相場博士(ファンドマネージャーのテクニカル分析)

トップファンドマネージャー、相場のプロが書く金融市場予測&学習ブログ!

日経平均テクニカル分析(11月30日)

2006-11-30 23:16:33 | 日経平均テクニカル分析
11月30日 
      寄付   高値   安値    終値  前日比
日経平均先物12月限  16150   16310 16150    16310   +210
日経平均株価(現物)16183.30 16274.33 16152.85 16274.33 +198.13

11月30日 本日の株式相場

続伸。現物終値も16100以上を回復し、下値リスク後退。短期的には上昇一服感が漂う可能性も中期的な戻りを試すトレンド入りへ。懸念材料はヘッドアンドショルダー形成段階にも見えること。

日経平均は続伸。米国株式相場の上昇を背景に先物中心限月の寄り付きは前日比50高い16150で始まった。前場は高寄りの影響から一進一退の展開。後場に入ると下値を試す動きとなり、16150まで下落した。しかし、その後は切り返し、上値を試す展開。引けにかけて一段高となり、現物、先物とも高値引けで本日の取引を終了した。先物は前日比210高い16310、現物は198.13高い16274.33。
相場の短期的な流れである相場の木を先物のP&Fチャートで見ると、相場は、20日に16010を下回り、売りシグナルが点灯。当初の第二下値目標値の15840を下回る15710まで下落し、15720で引けた。21日は15830まで戻りを見せたが、終値は15700となった。その後は22日に15910まで上昇し、15860で引けたが、第二下値目標値の15840より売られすぎた分の修正が入り、当初の下値目標値の15840近辺まで戻したものと考えていた。24日はザラ場で15700を下回り、第一下値目標値の15610に対して15630まで下落し、15730で引ける展開となった。そして27日は安寄りし、15700を再度ザラ場で下回ったことで第一下値目標値の16610まで下落したが、その後反発。15880で引け、15860を上回ったことから買いシグナルが点灯。上値目標値を15980、16100と計測していた。ただし、チャートの形状で主波動が下落の後に下値切り上げ型(21日終値15700、24日終値15730)となっており、15820を下回って売られる場合は経験則的に急反落リスクがあり、要注意と見ていた。相場は28日も安寄りし、15650まで下落したが、買い戻されて15870まで上昇し、15850で引けた。相場は29日に急反発。第二上値目標値の16100を上回る16130まで上昇し、16100で引けた。21日終値の15700からの底値圏での揉み合いで溜めたエネルギーは終値ベースで見て16100が上値目標値であったため、目標値到達による一旦の戻り達成と考えていたが、相場は本日も続伸。本日も高寄りで下に窓(16150~16130)を形成し、16310の高値引けとなった。相場は底入れしたものと考えられるが、短期的にはピッチが早く、上値目標値を大きく上回る上昇によってチャートが上に伸びきっており、一旦スピード調整を入れないと伸び悩む展開と予測する。他のテクニカル指標では、MACDがプラス領域に転換。上昇トレンド入りを示唆しているが、ストキャスティックスは割高感を示唆している。
また、相場の大局的流れである相場の森を日経平均現物のP&Fチャートで見ると、相場は30日に16351.85と大幅続落し、16500を下回ったことで上昇トレンドを一旦壊し、仕切り直しとなっていた。相場は本日、終値で16274.33と続伸。終値で16100を回復し、下値バイアスは後退した。現段階では15900を下回らない限り、戻りを試すトレンドが継続すると予測する。短期的には上昇一服感が漂う可能性があり、もたつくものの日経平均に対して先行性のあるTOPIXが力強い上昇をみせていることから新たな上昇トレンドに入った可能性が高い。懸念材料は、明日も窓を空けて高寄りした場合は所謂三空となり(三空に買いなし)、短期的な上昇一服感が強くなること。また、16400台で上昇が止められて、反落に転じた場合、ヘッドアンドショルダー形成段階にも見えることである。

相場の森: 中長期トリガーポイントと目標値
4月24日に現物終値で17000を下回り、下値目標値は15900前後(到達)
5月31日15467.33と23日15599.20を下回り、下値目標値は→:14700、14100(到達)
○上値:終値で16800を上回ると→上値目標値17700
○下値:終値で15500を下回ると→下値目標値14700、13800

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:先物終値で15860を上回り、買いシグナル→:15980、16100(到達)
下値:先物終値で15730を下回ると→:15580、15440


ドル・円テクニカル分析(11月29日)

2006-11-30 00:22:14 | ドル・円テクニカル分析
11月29日 本日のドル・円相場

東京市場終値(17時):115.86/91  安値115.59 高値116.28

ドル、横這いの中、小幅反落。下げきらないから上値も伸びない。東京市場終値で116.40以上の回復がないと下値目標値114.40への下落バイアスは継続。ユーロ・円などクロス円のスピード違反的上昇の反動安はドル・円も連れ安するリスク。

29日の東京市場ドル・円相場はドルが小幅ながら反落。午後5時時点の終値は前日比約20銭円高・ドル安の115.86/91。
寄り付きは、28日の海外市場でドルと円が対主要通貨で全面安となる中、ドル・円は横這いの展開となった流れを引き継ぎ、116.09/14で始まった。朝方のシドニー市場では116.29までドルが上昇したものの、東京市場寄り付き後はドル売りガ優勢の展開。10時半に115.59まで下落した。しかし、その後は115.60を割り込まなかったことからドルの買い戻しが入り、引けにかけて緩やかにドルが戻す展開。115.90近辺で本日の東京市場の取引を終了した。東京市場引け後は116円台に戻している。また、ユーロ円は本日も最高値を更新。8時29分に153.43まで上昇している。
28日の海外市場では、ドル円が一進一退の膠着感を強める中、欧州通貨高が継続。ドル売り、円売り、欧州通貨買いとなった。英企業買収報道によるポンド買い、欧州各国財務相、中銀高官の“現状のユーロ水準は問題ない”との発言によるユーロ買いなどから欧州通貨買いが活発化。ユーロ円の153円台への上昇にドル円も連れ高し、116.41まで上昇したが、米耐久財受注が予想を下回り、116.02まで下落した。この間、ユーロ・ドルは東京市場、ロンドン市場を通じて1.31台前半で揉み合ったが、米耐久財受注を受けて1.3182まで上昇した。その後は一進一退となったものの、ニューヨーク市場の引けにかけて1.3210、ユーロ・円も153.35間で上昇する展開となった。28日のNY市場は、ドル・円は116.10、ユーロ・ドルは1.3202、ユーロ円は153.27で引けている。結果的に28日のG3通貨はユーロ>ドル>円の順番であった。
本日の東京市場終値ベースでのボリンジャーバンドの中心値は117.36近辺。上下の2σはそれぞれ119.02と115.71近辺となり、前日比で拡大している。MACDは22日にマイナス領域に転換。ドル売りシグナルを継続している。RSIは35.19と前日の36.30から低下となっている。また、パラボリックシステムはドル売りシグナルを継続している。
本日の東京市場の欧州通貨終値は対ドルで引き続き上値を試す堅調な展開。英ポンド(1.9506)は7日続伸し、ユーロ(1.3181)は5日続伸、スイスフラン(1.2051)は7日続伸となった。また、対円では、ポンド円(226.04)、ユーロ円(152.74)は3日続伸、スイスフラン円(96.17)は4日ぶりに小幅反落となった。
ドル・円相場は、本日115.86/91と約20銭反落する展開となった。P&Fチャート上では終値ベースで115円台となり、ドルの下落を更新。ドル売りシグナル点灯後のドル下落が依然として継続中である。ドル・円は下がりきれない分、戻りも鈍い状態が続いている。ガ―ンと一気に下げたほうが、急反発も期待できるのだが、たらたら下げきらないところに戻りの鈍さが感じられる。
ドル・円相場は24日に終値で117.40を下回り、ドル売りシグナルが点灯。下値目標値を114.40と計測している。ただし、終値で116.40以上を回復すれば、ドル売りシグナルは消滅する。
東京市場終値ベースでP&Fチャートを見ると、10月24日の119.51から11月1日の117.10まで下落後、6日に118.18まで反発。しかし、13日には117.42まで下落となっていた。その後、16日は終値で118.12まで戻し、17日は118.37と、6日の118.18を上回って引けたことからドル買いシグナルが点灯していた。しかし、119.51からの下落後に下値が117.10、117.42と切り上げており、このような下値切り上げ型のフォーメーションは経験則から再度下値を試す可能性が残っていることを考えていた。このパターンは、スケールは小さいものの、昨年末から年初にかけてドルが113.42まで落ちたパターンにやや似ており、117.50あたりを割り込むようだと要注意とみていた。
基本的にはドルの下落も時間切れに近いと見ているが、ユーロ・円などクロス・円の上昇に支えられて、ドル・円が下値目標値まで下がりきれずに下げ渋っている状況であり、その分だけ戻りも鈍い状況と考えられる。アノマリーでは、12月は欧州通貨が強い月であるが、やや早い感じがする。特に昨日28日から本日にかけてのユーロ・円、ポンド・円などのクロス円の上昇はややスピード違反に近く、相場上昇自体には違和感はないが、早すぎる相場上昇による反動安が考えられる。最終的にはもっと上を見ているが、クロス円のスピード調整局面においてドル・円も連れ安するリスクがある。このときに115.40を下に切ってくる場合は、114円台突入の可能性が生じると考えている。尤も、大勢基調としての円安トレンドに変化はなく、ドル円の下値も114.40前後が限界と見ている。むしろ、来年1月のドル高に備えたドルの買い場を探す展開と予測している。現状のドル・円チャートはヘッドアンドショルダーにも見えるが、114円を切った場合は112円が視野となるだろうが、そこまで投資家がドルを買わないでいるか疑問である。

