相場博士(ファンドマネージャーのテクニカル分析)

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外国為替相場のテクニカルコメント(10月11日)

2013-10-15 22:31:04 | 他通貨テクニカル分析
○外国為替相場の上下トリガーポイントと上下目標値
10月11日東京市場終了時点  

10月11日東京市場終値基準。AUD、CAD、SEK、NOKは4日NY市場終値基準。MACD、ストキャスティックス、パラボリック、RSI、ボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。

 外国為替相場は、東京市場終値ベースでは対主要通貨(日本円、英ポンド、スイスフラン、ユーロ、豪ドルの5通貨)でみると、対豪ドルを除きドルが反発。また、クロス円は全ての通貨で反発(円安)となった。
上記5通貨にNZドル、北欧通貨を加えたNY市場終値ベースで見ると、対豪ドル、タイNZドルを除きドルが反発。また、クロス円は全ての通貨で反発(円安)となった。
外国為替市場では、11日、円が主要16通貨すべてに対して下落。米国でデフォルト(債務不履行)回避で合意が成立するとの観測が広がり、安全逃避先としての円買い需要が後退した。
今週は米国の財政を巡る与野党の交渉が難航し、前半は円が全面高。その後、共和党が歩み寄りの姿勢を見せたことで主後半にかけて円が反落する展開となった。
ドルは対円で4日続伸。ホワイトハウスは下院共和党が提示した短期の債務上限引き上げを検討しているほか、オバマ大統領は債務上限と政府機関閉鎖の問題を協議するため、上院共和党と協議した。欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバー、ノボトニー・オーストリア中銀総裁は現在のユーロの水準が欧州の輸出に悪影響を与えている可能性があるとの認識を示した。
円は対ドルで0.4%下落して1ドル=98円58銭。円は対ユーロで0.6%下げて1ユーロ=133円51銭。ドルはユーロに対して0.2%安の1ユーロ=1.3544ドル。
JPモルガン・チェースのグローバル外国為替ボラティリティ指数は8.42%と、1月以来の低水準に下げた。年初からの平均値は9.36%となっている。
ノボトニー氏の発言を受けて、ユーロは対ドルでの上げ幅を削った。同氏はワシントンで記者団に、「ユーロが対ドルで上昇する傾向を目にしてきた」とし、「この動向は見守らねばならない。特に南欧諸国の輸出パフォーマンス、ひいては経済活動にマイナスの影響を与える可能性があるためだ」と説明。
下院が提示した11月22日までの債務上限引き上げ案は、歳出に関する政策条件が付けられている。議会関係者2人が明らかにした。オバマ大統領はこれまでのところ、政府機関の閉鎖解除のための条件は受け入れない考えを繰り返し表明している。政府閉鎖はこの日で11日となった。
ゴールドマン・サックス・グループは、安倍晋三首相が進める改革に減速がみられ、日本銀行による追加緩和もまだ実行されていないとして、円の対ドルでの見通しを引き上げた。
ゴールドマンが10日付に顧客に送ったリポートによると、円は向こう3カ月間、1ドル=98円で推移する見通しだ。従来予想では105円への下落が見込まれていた。また、向こう6カ月間の見通しでは同103円、1年間では107円となっている。従来予想ではそれぞれ105円と110円だった。
今週の外国為替相場は、短期的には円の反落余地を探る可能性がある一方、米国の財政協議の行方に不透明感があることから円の下値も限定的と予測する。米財政問題を巡る米政府と議会の調整が難航しており、政治情勢に左右される展開が続くと見られる。また、米政府機関の閉鎖による米国景気への悪影響が懸念される中、共和党側が6週にわたって国債の発行を認める案を示し、債務不履行の期限の17日までに与野党の歩み寄り観測が広がったが、債務上限の引き上げ問題はぎりぎりまで与野党の譲歩が見られない可能性が高い。デフォルト(債務不履行)が強く懸念されればドルの一段安も考えられる。この場合、株式相場が再度下落基調を強める可能性も高く、結果的に円を除く対主要通貨でリスク回避のドル買いとなることが考えられ、クロス円の軟化にドル円も連れ安しやすくなり、結果的に円が全面高になることも考えれれる。一方、デフォルトが回避されればリスク選好から円の下落余地を探る可能性もある。この他、7~9月期の米国企業決算発表も本格化するが、株式相場の動向次第で外国為替市場も影響を受ける展開が考えられる。
実体経済の著しい改善(労働参加率の低下や賃金の伸び鈍化など、見かけ上の雇用情勢改善では図れない状態)を伴わずに、FRBによる量的緩和策の縮小見通しだけで金利が上昇したが、この金利上昇が米国景気回復の足かせになる懸念がある。また、ドル高は米国の成長にマイナスに働く可能性がある。
