聖マリアンナ医科大学病院臨床研修Blog

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指導医が考えた研修スケジュール パート2

2009-05-21 14:58:50 | 指導医日記
指導医が考えた研修スケジュール パート2

いくら聖マリアンナ医大病院群の研修スケジュールが
自由度が高いといっても長所短所があると思っています
たとえば将来の進路が決まっている場合は
ある程度いろいろな考えをもとに組めますが
一方で
いろいろなりたいものがあってどうしたらいいでしょう?
とかね
今は総合診療科的に全般的に学びたいんです!とかね
もしかすると
いや~地元だし聖マリがいいけど
正直何科とかなくてこれから考えようって思ってますとか
ふふふ
それは正直過ぎますけどね

そこで平成22年度研修プログラムをもとに
いくつかシミュレーションしたものをご紹介して
実際にどうすればいいのか一緒に考えてみたいと思います

聖マリでこれまで通りの研修をしてみたい場合編
そうですね~そんなあなたには
研修プログラム聖マリ一般でAもしくはBを選ぶといいでしょう

この一般AとBは必修選択診療科として麻酔科を2ヶ月
研修していただきます
残りの期間は
必修研修期間として内科6ヶ月・救急3ヶ月です
内科は9つの診療科から3つを選んでください
9つの診療科は
総合診療内科・循環器内科・消化器肝臓内科・呼吸器内科・腎臓高血圧内科・
血液腫瘍内科・代謝内分泌内科・リウマチ膠原病アレルギー内科・神経内科ですから
この中から3つを選んでいただきます
救急は3ヶ月は必修です
そして選択必修診療科として麻酔以外の外科・小児科・産婦人科・精神科から
1つを残りの1ヶ月で選んでいただきます
ここでポイント
この1年次の残り1ヶ月は選択診療科としても選ぶこともできますし
麻酔科を延長して加えることもできます
もちろん小児科・産婦人科・外科も選べますが
1ヶ月の研修期間は短いと言われていますので
昨年までの経験では精神科1ヶ月という手もありますね
そして2年次には
地域医療として僻地医療を1ヶ月選択して
残りの1ヶ月は・・・悩んで老人保健医療を選んじゃう
そうすると選択診療科が5つで2ヶ月づつ10ヶ月学べます
ここで将来の進路を考えていくつかピックアップできますよね
もちろんここで小児科・産婦人科・外科を2ヶ月づつ研修すれば
ほら
これまで通りの研修スケジュールと大きな変わりのない研修が可能です
研修AとBにおいてA1とA2というのはローテート順序が
内科系が先か後かの違いのみです

もちろん研修途中で自分の将来像が定まったら
研修診療科の変更もできます

たとえば研修到達目標を意識すると
行動目標や経験目標の一部は
2年間を通じてRIMEモデルという到達度評価で継続的に行うので
達成は間違いないし
経験目標も聖マリでは夜間急患センターでの救急外来において
夜間診療の研修が年間を通じてできますから
経験症例数も十分ですしほぼ1年で達成できるのは実証済み

どう?
ね~どうどう?

それでは次のパターン
聖マリ外科医になりたい場合編
お~なんと心強いのでしょう
そんなあなたにはまず外科認定医と専門医を意識して欲しい
まずやはり聖マリ一般AもしくはBとなりますが
ここでポイント2
実は聖マリCも捨てがたいということにお気づきですか?
Cは麻酔科が必修診療科となっておらず
選択期間となってるだけなのです
そして聖マリBとCは1年次の内科が2つで4ヶ月
残り2ヶ月は選択もしくは必修選択診療科で2ヶ月ということ
お!気づきましたか?
そうなんです!
内科2ヶ月づつ2つの診療科を選びますよね
そして残り2ヶ月を外科が研修できるのです
そこで
まず消化器一般外科で研修開始して
続いて内科を2つ研修してしまう
続いて救急を3ヶ月研修して
Bなら麻酔科2ヶ月
Cでも希望で麻酔科選んで2ヶ月
実はここで選択研修診療科の2つを選んだことになります
(外科と麻酔科ってこと)
そしてここはよ~く考えて3月に小児外科
2年次の4月も1ヶ月小児外科続けちゃいます
そして5月は地域医療で開業医の実践
6月からは
心臓血管外科・呼吸器外科・乳腺内分泌外科を学びます
2ヶ月はどうして内科を研修しておかなければいけませんが
それでも十分なはず
最後に2月・3月は後期研修ですすみたい外科を選ぶ

どうですか?これ?

もちろん内科に進路を考えている先生たちは
この外科診療科を内科から選べばいいわけです
なんでかわからないけど研修プログラムのAとBは人気が高い
つまり倍率も高い
ならCで考えておくものひとうの方法です
な!そう思わない?

ね~いいでしょ!

でもでもでもでも・・・・・・
ここで弱点がひとつ
やっぱり自分で考えるってことです
ご相談いただければいつでもアドバイスできますが
ボクどうすればいいですか?っていわれてもね
どこでもいいなら・・・・・・
脳外科とかどう?

指導医が考えると研修スケジュールはこうなる? パート1

2009-05-21 11:31:10 | 指導医日記
「これまでの研修スケジュールではいけない理由はあるんですか?」

いや~指導医も師匠の先生方にそう突っ込まれると
「おっしゃるとおり!」と言いたくなります

もちろん今までの研修スケジュールには自信があります
そうなんです
ここ数年の内科・外科・救急・麻酔の1年次の必修診療科と
小児科・産婦人科・地域・精神科の2年次の診療科
ローテートする時期は変えられて
外科と内科は診療科を選べるシステムは悪いわけではなく
逆に実力はつく印象がありましたし
事実研修医甲子園での好成績や
ポートフォリオ読み込みでの評価はいいのです

ならなぜここで変わるのか?という疑問は正しいわけですが
よくお読みいただくと気づきます
今までの研修スケジュールと同じものが
自分で考えて作れること
進化した平成22年度研修プログラムでのスケジュール作成です

でもよくわからないって研修医の声も聞いたことがある
そりゃそうです
国家試験が目の前で
研修オリエンテーションに参加したら
まわりの研修医は一生懸命考えてなにやら用意している
ありゃりゃ自分は今日考えようと思ってきたに・・・・・
これならもっと早く知りたかったなんて
ちょっとのんびり屋さんもいたのは事実ですから

そこで今日から指導医の先生が考えたらこうなる!って
いくつかスケジュールをご紹介したいと思います

へ~こんなに自由なんだ~!って
思っていただけると信じてます
そうか~こんな風に自分の将来像を踏まえて
研修って変わるのかって知ってもらいたいのです

なので
お楽しみに