ドル・円テクニカル分析
12月29日 東京市場終値(17時)91.71/72 安値91.62 高値91.78
ドル円10日続伸。12月21日に90.47で引け、12月7日終値89.84を上回ったことによるドル買いシグナルが継続中。本日の引けの段階では、東京市場終値で91.20を下回らない限り、ドルの戻りを試すバイアスは継続。上値目標値は92.20。
ドル円相場は、10月7日のザラ場安値88.01で一旦のドルの下値を確認した形となった。この水準は2008年12月18日終値87.92の二番底を試す位置であり、ドルの下値確認の正念場であった。相場はこの水準をとりあえずサポートし、反発。9日海外市場で89円台後半、そして12日(東京市場は休日)は90.20程度まで上昇。ドルが本格的に下値を確認して、戻りを試すステージに移行するためには東京市場終値で90.00以上を回復することが条件となるとコメントしていた。
相場は10月13日終値の90.12の後、14日は終値で89.19に押し戻されたが、16日は91.17に上昇し、ドル買いシグナル点灯。20日に90.31に反落したものの、22日は91.43で引け、91.17を上回りドル買いシグナルが再度点灯。そして23日は91.82と3日続伸となった。
そして26日は91.84、27日も92.04と5日続伸。終値で92円台に乗せて引けた。しかし、28日は急反落し、91.16で引けた。米国株式相場の急落からグローバルなリスク回避に繋がり、クロス円主導で下落した。東京市場終値で91.60を下回ったことから(91.59以下)、ドル買いシグナルは一旦消滅。そして29日も株式相場の大幅続落を受けて下値を拡大。90.66で引けた。また、ザラ場では右肩形成のためのレンジの下限と見ていた90.20に対して90.24まで下落した。しかし、引けにかけて反発し、一旦の下値を見た形となった。今後は下記逆ヘッドアンドショルダーの右肩形成部分のためのレンジ形成のため一定の反発を考えていた。その際の条件としては東京市場終値で91.20以上を回復することが条件と予測していた。相場はその後、30日に終値で91.11に反発したものの、91.20に届かず、P&Fチャート上では変化がない状態であった。そして、2日は90.13で引け、10月20日終値90.31を下回り、ドル売りシグナルが点灯。東京市場終値で90.60以上を回復しない限り、ドル売り圧力は継続し、下値目標値として第一目標値89.00、第二目標値87.80を計測していた。2日は朝方、第一目標値の89.00に近い89.19まで下落した。
先週までコメントしていたドルが反落して買いシグナルが消滅しても90.20~91.60でエネルギーを溜めるべくレンジを形成する可能性については、実際は27日高値92.32からの下落は29日に90.25で下げ止まり、その後91.61に反発。そしてまた下落する展開となり、ザラ場の予測も的中したことになる。しかし、このレンジ形成の条件であった東京市場終値での91.20以上の回復は91.11となったことで未達成となり、P&Fチャート上は変化がなく、2日の下落から売りシグナルに繋がった。2日は東京市場引け時点で下ヒゲが長く、終値では90円台をキープしていることからかろうじて下記逆ヘッドアンドショルダーの右肩形成段階の可能性が継続。ただし、東京市場終値で90.60以上を回復しないと厳しい状況と考えていた。相場は4日に、90.60に接近する90.56で引けた。引け後の海外市場では90.90台に上昇したものの、5終値は90.42となり、90.60以上の回復は失敗となった。そして6日は90.46、9日は90.12と90.60回復とならず。今後も90.60以上の水準を保てるかが引き続きドルの下値リスク緩和のための条件と考えていた。そして10日は89.87と終値で90円割れ。終値ベースで下値を拡大。11日はザラ場で89.29まで下落したが、引けにかけて急速に買い戻され、90.03と小幅ながら反発した。背景はAPEC財務相会議で為替政策が主要議題にならないとの観測記事が流れ、それまで強まっていた人民元切り上げ観測などアジア通貨高への警戒感が緩和されたことである。しかし、12日は引けにかけてザラ場で89.65まで下落するなど、ドルの軟調地合いが継続。終値は89.81となった。13日は90.29で引けたが、下値確認の90.40には届かず、16日は89.57と反落。そして17日は下値を拡大し、88.86で引けた。本日18日は89.16に反発したものの、P&Fチャートの形状に変化はない。P&Fチャート上では、10月27日終値92.04のあとは下落を意味する○印が下に垂直的に継続しており、17日の続落で下値確認と売りシグナル消滅のための条件としての終値の位置もさらに切り下がった状態。