長期見通しでは、日銀の大胆な緩和策による円の下落トレンドも、ドル円で101.80前後(既に示現)や103円台~104円台を上値目標値にしつつも、徐々にドル円の上昇の勢いが鈍化する展開をみていた。日本側のマネタリーベースは増加する一方で、米国側のマネタリーベースも依然として増大している。緩和策縮小があっても、構造的なドル余剰の状態に変化がないことから、103円台を再度示現しない限り、中長期的にドル円が上昇トレンドを継続する可能性は低いとの予測を維持。また、キャリートレードの巻き戻しによるマネーの逆流は最終的にはドル高よりも円高に終結してきた事実があることなどから、対主要通貨での長期の円安トレンドの継続は想定していない。ドル円については今回、101.80~102.40を上値目標値としつつも(7月8日101.53を戻り高値に反落)、中長期的な視点ではグローバルな景気再失速懸念を背景に円高方向に反転するリスクも引き続き維持する。  
相場の形状はドル円がダイヤモンドフォーメーションの中の三角保ち合い形状が最終局面にきている。一時100円台を示現したが、その後はドルの上値の重さを露呈している。最終的には下にブレイクする可能性を予測。また、クロス円はこれまで堅調だった英ポンド、豪ドル、カナダドルなどが、調整色を強める可能性がある。また、北欧通貨は大きなヘッドアンドショルダーの右肩を形成。最終的にはネックラインに接近し、円高圧力が強まるリスク予測を維持する。
 
○USD/JPY 10月11日東京市場終値98.29(+0.58)、11日NY市場終値98.58(+0.42)
コメント:ドル円相場は、2011年10月18日東京市場終値75.84(ザラ場高値は2011年 10月31日の75.35)を大底に反発に転じ、2012年3月15日東京市場終値83.74に上昇。その後下落基調を継続し、2012年9月28日に東京市場終値で77.58に下落した。しかし、その後は上昇基調に転換し、2013年5月22日に終値で102.79(ザラ場高値は103.74)に上昇した。
しかし、5月23日以降はFRBの量的緩和策縮小への懸念を背景とした日本の株式相場の暴落や海外の株式相場の連れ安に反応し、下落基調に転換。従来の上値目標値を103円台後半から104円台前半と計測していたが、ザラ場ではほぼ達成したと考えていた。5月27日に101.01に3日続落後、5月28日に102.24に反発したが、5月30日に100.84に続落し、売りシグナル。相場は下落基調を継続し、6月7日は終値で96.59に下値を拡大。6月10日に98.39に反発したが、6月13日に94.22に大幅3日続落。6月14日終値の95.11への反発以降、95円台前半での推移が19日まで継続したが、19日のバーナンキFRB議長の量的緩和策縮小発言から日米の金融政策の違いを背景に20日は98.10に大幅反発した。今後、東京市場終値で98.40以上を示現するとドルの戻り余地を確認する展開が考えられるが、量的緩和策の縮小は金利面からドル高要因となる一方、株式相場の下落を通じてリスク回避になるため、ドル全面高によるクロス円の下落がドル円にも調整を入れる形も考えられ、ドル円の上値も99.20~100.60程度が戻りの限界と予測した。
相場は24日に98.33に上昇後、25日に97.41に反落。しかし、26日から再度ドルの上昇基調となり、28日は98.83に3日続伸し、買いシグナル。7月3日には1枠10銭の第四上値目標値100.10に対して100.11に6日続伸。短期的な上値達成感から7月4日に99.72に反落を入れたが、7月5日は100.28に反発し、買いシグナル。7月9日に101.16に3日続伸が、11日に99.30に大幅続落し、売りシグナル。12日は99.11に3日続落。しかし、16日から反発に転じ、19日には100.35に4日続伸。23日に99.48に続落後、25日に99.99に続伸したが、26日に98.71に反落し、売りシグナル。1枠10銭の第三下値目標値97.90に対して、31日に97.85に下落した。8月2日に99.59に続伸したが、予想を下回る米国雇用統計を受けたドル安の流れが継続し、7日に96.89に3日続落し、売りシグナル。8日は96.21に4日続落となった。9日から反発に転じ、14日に98.20に4日続伸したが、16日に97.35に続落。19日に97.63に反発後、20日に97.06に反落。22日に98.22に続伸し、買いシグナル。23日は99.01に3日続伸となったが、28日に97.49に3日続落。29日に98.15に反発後は戻り基調に転換し、9月5日は99.97に上昇。6日に99.57に反落したが、11日は100.30に続伸。12日の99.57への反落後、軟化に転じ、19日は98.84に3日続落。20日は99.24に小幅反発後、25日に98.54に続落。