酒タバコ肥満撲滅委員会

市民マラソンを楽しみながら、酒とタバコと肥満は嫌いだ、と呟く日常をうだうだと。

人生のキーパーソンを捜せ(自我の確立)

2017-11-23 11:05:16 | Weblog
以前、放送大学の授業で「自分の人生のキーパーソンを探せ」、というワークをしたことがあります。
自己理解の一部だったかな。

特に悩みがなくても、自分を理解するのはいいことです。

具体的な方法ですが、幼児・小学校・中学校・高校・大学・社会人の各年代で、どんな出来事があってだれが自分に影響を与えたかをリストアップします。
社会人歴が長い人は社会人部分を10年程度で区切ります。

リストアップしたら、それを見つめ直して当時の気持ちを思い出したり、当時の出来事が自分に与えた影響などを考えます。
そして全体で一人を選びます。
そうすることで、今の自分に一番影響を与えた人・出来事が分かってきます。

どうしても一人に絞れない場合もあるでしょう。
その時はそれでもかまいません。

正解はありませんし、これをしたから劇的になにかが変わるとは限りません。
でも、こういった過去の諸々が今の自分を作り上げていることだけでも分かれば、相当自己理解が進んだと言えるはずです。
過去を振り返ることで、今の自分は相当頑張っているんだという肯定感を得られたり、今の自分に足りないものの理由や補い方が見えてくるかもしれません。

できれば誰かとやってお互いの気持ちを共有するのがいいのですが、これって友人や家族相手ではなかなか難しい。
なので、一人でやるのが一番手頃です。
もちろん、仲のいいご夫婦だったらお互いが共有することで相手への理解も進みますので、お勧めします。

影響を与えた人は、人によって大きく違います。
多くの場合、まず親が出ます。
全く親が登場しない人は、よほど親子関係が希薄だったか、あるいは思い出したくないから無意識のうちに隠しているか。
それが分かるのもまた理解です。

多くの場合、友人、学校の先生のように接触時間が長くて身近な人の登場頻度が高くなりますが、別に会ったことがない人だってかまわないんですよ。
思春期に矢沢永吉の生き方に共鳴して永ちゃんが心の支えだった人は、矢沢永吉でもいいのです。

悪影響を与えた人もまたキーパーソンです。
例えば、いじめられていた人は自分を虐めていた人間がキーパーソンになることも多いはずですし、自分を裏切った友達がキーパーソンの場合もあるでしょう。
影響を与えたというと「いい影響」と思いこみがちですが、良くも悪くも自分に影響を与えた人をリストアップして当時の自分を味わうのが大切です。

嫌な人を思い出すのは辛いけど、でも「今考えたらあのときのいじめは乗り越えることができたはず。今の俺なら絶対負けない」とか、「裏切られてすごく悔しかったけど、結構よくあることを大げさに受け取りすぎていたな」と思えるかもしれません。
それは、今の自分がそれだけ強く、あるいは心が広くなった証拠です。


終わったら捨てずに保管しておいて、時間が経ったらまたやってみて比較するのもいいでしょう。


それぞれの年代のキーパーソンの中から一番大きな影響を与えた一人を選んでみたら、私の場合はありきたりですが母親になりました。
残念ながら良い意味ではなく、毒親的な意味合いですが。

結果的に親になった人って相当多いと思いますが、それは人格形成には家庭環境が与える影響が大きいという当たり前のことを再度教えてくれているわけです。
でも、ありきたりだから悪いなどということは全くありません。
そういった結果を見て、改めて親との関係性を見つめ直すことも大切なことです。
もし、その関係性が唾棄すべきものでいまだ解決方法がない場合は、そっとフタをしましょう。
心の奥にしまい込むことも知恵です。
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