すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

9月の終わりの消費税増税前の巷の賑わいと原発

2019年09月30日 | 地震・原発

あっという間に9月も最後になり、今日は市内の総合病院での診察予約日で急いで車を走らせました。まだ9時前というのに駐車場はいっぱいで、待合スペースもすでに大勢の人たちで空席を探すのが大変です。病院に居るだけで何だか疲れてしまい、お昼近くに少し汗ばむ中を、ホームセンターや行きつけのスーパーなどへ立ち寄り買い物です。

明日から消費税率10%ということで平日にも関わらずどこも買い物客で賑わっており、大半の人は洗剤やトイレットペーパーなどを大量に求めています。消費税は30年前の89年に税率3%で導入され、今回はアベ政権2度目の消費税増税です。政府は消費減退による景気悪化を防ぐため来年6月までの期限限定で、キャッシュレス決済によるポイント還元制度を始めましたが、軽減税率といい何だか騙されているような思いです。

騙されているといえば先日の関西電力幹部の記者会見、金品受領について“のらりくらり”で個人情報を持ち出し、違法性はないなどと疑問点が多く残されたままでしたが、八木会長は金銭受け取りについて、自分が原子力事業本部に在籍した06~10年であったと大きな食い違いです。 いずれにして原発推進のために巨額なお金が動いていたことは確かで癒着の構図が露呈です。

帰り道にご近所のOさんの畑の隅っこに彼岸花を見つけました。秋のお彼岸の頃に開花する多年草で、別名「曼珠沙華」は法華経などの仏典に由来し“天上の花”という意味もあるそうです。

明日から10月、秋分の日を境に日没時間も早くなり夕方6時にはもう真っ暗です。大型の台風18号が発生し、北へ毎時20kmで進んでいるという予報です。そして今月も拙いブログを多くの方々に読んでいただき感謝の思いです。ありがとうございました。

追記:首都圏 NEWS WEB「東電無罪判決で指定弁護士が控訴」https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190930/1000037077.html?fbclid=IwAR1d-Q_nTJkQVE4MzSr0j_kbyyd5mXJSqUZRUxY8YPBBmNuMF_teHGc1srw


“原発マネー”の構図と建築家吉村順三氏を熱く語る大橋秀三氏

2019年09月28日 | 日々思うこと

昨日、関西電力の会長ら幹部20人が福井県高浜町の元助役(今年3月90歳で死亡)から、計3億2000万円を受け取っていたというニュースにビックリです。これは金沢国税局から申告漏れを指摘されたことで発覚、またしても“原発マネー”の癒着の構図が浮き彫りです。さかのぼること2014年、関西電力の内藤元副社長が1972年から18年間にわたり、原発推進が目的で「歴代総理や自民党有力者らに年間数億円を献金」 というニュースがありましたが、「原資はすべて電気料金」と語っていたことを思い出しました。

9月最後の土曜日は、上越の樹下美術館の設計者の大橋秀三さんの講演会「建築と私」へ、娘と一緒に出かけました。去る8日、上越市立高田図書館での『大橋秀三建築展』があり、直接お話しを伺っていたことで楽しみです。大橋秀三さんは1948年生まれで私とほぼ同世代で、県立高田工業高校卒業後に新宿の大手デパートに就職し建築設計から離れていたそうです。ある時、建築家の吉村順三氏の手掛けた軽井沢の山荘に魅了されたことがきっかけとなって上越市へ戻って建築設計事務所を開設、その後、大きなコンペで劇的な逆転入選のエピソードなど、途中で言葉を詰まらせながら熱く語られて前半の終了です。

吉村順三氏といえば私も20代の頃に建築雑誌などで、その作品と功績をキャッチしていただけにタイムスリップのひと時でした。大橋さんは数学が嫌いで構造計算は苦手なれど“ひらめき”を大切に平面図よりも生き生きとした空間を重視と、その感性の豊かさが伝わってきました。