26日に98.93に反発後は下落基調に転じ、10月2日は97.37に反落。3日に97.85に反発したが、4日は97.09に反落し、売りシグナル。7日に96.92に続落となった。しかし、8日から反発に転じ、11日に98.29に4日続伸し、買いシグナル。東京市場終値で98.00、巨視的には97.80を下回らない限り、ドルの反発余地を探る展開を予測する。尤も、相場はダイヤモンドフォーメーションの中に、上下の幅を縮小する三角保ち合いのレンジを依然として形成中。一旦この三角保ち合いレンジを上に抜けたように見えたが、対円ではドルの上値が重い状態が継続。短期的には上値エリア(9月11日終値100.30)と下値エリア(10月7日終値96.92と8月8日終値96.21)の上下エリアのどちらを抜けるかが決まるまで依然として三角保ち合いレンジの中心部に向けた動きが継続し、エネルギーを蓄積中と考えられる。8月8日終値96.21を下回る下落に発展すれば、最終的にはこの三角保ち合いを下に抜ける展開が考えられるが、まずはドルの戻り余地(戻りの限界)を確認する展開と予測する。
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:53.04、BB:99.83と96.60
上値:10月11日に98.29で引け、10月3日東京市場終値97.85を上回り、買いシグナル→上値目標値:98.70、99.00、99.60、100.20
下値:10月7日東京市場終値96.92を下回り、96.89以下で引けると→下値目標値:96.00、95.70、95.40、95.00、94.40

○EUR/USD 10月11日東京市場終値1.3559(+0.0061)、11日NY市場終値1.3544(+0.0024)
コメント:ユーロドル相場は2000年10月26日のザラ場安値0.8230を大底に上昇基調に転換し、2008年7月15日のザラ場高値1.6088まで上昇。その後はリーマンショックによる大幅調整を経て、1.50~1.20を中心とした巨大なレンジを形成中で、相場は現在もその巨大なレンジの中にある。
相場は2012年7月25日東京市場終値1.2089を底に上昇基調に転換し、2013年2月1日に東京市場終値で1.3628まで上昇し、ピークを形成。2月4日以降は下落基調に転換し、3月28日終値1.2790と4月4日に1.2800で短期的な二番底を形成。5月1日に1.3172に上昇後に反落。5月16日1.2861、5月23日1.2865、5月29日1.2863をレンジの下値とし、5月22日1.2935、5月27日1.2941をレンジの上限とした推移を続けたが、5月30日に1.2961に反発し、買いシグナル。1.2940~1.2860のレンジを一旦上に抜ける形となった。相場は6月7日に1.3247に4日続伸。10日に1.3211に反落したが、11日に1.3269に反発し、買いシグナル。19日には1.3392に上昇した。しかし、21日に1.3224に続落。21日の海外市場では1.3112に下落しているが、今後、東京市場でも1.3210を下回る場合は、1.3090程度への下落を予測した。
相場は巨大な逆三尊の右肩の部分が、三尊を形成しているようにも見えた。東京市場終値で1.3172を上回ったことから、逆三尊の可能性が強まったが、2月1日終値1.3628を上回る相場上昇となれば、中長期的なユーロドルの上値ポテンシャルは1.49程度まで拡大する可能性があるが、1.3628突破の可能性はかなり後退したことから、1.30前後の推移に戻る可能性が高いと予測した。
相場は24日に第一下値目標値の1.3120に対して、1.3111に3日続落。25日に1.3143に反発後、26日に1.3074に反落し、売りシグナル。7月3日は1.2929に下落。7月4日に1.2991に反発したが、7月5日は1.2884に反落し、再度売りシグナル。8日に第一下値目標値1.2830に対して、1.2831に下落。9日に1.2876に反発後、10日に1.2811に反落したが、11日に1.3030に反発し、買いシグナル。17日は1.3147に4日続伸。18日に1.3102に反落後、22日に1.3158に続伸し、買いシグナル。24日は第一上値目標値1.3230に対して、1.3243に4日続伸。26日には1.3288に戻りを拡大。その後は伸び悩み、8月2日には1.3220に続落。5日に1.3290に反発後、6日に1.3260に反落したが、8日に1.3346に続伸し、買いシグナル。9日は第一上値目標値1.3380に対して、1.3376に3日続伸。14日に1.3271に3日続落したが、16日に1.3344に続伸。21日には1.3392に戻りを拡大したが、23日は1.3342に続落となった。28日に1.3381に3日続伸したが、29日に1.3264に反落し、売りシグナル。