聖マリアンナ医科大学病院臨床研修Blog

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多摩病院研修ニュース 選択研修プログラムとモーニングレクチャー

2009-03-16 20:52:17 | プログラム解説
皆さんは臨床研修到達目標はご存知ですよね
行動目標と経験目標に分かれていて
さらに経験目標は
経験すべき診察法・検査・手技
経験すべき症状・病態・疾患
そして特定の医療現場の経験
このようにわかれているのです

もちろん基本理念は
『臨床研修は、医師が、医師としての人格をかん養し、
将来専門とする分野にかかわらず、医学及び医療の果たすべき
社会的役割を認識しつつ、一般的な診療において頻繁に関
わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう、基本的な診療能力を
身に付けることのできるものでなければならない。』
というもの

いくら見直しとなったところで
この臨床研修到達目標はかわらないのです

聖マリアンナ医科大学ではこれまでも研修医がどのような分野で
これらの研修到達目標が達成されたか
何年もかけて調査を重ねてきましたが・・・・・
どうも行動目標や経験目標のうち
達成しやすい分野とそうでない分野があることがわかってきたんですね

そこで3年前から研修医の成長レベルに合わせて
RIMEモデルを用いた研修目標達成度をつくって
評価してきたんですが・・・・・・・・

それでもなんか実践的に物足りないと言うか理論と実践が噛み合わないと言うか


そこで・・・・・
通常の研修では不十分な部分を自分のキャリアデザインに合わせて
選択してもらうっていうのはどうだろう?っていうことで

基本的臨床検査のうち
A項目である検査や下線の引かれた必修検査は
研修診療科にローテートしている間でも
継続して研修できるように考えてみたわけです
これが
選択研修プログラム

内視鏡は上部・下部の内視鏡シミュレーションを用いて実際に手技を修得したり
超音波検査では実際に互いに手技を行ってみたり
心電図も画像検査も同じく実践的なポイントを学んで行くというコース

これをそれぞれの研修診療科にローテート期間中であっても
その時間になったら『選択研修プログラム』の時間として
研修医はそれぞれのコースに合わせて学ぶことができるようにしました

これって実は凄い事なんですよ
だって多くの研修ではいろいろ講演やらレクチャーを計画しても
それぞれの研修診療科が優先されてしまい研修医は参加したくても実際は無理ってことはしばしば

だからまず最初に多摩病院でやったこと!



選択プログラムを選んだ研修医は何よりも選択コースが優先されるってこと
つまり
この日のこの時間は彼らの学ぶ時間ですよ!って院内全部で共通事項にしたんです

だから
安心して学ぶことができる

どの選択プログラムも全部で10回のコースに分かれていて
毎回プレテスト・ポストテストが用意されています
もちろん最後はシミュレーションなどで手技の修了判定も行います

今修了者にはなんかのシールを考えています

そしてもう一つの目玉がモーニングレクチャー

これも研修到達目標ではなかなか修得がしにくい
医療の社会性とか医療安全とか・・・・・
少しは講義やディスカッションも必要な部分
そういうところを研修医同士で調べてきたり
レクチャーを受けたり
実際に書類作成をしてみたりって短時間で学べるように配慮してみた

事前学習を促し
その時間で作成したものは
実際に作品・研修のエビデンスとしてポートフォリオに挟み込んで頂きます


もちろん研修2年目でも一部でも研修できますから
どうぞご活用下さいませ

研修ローテートだけが興味の対象になりがちですが
実際にはその内容・中身なんだってことを
実践していきたいと思っとります

だから
ぜひぜひ多摩病院もよろしくね

            

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