また大橋さんは建築設計にコンセプトが重要で、「コンセプトのないものは羅針盤のない船のようだ」と・・・。そして樹下美術館のコンセプト、地域に根ざした美術館として2007年6月に竣工で、模型や画像を用いながら当時のお話しが続きました。さらに美術館計図をなんと長さ30メートルの巻き物にまとめられ、床に広げての説明で改めてその情熱に驚きです。https://www.juca.jp/blog/

講演終了後は花束を手に、館長とのツーショットです。その後、会場で再会した糸魚川出身のI・Aさんとお茶をご一緒に、しばしのおしゃべりです。5時を過ぎ薄暗くなった中で娘と別れて、小雨の国道8号を心暖かくして帰途に着き、久しぶりの夜道の運転で肩が凝ったものの7時少し前に無事帰宅です。

7時のニュースで、ラグビーWカップ日本チームが優勝候補の強豪アイルランドを相手に逆転勝利が伝わってきました。今日はラガーマンの爽やかさと、青年のように建築を語る大橋さんのお話しを聴くことができた有意義な一日でした。


NHK朝ドラ「なつぞら」最終と「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」

2019年09月26日 | 日々思うこと

お彼岸も過ぎて夜は冷え込み、あの熱帯夜がウソのような中で、NHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』もいよいよ28日土曜日が最終回です。戦後の北海道十勝地方の酪農家を舞台に、戦争孤児のヒロインなつの夢と冒険と真っ直ぐに生きた人たちを描いた感動の朝ドラでした。

夏の空も少しづつ秋空になり、座敷の出窓から眺める隣りの庭の桜の木は今年は珍しく葉がまだいっぱいです。この季節の枝先には来春の花芽ができているそうで、紅葉しながら落ち葉となって土に戻る日はもう直ぐです。

今日は国連が定めたの「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」で、グテーレス国連事務総長は「どのような形であれ、核兵器が使用されれば、人道的な大惨事となります。そうした危険性を減らすため、これまでに大きな前進が見られてきましたが、私は現在、その前進が止まっただけでなく、後戻りしていることを危惧しています」と・・・。

また先日、国連本部で行ったスウェーデンの高校生グレタ・トゥンベリさんの演説は大きな反響を呼んでいる一方、トランプ大統領に近いテレビ局として知られる米FOXの番組にコメンテーターとして登場した政治評論家が、番組でグレタさんを「精神的に病んでいる」「両親や国際的な左翼に利用されている」と攻撃です。

これに対してグレタさんはTwitterで「大人たちは気候や環境上の危機について向き合いたくないがために論点をすり替えている」、「なぜ大人たちは10代の若者や子どもたちをあざ笑い、脅すのに時間を使うのか」などと反論です。政治評論家を起用したテレビ当局は謝罪に追い込まれているようで、海の向こうの米国のこととはいえ何とも恥ずかしいことではないでしょうか。

そしてgooから届いた一年前のブログです。「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」と国のトップの危うさ 前に進めない日本政府にもどかしさを感じる秋の夜長です。


消費税増税と国連「気候行動サミット」と

2019年09月24日 | 日々思うこと

大型の台風17号は昨日、日本海北上で温帯低気圧に変わったものの昼過ぎに当地は西南西の風速11メートルの暴風に見舞われました。そして台風15号から2週間が経過して、千葉県が所有する非常用の発電機268台のうち半分以上も使われていなかったことが分かりビックリです。

停電した信号機を動かすため約200台は警察に貸し出されていたそうで、残りの緊急時のために備蓄されていた発電機が活用されていなかったことについて、森田県知事は「市町村からの貸し出し要請がなかった」と上から目線の呆れる発言です。(千葉県弁護士会の「困りごと相談」を下記へ貼りました)

ところで消費税率が8%から10%へ引き上げられるまで1週間となる中、本来は社会保障が目的だったはずで何だか納得のいかないまま時間が過ぎてゆきてゆきます。「ポイント還元、どうしたらいいの」と高齢者の困惑の声も多く、年金暮らしの低所得者ほど負担が大きいことが伝わります。