30日には1.3237に続落となった。相場は1.34台の上値の壁が重く、下に放れた状態。8月2日東京市場終値の1.3220を下回る場合は、下値余地が拡大する展開を予測した。相場は下落基調を継続し、9月6日は1.3121に下値を拡大。12日に1.3304に4日続伸後、1.3400突破を目前に1.3350近辺で横ばいが継続したが、19日に第四上値目標値の1.3560に対して、1.3552に急伸。25日に1.3486に3日続落したが、10月1日は1.3567に反発。2日に1.3528に反落したが、3日に1.3608に反発し、買いシグナル。4日は1.3619に続伸。10日に1.3498に4日続落したが、11日に1.3559に反発した。東京市場終値で1.3530を下回らない限り、ユーロの反発バイアスが残る展開を予測するが、11日の海外市場では1.3544で引けており、10月4日終値1.3619の上抜けに失敗した場合は、2月11日終値1.3628と10月4日終値1.3619で二番天井の可能性が高くなると予測する。
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:58.61、BB:1.3647と1.3385
上値:10月4日東京市場終値1.3619を上回り、1.3620以上で引けると→上値目標値:1.3700、1.3730、1.3760、1.3790 中長期上値ポテンシャル:1.3440、1.3980
下値:10月10日東京市場終値1.3498を下回り、1.3489以下で引けると→下値目標値:1.3400、1.3370、1.3340、1.3310 中長期下値ポテンシャル:1.3280、1.3250、1.3040

○EUR/JPY 10月11日東京市場終値133.27(+1.39)、11日NY市場終値133.51(+0.80)
コメント:ユーロ円相場は、2000年10月26日ザラ場安値88.97を大底に上昇基調に転換し、2008年7月23日ザラ場高値169.96まで上昇。その後はリーマンショックによる大幅調整を経て、2012年7月24日ザラ場安値94.12、東京市場終値では2012年7月23日に94.32まで下落後はユーロ円の上昇トレンドが継続。2013年5月22日には132.96(ザラ場では133.80)に上昇した。
しかし、5月23日以降は下落基調に転換。6月7日には127.94に3日続落。相場は6月11日に130.26に続伸したが、6月13日は125.73に大幅続落。14日以降は反発基調に転じ、6月20日には129.73に反発。21日以降反落基調となり、26日には127.58に4日続落したが、28日に128.93に続伸。ドル円の上昇とユーロドルの下落からユーロ円はレンジ形成の可能性があるが、右肩下がりの逆ヘッドアンドショルダーの可能性もあり、129.80や130.20の上値の壁を越えられるかが戻り拡大の条件となる展開を予測した。相場は7月2日に130.18に4日続伸したが、7月5日は129.20に下落。9日に130.24に続伸後、10日に128.70に反落したが、11日は129.38に反発。17日は131.06に続伸し、買いシグナル。19日は第三上値目標値131.70に対して、131.73に4日続伸。23日に131.25に続落後、24日に132.34に反発したが、26日に131.15に続落し、売りシグナル。第二下値目標値の130.00に対して、31日には129.95に下落した。しかし、8月2日には131.66に続伸。短期的なユーロ円の下値を確認した形となったが、2日の海外市場では131.34に反落。ユーロドルの上昇とドル円の下落の綱引きだが、7月24日終値132.34を上抜けできなければ、巨視的には、5月22日終値132.96と7月24日終値132.34で二番天井を形成した可能性が残り、ユーロ円の上値が限定的となる展開を予測した。相場は5日終値の130.78から軟化に転じ、7日に128.68に3日続落し、売りシグナル。8日に128.40に4日続落後、9日に129.28に反発。12日に128.76に反落したが、13日に129.92に反発し、買いシグナル。14日に130.31に続伸後、16日は129.89に続落。19日に130.12に反発後、20日に129.52に反落したが、21日に130.68に反発し、買いシグナル。23日は132.09に3日続伸となったが、26日から軟化に転じ、30日は129.80に5日続落。9月5日に131.74に反発したが、6日は130.65に急反落。しかし、10日に132.61に続伸し、買いシグナル。11日には第二上値目標値の132.90に対して、132.94に3日続伸。18日に132.30に反落後、19日に133.94に反発し、買いシグナル。20日は134.32に続伸。25日に132.89に続落後、26日に133.73に反発したが、30日は132.14に反落。10月1日に132.86に反発後、2日は131.72に反落。3日に133.14に反発したが、7日は131.61に続落。しかし、11日は133.27に続伸するなど相場は一進一退。チャートの形状は上値切り上げ、下値切り下げのメガホン状態となっており、予測が難しい状態となっている。基本的には東京市場終値で133.00を下回らない限り、ユーロの戻り余地を探る展開を予測する。