今後、東京市場終値で89.40以上を回復しない限り、ドル売りシグナルは継続。17日に第一下値目標値89.00に対して88.86まで終値で下落したことから、一旦の下値達成感から18日は反発を入れたものの、89.40にはかすりもせず、高値は89.37に止まった。ドル売りの圧力が以下に強いかを窺わせる状態であった。そして19日は88.91に反落。P&Fチャート上では変化はなく、相場予測も変更がない状態であった。その後20日88.79、24日88.66と3日続落。終値ベースで下値更新している状態であり、相場は次の第二下値目標値87.80に向けたドル下落圧力が依然として継続しているとの見方であった。相場は25日も4日続落し、88.36で引けた。このドルの下落圧力は東京市場終値で88.80以上を回復しない限り、継続すると予測。本日の東京市場引け後の海外市場では87円台に下落しており、ドルの下値余地を試す圧力が継続している。また、88.80以上を回復しても、相場のレッグ(下落を意味する○印)、足が長く、反発後に相場の習性から再度二番底確認の下落バイアスがかかりやすい状態であり、下に抜けた場合は加速度的にドルが下落する可能性が高く、注意が必要であると指摘していた。
相場は26日に87円台も下回り、86.79で引けた。東京市場終値で87.20以上を回復しない限り、ドルの下落圧力は継続すると考えていた。特に87円台を下回ったことでドルの下落ピッチが早まる可能性が高く、懸念していた。相場は27日にザラ場で84.83まで急落。終値は86.16となった。その後一旦87円台まで戻したが、30日は86.15と終値ベースでは7日続落となった。しかし、12月1日は日銀の量的緩和から反発。87.04で引け、ドル売りシグナルは一旦消滅した。そして2日は87.21と続伸。3日は87.76まで戻りを拡大した。その後、4日は88.09、海外市場では米雇用統計の改善を受けてドルが急騰。90.77まで上昇した。そして、7日は90円台に乗せたことで輸出企業のドル売りから引けにかけて値を消し、89.84で引けた。
今後ドルが終値で89.40-を下回らない限り、ドルの戻りを試すバイアスは継続すると考えていたが、8日、88.95に反落。7日のバーナンキFRB議長の米国景気に対する慎重な見通しと低金利政策の長期化が示唆されたことから雇用統計の改善を背景とした楽観ムードが冷やされた形となった。89.40を下回っており、相場の習性から二番底確認のプロセスに入り、86.15の下抜けを試すリスクが出てきていると考えられた。そして相場は9日も87.91に続落。10日は高値が88.39まであったものの、ドルの二番底プロセス継続を断ち切る水準である88.40の手前である88.39まで高値があったが、反落。87.96で引けた。一方、下値も上記50%押しの水準である87.80近辺では一定の底堅さを見せた。
相場は、11日は88.69で引け、東京市場終値で88.40以上を回復したことから、12月7日終値89.84の上抜けを試す可能性に移行。東京市場終値で88.20を下回らない限り、89.84の上抜けを試すバイアスは継続すると予測。ただし、東京市場終値ベースでP&Fチャートを見ると、10月27日92.04から11月30日86.15に下落後、12月7日89.84→12月9日87.91→12月11日88.69と推移する中、主波動が下落する中で下値切り上げ型の形状となっており、経験則上は89.84を上抜けても再度ドルの下落リスクが燻る可能性が残ると指摘した。14日は小幅反落し、88.55で引けたが、15日89.12、16日89.70、17日89.72、18日89.84、そして21日は90.47で引け、7日終値89.84を上回り、ドル買いシグナルが点灯。上値目標値として92.20を予測。22日は91.19、24日は91.23、25日は91.30、28日は91.51、そして本日29日は91.72で引け、10日続伸となった。
一方、ザラ場ベースでは、これまで91.80前後でドルの上値が止められており、ドルの戻り売り圧力が強いことも見られる。92円の行使価格を背にしたドルの防戦売り、輸出企業のドル売り注文などが囁かれている。今後、ドルが東京市場終値で91.20を下回る場合はドル買いシグナルは一旦消滅する。その場合、ドルの下落幅が拡大して9日87.91を下回り、87.79以下で引けると再度ドルの下値リスクは拡大。下値目標値として84.80を計測している。
29日の東京市場終値ベースでのボリンジャーバンドの中心値は89.93近辺。上下の2σはそれぞれ92.78と87.07近辺となっている。MACDは12月3日にプラス領域に転換し、本日も継続。RSIは63.42となっている。また、パラボリック・システムは12月1日から円売り/ドル買いシグナルに転換し、本日も継続。一方、ストキャスティックスは買いシグナルを継続している。