国と地方の昨今の政治の劣化を感じながら、ニューヨーク国連本部での「気候行動サミット」で、スウェーデンの高校生グレタ・トゥンベリさん(16)の「絶望のはじまりで、あなたたちの議論していることはお金や永遠の経済成長だけというおとぎ話で許せない!」と、痛烈に各国の首脳らに涙の訴えです。

外交デビューの小泉環境大臣といえば「気候変動のような大きな問題は楽しく、かっこよくセクシーであるべきだ」と、“進次郎ポエム”に笑いを誘っていましたが、国としての具体策もなく演説もなく存在感もなしです。

gooから一年前のブログが届きました。『買い物は投票なんだ EARTHおじさんが教えてくれたこと』


児童文学セミナー、絵本の力と憲法の力と

2019年09月22日 | 日々思うこと

三連休の昨日、上の孫が根知谷で毎年開催されているマーケットイベント“つむぎ日和”へ、友人と大糸線で出かけるというので糸魚川駅まで送って行き、私はそのままヒスイ王国館へ日本児童文学者協会主催の“糸魚川児童文学セミナー~子どもの本を読む・見る・語る~”へ参加です。

全体会の会場はすでに各地から集まった人たちでいっぱいで、オープニングは絵本『月夜のバス』の朗読です。これは上越市在住の児童文学作家の杉みき子さん原作、絵本画家の黒井健さんによる絵本で、しばしその朗読と絵に引き寄せられました。続く黒井健さんの記念講演「ことばの力と絵」で、代表作『ごんぎつね』との出会いなど作品画像を見ながら絵本の持つ力を感じました。

また会場では、上越から杉みき子さんも参加されており驚きました。ふと30年ほど前、娘たちの小学校PTAで杉みき子さんの講演があり、「子どもたちには、よい絵本を選びましょう」という言葉に私は絵本はみな同じではと受け止めていたことを思い出しました。ご高齢ながらも杉みき子さんのお元気な姿を拝見し、幸せ気分のひと時です。

会場のひすい王国館1階物産センターでは、「ほっぺがおちそう おいしい新米」と表示されたコシヒカリも並べられ、深まりゆく実りの秋を感じます。そして今日は昼過ぎに、久しぶりに上越から娘と孫がやって来ました。大型の台風17号がまたしても日本列島に近づいており被害がないように、新潟県には23日昼頃に最接近の予報です。

ところで昨日のお昼のNHKローカルニュースで、短い時間でしたが講演「檻の中のライオン」が放映され、本日のタイムス紙でもカラーで掲載です。NHK新潟 NEWS WEB 『弁護士が人形を使い憲法の講演会』https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20190921/1030009470.html?fbclid=IwAR2f542ROZ0cKL5MBY9FyKhfB3H9aPwsVtVCETGDiQBT1xwIY6h9Z8WGstc


講演会、檻の中のライオン(権力)に立ち向かう弁護士

2019年09月20日 | 日々思うこと

今日は『檻の中のライオン』著者、楾 大樹(はんどう たいき)弁護士の講演会「檻の中のライオン~憲法ってなんだろう?」へ上越まで車を走らせました。昨年10月に中央法律事務所の田中淳哉弁護士経由で本書を読んでいたものの、改めて直接お話しを聴くと「なるほど」とうなづくことばかりです。

広島市在住の楾 大樹氏は全国各地を回り、上越市が380回目の講演ということです。先ず憲法の全体像を「檻=憲法 ライオン=権力」とし、「ライオンを檻に入れよう」とアベ政権のこの6年間の暴走を指摘です。

「檻で何を守る?」では、ライオンが勝手に戦争をはじめないようにと、平和主義や基本的人権(自由権・社会権)、そして立憲主義をを分かり易く話され、檻から出たがるライオンの問題点を持参したプロ野球球団のゆるキャラ、西武ライオンズのライオンなどを使いながら身振り手振りです。