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:終値で118.37を上回ると→:上値目標値121.80
下値:終値で117.40を下回り、ドル売りシグナル→:下値目標値114.40

的中例
下値:1月4日終値で116.43を下回り、売りシグナル→:113.40(1月12日113.42)
上値:1月26日に終値で115.40を上回り、買いシグナル→:117.60(達成)
下値:2月24日終値で117.20を下回り、売りシグナル→:115.40(3月1日115.46)
下値:4月24日終値で116.99以下で引け、売りシグナル→:114.40(4月25日114.50)
下値:5月10日終値で111.19以下で引け、売りシグナル→:109.40(5月12日安値109.33)
上値:7月14日終値で115.60以上で引け、ドル買いシグナル→:117.80(19日高値117.88)
下値:7月27日終値で116.19以下で引け、売りシグナル→:113.80(8月4日安値113.97)
上値:10月10日終値で118.40以上で引け、ドル買いシグナル→:119.40(10月11日終値119.50)


日経平均テクニカル分析(11月29日)

2006-11-29 23:47:52 | 日経平均テクニカル分析
11月29日 
      寄付   高値   安値    終値   前日比
日経平均先物12月限  15960   16130 15960    16100   +250
日経平均株価(現物)15948.69 16126.35 15945.07 16076.20 +220.94

11月29日 本日の株式相場

急反発。第二上値目標値の16100で引ける。あとは現物終値の16100以上が下値リスク後退の条件。短期的な上値目標値の到達で一旦伸び悩む展開を予測。

日経平均は急反発。予想を大幅に上回る鉱工業生産指数を受けて先物中心限月の寄り付きは前日比110高い15960で始まった。寄り付きの15960を安値に戻りを試す展開となり、16000円台を回復した。前引けにかけて利食い売りに押されたものの、後場はさらに値を切り上げる展開。16130まで上昇した。引けでは緩んだものの、本日の高値圏で取引を終了した。先物は前日比250高い16100、現物は220.94高い16076.20。
相場の短期的な流れである相場の木を先物のP&Fチャートで見ると、相場は、20日に16010を下回り、売りシグナルが点灯。当初の第二下値目標値の15840を下回る15710まで下落し、15720で引けた。21日は15830まで戻りを見せたが、終値は15700となった。その後は22日に15910まで上昇し、15860で引けたが、第二下値目標値の15840より売られすぎた分の修正が入り、当初の下値目標値の15840近辺まで戻したものと考えていた。24日はザラ場で15700を下回り、第一下値目標値の15610に対して15630まで下落し、15730で引ける展開となった。そして27日は安寄りし、15700を再度ザラ場で下回ったことで第一下値目標値の16610まで下落したが、その後反発。15880で引け、15860を上回ったことから買いシグナルが点灯。上値目標値を15980、16100と計測していた。ただし、チャートの形状で主波動が下落の後に下値切り上げ型(21日終値15700、24日終値15730)となっており、15820を下回って売られる場合は経験則的に急反落リスクがあり、要注意と見ていた。相場は28日も安寄りし、15650まで下落したが、買い戻されて15870まで上昇し、15850で引けた。相場は本日、急反発。第二上値目標値の16100を上回る16130まで上昇し、16100で引けた。今後の展開であるが、21日終値の15700からの底値圏での揉み合いで溜めたエネルギーは終値ベースで見て16100が上値目標値であったため、目標値到達による一旦の戻り達成と考えられ、上値の伸び悩み、もしくは軽い反落の展開を予測する。本日の反発で17日から20日にかけて空いた窓(16070~16040)を埋め、逆に下に窓(15960~15870)を形成している。ここを完全に埋めるとは考えていないが、もたつくようだと窓埋めに行く動きを見せる可能性がある。
また、相場の大局的流れである相場の森を日経平均現物のP&Fチャートで見ると、相場は30日に16351.85と大幅続落し、16500を下回ったことで上昇トレンドを一旦壊し、仕切り直しとなっている。相場は本日、終値で16076.20と急反発したが、僅かの差でP&Fチャート上では変化がない状態となっている。大きい絵の上では、終値で16100を回復するまでは下値バイアスが継続する状況となっており、15500を目指す可能性が残る展開と予測する。相場は27日、28日と安寄り後に反発し、下値を固めてきた印象があった。本日は急反発したことで相場のセンチメントは大きく改善した。しかし、大きな絵の上での本格的な底入れの確認には終値ベースで16100を回復することが下値リスク後退の条件と見ている。本日、ザラ場では16126.35まで上昇したが、終値では16100に乗せられなかった。先物が短期的な上値目標値に到達していることから、一旦スピード調整を入れるなどしばらくもたついた後に上げ転換してくると見ている。

相場の森: 中長期トリガーポイントと目標値
4月24日に現物終値で17000を下回り、下値目標値は15900前後(到達)
5月31日15467.33と23日15599.20を下回り、下値目標値は→:14700、14100(到達)
○上値:終値で16800を上回ると→上値目標値17700
○下値:終値で15500を下回ると→下値目標値14700、13800

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:先物終値で15860を上回り、買いシグナル→:15980、16100(到達)
下値:先物終値で15730を下回ると→:15580、15440


ドル・円テクニカル分析(11月28日)

2006-11-28 23:51:02 | ドル・円テクニカル分析
11月28日 本日のドル・円相場

東京市場終値(17時):116.06/11  安値115.90 高値116.21

ドル小幅反発。下げきらないから戻りも鈍い。当面はクロス円主導でドル円は蚊帳の外。12月いっぱいはユーロ・円で153~155程度まで上昇し、1月以降にドル・円が上がりだす展開を予測。