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:59.16、BB:134.41と131.07
上値:10月11日に133.27で引け、10月3日東京市場終値133.14を上回り、買いシグナル→上値目標値:134.00、134.30、134.60、134.90 中長期上値ポテンシャル:133.10、135.94
下値:10月7日東京市場終値131.61を下回り、131.59以下で引けると→:下値目標値:130.70、130.40、130.10 中長期下値ポテンシャル:128.00、126.80、124.00、120.70、117.90

○GBP/JPY10月11日東京市場終値157.26(+1.59)、11日NY市場終値157.295(+0.558)
コメント:ポンド円相場は2007年7月23日ザラ場高値251.140をピークに、リーマンショックによる大幅調整などから2009年1月23日にザラ場安値118.850まで下落。その後、2009年8月7日ザラ場高値163.090まで上昇したが、その後下落に転じ、2011年9月22日ザラ場安値116.842に下落。2012年1月13日ザラ場安値117.288に下落し、再度下値を確認。その後は2012年3月21日ザラ場高値133.493まで反発した。東京市場終値では2012年4月2日132.89をピークに下落基調に転換し、6月4日に119.86に下落した。
しかし、その後は上昇基調に転換し、5月10日には156.46(ザラ場は5月13日156.769)に上昇。5月21日東京市場終値の156.44で二番天井を形成後は下落基調に転換。6月13日は147.58に下落した。6月14日以降は反発に転じ、17日に149.30に反発後、19日に148.77に反落したが、20日に151.51に反発し、買いシグナル。21日は151.73に続伸。短期的な第二上値目標値151.60のゾーンに既に上昇しており、一旦調整を入れる展開を予測した。しかし、調整幅が大きくならなければ、再度戻り余地を試す展開を予測した。
相場は26日に150.34に3日続落。7月4日に152.06に6日続伸したが、7月5日は150.46に急反落。9日に151.28に続伸したが、10日に149.68に急反落。しかし、その後は反発基調に転じ、18日は152.01に5日続伸し、買いシグナル。19日は第一上値目標値の153.00に対して、152.91に6日続伸。また、24日は第二上値目標値の153.60に対して、153.63に上昇。25日も153.76に続伸したが、この水準から上値が伸びず、26日の151.84への急反落以降、軟化に転じ、31日は149.05に下落。しかし、8月2日に150.74に続伸し、短期的な下値を確認した。2日の海外市場では151.305に戻りを拡大しているが、上値も重い展開を予測した。相場は6日に151.01に回復したが、7日は148.27に反落。8日以降は反発に転じ、14日に151.58に続伸し、買いシグナル。19日には152.71に520日に151.92に反落後、21日に152.82で引け、買いシグナル。23日は154.26に3日続伸となった。短期的には一旦上値達成感が出やすい水準まで上昇しており、反落を予測したように28日は151.27に3日続落。29日に152.22に反発以降は戻り基調となり、9月5日は第一上値目標値156.00に対して、155.98に4日続伸。6日に155.26に反落後、10日に157.05に続伸し、買いシグナル。11日は第一上値目標値157.60に対して、157.73に3日続伸。17日には第二上値目標値158.20に対して、158.03に続伸。19日は中長期第二上値ポテンシャルの159.40に対して、159.52に上昇。25日に157.64に3日続落したが、26日は159.20に反発。30日に157.94に反落後、10月1日は159.02に反発。2日に157.79に反落後、3日に158.51に反発したが、4日は156.60に反落し、売りシグナル。7日は155.53に続落。しかし、11日は157.26に反発した。東京市場終値で156.80を下回らない限り、ポンドの戻り余地を探る展開を予測する。チャートの形状は9月19日終値159.52の上抜けに失敗し、その後に形成したレンジを下に放れたように見えたが、下のレンジの下限近くまで回復した状態。ただし、ユーロポンド相場で、ユーロが反発基調を継続していることからポンドの上値も重い展開を予測する。