あっという間に2時間が経過し、私は30分ほど早く退席しましたが、折りしも昨日は、安保法制強行採決から4年目、講師は昨日の富山講演から明日は上田市へと駆け回るフットワークで、“ライオンに立ち向かう弁護士”を感じる講演会で、明日の昼のNHKローカルニュースで流されることを帰宅してから知りました。

著書『檻の中のライオン』は、中学生向け副教材「公民資料」にも掲載で小学校の授業にも採用続出という、前川喜平氏と小林節氏推薦で“いま、いちばんわかりやすい憲法の入門書”で手元に置いておきたいお薦めの一冊です。(かもがわ出版 1300円+税)

また子ども向けの『けんぽう絵本 おりとライオン』(同出版 1400円+税)は昨年、隣りの孫たちへプレゼントです。他に今年3月に発売されてた『けんぽう紙芝居 檻の中のライオン』(25枚 同出版 2500円+税)があります。


樹木希林さんの名言と人生の終わりと

2019年09月18日 | 日々思うこと

台風15号による大規模な被害から10日が経過しても未だに復旧もままならないニュースが伝わって、その一つに君津市内の国の重要文化財指定の鹿野山神野寺はまるで地震にあったような甚大な被害です。関東最古の古刹で歴史ある建造物は崩壊し、未だに停電と断水が続いているそうです。先日の満月の月明かりが被災地にも届いたでしょうか、一日も早い復旧と再建をと願わずにはいられません。

10年ほど前に藍染に夢中になっていた頃、“うさぎと満月”をデザインし柿渋紙で型抜きして麻布に染め上げたオリジナルのタペストリー、お気に入りで茶の間に一年中飾っています。

今日は73才であっという間に逝ってしまった母の月命日です。医療ミスで坂道を転げ落ちるような速さでしたが、その無念さに今もトラウマとなって22年間を過ごしてきました。母は生前、「延命治療はしないで」という言葉を残し、私も母の年齢を超えて我が人生に同じ思いです。

味のある女性を演じ続けてきた樹木希林さんが去年9月15日、75歳の人生を閉じました。05年に乳がんの手術を受け、その後全身にがんがあると公表していた希林さんでしたが、たくさんの言葉を残し心に響きます。

【強すぎる。樹木希林の名言】から、

1 やったことがほんのわずかだもの
  やり残したことばっかりでしょう。
  きっと ひとりの人間が 生まれてから死ぬまでの間
 本当にたわいもない人生だから 大仰には考えない
 2 靴下でもシャツでも 最後は掃除道具として 最後まで使い切る
  人間も、十分生きて 自分を使い切ったと 思えることが
  人間冥利に尽きるということだと思う
  自分の最後だけは きちんとシンプルに 始末することが最終目標

“光陰矢のごとし”で一年の速さに驚き、その出会いに感謝です。樹下美術館と「信州岩波講座2018」


“平和への種まき”と“トイレなきマンション”原発

2019年09月16日 | 地震・原発

三連休最後はお年寄りを敬うという祝日で、9月もあっという間に半分が過ぎて雨がパラつくどんより雲です。戦争を体験した人たちが年々少なくなって、平和の尊さを今を生きる私たちが守り語り継がねばと、人生の限られた時間の中で“平和への種まき”を続けてゆきたいと思います。

戦後74年間、他国と一度も戦うことなく今日の平和を守り続けてきたのは、世界に誇る平和憲法があったからに他ならず、アベ長期政権下で改悪の危機にさらされています。20日(金)、上越中央法律事務所主催の講演会「憲法のおはなし 檻の中のライオン」が近づいてきました。申し込み制は外され、当日の飛び入りも可能ですので近隣の方は是非ともご参加ください。

駐車場の隅に気が付けば白いニラの花がいっぱいです。どこからともなく種が飛んで来てあっという間に群生で、その生命力に目を見張ります。 

14日土曜日夜のNHKEテレ「原発事故のごみ」を視聴し、東京ドーム11杯分の放射能汚染土の中間貯蔵施設で消えるふるさとに胸が詰まりました。30年後の汚染土は福島県外へともいわれていますが、その受け入れ先もなく原発再稼働に前のめりな政府と電力会社に“トイレなきマンション”を痛感する昨今です。