28日の東京市場ドル・円相場はドルが小幅ながら反発。午後5時時点の終値は前日比約4銭円安・ドル高の116.06/11。
寄り付きは、27日の海外市場でドルが下値を更新せずに買い戻された流れを引き継ぎ、116.09/14で始まった。朝方のシドニー市場から膠着感が強く、東京市場寄り付き後も揉み合い。ドルの上値が伸びないことから一旦115.90まで下落したものの、115円台を積極的に売り込む雰囲気にも乏しく、ドルの買い戻しが入った。ロンドン市場入り口にかけて116.21まで上昇し、116.10近辺で本日の東京市場の取引を終了した。本日は上下の値幅が31銭と小幅な値動きに終始した。また、ユーロ円は4時50分に152.63まで上昇。最高値を更新している。
27日の海外市場では、感謝祭中の小売売上増加の報道やフランス財務相のユーロ高への懸念表明からドルが反発。ドル・円は116.40、ユーロ・ドル1.3086までドルが買い戻される展開となったものの、OECDの米国経済成長見通しの下方修正や各国財務相の“現状のユーロ高は問題ない”との発言からドルの戻りも限られる展開となった。しかし、ロシア中銀当局の“ドルからユーロへシフトする計画はない”との発言もあり、G3通貨は総じて一進一退となったが、引けにかけてややドル売りが優勢となった。円は対欧州通貨で引き続き軟調。ユーロ・円、ポンド・円などクロス円での円安が続き、対主要通貨でほぼ全面安となっている。27日のNY市場は、ドル・円は116.09、ユーロ・ドルは1.3133、ユーロ円は152.46で引けている。結果的に27日のG3通貨はユーロ>ドル>円の順番であった。
本日の東京市場終値ベースでのボリンジャーバンドの中心値は117.42近辺。上下の2σはそれぞれ118.95と115.88近辺となっている。MACDは22日にマイナス領域に転換。ドル売りシグナルを継続している。RSIは36.30と前日の35.84から上昇となっている。また、パラボリックシステムはドル売りシグナルを継続している。
本日の東京市場の欧州通貨終値は対ドルで強含み。英ポンド(1.9424)は6日続伸し、ユーロ(1.3142)は4日続伸、スイスフラン(1.2056)は6日続伸となった。また、対円では、ポンド円(225.54)、ユーロ円(152.59)は続伸、スイスフラン円(96.32)は3日続伸となった。
ドル・円相場は、本日116.06/11と約4銭反発する展開となった。P&Fチャート上では変化がない状態で、ドル売りシグナル点灯後のドル下落が依然として継続中である。ドル・円は今ひとつ下がりきれない分、戻りも鈍い。一気に下げたほうが、戻りも期待できるのだが、今ひとつ煮え切らない感じである。
ドル・円相場は24日に終値で117.40を下回り、ドル売りシグナルが点灯。下値目標値を114.40と計測している。ただし、終値で116.60以上を回復すれば、ドル売りシグナルは消滅する。
東京市場終値ベースでP&Fチャートを見ると、10月24日の119.51から11月1日の117.10まで下落後、6日に118.18まで反発。しかし、13日には117.42まで下落となっていた。その後、16日は終値で118.12まで戻し、17日は118.37と、6日の118.18を上回って引けたことからドル買いシグナルが点灯していた。しかし、119.51からの下落後に下値が117.10、117.42と切り上げており、このような下値切り上げ型のフォーメーションは経験則から再度下値を試す可能性が残っていることを考えていた。このパターンは、スケールは小さいものの、昨年末から年初にかけてドルが113.42まで落ちたパターンにやや似ており、117.50あたりを割り込むようだと要注意とみていた。
当面はドルの下落バイアスは残るものの、ドルの下攻めも時間切れになりつつある状況となってきた。ポジション調整的且つテクニカルな面が強く、大きなファンダメンタルな変化があったわけではない。もともと12月は欧州通貨が強い月であるが、それが前倒しで起こった感もある。ユーロ・円、ポンド・円などのクロス円が堅調であることからドル円単体では動意が乏しいものの、対ドルでの円買いは限定的と見ている。ECBは過剰流動性を背景としたインフレ懸念を継続しており、利上げ継続スタンスに変化はない。また、米国も個人消費などの堅調さが確認されれば、過剰な景気悲観論を背景とした金利先安感は後退し、ドルの回復に繋がると見ている。一方、日本の経済指標が引き続き低迷しており、日銀の早期利上げの可能性は低いと見ている。金利差主導の相場展開に変化はなく、円の不利な状況は変わらないと見ている。12月いっぱいはユーロ・円などクロス円主導の展開で、ユーロ・円が153~155程度まで上昇後、1月以降にドル・円が上がりだすと見ている。

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:終値で118.37を上回ると→:上値目標値121.80
下値:終値で117.40を下回り、ドル売りシグナル→:下値目標値114.40

的中例
下値:1月4日終値で116.43を下回り、売りシグナル→:113.40(1月12日113.42)
上値:1月26日に終値で115.40を上回り、買いシグナル→:117.60(達成)
下値:2月24日終値で117.20を下回り、売りシグナル→:115.40(3月1日115.46)
下値:4月24日終値で116.99以下で引け、売りシグナル→:114.40(4月25日114.50)
下値:5月10日終値で111.19以下で引け、売りシグナル→:109.40(5月12日安値109.33)
上値:7月14日終値で115.60以上で引け、ドル買いシグナル→:117.80(19日高値117.88)
下値:7月27日終値で116.19以下で引け、売りシグナル→:113.80(8月4日安値113.97)
上値:10月10日終値で118.40以上で引け、ドル買いシグナル→:119.40(10月11日終値119.50)


日経平均テクニカル分析(11月28日)

2006-11-28 23:45:25 | 日経平均テクニカル分析
11月28日 
     寄付   高値   安値    終値  前日比
日経平均先物12月限  15690   15870 15650    15850   -30
日経平均株価(現物)15711.72 15855.26 15653.69 15855.26 -30.12

11月28日 本日の株式相場

安寄り後に買い戻され、下げ幅縮小。チャートの形状は良くなく、正念場。大きい絵では終値で16100以上の回復が下値リスク後退の条件。

日経平均は安寄り後に買い戻され、下げ幅を縮小する展開となり、結果的に小幅反落となった。先物中心限月の寄り付きは前日比190安い15690で始まった。安寄り後は安値圏で一進一退となったが、15650を安値に買い戻しが入り、戻りを試す展開となった。後場は戻り幅を拡大し、15870まで上昇。現物は高値引け、先物も高値圏で本日の取引を終了した。先物は前日比30安い15850、現物は30.12安い15855.26。
相場の短期的な流れである相場の木を先物のP&Fチャートで見ると、相場は、20日に16010を下回り、売りシグナルが点灯。当初の第二下値目標値の15840を下回る15710まで下落し、15720で引けた。21日は15830まで戻りを見せたが、終値は15700となった。その後は22日に15910まで上昇し、15860で引けたが、第二下値目標値の15840より売られすぎた分の修正が入り、当初の下値目標値の15840近辺まで戻したものと考えていた。24日はザラ場で15700を下回り、第一下値目標値の15610に対して15630まで下落し、15730で引ける展開となった。そして27日は安寄りし、15700を再度ザラ場で下回ったことで第一下値目標値の16610まで下落したが、その後反発。15880で引け、15860を上回ったことから買いシグナルが点灯。上値目標値を15980、16100と計測していた。ただし、チャートの形状で主波動が下落の後に下値切り上げ型(21日終値15700、24日終値15730)となっており、15820を下回って売られる場合は経験則的に急反落リスクがあり、要注意と見ていた。相場は本日も安寄りし、15650まで下落したが、買い戻され15870まで上昇し、15850で引けた。チャート上には変化はないが、小さい枠のチャートで見ると30円反落していることから下落の前兆とも見られ、27日終値の15880を上回らないと下値を試すバイアスは継続すると見ている。また、終値で15820を下回る場合は、15730や15700の下抜けを狙いに行く可能性が高まる。その場合、15730を下回ると、15580、15440が下値目標値と計測している。
また、相場の大局的流れである相場の森を日経平均現物のP&Fチャートで見ると、相場は30日に16351.85と大幅続落し、16500を下回ったことで上昇トレンドを一旦壊し、仕切り直しとなっている。相場は本日、終値で15855.26と小幅反落したが、P&Fチャート上では変化がない状態となっている。大きい絵の上では、終値で16100を回復するまでは下値バイアスが継続する状況となっており、15500を目指す可能性が残る展開と予測する。さらに15500を終値で下回る場合は14700、13800とさらに下落幅が拡大するリスクがあり、要注意とみている。相場は27日、本日28日と安寄り後に反発し、下値を固めてきた印象がある。しかし、大きな絵の上での本格的な底入れの確認には終値ベースで16100を回復することが下値リスク後退の条件と見ている。この水準は先物ベースで空いている窓(16070~16040)を埋めることになり、底入れの確認となる。相場はまさに正念場を迎えている。

相場の森: 中長期トリガーポイントと目標値
4月24日に現物終値で17000を下回り、下値目標値は15900前後(到達)
5月31日15467.33と23日15599.20を下回り、下値目標値は→:14700、14100(到達)
○上値:終値で16800を上回ると→上値目標値17700
○下値:終値で15500を下回ると→下値目標値14700、13800

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:先物終値で15860を上回り、買いシグナル→:15980、16100
下値:先物終値で15730を下回ると→:15580、15440