相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:12月21日に90.47で引け、7日終値89.84を上回り、ドル買いシグナル→:上値目標値92.20(ただし、東京市場終値で91.20を下回るとドル買いシグナルは一旦消滅)
下値:終値で87.91を下回り、87.79以下で引けると→:下値目標値84.80
的中例:
上値
3月4日に98.83で引け、2月26日終値97.94を上回ったことによるドル買いシグナルの第一上値目標値99.60に対して、5日にザラ場で99.68、終値で99.61まで上昇→その後
93.54まで下落。
終値で95.61を上回り、95.80以上で引けたことによるドル買いシグナルの上値目標値97.40に対して8月10日に終値で97.39まで上昇→その後、17日に94,67まで終値で下落。
上値:10月13日に90.12で引け、1日終値89.98を上回ったことによるドル買いシグナルの上値目標値92.20に対して、27日終値で92.04、ザラ場で92.33まで上昇→その後28日終値91.16、29日終値90.66に下落。
下値
3月19日に95.48で引け、96.34を下回り、ドル売りシグナルの第三下値目標値93.20に対して、19日にザラ場で93.54まで下落。
6月16日に終値で97.61を下回り、ドル売りシグナルの第二下値目標値95.20に対して、23日に終値で95.23まで下落。→25日は96.35に小反発。
7月6日に95.19で引け、29日終値95.53を下回り、ドル売りシグナルの第二下値目標値92.40に対して、13日に終値で92.46まで下落。→その後21日は94.09まで反発。
8月17日に94.67で引け、12日終値95.26を下回り、ドル売りシグナルの第一下値目標値93.40に対して、21日にザラ場で93.43まで下落。→その後24日終値で94.97に反発。
9月8日に92.39で引け、3日終値92.43を下回り、ドル売りシグナルの第二下値目標値89.40に対して、10月2日に終値で89.37まで下落。→その後5日終値で89.84に反発。
12月29日 東京市場終値(17時)91.71/72 安値91.62 高値91.78
ドル円10日続伸。12月21日に90.47で引け、12月7日終値89.84を上回ったことによるドル買いシグナルが継続中。本日の引けの段階では、東京市場終値で91.20を下回らない限り、ドルの戻りを試すバイアスは継続。上値目標値は92.20。
ドル円相場は、10月7日のザラ場安値88.01で一旦のドルの下値を確認した形となった。この水準は2008年12月18日終値87.92の二番底を試す位置であり、ドルの下値確認の正念場であった。相場はこの水準をとりあえずサポートし、反発。9日海外市場で89円台後半、そして12日(東京市場は休日)は90.20程度まで上昇。ドルが本格的に下値を確認して、戻りを試すステージに移行するためには東京市場終値で90.00以上を回復することが条件となるとコメントしていた。
相場は10月13日終値の90.12の後、14日は終値で89.19に押し戻されたが、16日は91.17に上昇し、ドル買いシグナル点灯。20日に90.31に反落したものの、22日は91.43で引け、91.17を上回りドル買いシグナルが再度点灯。そして23日は91.82と3日続伸となった。
そして26日は91.84、27日も92.04と5日続伸。終値で92円台に乗せて引けた。しかし、28日は急反落し、91.16で引けた。米国株式相場の急落からグローバルなリスク回避に繋がり、クロス円主導で下落した。東京市場終値で91.60を下回ったことから(91.59以下)、ドル買いシグナルは一旦消滅。そして29日も株式相場の大幅続落を受けて下値を拡大。90.66で引けた。また、ザラ場では右肩形成のためのレンジの下限と見ていた90.20に対して90.24まで下落した。しかし、引けにかけて反発し、一旦の下値を見た形となった。今後は下記逆ヘッドアンドショルダーの右肩形成部分のためのレンジ形成のため一定の反発を考えていた。その際の条件としては東京市場終値で91.20以上を回復することが条件と予測していた。相場はその後、30日に終値で91.11に反発したものの、91.20に届かず、P&Fチャート上では変化がない状態であった。そして、2日は90.13で引け、10月20日終値90.31を下回り、ドル売りシグナルが点灯。東京市場終値で90.60以上を回復しない限り、ドル売り圧力は継続し、下値目標値として第一目標値89.00、第二目標値87.80を計測していた。2日は朝方、第一目標値の89.00に近い89.19まで下落した。