一年前に書き綴ったブログは、gooブから伝わらなければすっかり忘れていたところでした。“平和への種まき”と食料自給率と


深まりゆく秋と自然災害と

2019年09月14日 | 地震・原発

一雨ごとに秋が深まる中で、昨夜は中秋の名月で東の空からまん丸のお月さまが上がって、お団子などのお供え物がないまま手を合わせました。今日から三連休で日中にはまた暑さが戻ってきましたが、台風による被害地のことを思うと大したことではありません。

千葉県内のfb「お友達」から、被害を大きくさせた最大の原因は政府と千葉県の災害対策が決定的に遅れたことであると伝わってきました。君津市内の特養ホームでも、とうとう熱中症による犠牲者が出てしまいましたが、エアコンが動いていたら命を失うことがなかったはずです。それにしても便利さにどっぷりと浸かった暮らし方は、自然災害の一撃でこんなにも崩れることかと痛感です。

ところで米軍の合同台風警報センター(JTWC)では、台風15号の進路を日本より早く正確に予測して3日前に警告していたそうで、かのニュースキャスターの木村太郎さんもNon Fake Newsで「気象庁のことなかれ主義」と言い切っています。自然災害の予測は難しいとはいえ、日本も速くに伝えていたら市民の動きがもっと違っていたはずで、完全復旧まであと何日待てばよいのか他人事ではありません。

裏庭のムラサキシキブは今年もきれいな実を着けています。8月になかなか咲かなかった“いのちの朝顔”でしたが、9月になってから少しづつ咲き出して、昨朝は数個の花が咲きました。これは下の孫が確か一年生の時、小学校からのもらってきた種で、来年もまた咲かせたいと思います。

10日にタイムス紙に原子力発電環境整備機構主催の説明会について投稿した「今こそ脱原発で地球に優しい発電を」が、本日掲載され早くも上越の友人から「読みましたよ」と嬉しい反応です。そして中秋の名月の翌日の今夜、南東の空高く雲の合い間からきれいな満月で、中秋の名月イコール満月でないことを知りました。これから、NHKEテレ「原発事故のごみ」特集を視聴です。gooから届いた一年前のブログです自民党総裁選と「サラダ油ランプ」などに再挑戦 


災害時における政治の役目と福島原発事故処理

2019年09月12日 | 地震・原発

千葉県内に大きな被害をもたらした台風15号は、東京都のお隣というのに4日が経過しても未だに停電と断水が続く大規模災害です。災害対応は一刻をあらそうだけに政府の働きが伝わらず、住民任せ、地域任せ、民間業者任せなのでしょうか。森田千葉県知事の他人事のようなコメントにも呆れてしまいます。

また昨日、君津市の石井宏子市長は市内の状況について、「停電がまだおよそ2万6000戸で続いており、復旧の見通しもまだ聞けていません。10日、県に電源車を要請し、1台来ていただきましたが、まだ足りていない状況です。高齢者施設では断水も続いていて、給水車を要請していますがこちらもまだ足りず、食料も不足してきています。市内の病院では自家発電で対応していますが、燃料が足りなくなっているところもあります。気温が高く非常に深刻な状態です。一刻も早く通電し、地域に水や食料を届けるため全国の皆様に応援をいただけるとありがたいです」と訴えています。

さらに石井市長は今後の対応について、「冷房のある避難所を増やし、電気や水道などライフラインを復旧していきたい。自宅で過ごしている人も多く被害を把握しにくいが、命を守ることを第一に対応していきたい」と話していました。自家発電装置のある施設はともかく、大型発電機の支援があれば、福祉施設や保育所などはどんなに助かることでしょうか。その復旧や支援体制の出遅れに、政治とは何かと考えてしまいます。