ドル・円テクニカル分析(11月27日)

2006-11-27 23:27:45 | ドル・円テクニカル分析
11月27日 本日のドル・円相場

東京市場終値(17時):115.98/03  安値115.40 高値116.22

ドル3日続落も下げ幅縮小。下値目標値は114.40も、終値で116.60を回復すればドル売りシグナルは消滅。

27日の東京市場ドル・円相場はドルが3日続落。午後5時時点の終値は前日比約33銭円高・ドル安の115.98/03。
寄り付きは、24日の海外市場で特段の経済指標の発表がない中、やや投機的なドル売りフローが断続的に入り、ドルが対主要通貨で全面安となった流れを引き継ぎ、115.51/53で始まった。朝方のシドニー市場では短期筋、モデル系の大口のドル売りが入り、115.40まで下落したが、東京市場寄り付き後はドル買いが優勢の展開。ジリジリと戻りを試し、2時40分には116.22まで上昇した。その後は115.95まで下落したものの、116.21まで回復。揉み合いのまま116円近辺で本日の東京市場の取引を終了した。また、ユーロ円は4時に152.49まで上昇。最高値を更新している。
24日の海外市場では、日米が休場後のやや流動性が薄い中、米金利先高感の後退や米景気減速見通しを背景としたやや投機的なドル売りが対主要通貨で断続的に入り、ドルは全面安となった。円キャリートレード巻き戻しの思惑も根強いが、この日は対ドル以外では円も全面安となっており、北欧通貨も含めた欧州通貨高主導のドル安、クロス円上昇となった。ドル・円は115.59まで下落、ユーロ・ドルは1.3107まで上昇した。ドル円の下落を補うようにクロス円は上昇、ユーロ円は151円台に戻している。24日のNY市場は、ドル・円は115.90、ユーロ・ドルは1.3094、ユーロ円は151.71で引けている。結果的に24日はユーロ>円>ドルの順番であった。
本日の東京市場終値ベースでのボリンジャーバンドの中心値は117.46近辺。上下の2σはそれぞれ118.89と116.02近辺となっている。MACDは22日にマイナス領域に転換。ドル売りシグナルを継続している。RSIは35.84と前日の36.52から低下となっている。また、パラボリックシステムはドル売りシグナルを継続している。
本日の東京市場の欧州通貨終値は対ドルで堅調な展開。英ポンド(1.9373)は5日続伸し、ユーロ(1.3128)は3日続伸、スイスフラン(1.2068)は5日続伸となった。また、対円では、ポンド円(224.73)、ユーロ円(152.29)は急反発、スイスフラン円(96.13)は続伸となった。
ドル・円相場は、本日115.98/03と約33銭続落する展開となった。P&Fチャート上では下落を意味する○印がさらに加わり、売りシグナル点灯後のドル下落が継続中である。
ドル・円相場は24日に終値で117.40を下回り、ドル売りシグナルが点灯。下値目標値を114.40と計測している。ただし、終値で116.60以上を回復すれば、ドル売りシグナルは消滅する。
東京市場終値ベースでP&Fチャートを見ると、10月24日の119.51から11月1日の117.10まで下落後、6日に118.18まで反発。しかし、13日には117.42まで下落となっていた。その後、16日は終値で118.12まで戻し、17日は118.37と、6日の118.18を上回って引けたことからドル買いシグナルが点灯していた。しかし、119.51からの下落後に下値が117.10、117.42と切り上げており、このような下値切り上げ型のフォーメーションは経験則から再度下値を試す可能性が残っていることを考えていた。このパターンは、スケールは小さいものの、昨年末から年初にかけてドルが113.42まで落ちたパターンにやや似ており、117.50あたりを割り込むようだと要注意とみていた。
ドル・円相場は5月17日からのドルの上昇トレンドは継続しているものの、終値で117.40や117.00を割り込んでくる場合はやや調整幅が拡大し、114.40前後までの下落を計測していた。当面はドルの下落バイアスは残るものの、ユーロ・円、ポンド・円などのクロス円が比較的堅調であることから円高度合いも徐々に勢いを失うものと考えている。本日、115.40示現後にドルは急速に下げ幅を縮小した。先週の日米の休場の間にストップロス狙いのやや投機的なドル売りが入ったことで、相場のバランスを崩し、テクニカルなドル売りとなっている色彩が強く、ドルの下値余地は少ないと考えている。日本の経済指標は依然として低調であり、日銀の早期利上げの可能性は低く、金利面から円が不利な状況に変化はない。投機的な対ドルでの円買いも長くは続かないと見ている。

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:終値で118.37を上回ると→:上値目標値121.80
下値:終値で117.40を下回り、ドル売りシグナル→:下値目標値114.40

的中例
下値:1月4日終値で116.43を下回り、売りシグナル→:113.40(1月12日113.42)
上値:1月26日に終値で115.40を上回り、買いシグナル→:117.60(達成)
下値:2月24日終値で117.20を下回り、売りシグナル→:115.40(3月1日115.46)
下値:4月24日終値で116.99以下で引け、売りシグナル→:114.40(4月25日114.50)
下値:5月10日終値で111.19以下で引け、売りシグナル→:109.40(5月12日安値109.33)
上値:7月14日終値で115.60以上で引け、ドル買いシグナル→:117.80(19日高値117.88)
下値:7月27日終値で116.19以下で引け、売りシグナル→:113.80(8月4日安値113.97)
上値:10月10日終値で118.40以上で引け、ドル買いシグナル→:119.40(10月11日終値119.50)


日経平均テクニカル分析(11月27日)

2006-11-27 23:18:22 | 日経平均テクニカル分析
11月27日 
      寄付   高値   安値    終値   前日比
日経平均先物12月限  15620   15910 15610   15880   +150
日経平均株価(現物)15615.56 15912.11 15615.56 15885.38 +150.78

11月27日 本日の株式相場

第一下値目標値15610まで下落後に急反発。15860を上回り、買いシグナル点灯。上値目標値は15980、16100。ただし、チャートの形状はあまり良くない。

日経平均は反発。先物中心限月の寄り付きは前日比110安い15620で始まった。寄り付き後の16610を安値に戻りを試す展開となり、前場のうちに15800円台に乗せた。後場寄り後にもたついたが、ジリジリと戻りを拡大し、15910まで上昇。引けに緩んだが、本日の高値圏で取引を終了した。先物は前日比150高い15880、現物は150.78高い15885.38。
相場の短期的な流れである相場の木を先物のP&Fチャートで見ると、相場は、20日に16010を下回り、売りシグナルが点灯。第二下値目標値の15840を下回る15710まで下落し、15720で引けた。21日は15830まで戻りを見せたが、15690まで下落し、15700で引けた。その後は22日に15910まで上昇し、15860で引けたが、第二下値目標値の15840より売られすぎた分の修正が入り、当初の下値目標値の15840近辺まで戻したものと考えていた。24日はザラ場で15700を下回り、第一下値目標値の15610に対して15630まで下落し、15730で引ける展開となっていた。相場は本日安寄りし、15700を再度ザラ場で下回ったことで第一下値目標値の16610まで下落したが、その後反発。15880で引け、15860を上回ったことから買いシグナルが点灯。上値目標値は15980、16100となる。ただし、チャートの形状が下値切り上げ型(21日終値15700、24日終値15730)となっており、15820を下回って売られる場合は経験則的に急反落リスクがあり、要注意と見ている。その場合、15730を下回ると、15580、15440が下値目標値と計測している。
また、相場の大局的流れである相場の森を日経平均現物のP&Fチャートで見ると、相場は30日に16351.85と大幅続落し、16500を下回ったことで上昇トレンドを一旦壊し、仕切り直しとなっている。相場は本日、終値で15885.38と反発したが、P&Fチャート上では変化がない状態となっている。大きい絵の上では、終値で16100を回復するまでは下値バイアスが継続する状況となっており、15500を目指す可能性が残る展開と予測する。さらに15500を終値で下回る場合は14700、13800とさらに下落幅が拡大するリスクがあり、要注意とみている。本日、寄り付きの15615.56を安値に15912.11まで戻し、15885.38で引けており、下値を固めた印象がある。しかし、上記のように終値ベースで16100を回復することが下値リスク後退の条件と見ている。この水準は先物ベースで空いている窓(16070~16040)を埋めることになり、本格的な底入れとなると見ている。しかし、短期サイクルのチャートの形状が下値切り上げ型となっており、油断は禁物である。

