迫る丁寧なNHKならではの番組です。

また10日夜11時からのETV特集『忘れられた“ひろしま”~8万8千人が演じた“あの日”~』もその一つです。この映画はベルリン映画祭で入賞し、国際的な評価を受けたにも関わらず、映画の存在はほとんど知られていません。そこには時代に翻弄された映画の知られざる事情があったことを伝えていました。

今回の参院選挙では「NHKを国民から守る党」なるものも出現しましたが、民放局では広告料で成り立っておりここまで続けて放映できない事情もあり、NHKならではと高く評価です。そんなことで一年前のブログでは、UX新潟TVの松代大本営やTBS報道特集「隠された戦争の記録」を綴っていました。歴史を知り、戦争の悲惨さを伝えることの重さ


長崎平和祈念式典、心打つ田上市長の「平和宣言」

2019年08月09日 | 日々思うこと

長崎原爆投下から74年、祈念式典での田上市長の「平和宣言」は先ず「目を閉じて聴いてください。」からはじまりました。

幾千の人の手足がふきとび 腸(はら)わたが流れ出て 人の体にうじ虫がわいた

息ある者は肉親をさがしもとめて 死がいを見つけ そして焼いた 人間を焼く煙が立ちのぼり 罪なき人の血が流れて浦上川を赤くそめた 

ケロイドだけを残してやっと戦争が終(おわ)っただけど……

父も母も もういない 兄も妹ももどってはこない 人は忘れやすく弱いものだから あやまちをくり返す だけど……

このことだけは忘れてはならない このことだけはくり返してはならない どんなことがあっても……

 これは、1945年8月9日午前11時2分、17歳の時に原子爆弾により家族を失い、自らも大けがを負った女性がつづった詩です。自分だけではなく、世界の誰にも、二度とこの経験をさせてはならない、という強い思いが、そこにはあります。

 原爆は「人の手」によってつくられ、「人の上」に落とされました。だからこそ「人の意志」によって、無くすことができます。そして、その意志が生まれる場所は、間違いなく、私たち一人ひとりの心の中です。

 今、核兵器を巡る世界情勢はとても危険な状況です。核兵器は役に立つと平然と公言する風潮が再びはびこり始め、アメリカは小型でより使いやすい核兵器の開発を打ち出しました。ロシアは、新型核兵器の開発と配備を表明しました。そのうえ、冷戦時代の軍拡競争を終わらせた中距離核戦力(INF)全廃条約は否定され、戦略核兵器を削減する条約(新START)の継続も危機に瀕(ひん)しています。世界から核兵器をなくそうと積み重ねてきた人類の努力の成果が次々と壊され、核兵器が使われる危険性が高まっています。

 核兵器がもたらす生き地獄を「くり返してはならない」という被爆者の必死の思いが世界に届くことはないのでしょうか。

 そうではありません。国連にも、多くの国の政府や自治体にも、何よりも被爆者をはじめとする市民社会にも、同じ思いを持ち、声を上げている人たちは大勢います。

 そして、小さな声の集まりである市民社会の力は、これまでにも、世界を動かしてきました。1954年のビキニ環礁での水爆実験を機に世界中に広がった反核運動は、やがて核実験の禁止条約を生み出しました。一昨年の核兵器禁止条約の成立にも市民社会の力が大きな役割を果たしました。私たち一人ひとりの力は、微力ではあっても、決して無力ではないのです。

 世界の市民社会の皆さんに呼びかけます。

 戦争や被爆体験を語り継ぎましょう。戦争が何をもたらしたのかを知ることは、平和をつくる大切な第一歩です。

 国を超えて人と人との間に信頼関係をつくり続けましょう。小さな信頼を積み重ねることは、国同士の不信感による戦争を防ぐ力にもなります。

 人の痛みがわかることの大切さを子どもたちに伝え続けましょう。それは子どもたちの心に平和の種を植えることになります。

 平和のためにできることはたくさんあります。あきらめずに、そして無関心にならずに、地道に「平和の文化」を育て続けましょう。そして、核兵器はいらない、と声を上げましょう。それは、小さな私たち一人ひとりにできる大きな役割だと思います。

 すべての国のリーダーの皆さん。被爆地を訪れ、原子雲の下で何が起こったのかを見て、聴いて、感じてください。そして、核兵器がいかに非人道的な兵器なのか、心に焼き付けてください。