メディアといえば昼夜、今回のアベ内閣改造での小泉進次郎議員のサプライズ人事や、韓国叩きでウンザリです。その小泉環境大臣は本日、福島入りで内堀県知事と会談で原発事故処理など耳障りのいい言葉を発信ですが、パフォーマンスに終わらぬよう結果をしっかり出してほしいものです。そして事故検証もままならない中での原発再稼働に固執する東京電力、今回の災害復旧に会社の限界をみる思いの終日です。

14日(土)夜11時からNHKEテレ「原発事故のごみ」特集です。


暮らし直撃の台風15号と、第4次アベ再改造内閣と

2019年09月11日 | 日々思うこと

台風15号による影響で千葉県を中心に、今も停電や断水などが続き生活を直撃です。電気があっても送電線の復旧が予想以上に進まないことが伝わっている中、キャンプなどで使われている小型発電機をベランダに置き大活躍の映像に目を見張りました。

ネットで調べてみるとポータブル電源や灯油を燃料にしたものなど、その種類も多く比較的安価であることを知り、災害列島にあっては“備えあれば憂いなし”で一家に一台あってもよいのではと思いました。

写真は昨日、猛暑の中を出かけた街路樹の百日紅(さるすべり)と、青空を東西に走る送電線を撮りましたが鮮明ではありません。

本日、第4次アベ再改造内閣が発足し、冒頭の首相の記者会見では憲法改正に意欲的で、国民の生活安定を訴えていますが、その前に取り組むことがあるのではと・・・。「お友達・右派内閣」色が強くなり“アベ一強政治”は変わりそうもなく、今回の台風15号による被害地への政府の取り組みが見えないだけに先が思いやられる内閣です。

先が思いやられるといえば小泉新次郎議員の初入閣で、環境大臣とあって記者から福島原発事故の汚染水処理を聞かれると、「それは環境省でなく経済産業省が決めること」と肩透かしです。目の前の大きな環境問題は各省庁の壁を超えて取り組まねばならないだけに呆れてしまいます。今後、小泉入閣に目を奪われることなく、マスコミに振り回されず注視してゆきたいと思います。

ところで昨日のタイムス紙で、8日の上越市での原子力発電環境整備機構主催の「科学的特性マップの対話型説明会」が大きく掲載されました。私も当日の“消化不良”の思いを本紙「ひろば」へ投稿しました。そして今日は東日本大震災から8年6ヶ月です。 福島原発事故はその後、大きな進展がなく放射性汚染土を入れた黒いフレコンバックが各地で今も高く積み上げられたままです。

午前11時過ぎの糸魚川市はバケツをひっくり返したような強雨で、その後も雨は降り続き「大雨・雷・洪水注意報」が発令中です。明日は雨も止んで青空が戻ってくるでしょうか。


今こそ脱原発で地球に優しい発電を・・・

2019年09月09日 | 地震・原発

昨日の高レベル放射性廃棄物の地層処分の続きです。説明会では地層処分を行う場所を選ぶ際の科学的特性を考える必要などを映像で説明でした。高レベル廃棄物を4万本以上のガラス固化体にし、地下300メートルに埋設するとのことで、その場所もさることながら地層処分事業は約3兆8000億円と気の遠くなる費用です。

会場では参加者の個人情報保護などを理由に、録音やカメラ撮影が禁じられていたことで、橋爪法一上越市議はいつものようにイラストをさらさらと、見上げるまでの特技です。

ところで「Q&A」資料では、原子力発電コストは他のエネルギーよりも一番安く示され、再生可能エネルギーについては他の電源よりも発電コストが高いとし「発電量は天候に左右されてしまう」、さらに「日本の電力系統に円滑につなぐことができない」と問題ありとされています。何だかバカにされたような記述にビックリで、地元の姫川水系の水力発電所のことが頭を過ぎりました。

東京発電(株)糸魚川水力発電所はS30年に運転開始の水路式発電所ですが、約100メートルの落差で発電される約2億8千万KWHの電気量は一般家庭約7万8千軒に相当し、二酸化炭素(CO2)を排出することなく放射性廃棄物も出ない地球に優しい発電所です。また大規模なダム式発電所とは違い初期投資も比較的少なく、何よりも60年以上も運転していることに目を見張ります。