相場の森: 中長期トリガーポイントと目標値
4月24日に現物終値で17000を下回り、下値目標値は15900前後(到達)
5月31日15467.33と23日15599.20を下回り、下値目標値は→:14700、14100(到達)
○上値:終値で16800を上回ると→上値目標値17700
○下値:終値で15500を下回ると→下値目標値14700、13800

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:先物終値で15860を上回り、買いシグナル→:15980、16100
下値:先物終値で15730を下回ると→:15580、15440


不思議なフィボナッチ数列

2006-11-26 00:39:36 | 相場の豆知識
不思議なフィボナッチ数列

フィボナッチ数列についてはほとんどの人がご存知だと思われる。
1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144…..と続く数字を。
1+1=2, 1+2=3, 2+3=5, 3+5=8,5+8=13,8+13=21, 等々、前の数字二つの合計が次の数字になっている。。
数列において、始めの四つの数字より後の連続する二つの数字の割合は、ほぼ1.618またはその逆数0.618である。
いかなる数も次の大きな数字に対する比率は、ファイ(Φ)と呼ばれるが、ほぼ0.618:1であり、次の小さい数字に対しては、ほぼ1.618:1である。数字が大きくなればなるほど、二つの数字の間の比率は0.618と1.618に近づくことになる。数列における一つおきの数字の間ではその比率は2.618かその逆数の0.382となる。
相場の半値戻しなどと同様に、市場参加者は0.382戻しや、0.618戻しなどを計測し、相場の調整や反発の目処を算出するのに使っている。

しかし、相場の分析だけではない。。。。。

かつて東京証券取引所の旧市場は、銘柄ポストが13個あり、新市場になって8ポスト減り、5ポストになった。株の銘柄コードは、水産は1300番台、鉱業は1500番台、そして建設は1800番台に飛ぶ。3・5・8のフィボナッチ数列である。

ニューヨーク・ダウは30種で、日経平均は225種(1年365日の0.618倍)と500種。
額面は50円、500円、5万円である。なぜか4とか6の数字が出てこない。

株の三段上げ、オリンピックは五輪、嘘は八百、人が死ねば十三回忌。

債券先物取引が開始された1985年10月15日。認可された特別参加企業の数は、外資系8社、国内証券13社、金融機関34社の合計55社であった。

1987年5月、公定歩合が2.5%のときに2.55%まで買われ続け、その後に暴落した国債指標銘柄は89回債。また、指標銘柄の候補になりながらその座を次の回号に譲った144回債。

単なる偶然なのか、たまたまそうなったのか。ここで重要なのは、偶然だろうとたまたまであろうとそういう結果になること自体に意味があるのである。
そこには目に見えない自然の力が影響を及ぼしていると思われてならないのである。


ドル・円テクニカル分析(11月24日)

2006-11-25 01:14:43 | ドル・円テクニカル分析
11月24日 本日のドル・円相場

東京市場終値(17時):116.30/35  安値116.19 高値116.48

ドル続落。終値で117.40を下回り、ドル売りシグナル点灯。下値目標値は114.40

23日の東京市場ドル・円相場はドルが続落。午後5時時点の終値は前日比約1円16銭円高・ドル安の116.30/35。
寄り付きは、23日の海外市場でドルが対主要通貨で前面安となった流れを引き継ぎ、116.28/31で始まった。朝方のシドニー市場で116.23まで下落したが、東京市場寄り付き後はドル買いが優勢の展開。116.48まで上昇した。その後116.19まで下落したものの、買い戻しが入り116.40まで回復。116.30台で本日の東京市場の取引を終了した。また、東京市場引け後は115円台に突入している。
23日の海外市場では、ドルが感謝祭休暇で薄商いの中、対円、対ユーロで続落した。キャリートレード縮小の思惑からドルは軟調に推移。予想を上回る新規失業保険申請件数の上昇を背景に短期筋の円ショートポジションの巻き戻しが進み、ドル・円は116.04まで下落した。一方、ユーロ・ドルはドイツIFO景況指数が予想を上回り、ユーロ買いが優勢となり、1.2975まで上昇する展開。また、クロス円は、ドル・円の下落も影響し、ユーロ円が150.33.ポンド・円が222.38まで下落したものの、引けにかけて戻りを入れる展開となった。23日のNY市場は、ドル・円は116.30、ユーロ・ドルは1.2945、ユーロ円は150.53で引けている。結果的に23日はユーロ>円>ドルの順番であった。
本日の東京市場終値ベースでのボリンジャーバンドの中心値は117.55近辺。上下の2σはそれぞれ118.74と116.37近辺となっている。MACDは22日にマイナス領域に転換。ドル売りシグナルを継続している。RSIは36.52と前日の44.97から低下となっている。また、パラボリックシステムはドル売りシグナルに転換している。
本日の東京市場の欧州通貨終値は対ドルで堅調な展開。英ポンド(1.9176)は4日続伸し、ユーロ(1.2973)、スイスフラン(1.2213)は続伸。また、対円では、ポンド円(223.06)、ユーロ円(150.90)は続落、スイスフラン円(95.25)は反発となった。
ドル・円相場は、本日116.30/35と約1円16銭続落する展開となった。P&Fチャート上では終値で117.40を下回り、ドル売りシグナルが点灯。下値目標値を114.40と計測している。
東京市場終値ベースでP&Fチャートを見ると、10月24日の119.51から11月1日の117.10まで下落後、6日に118.18まで反発。しかし、13日には117.42まで下落となっていた。その後、16日は終値で118.12まで戻し、17日は118.37と、6日の118.18を上回って引けたことからドル買いシグナルが点灯していた。しかし、119.51からの下落後に下値が117.10、117.42と切り上げており、このような下値切り上げ型のフォーメーションは経験則から再度下値を試す可能性が残っていることを考えていた。このパターンは、スケールは小さいものの、昨年末から年初にかけてドルが113.42まで落ちたパターンにやや似ており、117.50あたりを割り込むようだと要注意とみていた。
ドル・円相場は5月17日からのドルの上昇トレンドは継続しているものの、終値で117.40や117.00を割り込んでくる場合はやや調整幅が拡大し、114.40前後までの下落を計測していた。当面はドルの下落バイアスは残るものの、ユーロ・円などのクロス円が比較的堅調であることから円高度合いも徐々に勢いを失うものと考えている。

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:終値で118.37を上回ると→:上値目標値121.80
下値:終値で117.40を下回り、ドル売りシグナル→:下値目標値114.40

的中例
下値:1月4日終値で116.43を下回り、売りシグナル→:113.40(1月12日113.42)
上値:1月26日に終値で115.40を上回り、買いシグナル→:117.60(達成)
下値:2月24日終値で117.20を下回り、売りシグナル→:115.40(3月1日115.46)
下値:4月24日終値で116.99以下で引け、売りシグナル→:114.40(4月25日114.50)
下値:5月10日終値で111.19以下で引け、売りシグナル→:109.40(5月12日安値109.33)
上値:7月14日終値で115.60以上で引け、ドル買いシグナル→:117.80(19日高値117.88)
下値:7月27日終値で116.19以下で引け、売りシグナル→:113.80(8月4日安値113.97)
上値:10月10日終値で118.40以上で引け、ドル買いシグナル→:119.40(10月11日終値119.50)


日経平均テクニカル分析(11月24日)

2006-11-24 23:58:46 | 日経平均テクニカル分析
11月24日 
寄付 高値 安値 終値 前日比
日経平均先物12月限 15780 15780 15630 15730   -130
日経平均株価(現物)15784.26 15789.89 15639.19 15734.60 -179.63

