すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

ガリア戦記を読む

2009-07-05 23:10:22 | Weblog
自民党古賀選対委員長が宮崎県知事に出馬要請にいったころから、政治が完全に茶番化してしまったが、「私がきめます」という麻生首相がはっきりしないままずるずると先延ばしされている。静岡県知事選の最終結果が待ち遠しいが、民主党推薦候補が勝っても負けても、また選挙が遠のくような気がしてならない。
こんな不透明な状況のなかで、精神を高く維持しようと、古典をずいぶん読む機会が増えた。今日は高校生以来ひさしぶりにカエサルのガリア戦記を読んだが、10台ではまったくわからず面白くもなかったチンプンカンプンの部族名の羅列が、これほど貴重な情報と戦略のアイデアに富んでいるとは!それにしても2000年も前に毛皮を身にまとい半裸のゲルマン人や狡猾なガリア人と連日の闘争を大河を渡り、ドーバー海峡をも渡って繰り広げる当時のローマ人とシーザーには深い共感と敬意すらおぼえてしまう。何よりもそこでの和平交渉が現代の民族紛争ときわめて類似した状況で展開されていることを見ると、もう一度、過去の戦記や紛争の歴史を紐解く必要があるとつくづく思った。


・・・・と言っているうちに11:25分、速報がでた。川勝氏が自公候補の坂本前議員をかわして勝利!おめでとう!元民主党参議院議員の海野氏も温厚な人柄で民主党支持者が多く、共倒れになる危険もあったがゆえに、この勝利は大きいと思う。ここしばらく学者の政治家へのチャレンジが(与党のバックは別として)必ずしもいい結果を生まなかっただけに、専門性のある政治家が登場したことは本当に喜ばしい。マスコミ受けだけの首長ブームの中で、しっかり根拠のある政策と発言を展開してほしい。

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3 コメント

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古事記と川勝平太 (黄昏)
2009-07-06 07:32:06
日本版ガリア戦記とも言うべき「古事記」にも多くの部族が出てくる。隼人や熊襲なんて大部族以外にも、和歌山では「井光」なんて山師系を匂わせる部族も出てきたりして大変興味深い。
当然、我々日本人の大半には、それら古事記に出てくる先住民族の血が流れてる訳で、天皇の即位式では、古代に服従させられた隼人族の「隼人吠声」がつきものだった。国家の成立とはそういったものだ。
ところが、欧米の価値観の猿真似の大好きな日本の政治家は「アイヌ人」が先住民族なんて言い出し、「金銭的補償」なんて言ってる。
言うまでも無く、これは欧米人が植民地化した地域の先住民族に対する贖罪意識の反映だが、何だか日本人には違和感がある。「我々は先住民族ではない」と言われてる気がするからだ。
欧米の猿真似ばかりしてるとこんなヘンテコな事になる。
そう言えば、川勝平太の先祖は渡来系の秦河勝だそうで、民主党の羽田さんと同じ秦氏。彼らは先住民族の子孫の範疇には入れて貰えないのだろうか?日本の政治家は極めて可笑しな発想をする。

川勝平太は明らかに右派の学者で、民主党の鳩菅両氏とは思想的に別種。先日も民主党系の知事が「国旗国歌が嫌いなら教師を辞めろ」と発言して物議を醸してるが、民主党はホントによく分からない。韓国の反日デモに参加するおばちゃんがいるかと思えば、これだもの。
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危なかった静岡知事選 (yoshi)
2009-07-07 09:24:54
>川勝氏が自公候補の坂本前議員をかわして勝利!

民主党には反省材料の多い選挙でしたね。
勝てましたが、候補を一本化できなかったし候補擁立も遅れました。

きちんとやっていればもっと得票できたし
ここまで詰め寄られることも無かったでしょう。
敵失のおかげで勝っただけで決して自らの功績で勝ったわけではないのです。

勝って兜の緒を締めよ、というのが民主党には無いのでしょうか。
驕れるものは久しからず、です。

こんな調子だと都議選と衆院選も今から心配ですね。
戦略が甘すぎると思います。
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Unknown (ぽんず)
2009-10-13 12:44:49
>こんな不透明な状況のなかで、精神を高く維持しようと、古典をずいぶん読む機会が増えた。

その高邁なる精神が成したものは、死者に鞭打つことですか。
素晴らしい、実に素晴らしい。
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