2017年7月28日、経済産業省資源エネルギー庁により提示された「科学的特性マップ」で、糸魚川市は「輸送面で好ましい地域」と位置付けられましたが、フォッサマグナ静岡構造線のことは考慮されていないことを疑問に思い職員へ伝えました。マップはNUMO原子力発電環境整備機構のHPで見ることができます。https://www.numo.or.jp/kagakutekitokusei_map/

台風15号は記録的な暴風で首都圏を直撃し、日本列島を離れました。今日は午後から厳しい残暑の中を先ず、九条の会糸魚川の役員会へ出かけ、終了後には同じ会場で憲法共同センター拡大役員会と続き、暑さもあってバテ気味です。5時を過ぎての帰途、姫川左岸堤防沿いの姫七水力発電所の放水口から“お役目”を終えて本流へと流れる大量の水に気分も爽やかで、ますます水力発電を好ましく思う一日です。 


高レベル放射性廃棄物の地層処分についての説明会へ

2019年09月08日 | 地震・原発

今日も朝9時にはすでに気温32度で厳しい残暑の中、上越市立高田図書館へと車を走らせました。最初の目的は小川未明文学館で本日まで開催の『大橋秀三建築展』で、館内に大橋先生がおられて娘と一緒に数々の作品の説明を聞くことができました。大橋先生は樹下美術館の設計者ですが、時々出かけるオーガニックの「冬の日」のお店と隣接するオーナーご自宅の設計も15年前に手がけていたことが分かりました。

娘と別れて、午後1時30分からの上越文化会館中ホールでの原子力発電環境整備機構NUMO(ニューモ)主催の『科学的特性マップに関する対話型全国説明会』へと急ぎました。申し込み制で事前にNUMOのHPに目を通して、高レベル放射性廃棄物の地層処分についての説明に臨みました。

本日の上越会場で100回目という対話説明会には30人近くの参加で、4つのテーブルに分かれて最初は映像による地層処分の説明(資源エネルギー庁・NUMO)で、次に各テーブルでの質疑では「できるだけきめ細かくお答えするため」にとスタッフ職員3名が入って進められました。  

会場内では録音・撮影は禁止となっており、帰宅して資料の一部を撮りました。

配布された資料の一つ「よくいただくご質問への回答Q&A」(経済産業省資源エネルギー庁・NUMO作成)での質問、「原子力発電が動いていなくとも電気は足りているのでは」や、「原子力発電のコストについて」、「再生可能エネルギーについて」などの回答は、一週間前の「柏崎原発大集会」での慶應義塾大学金子勝名誉教授の講演とは真逆の見解です。まさに「原発では経済が成り立たないことは明確で、国も電力会社も固執し世界の判断に逆行している。まさに“経済産業妨害省”だ!」を実感する説明会です。

4時に終了し、ビロードのような静かな日本海と眩しい太陽の中を帰途に着きましたが、理解を深めるというよりは消化不良で何だかNUMOに上手く騙されたようで、もう一度資料を熟読です。夜になって岩手県知事選挙は、地道な野党共闘の勝利の嬉しいニュースです。

gooから届いた一年前のブログで、写真の姫川左岸の東京発電(株)姫七発電所の小さな水力発電所が、糸魚川市と上越市全域の一般家庭一年間の発電量であることを説明会テーブルで発言したばかりです。未解決事件と原発と大規模集中型発電


動かしてはならない“豆腐の上の原発”と柏崎市長の了承姿勢

2019年09月06日 | 地震・原発

昨日は久しぶりの真夏日となり夜も25度を超えました。今朝8時の気温が30度とあって日中の室温も上昇で、午後2時を過ぎて隣りの下の孫は遠足で汗びっしょりでの下校です。水分補給にと孫は先ず、冷蔵庫から大好きな黒酢ドリンクを取り出し、私は赤紫蘇ジュースです。