11月24日 本日の株式相場

反落。相場は正念場。第一下値目標値15610に対して15630まで下落。相場の習性から15700を下抜けするかどうか試す展開。

日経平均は反落。先物中心限月の寄り付きは前日比80安い15780で始まった。寄り付きを高値に揉み合いとなったが、上値が伸びずに下値を試す展開となり、15630まで下落した。しかし、その水準から下値を売り込む空気にも乏しく、15760まで戻りを見せた。一旦15670まで緩んだものの、引けにかけて下げ幅を縮小して本日の取引を終了した。先物は前日比130安い15730、現物は179.63安い15734.60。
相場の短期的な流れである相場の木を先物のP&Fチャートで見ると、相場は、20日に16010を下回り、売りシグナルが点灯。第二下値目標値の15840を下回る15710まで下落し、15720で引けた。21日は15830まで戻りを見せたが、15690まで下落し、15700で引けた。相場が売られ過ぎの状態に近く、下値の更新幅が縮小しているが、戻りが鈍いため次の第三下値目標値の15500を視野に入れる展開と予測していた。相場は22日に15910まで上昇し、15860で引けた。基本的には第二下値目標値の15840より売られすぎた分の修正が入り、当初の下値目標値の15840近辺まで戻したものと考えていた。本日は15700を下回り、第一下値目標値の15610に対して15630まで下落し、15730で引ける展開となった。今後の展開であるが、相場が戻りを拡大して15860を上回ると、15980、16100が上値目標値となるが、相場は円高の進行にも反応しており、相場の習性からもう一度15700を下抜けするかどうか試す可能性が引き続き残る展開を予測する。その場合、15700を下回ると下値目標値は15610、15520と計測している。また、下落幅が拡大した場合の下値の目処は15260の可能性もある。
また、相場の大局的流れである相場の森を日経平均現物のP&Fチャートで見ると、相場は30日に16351.85と大幅続落し、16500を下回ったことで上昇トレンドを一旦壊し、仕切り直しとなっている。相場は本日、終値で15734.60と再度反落を見せたが、P&Fチャート上では変化がない状態となっている。大きい絵の上では、終値で16100を回復するまでは下値バイアスが継続する状況となっており、15500を目指す可能性が残る展開と予測する。さらに15500を終値で下回る場合は14700、13800とさらに下落幅が拡大するリスクがあり、要注意とみている。本日、ザラ場で15639.19まで下落後に15734.60まで戻して引けていることから罫線では下ヒゲが長くなっており、一旦の下値の確認に見えるが、終値ベースで、中期サイクルで16100、短期サイクルで15800を回復しない限り、下値を試すバイアスは継続する展開と予測している。

相場の森: 中長期トリガーポイントと目標値
4月24日に現物終値で17000を下回り、下値目標値は15900前後(到達)
5月31日15467.33と23日15599.20を下回り、下値目標値は→:14700、14100(到達)
○上値:終値で16800を上回ると→上値目標値17700
○下値:終値で15500を下回ると→下値目標値14700、13800

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:先物終値で15860を上回ると→:15980、16100
下値:先物終値で15700を下回ると→:15610、15520、15260


ドル・円テクニカル分析(11月22日)

2006-11-23 03:03:33 | ドル・円テクニカル分析
11月22日 本日のドル・円相場

東京市場終値(17時):117.46/51  安値117.39 高値117.94

ドル反落。終値で117.80を下回り、ドル買いシグナル消滅。下値のトリガーポイント117.40に接近して引ける。

22日の東京市場ドル・円相場はドルが反落。午後5時時点の終値は前日比約64銭円高・ドル安の117.46/51。
寄り付きは、21日の海外市場でドルが対円、対ユーロで反落した流れを引き継ぎ、117.85/90で始まった。朝方のシドニー市場で117.94まで上昇したが、東京市場寄り付き後はドル売りが優勢の展開。じりじりと下値を探り、ロンドン市場入り口にかけて117.39まで下落した。引けにかけて117.40台まで戻して本日の東京市場の取引を終了した。
21日の海外市場では、ドルが対円、対ユーロで下落した。米大統領経済諮問委員会が公表した経済見通しの下方修正や、FRBが発表した公定歩合議事録(10月12日分)で利上げに慎重な意見を持つ理事が多いことが判明。これを受けてドルは対円で117.74、対ユーロで1.2855まで下落する展開となった。また、ユーロ円は151.15まで下落したが、全般的には底堅い展開となった。21日のNY市場は、ドル・円は117.92、ユーロ・ドルは1.2844、ユーロ円は151.46で引けている。結果的に21日はユーロ>円>ドルの順番であった。
本日の東京市場終値ベースでのボリンジャーバンドの中心値は117.76近辺。上下の2σはそれぞれ118.54と116.97近辺となっている。MACDは本日、マイナス領域に転換。また、RSIは44.97と前日の51.26から低下となっている。また、パラボリック・システムはドル買いシグナルを継続している。
本日の東京市場の欧州通貨終値は対ドルは堅調な展開。英ポンド(1.9041)は3日続伸し、ユーロ(1.2866)、スイスフラン(1.2378)は反発。また、対円では、ポンド円(223.70)、ユーロ円(151.15)、スイスフラン円(94.92)とも反落となった。
ドル・円相場は、本日117.46/51と約64銭反落する展開となった。P&Fチャート上では終値で117.80を下回ったためドル買いシグナルは消滅となった。さらに117.40を下回る場合は114.40が下値目標値と計測しているが、下値のトリガーポイント近辺まで下落しており、ドルは一転して正念場となっている。
東京市場終値ベースでP&Fチャートを見ると、10月24日の119.51から11月1日の117.10まで下落後、6日に118.18まで反発。しかし、13日には117.42まで下落となっていた。その後、16日は終値で118.12まで戻し、17日は118.37と、6日の118.18を上回って引けたことからドル買いシグナルが点灯していた。しかし、119.51からの下落後に下値が117.10、117.42と切り上げており、このような下値切り上げ型のフォーメーションは経験則から再度下値を試す可能性が残っていることを考えていた。このパターンは、スケールは小さいものの、昨年末から年初にかけてドルが113.42まで落ちたパターンにやや似ており、117.50あたりを割り込むようだと要注意とみていた。
ドル・円相場は5月17日からのドルの上昇トレンドは継続しているものの、終値で117.40や117.00を割り込んでくる場合はやや調整幅が拡大し、114.40前後までの下落を計測している。尤も、ユーロ・円などのクロス円が底堅いことから大きな円高も想定しにくく、結果的にレンジ推移を継続し、ボラティリティの低下が若干止まる程度とみている。

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:終値で118.37を上回ると→:上値目標値121.80
下値:終値で117.40を下回ると→:下値目標値114.40

的中例
下値:1月4日終値で116.43を下回り、売りシグナル→:113.40(1月12日113.42)
上値:1月26日に終値で115.40を上回り、買いシグナル→:117.60(達成)
下値:2月24日終値で117.20を下回り、売りシグナル→:115.40(3月1日115.46)
下値:4月24日終値で116.99以下で引け、売りシグナル→:114.40(4月25日114.50)
下値:5月10日終値で111.19以下で引け、売りシグナル→:109.40(5月12日安値109.33)
上値:7月14日終値で115.60以上で引け、ドル買いシグナル→:117.80(19日高値117.88)
下値:7月27日終値で116.19以下で引け、売りシグナル→:113.80(8月4日安値113.97)
上値:10月10日終値で118.40以上で引け、ドル買いシグナル→:119.40(10月11日終値119.50)


日経平均テクニカル分析(11月22日)

2006-11-22 23:58:46 | 日経平均テクニカル分析
11月22日 
寄付 高値 安値 終値 前日比
日経平均先物12月限 15700 15910 15680 15860   +160
日経平均株価(現物)15680.53 15914.23 15675.48 15914.23 +180.09