 核保有国のリーダーの皆さん。核不拡散条約(NPT)は、来年、成立からちょうど50年を迎えます。核兵器をなくすことを約束し、その義務を負ったこの条約の意味を、すべての核保有国はもう一度思い出すべきです。特にアメリカとロシアには、核超大国の責任として、核兵器を大幅に削減する具体的道筋を、世界に示すことを求めます。

 日本政府に訴えます。日本は今、核兵器禁止条約に背を向けています。唯一の戦争被爆国の責任として、一刻も早く核兵器禁止条約に署名、批准してください。そのためにも朝鮮半島非核化の動きを捉え、「核の傘」ではなく、「非核の傘」となる北東アジア非核兵器地帯の検討を始めてください。そして何よりも「戦争をしない」という決意を込めた日本国憲法の平和の理念の堅持と、それを世界に広げるリーダーシップを発揮することを求めます。

 被爆者の平均年齢は既に82歳を超えています。日本政府には、高齢化する被爆者のさらなる援護の充実と、今も被爆者と認定されていない被爆体験者の救済を求めます。

 長崎は、核の被害を体験したまちとして、原発事故から8年が経過した今も放射能汚染の影響で苦しんでいる福島の皆さんを変わらず応援していきます。

 原子爆弾で亡くなられた方々に心から哀悼の意を捧(ささ)げ、長崎は広島とともに、そして平和を築く力になりたいと思うすべての人たちと力を合わせて、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に力を尽くし続けることをここに宣言します。

 2019年(令和元年)8月9日 長崎市長 田上富久

6日の広島平和記念式典後のアベ首相は記者会見で、禁止条約には核兵器保有国が参加しておらず「現実の安全保障の観点を踏まえていない」として署名・批准に否定的な考えで、進まぬ核廃絶に危機感が強まってしまいます。

そして官僚の文章を読み上げる内閣総理大臣とは違い、田上市長の借り物でない言葉が心を打つ長崎平和祈念式典でした。


広島「平和への誓い」から学ぶ平和教育

2019年08月08日 | 日々思うこと

「広島原爆の日」の追記です。子ども代表として「平和への誓い」を読み上げた二人の小学6年生の“二度と戦争をおこさない未来”への想いが込められていました。

「平和への誓い」

私たちは、広島の町が大好きです。 ゆったりと流れる川、美しい自然、   「おかえり。」と声をかけてくれる地域の人、 どんなときでも前を向いて生きる人々。   広島には、私たちの大切なものがあふれています。

昭和20年(1945年)8月6日。 あの日から、血で染まった川、がれきの山、皮膚がはがれた人、たくさんの亡骸、   見たくなくても目に飛び込んでくる、地獄のような光景が広がったのです。   大好きな町の「悲惨な過去」です。   被爆者は語ります。「戦争は忘れることのできない特別なもの」だと。

私たちは、大切なものを奪われた被爆者の魂の叫びを受け止め、   次の世代や世界中の人たちに伝え続けたい。   「悲惨な過去」を「悲惨な過去」のままで終わらせないために。   二度と戦争をおこさない未来にするために。

国や文化や歴史、   違いはたくさんあるけれど、大切なもの、大切な人を思う気持ちは同じです。 みんなの「大切」を守りたい。

「ありがとう。」や「ごめんね。」の言葉で認め合い許し合うこと、   寄り添い、助け合うこと、   相手を知り、違いを理解しようと努力すること。   自分の周りを平和にすることは、私たち子どもにもできることです。

大好きな広島に学ぶ私たちは、   互いに思いを伝え合い、相手の立場に立って考えます。   意志をもって学び続けます。   被爆者の思いに、私たちの思いを重ねて、平和への思いを世界につなげます。

令和元年(2019年)8月6日 こども代表

広島市立落合小学校 6年 金田 秋佳   広島市立矢野小学校 6年 石橋 忠大

写真は時事通信より

広島市は世界の恒久平和の実現に貢献する意欲や態度を育成することを目的で子どもたちの「平和への誓い」を公募してきましたが、“継続こそ力”であることが伝わってきます。

昨夜、上越タイムス「ひろば」欄へ、上越市の広島中学生派遣事業の縮小についての思いを投稿です。そして今日は暦の上では立秋、夜になっても気温が下がらない熱帯夜が続き、涼しくなる気配はありません。gooから届いた一年前のブログです。立秋の残暑の“当たり前の平和”