東京電力柏崎刈羽原発再稼働に向けて大きな動きです。柏崎市の桜井雅浩市長が4日、1~5号機の廃炉計画を巡り、東電の回答を大筋で了承というニュースです。これまで廃炉の具体的な計画を求めていた桜井市長でしたが、今回も東電は具体的な廃炉時期や基数などは明らかにせず、その認識に隔たりがある中での了承だけに首を傾げてしまいます。

写真は日本海に面する世界最大規模の柏崎刈羽原発、NHKからお借りしました。

また東京電力はは6年後に運転開始から40年となる最も古い1号機について、福島第一原発事故の後、原則40年とされた運転期間を延長し、運転を継続させたいとの考えを今回の会見で初めて示し驚きました。

来年の市長選を控えて、桜井市長は「市民の安全安心の向上、経済面を含めた豊かさ」を強調ですが、柏崎市だけの問題に留まることなく今後は東電へ何を追加の条件とするかを注視してゆかねばなりません。

折りしも今日は最大震度7の“未知の活断層”が動いたという北海道地震から一年、柏崎刈羽原発周辺の活断層が専門家から指摘されている中で、まさに再稼動は“豆腐の上の原発”であることに目を背けてはなりません。

新潟日報 『柏崎市、「廃炉」の言質得たと判断 東電廃炉計画を大筋了承へ』 https://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20190905492975.html 


残暑の赤紫蘇ジュースと日韓関係の悪化

2019年09月04日 | 日々思うこと

今日は朝方にかなりの雨が降ったことで日中の湿度は80%を超え、残暑を感じる汗ばむ一日です。

ちりめん紫蘇でジュースを作ることが夏の定番ですが、今夏は体調もすぐれないことで諦めていました。昨夕、生ゴミ処理もあって久しぶりにファミリー畑に行くと、今年はまだ穂先に実が付いていないことで早速刈り取ってホーローの大鍋で作りました。

備忘録として<作り方> 赤紫蘇はちりめん紫蘇が一番きれいな色が出るようで、クエン酸の作用で疲労回復に効果です。

① ホーロー鍋にきれいに洗った葉100~200グラムに対し水1リットル、クエン酸10~20グラム、一晩漬け込み色素を水に出す。(直ぐに煮沸する方法もありますが、時間を置いた方が色素がきれい色が出ます)

② 必ず沸騰させてから葉を取り出す。葉からアクが出るので絞らずにザルにあげる。

③ 葉を取り出した鍋に砂糖を好みで入れ、もう一度沸騰させる。私は白砂糖を使わず、喜界島粗糖を水1リットルに対し200グラム程を入れます。

④ 冷ましてからきれいな保存瓶へ。水で希釈して氷を浮かべて飲用。(長期保存の場合はクエン酸と粗糖は多目に) 以上、今年は葉っぱ約400グラム水4リットルで作りました。

日韓関係はとうとう出口のない泥沼に入り、GSOMIA(日韓軍事情報包括保護協定)に関わる懸案が多いものの、これらは両国の意志があれば解決できない問題ではないと見る識者も少なくありません。合理的解決を阻む最大の問題は、日韓双方とも相手を理解しようとしないことで、冷静に見つめ理解しようとすることが政治家の責務ではないではないかと受け止めています。

また日本のメディアといえば自国の政治家らの不正をさて置き、韓国の政治家で金大統領の側近を“玉ねぎ男”など表して、視聴率を意識してか昼夜を問わず必死に報道です。何だか面白がっているとしか思えず、では森友学園や加計問題はどうなったのかの追及もなく、国民へ問題は“幕引き”のように思い込ませる報道ぶりです。

さらに2日発売の週刊誌「週間ポスト」が「韓国なんて要らない」などと題する特集を掲載です。元共同通信記者の青木理氏が「週刊ポスト」の「断韓」特集受け、「排外主義的な特集に出版社がすがりついていると・・・。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190903-00010003-huffpost-soci&fbclid=IwAR2tCQuD8G04NE9Vwk-Bw4lYGBcCzJwtFp5tqyxuZPq8d9WkACN2yUjHJCs