11月22日 本日の株式相場

急反発。17日~20日に空いた窓(16070~16040)を埋められるかが戻り拡大のための焦点。もたつく場合はもう一度15700に対する二番底を試す展開。

日経平均は急反発。先物中心限月の寄り付きは前日比変わらずの15700で始まった。寄りり付き後はもたついたものの、次第に戻りを試す展開となった。後場に入ると15800円台を回復。先物主導で買い戻しが優勢となり、引けにかけて一段高。15910まで上昇。現物は高値引け、先物は若干緩んだがほぼ高値圏で本日の取引を終了した。先物は前日比160高い15860、現物は180.09高い15914.23。
相場の短期的な流れである相場の木を先物のP&Fチャートで見ると、相場は、20日に16010を下回り、売りシグナルが点灯。第二下値目標値の15840を下回る15710まで下落し、15720で引けた。21日は15830まで戻りを見せたが、15690まで下落し、15700で引けた。相場が売られ過ぎの状態に近く、下値の更新幅が縮小しているが、戻りが鈍いため次の第三下値目標値の15500を視野に入れる展開と予測していた。先物終値で15760以上を回復しない限り、下値を探る展開が続くとみていたが、相場は本日、15910まで上昇し、15860で引けた。基本的には第二下値目標値の15840より売られすぎた分の修正が入り、当初の下値目標値の15860まで戻したものと考えている。今後の展開であるが、相場がこのまま戻りを拡大しても、現段階では16300を上回らない限りは買いシグナルは点灯せず、教科書的には相場の習性からもう一度15700を下抜けするかどうか試す可能性が残るものと考えている。その際、15700を下回ると下値目標値は15610、15520となる。
また、相場の大局的流れである相場の森を日経平均現物のP&Fチャートで見ると、相場は30日に16351.85と大幅続落し、16500を下回ったことで上昇トレンドを一旦壊し、仕切り直しとなっている。相場は本日、終値で15914.23と戻りを見せたが、P&Fチャート上では変化がない状態となっている。大きい絵の上では、終値で16100を回復するまでは下値バイアスが残る状況となっており、15500を目指す可能性が残る展開と予測する。さらに15500を終値で下回る場合は14700、13800とさらに下落幅が拡大するリスクがあり、要注意とみている。ただし、相場が戻りを拡大して終値で16100以上を回復すれば、底抜けリスクは後退し、底入れプロセスに移行していく展開と見ている。まずは16000円台に戻した場合は、17日から20日に空いた窓(16070~16040)を埋められるかが目先の焦点とみている。ここをすんなり埋められれば、底入れは近いと予測するが、もたつくようであればもう一度15700に対する二番底を試す展開となるだろう。

相場の森: 中長期トリガーポイントと目標値
4月24日に現物終値で17000を下回り、下値目標値は15900前後(到達)
5月31日15467.33と23日15599.20を下回り、下値目標値は→:14700、14100(到達)
○上値:終値で16800を上回ると→上値目標値17700
○下値:終値で15500を下回ると→下値目標値14700、13800

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:先物終値で16300を上回ると→:16420、16540
下値:先物終値で15700を下回ると→:15610、15520



ドル・円テクニカル分析(11月21日)

2006-11-21 23:10:59 | ドル・円テクニカル分析
11月21日 本日のドル・円相場

東京市場終値(17時):118.12/15  安値117.90 高値118.26

ドル小幅反発でドル買いシグナル継続中。上値目標値は120.40。ただし、終値で117.80を下回ると消滅。つまらないレンジ相場続く。

21日の東京市場ドル・円相場はドルが小幅反発。午後5時時点の終値は前日比約21銭円安・ドル高の117.90/95。
寄り付きは、20日の海外市場で全般的にG3通貨が小動きのレンジ相場を継続する中、ドルが対主要通貨でやや強含みとなった流れを引き継ぎ、118.06/11で始まった。東京市場寄り付き後は一旦117.90までドルが下落したが、その後はドル買いが優勢な展開。4時には118.26まで上昇した。しかし、そこから上値も伸びず、引けにかけて118.10台まで押し戻されて本日の東京市場の取引を終了した。
20日の海外市場では、ドルが対主要通貨で小幅ながら反発する展開となった。日本の株式相場の大幅安を嫌気した円売りが入ったことやトリシェECB総裁のタカ派発言を背景としたユーロ・円の上昇にドル・円も連れ高する展開となった。また、G20で円キャリートレードへの牽制発言がなかったことも円売りを後押しする格好となった。ドル・円は118.19まで上昇した。ユーロ・ドルは1.2852まで上昇したものの、その後は1.2806まで反落。また、ユーロ円が151.67の最高値を更新したが、その後は151.23まで反落している。20日のNY市場は、ドル・円は118.05、ユーロ・ドルは1.2816、ユーロ円は151.27で引けている。結果的に20日はドル>ユーロ>円の順番であった。
本日の東京市場終値ベースでのボリンジャーバンドの中心値は117.85近辺。上下の2σはそれぞれ118.83と116.87近辺となっている。MACDは16日にプラス領域に転換。本日もドル買いシグナルを継続している。また、RSIは51.26と前日の49.51から上昇となっている。また、パラボリック・システムはドル買いシグナルを継続している。
本日の東京市場の欧州通貨終値は対ドルでまちまちの展開。英ポンド(1.8978)は小幅続伸したが、ユーロ(1.2826)は小幅反落、スイスフラン(1.2429)はほぼ横這い。また、対円では、ポンド円(224.19)は3日続伸、ユーロ円(151.51)、スイスフラン円(95.05)は続伸となった。
ドル・円相場は、本日118.12/15と約21銭反発する展開となったが、P&Fチャート上では変化がない状態となっている。17日に終値で118.20以上で引けたことから、ドル買いシグナルが点灯。上値目標値は120.40となっている。一方、終値で117.80を下回るとドル買いシグナルが消滅すると同時に、117.40を下回る場合は114.40が下値目標値と計測している。
東京市場終値ベースでP&Fチャートを見ると、10月24日の119.51から11月1日の117.10まで下落後、6日に118.18まで反発。しかし、13日には117.42まで下落となっていた。その後、16日は終値で118.12まで戻し、17日は118.37と、6日の118.18を上回って引けたことからドル買いシグナルが点灯。上値目標値が120.40となっている。ただし、119.51からの下落後に下値が117.10、117.42と切り上げており、経験則から再度下値を試す可能性が残っていることを考慮しておきたい。このパターンは、スケールは小さいものの、昨年末から年初にかけてドルが113.42まで落ちたパターンにやや似ている。とりあえず117.50あたりを割り込むようだと要注意とみている。アノマリーでは11月はドルが強い月とコメントしてきた。5月17日からのドルの上昇トレンドは継続しているものの、早めに119.50超えを更新できないようだと12月に入ってからの反落リスクが大きくなるとみている。また、時期尚早であるが、120.40を示現することは、2005年12月の121.40への挑戦を意味することになる。ここを超える円安・ドル高となる場合は、ドルの上値が一段と切り上がり、125~135ゾーンに上値がシフトしてくるだろう。しかし、この低ボラの環境ではクロス円主導の展開でレンジ相場としか言いようがなく、コメントのしようもない。本当につまらない相場で、ドル・円は固定相場である。

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:終値で118.20以上で引け、ドル買いシグナル→:上値目標値120.40
下値:終値で117.40を下回ると→:下値目標値114.40

的中例
下値:1月4日終値で116.43を下回り、売りシグナル→:113.40(1月12日113.42)
上値:1月26日に終値で115.40を上回り、買いシグナル→:117.60(達成)
下値:2月24日終値で117.20を下回り、売りシグナル→:115.40(3月1日115.46)
下値:4月24日終値で116.99以下で引け、売りシグナル→:114.40(4月25日114.50)
下値:5月10日終値で111.19以下で引け、売りシグナル→:109.40(5月12日安値109.33)
上値:7月14日終値で115.60以上で引け、ドル買いシグナル→:117.80(19日高値117.88)
下値:7月27日終値で116.19以下で引け、売りシグナル→:113.80(8月4日安値113.97)
上値:10月10日終値で118.40以上で引け、ドル買いシグナル→:119.40(10月11日終値119.50)


日経平均テクニカル分析(11月21日)

2006-11-21 22:37:08 | 日経平均テクニカル分析
11月21日 
      寄付   高値   安値    終値  前日比
日経平均先物12月限  15760   15830 15690    15700   -20
日経平均株価(現物)15766.43 15817.73 15696.22 15734.14 +8.20

11月21日 本日の株式相場

戻り鈍く、現物は僅かに反発も先物は5日続落。TOPIXの軟調が日経平均の15500テストを示唆?ただし、新聞紙上で15500前後の下値予想が多く、そこまで下がらずに一旦の底値か、もっと暴落(14700、13800)するかのどちらかと予測。