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:53.80、BB:160.078と155.291
上値:10月3日東京市場終値158.51を上回り、158.60以上で引けると→上値目標値:160.20、160.80、161.40 中長期上値ポテンシャル:157.00、159.40、160.60
下値:10月7日東京市場終値155.53を下回り、155.39以下で引けると→:下値目標値:153.60、152.80 中長期下値ポテンシャル:149.40、148.20

○AUD/JPY 10月11日NY市場終値93.331(+0.550)
コメント:豪ドル円相場は2007年10月31日ザラ場高値107.873をピークに2008年10月24日ザラ場安値55.134まで暴落。2009年2月2日ザラ場安値55.560で二番底を形成後は、大きな上昇トレンドに転換し、2013年4月11日ザラ場高値105.433(終値では4月10日の105.201)まで上昇し、戻り高値更新となった。
しかし、その後は下落基調に転換。相場は4月10日終値105.201から4月15日に99.802に下落後、上値切り下げ、下値切り上げ型の三角保ち合いレンジを形勢していたが、下に放れる形となり、下落基調を継続。6月20日には89.477に下落した。6月21日は90.258に反発し、一旦、下値を確認した形となったが、NY市場終値で92.000以上を回復しない限り、87円台に向けた豪ドルの下落圧力の継続を予測した。
相場は27日に91.222に5日続伸したが、28日は90.597に反落。7月1日に92.078に反発後、7月3日に90.798に反落。7月9日に92.818に4日続伸したが、10日から軟化に転じ、12日は89.779に大幅3日続落。しかし、その後は反発基調を継続し、23日に92.428に回復したが、30日に88.836に5日続落し、売りシグナル。第一下値目標値87.80に対して、31日には87.922に6日続落。8月1日に88.848に反発したが、2日は88.101に反落。7月31日終値87.922の下抜けを試す展開となり、7日には86.700に下値を拡大した。しかし、8日以降は反発に転じ、13日に89.497に4日続伸し、買いシグナル。16日には89.578に戻りを拡大。21日に87.611に3日続落したが、23日に89.113に続伸した。しかし、27日に87.173に急反落し、逆ヘッドアンドショルダーの可能性が後退。29日に87.828に続伸したが、30日は87.375に反落。しかし、9月2日に89.180に反発し、買いシグナル。4日には91.500に大幅3日続伸。6日に91.034に続落したが、NY市場終値で91.000を下回らない限り、豪ドルの戻り余地を探る展開を予測した。その後、10日に93.476に大幅続伸。しかし、上値達成感から13日に91.867に3日続落。19日に中長期上値ポテンシャルの93.80に対して、93.853に4日続伸。しかし、20日の93.326への反落以降は下落基調に転換。25日に92.208に4日続落。27日は91.535に反落幅を拡大。10月1日に92.099に反発後、2日に91.369に反落。4日は91.967に続伸。7日に91.179に反落後、10日に92.781に3日続伸し、買いシグナル。11日は93.331に4日続伸となった。NY市場終値で92.800を下回らない限り、まずは93.60を試す展開が考えられる。また、10月7日終値91.179を下回る調整に発展しない限り、逆ヘッドアンドショルダーの右肩を形成している可能性が考えられ、豪ドルの回復局面に入った可能性が考えられる。
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:60.32、BB:93.914と90.759
上値:10月10日に92.781で引け、10月4日NY市場終値91.967を上回り、買いシグナル→上値目標値:93.60、94.20、94.80、95.40 中長期上値ポテンシャル:93.80、98.90、100.90
下値:10月7日NY市場終値91.179を下回り、90.999以下で引けると→:下値目標値:89.20、88.60、88.00、87.40 中長期下値ポテンシャル:86.40、85.00

○CAD/JPY 10月11日NY市場終値95.240(+0.852)
