すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

とこまでも飛ぶ風船と原発再稼働

2016年09月21日 | 地震・原発

台風16号の影響で21日未明、東京電力は福島第1原発の護岸近くで地下水の水位が上昇し、地表面に達したと発表です。地下水は放射性物質に汚染されている可能性があるとして、ポンプなどで汲み上げ作業が行われていますが、自然の猛威は想定外です。

知事選公示を29日にして、「オールにいがた」の候補者がなかなか決まりません。社民・共産・生活の党の3党が民進党5区の米山隆一氏を擁立する動きですが、民進党県連が独自候補を擁立しないと決定したことで難色を示しています。 

そんな中で昨夕のローカルニュース、自民党の塚田一郎参院議員を励ます集会に知事選候補者の森民夫氏が出席し、会場からは楽勝ムードが伝わってきました。そして柏崎刈羽原発再稼働はできるだけ早くという経済団体や首長らの声に、県民の民意はどこかへ吹っ飛んでしまったようです。 

吹っ飛ぶといえば本日、「さよなら柏崎刈羽原発プロジェクト」の小木曽茂子さんから、『風船プロジェクトin柏崎刈羽 調査報告書』が届きました。2015年7月から2016年5月まで計4回(春夏秋冬)、柏崎刈羽原発の近くからヘリウム入り風船を飛ばした調査の結果で思わぬことが分かりました。

今年2月の3回目の放球では、風船を飛ばして3時間後に173キロ離れた福島市に落下し回収されました。この時の平均時速は58kmで、原発から23キロの距離にある長岡市役所までは24分で到着で、長岡市だけを考えても全市民がこの24分間で30キロ圏外へ避難することは不可能です。

また今年5月の4回目では想定外で、妙高市や長野県黒姫高原で風船が回収されており、地上では北西の風でも上空では東寄りの風乗って西へ飛んだことが考えられ驚きました。調査報告書では「被曝しないで避難は不可能!それでも再稼働が必要ですか?」と問いかけていますが、ヨウ素剤の配布にも消極的であった森民夫前長岡市長、さて県民の安全はどう守るつもりなのでしょうか。