日経平均は現物が僅かに反発し、先物は5日続落。先物中心限月の寄り付きは前日比40高い15760で始まった。寄り付き後は15830と15750で一進一退の展開。戻りが伸び悩んだことから15830を高値に後場に入ると下値を探る展開となった。15720まで下落後に15790まで盛り返したが、上値が重く、引けにかけて15700まで下落。現物は大引けで前日終値を若干上回る水準まで戻したが、先物は15690まで下落し、安値圏で本日の取引を終了した。先物は前日比20安い15700、現物は8.20高い15734.14。
相場の短期的な流れである相場の木を先物のP&Fチャートで見ると、相場は、8日に16350を下回り、売りシグナルが点灯。第一下値目標値の16200まで下落し、16240で引けた。第三下値目標値を15960と予測していたが、相場は13日にザラ場で15920まで下落し、16010で引ける形となった。ザラ場ベースでは下値達成感が強まり、一旦の相場の底値圏と見ていたが、相場は14日に急反発。16330までザラ場で上昇し、16300で引けた。しかし、15日は16390までザラ場で上昇したものの、終値は16270と反落。16日も16380まで戻したが、16180と続落した。そして17日も米国株高を無視する上値の重さが継続し、16070の安値引けとなった。相場は20日に16010を下回り、売りシグナルが点灯。第二下値目標値の15840を下回る15710まで下落し、15720で引けた。本日は15830まで戻りを見せたが、15690まで下落し、15700で引けた。日経平均現物は米国株と逆相関かもしれないという冗談はさておき、相場が売られ過ぎの状態に近く、下値の更新幅が縮小しているが、戻りが鈍いため次の第三下値目標値の15500を視野に入れる展開と予測する。罫線では15日から3日連続の陰線が続き、不吉な三羽烏となっていたうえ、14日の急進から4日間続いた価格帯を取り残すように窓(16070~16040)を上に空けて急落していることから下値を探るバイアスは続く可能性が残る。現段階では先物終値で15760以上を回復しない限り、下値を探る展開が続くとみている。
また、相場の大局的流れである相場の森を日経平均現物のP&Fチャートで見ると、相場は30日に16351.85と大幅続落し、16500を下回ったことで上昇トレンドを一旦壊し、仕切り直しとなっている。相場は本日、終値で15734.14と5日ぶりにわずかに反発したが、P&Fチャート上では昨日から変化がない状態。9月26日の終値15557.45を意識するところまで値を下げてきており、大きい絵では、終値で16100を回復するまでは下値バイアスが残る状況となっている。また、絵が醸しだす雰囲気も良くない。昨日も指摘したが、日経平均に対して先行性のあるTOPIXが9月下旬の日経平均の15500近辺に相当する1550を大きく割り込んでいる。本日も小幅ながら下げており、(21日終値1532.95)、1500割れも窺う形になってきている。このことから、日経平均も15500を目指す可能性が残る展開と予測する。さらに15500を終値で下回る場合は14700、13800とさらに下落幅が拡大するリスクがあり、要注意とみている。ただし、本日の新聞紙上では15500前後の下値予想が多かったことから、その水準までは下がらずにそろそろ一旦の底値か、もっと暴落するかのどちらかだろう。

相場の森: 中長期トリガーポイントと目標値
4月24日に現物終値で17000を下回り、下値目標値は15900前後(到達)
5月31日15467.33と23日15599.20を下回り、下値目標値は→:14700、14100(到達)
○上値:終値で16800を上回ると→上値目標値17700
○下値:終値で15500を下回ると→下値目標値14700、13800

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:先物終値で16300を上回ると→:16420、16540
下値:先物終値で16010を下回り、売りシグナル→:15920、15840、15500


ドル・円テクニカル分析(11月20日)

2006-11-20 23:20:14 | ドル・円テクニカル分析
11月20日 本日のドル・円相場

東京市場終値(17時):117.90/95  安値117.79 高値117.98

ドル5日ぶりに反落も、ドル買いシグナルは継続。上値目標値は120.40。ただし、終値で117.80を下回ると消滅。

20日の東京市場ドル・円相場はドルが5日ぶりに反落。午後5時時点の終値は前日比約44銭円高・ドル安の117.90/95。
寄り付きは、17日の海外市場で全般的にドルが対主要通貨で反落した流れを引き継ぎ、117.85/90で始まった。東京市場寄り付き後は一旦117.94までドルが上昇したが、その後117.79まで反落。しかし、すぐに切り返し117.98まで上昇した。その後117.84まで緩む亜面もあったが、引けにかけてドル買いとなり、117.90台まで戻して本日の東京市場の取引を終了した。本日の東京市場は小幅なレンジで揉み合い。引け後は118円台に戻している。
17日の海外市場では、ドルが対主要通貨で反落する展開となった。市場予想を大幅に下回る米住宅着工件数、建設許可件数からドルが軟化。原油相場下落に伴う米系ヘッジファンドの破綻の噂が広がり、ドル売りが加速。一部のファンドが円キャリートレードの巻き戻しを行っている噂も手伝い円が急速に買い戻される展開となった。ドル・円は118.41から117.51まで急落。ユーロ・ドルは1.2768から1.2846まで急進した。ポンド・ドルは東京市場の1.8836から1.8967へ上昇。また、クロス・では、ユーロ円が150.81下落したが151円台に戻して引けている。ポンド・円も222.76まで下落後、223円台に戻している。17日のNY市場は、ドル・円は117.75、ユーロ・ドルは1.2829、ユーロ円は151.05で引けている。結果的に17日は円>ユーロ>ドルの順番であった。
本日の東京市場終値ベースでのボリンジャーバンドの中心値は117.91近辺。上下の2σはそれぞれ119.08と116.73近辺となっている。MACDは16日にプラス領域に転換。ドル買いシグナルを継続している。また、RSIは49.51と前日の53.79から低下となっている。また、パラボリック・システムはドル買いシグナルを継続している。
本日の東京市場の欧州通貨終値は対ドルで反発。英ポンド(1.8953)、ユーロ(1.2835)、スイスフラン(1.2433)とも5日ぶりに反発。また、対円では、ポンド円(223.50)は続伸、ユーロ円(151.35)、スイスフラン円(94.85)は反発となった。
ドル・円相場は、本日117.90/95と約44銭反落する展開となったが、P&Fチャート上では変化がない状態となっている。17日に終値で118.20以上で引けたことから、ドル買いシグナルが点灯。上値目標値は120.40となる。終値で117.80を下回るとドル買いシグナルが消滅すると同時に、117.40を下回る場合は114.40が下値目標値と計測している。
東京市場終値ベースでP&Fチャートを見ると、10月24日の119.51から11月1日の117.10まで下落後、6日に118.18まで反発。しかし、13日には117.42まで下落となっていた。その後、16日は終値で118.12まで戻し、17日は118.37と、6日の118.18を上回って引けたことからドル買いシグナルが点灯。上値目標値が120.40となっている。ただし、119.51からの下落後に下値が117.10、117.42と切り上げており、経験則から再度下値を試す可能性が残っていることを考慮しておきたい。このパターンは、スケールは小さいものの、昨年末から年初にかけてドルが113.42まで落ちたパターンにやや似ている。とりあえず117.50あたりを割り込むようだと要注意とみている。アノマリーでは11月はドルが強い月とコメントしてきた。5月17日からのドルの上昇トレンドは継続しているものの、早めに119.50超えを更新できないようだと12月に入ってからの反落リスクが大きくなるとみている。また、時期尚早であるが、120.40を示現することは、2005年12月の121.40への挑戦を意味することになる。ここを超える円安・ドル高となる場合は、ドルの上値が一段と切り上がり、125~135に上値がシフトしてくるだろう。しかし、この低ボラの環境ではクロス円主導の円安でドル・円は蚊帳の外と言っておいたほうが無難かもしれない。

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:終値で118.20以上で引け、ドル買いシグナル→:上値目標値120.40
下値:終値で117.40を下回ると→:下値目標値114.40

的中例
下値:1月4日終値で116.43を下回り、売りシグナル→:113.40(1月12日113.42)
上値:1月26日に終値で115.40を上回り、買いシグナル→:117.60(達成)
下値:2月24日終値で117.20を下回り、売りシグナル→:115.40(3月1日115.46)
下値:4月24日終値で116.99以下で引け、売りシグナル→:114.40(4月25日114.50)
下値:5月10日終値で111.19以下で引け、売りシグナル→:109.40(5月12日安値109.33)
上値:7月14日終値で115.60以上で引け、ドル買いシグナル→:117.80(19日高値117.88)
下値:7月27日終値で116.19以下で引け、売りシグナル→:113.80(8月4日安値113.97)
上値:10月10日終値で118.40以上で引け、ドル買いシグナル→:119.40(10月11日終値119.50)