コメント:カナダドル円相場は2007年11月7日ザラ場高値125.575をピークに2009年1月21日ザラ場安値68.405まで暴落。2011年10月4日ザラ場安値72.160で二番底を形成後は、大きな上昇トレンドに転換し、2013年5月13日ザラ場高値101.050(終値では100.752)まで上昇し、戻り高値を更新したが、100円台で7営業日、上値の重い展開が継続。その後は下落基調に転換し、6月14日は92.546に下落した。6月19日に93.895に3日続伸したが、その後25日に93.025に4日続落。しかし、28日に94.252に3日続伸し、買いシグナル。7月5日は第一上値目標値95.60に対して、95.630に上昇。9日は96.085に戻りを拡大したが、10日に95.243に反落。第二上値目標値96.20に近い水準まで終値で上昇したことによる短期的な上値達成感から調整を入れた形。NY市場終値で95.80以上を回復すると7月9日終値96.085の上抜けを試す可能性を予測したが、18日に96.753に上昇し、買いシグナル。19日は97.067に3日続伸。22日に96.444に反落後、24日に97.198に続伸したが、26日に95.562に続落し、売りシグナル。30日に95.239に4日続落した。8月1日に96.204に続伸したが、5日に94.877に続落し、売りシグナル。7日に92.419に4日続落。8日は93.602に反発し、短期的な下値を確認。13日には94.940に戻りを拡大したが、21日に93.266に6日続落。23日に94.054に続伸したが、27日に92.631に急反落。しかし、28日から反発に転じ、9月3日に94.517に上昇し、買いシグナル。10日に第三上値目標値97.00に対して、96.992に戻りを拡大。しかし、13日に96.000に3日続落。18日に95.814に反落幅を広げたが、19日は96.887に反発した。25日に95.437に4日続落後、26日に96.012に反発したが、27日は95.330に反落し、売りシグナル。10月3日は94.125に5日続落。4日は94.682に反発。8日に93.435に続落したが、11日に95.240に3日続伸し、買いシグナル。NY市場終値で94.800を下回らない限り、反発余地を探る展開を予測するが、97円台は上値が重い展開が考えれらる。
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:買い、RSI:52.63、BB:97.150と93.233上値:10月11日に95.240で引け、10月4日NY市場終値94.682を上回り、買いシグナル→上値目標値:96.40、97.00 中長期上値ポテンシャル:97.60、98.20
下値:10月8日NY市場終値93.435を下回り、93.399以下で引けると→下値目標値:91.60、91.00 中長期下値ポテンシャル:87.40

○SEK/JPY 10月11日NY市場終値15.222(+0.129)
コメント:スウェーデンクローナ円相場は2007年7月13日ザラ場高値18.467をピークに2009年3月6日ザラ場安値10.385まで暴落。2012年6月1日ザラ場安値10.613で二番底を形成後は、大きな上昇トレンドに転換し、2013年4月11日ザラ場高値15.758(終値では15.690)まで上昇した。その後、4月26日に14.910に下落後、5月22日に終値で15.530まで反発したが、再度下落基調に転換。6月17日には終値で14.628に下落した。6月19日に14.943に反発したが、24日に14.449に3日続落。25日に14.563に反発後、26日に14.475に反落したが、27日に14.599に反発し、買いシグナル。28日は14.804に続伸。7月4日には14.983に戻りを拡大後、7月5日に14.871に反落。その後は10日に14.851に反落幅を拡大したが、一進一退の展開。相場は反落を入れたが、上方のメジャードムーブの可能性が残り、15.000以上で引ける場合は、戻りを拡大する可能性も残ると予測した。
相場は16日に15.057に4日続伸し、買いシグナル。19日には第二上値目標値の15.38に対して、15.399に7日続伸。23日に15.425に戻りを拡大したが、30日に14.950に5日続落。15.425からの差し込みが深く、戻りは売りに押される展開を予測したが、8月1日に15.059に続伸したものの、7日は14.797に4日続落。8日に14.898に反発したが、9日は14.806に反落。13日に15.029に続伸し、買いシグナルとなり、14日には第一上値目標値の15.06に対して、15.066に3日続伸。一旦の上値達成感から21日に14.866に下落したが、22日に15.142に反発し、買いシグナル。23日は第一上値目標値15.24に対して、15.235に続伸した。27日に14.959に続落後、28日に15.007に反発したが、29日に14.926に反落し、売りシグナル。30日は14.826に続落となった。その後、9月4日に15.130に3日続伸したが、6日に14.955に続落。しかし、9日に15.181に反発し、買いシグナル。10日は第一上値目標値15.30に対して、15.339に続伸。しかし、13日は15.148に3日続落。