先週までコメントしていたドルが反落して買いシグナルが消滅しても90.20~91.60でエネルギーを溜めるべくレンジを形成する可能性については、実際は27日高値92.32からの下落は29日に90.25で下げ止まり、その後91.61に反発。そしてまた下落する展開となり、ザラ場の予測も的中したことになる。しかし、このレンジ形成の条件であった東京市場終値での91.20以上の回復は91.11となったことで未達成となり、P&Fチャート上は変化がなく、2日の下落から売りシグナルに繋がった。2日は東京市場引け時点で下ヒゲが長く、終値では90円台をキープしていることからかろうじて下記逆ヘッドアンドショルダーの右肩形成段階の可能性が継続。ただし、東京市場終値で90.60以上を回復しないと厳しい状況と考えていた。相場は4日に、90.60に接近する90.56で引けた。引け後の海外市場では90.90台に上昇したものの、5終値は90.42となり、90.60以上の回復は失敗となった。そして6日は90.46、9日は90.12と90.60回復とならず。今後も90.60以上の水準を保てるかが引き続きドルの下値リスク緩和のための条件と考えていた。そして10日は89.87と終値で90円割れ。終値ベースで下値を拡大。11日はザラ場で89.29まで下落したが、引けにかけて急速に買い戻され、90.03と小幅ながら反発した。背景はAPEC財務相会議で為替政策が主要議題にならないとの観測記事が流れ、それまで強まっていた人民元切り上げ観測などアジア通貨高への警戒感が緩和されたことである。しかし、12日は引けにかけてザラ場で89.65まで下落するなど、ドルの軟調地合いが継続。終値は89.81となった。13日は90.29で引けたが、下値確認の90.40には届かず、16日は89.57と反落。そして17日は下値を拡大し、88.86で引けた。本日18日は89.16に反発したものの、P&Fチャートの形状に変化はない。P&Fチャート上では、10月27日終値92.04のあとは下落を意味する○印が下に垂直的に継続しており、17日の続落で下値確認と売りシグナル消滅のための条件としての終値の位置もさらに切り下がった状態。今後、東京市場終値で89.40以上を回復しない限り、ドル売りシグナルは継続。17日に第一下値目標値89.00に対して88.86まで終値で下落したことから、一旦の下値達成感から18日は反発を入れたものの、89.40にはかすりもせず、高値は89.37に止まった。ドル売りの圧力が以下に強いかを窺わせる状態であった。そして19日は88.91に反落。P&Fチャート上では変化はなく、相場予測も変更がない状態であった。その後20日88.79、24日88.66と3日続落。終値ベースで下値更新している状態であり、相場は次の第二下値目標値87.80に向けたドル下落圧力が依然として継続しているとの見方であった。相場は25日も4日続落し、88.36で引けた。このドルの下落圧力は東京市場終値で88.80以上を回復しない限り、継続すると予測。本日の東京市場引け後の海外市場では87円台に下落しており、ドルの下値余地を試す圧力が継続している。また、88.80以上を回復しても、相場のレッグ(下落を意味する○印)、足が長く、反発後に相場の習性から再度二番底確認の下落バイアスがかかりやすい状態であり、下に抜けた場合は加速度的にドルが下落する可能性が高く、注意が必要であると指摘していた。
相場は26日に87円台も下回り、86.79で引けた。東京市場終値で87.20以上を回復しない限り、ドルの下落圧力は継続すると考えていた。特に87円台を下回ったことでドルの下落ピッチが早まる可能性が高く、懸念していた。相場は27日にザラ場で84.83まで急落。終値は86.16となった。その後一旦87円台まで戻したが、30日は86.15と終値ベースでは7日続落となった。しかし、12月1日は日銀の量的緩和から反発。87.04で引け、ドル売りシグナルは一旦消滅した。そして2日は87.21と続伸。3日は87.76まで戻りを拡大した。その後、4日は88.09、海外市場では米雇用統計の改善を受けてドルが急騰。90.77まで上昇した。そして、7日は90円台に乗せたことで輸出企業のドル売りから引けにかけて値を消し、89.84で引けた。