18日に15.374に3日続伸し、買いシグナル。19日は15.688に4日続伸。25日に15.342に4日続落。26日に15.432に反発したが、27日は15.278に反落。10月1日に15.409に反発後、2日に15.255に反落。3日に15.326に反発したが、4日に15.163に反落し、売りシグナル。8日は第一下値目標値の15.06に対して、15.058に3日続落。11日は15.222に続伸した。NY市場終値で15.180を下回らない限り、反発余地を探る展開を予測する。ただし、巨視的にはチャートの形状は9月19日終値15.688の上抜けに失敗し、4月11日終値15.690と9月19日終値15.688で二番天井をつけた可能性が引き続き高いと考えられる。
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:50.29、BB:15.643と14.967
上値:10月3日NY市場終値15.326を上回り、15.340以上で引けると→上値目標値:15.50、15.56、15.62、15.68 中長期上値ポテンシャル:15.48、15.97 
下値:10月8日NY市場終値15.058を下回り、15.039以下で引けると→下値目標値:14.86、14.76 中長期下値ポテンシャル:14.64、14.32、13.40、12.80、11.23

○NOK/JPY 10月11日NY市場終値16.4340(+0.1831)
コメント:ノルウェークローネ円相場は2007年10月11日21.9412ピークに2009年1月15日ザラ場安値12.1777まで暴落。2012年6月1日ザラ場安値12.6148で二番底を形成後は、大きな上昇トレンドに転換し、2013年5月22日ザラ場高値17.8948(終値では17.7189)まで上昇した。しかし、その後は下落基調に転換し、6月14日は16.4861に下落。6月19日に16.7065に反発したが、6月20日に16.2204に急反落し、売りシグナル。24日は15.9299に大幅3日続落。25日に16.0629に反発後、26日に15.9987に反落したが、27日に16.2703に反発し、買いシグナル。7月2日は16.4600に4日続伸。しかし、7月5日は16.1910に反落幅を拡大。7月2日終値16.4600からの差込(反落幅)が深く、戻りは売りに抑えられる可能性が高いと予測した。相場は8日に16.4327に反発したが、11日には16.3326に反落。しかし、15日に16.4712に続伸し、買いシグナル。19日には16.8675に6日続伸。22日に16.7954に反落後、23日に16.9257に反発したが、26日に16.5741に3日続落し、売りシグナル。29日は16.4951に4日続落。8月1日に16.7350に3日続伸したが、7日は16.3281に4日続落。13日に16.6759に4日続伸後、21日に16.0645に大きく下落。23日は16.4102に続伸したが、26日終値の16.3158から軟化に転じ、30日は16.0515に下落。9月4日に16.4600に3日続伸したが、9月6日に16.3050に続落。しかし、9日に16.5956に反発し、買いシグナル。10日には16.9590に大幅続伸したが、13日には16.7463に反落。
19日に17.0591に4日続伸したが、20日は16.7390に急反落し、売りシグナル。25日は16.3858に4日続落。26日に16.5480に反発したが、10月2日に16.1955に反落。3日は16.3347に反発。7日は16.2028に続落したが、11日は16.4340に大幅続伸し、買いシグナル。NY市場終値で16.3800を下回らない限り、反発余地を探る展開が考えられるが、戻りも鈍い展開を予測する。また、大きなヘッドアンドショルダーの右肩形成の最終段階にある可能性も残り、巨視的には円高方向に転換する可能性が引き続き高いと考えられる。
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:50.19、BB:16.9660と15.9983
上値:10月11日に16.4340で引け、10月3日NY市場終値16.3347を上回り、買いシグナル→上値目標値:16.50、16.56 中長期上値ポテンシャル:16.68、16.94、17.06
下値:10月7日NY市場終値16.2028を下回り、16.1999以下で引けると→下値目標値:16.02、15.96 中長期下値ポテンシャル:15.48、15.22、14.50、14.30、12.22