今後ドルが終値で89.40-を下回らない限り、ドルの戻りを試すバイアスは継続すると考えていたが、8日、88.95に反落。7日のバーナンキFRB議長の米国景気に対する慎重な見通しと低金利政策の長期化が示唆されたことから雇用統計の改善を背景とした楽観ムードが冷やされた形となった。89.40を下回っており、相場の習性から二番底確認のプロセスに入り、86.15の下抜けを試すリスクが出てきていると考えられた。そして相場は9日も87.91に続落。10日は高値が88.39まであったものの、ドルの二番底プロセス継続を断ち切る水準である88.40の手前である88.39まで高値があったが、反落。87.96で引けた。一方、下値も上記50%押しの水準である87.80近辺では一定の底堅さを見せた。
相場は、11日は88.69で引け、東京市場終値で88.40以上を回復したことから、12月7日終値89.84の上抜けを試す可能性に移行。東京市場終値で88.20を下回らない限り、89.84の上抜けを試すバイアスは継続すると予測。ただし、東京市場終値ベースでP&Fチャートを見ると、10月27日92.04から11月30日86.15に下落後、12月7日89.84→12月9日87.91→12月11日88.69と推移する中、主波動が下落する中で下値切り上げ型の形状となっており、経験則上は89.84を上抜けても再度ドルの下落リスクが燻る可能性が残ると指摘した。14日は小幅反落し、88.55で引けたが、15日89.12、16日89.70、17日89.72、18日89.84、そして21日は90.47で引け、7日終値89.84を上回り、ドル買いシグナルが点灯。上値目標値として92.20を予測。22日は91.19、24日は91.23、25日は91.30、28日は91.51、そして本日29日は91.72で引け、10日続伸となった。
一方、ザラ場ベースでは、これまで91.80前後でドルの上値が止められており、ドルの戻り売り圧力が強いことも見られる。92円の行使価格を背にしたドルの防戦売り、輸出企業のドル売り注文などが囁かれている。今後、ドルが東京市場終値で91.20を下回る場合はドル買いシグナルは一旦消滅する。その場合、ドルの下落幅が拡大して9日87.91を下回り、87.79以下で引けると再度ドルの下値リスクは拡大。下値目標値として84.80を計測している。
29日の東京市場終値ベースでのボリンジャーバンドの中心値は89.93近辺。上下の2σはそれぞれ92.78と87.07近辺となっている。MACDは12月3日にプラス領域に転換し、本日も継続。RSIは63.42となっている。また、パラボリック・システムは12月1日から円売り/ドル買いシグナルに転換し、本日も継続。一方、ストキャスティックスは買いシグナルを継続している。
相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:12月21日に90.47で引け、7日終値89.84を上回り、ドル買いシグナル→:上値目標値92.20(ただし、東京市場終値で91.20を下回るとドル買いシグナルは一旦消滅)
下値:終値で87.91を下回り、87.79以下で引けると→:下値目標値84.80
的中例:
上値
3月4日に98.83で引け、2月26日終値97.94を上回ったことによるドル買いシグナルの第一上値目標値99.60に対して、5日にザラ場で99.68、終値で99.61まで上昇→その後
93.54まで下落。
終値で95.61を上回り、95.80以上で引けたことによるドル買いシグナルの上値目標値97.40に対して8月10日に終値で97.39まで上昇→その後、17日に94,67まで終値で下落。
上値:10月13日に90.12で引け、1日終値89.98を上回ったことによるドル買いシグナルの上値目標値92.20に対して、27日終値で92.04、ザラ場で92.33まで上昇→その後28日終値91.16、29日終値90.66に下落。
下値
3月19日に95.48で引け、96.34を下回り、ドル売りシグナルの第三下値目標値93.20に対して、19日にザラ場で93.54まで下落。
6月16日に終値で97.61を下回り、ドル売りシグナルの第二下値目標値95.20に対して、23日に終値で95.23まで下落。→25日は96.35に小反発。
7月6日に95.19で引け、29日終値95.53を下回り、ドル売りシグナルの第二下値目標値92.40に対して、13日に終値で92.46まで下落。→その後21日は94.09まで反発。
8月17日に94.67で引け、12日終値95.26を下回り、ドル売りシグナルの第一下値目標値93.40に対して、21日にザラ場で93.43まで下落。→その後24日終値で94.97に反発。
9月8日に92.39で引け、3日終値92.43を下回り、ドル売りシグナルの第二下値目標値89.40に対して、10月2日に終値で89.37まで下落。→その後5日終値で89.84に反発。