相場博士(ファンドマネージャーのテクニカル分析)

トップファンドマネージャー、相場のプロが書く金融市場予測&学習ブログ!

3月28日段階でのトリガーポイントと上下目標値 - 日経平均

2008-03-30 02:01:15 | 日経平均テクニカル分析
日経平均の中長期的なトリガーポイントと上下目標値

3月28日終値:先物6月限12840、現物:12820.47

相場の森ではリバウンド一服感。12500を下回る場合は11787.51に対する二番底形成プロセスに入る。相場の木では買いシグナル点灯も、28日のCMEでは12685に反落。12630を下回る場合は12480~12220のゾーンへ反落し、逆ヘッドアンドショルダーの右肩形成段階か。

日経平均の中長期的な相場の森を見ると、相場は1月22日に12573.05まで下落。15030.51を下回ったことによる売りシグナルの当初の下値目標値の13600~13700のゾーンに対して売られすぎとなったが、1月25日に13629.16に反発。そして28日に13087.91に反落後、2月4日には13859.70まで反発。P&Fチャートの形状は下値切り上げ型を継続しながら、2月27日には終値で14031.30まで戻りを見せた。しかし、その後は3月3日に12992.18まで反落。一旦3月6日に13215.まで反発したものの、10日には12532.13に下落。12日に12861.13に反発したが、P&Fチャート上では下値確認とはならず(値幅が足りず)、2月14日時点で予測した13000を割り込んだ場合の下値目標値11600に対して、3月17日にはザラ場で11691.00、終値で11787.51まで下値を拡大した。今後終値で12100以上を回復しない限り、下値を試すバイアスは継続し、下値目標値は10700と計測していた。
ただし、RSIや移動平均との乖離率などから売られすぎの状態で一旦リバウンドしてもおかしくない水準とコメントしたが、相場は28日以降、順調に回復基調を継続。28日には12820.47まで終値で戻してきた。11787.51からの戻りが1000円を超える大きい戻し幅であることから、反落しても11787,51を下回るリスクはやや小さいと考えられる。相場の森で見ると終値で12500を下回る場合は二番底形成プロセスに入った状態と考えられる。その場合、11787.51を下回り、11700以下で引ける場合、下値目標値として10900、10600を計測している。一方、買いシグナルは現段階では14100以上とならない限り点灯しない状態。この水準を上回ると上値目標値として14900を計測している。
 また、短期的な相場の木を見ると、相場は28日に12840で引け、12770を上回ったことから買いシグナルが点灯。上値目標値として12890、12950、そして上値拡大の場合は13000、13120を計測している。28日は12910まで上昇した。また、時系列の罫線チャートもそうであるが、相場は逆ヘッドアンドショルダーに近い形状にも見え、12900台~13000台に乗せてくれば、14000近辺を試しに行く形状となっている。一方、下値は終値で12630を下回ると12480、12420、そして下値拡大の場合は12340、12220を計測している。28日のシカゴCMEの日経平均先物は米国株安を反映して12685となっている。12630を下回る場合の下値目標値としての12480~12220は相場の森で指摘した12500以下の終値水準でもある。これは相場の森の視点でも二番底確認プロセスに行っている状態となり、目先は緩んでから切り返して再度上値を試すパターンの可能性も考えられる。その際、14000近辺が戻りの目処と予測しているが、これは2月27日の14031.30に並ぶ水準である。
 その他のテクニカル指標ではMACDやパラボリックでも買い転換している状況であり、このことからも、反落しても大きな深押しはないと考えられる。したがって、今後の反落は上記の逆ヘッドアンドショルダーの右肩部分形成段階とも考えられる。難しいのは順番である。先に反落してから13000をテストするのか、13000までこのまま行くかである。後者の場合は月曜日に安寄りしても、切り返して上げていくケースである。

相場の森: 中長期トリガーポイントと目標値
上値:現物終値で14031.30を上回り、14100以上で引けると→上値目標値:14900
下値:現物終値で11787.51を下回り、11700以下で引けると→下値目標値:10900、10600

3月28日終値:先物6月限12840、現物:12820.47

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:先物終値で12770を上回り、買いシグナル→:12890、12950、13000、13120
下値:先物終値で12630を下回ると→:12480、12420、12340、12220


3月17日段階でのトリガーポイントと上下目標値 - 外国為替

2008-03-18 01:00:04 | ドル・円テクニカル分析
3月17日段階でのトリガーポイントと上下目標値 - 外国為替

ドル・円テクニカル分析

東京市場終値(17時):97.36/39   安値95.78 高値99.10

3月10日終値102.06を下回ったことによるドル売りシグナル点灯中。本日安値95.78は1995年4月19日79.75から1998年8月11日147.64までの上昇幅67円89銭の76.4%戻しに相当。その下は85.4076%戻しの89.66。

 ドルの対主要通貨での下落が加速している。ドル円は2007年8月17日終値112.72から11月1日115.56までのレンジを下に抜けた時の下値目標値106.20(11月12日の記事参照)に対して終値で2008年1月16日106.30、1月22日106.02、2月16日106.29と106円で踏みとどまっていた。一旦2月15日に終値で108.28に反発したが、2008年1月16日の106.30から108円前半のレンジを下方にブレイク。2月22日終値107.33を下回ったことによるドル売りシグナルの下値目標値103.60、100.60に対し、3月3日102.69まで下落。5日103.63→10日102.06→12日103.08と推移。足元は10日終値102.06を13日に100.19で引けたことによるドル売りシグナルが点灯中となっている。その際の下値目処は99.00、98.20であったが、本日はあっさりこれを突破。95.78まで下落した。この95.78は1995年4月19日の79.75から1998年8月11日の147.64までの上昇幅67円89銭の76.4%に相当する。ドル円は147.64到達後の安値であった1999年12月22日と30日の終値102.08、2004年12月2日終値の102.03を下抜けしており、下値支持帯突破によって下方バイアスが強まる状況となっている。これにより、テクニカル上、巨視的には79.75に対する大きな二番底を試す状態と考えざるを得なくなる。1995年当時の80円割れのときに一旦抵抗を見せたのも終値では96円台であったが、その下はあまりサポートがなく、89円前後となっている。フィボナッチの85.4076%戻しでは89.66が次の目処となっているが、上記の89円前後の水準に近い。今後、終値で97.80以上を回復しない限り、ドルの下値バイアスは継続するとみている。しかし、下落スピードが速いことや本日の95.78で一旦の下値をつけた可能性があり、98.20や99.00程度まではリバウンドする可能性があるとみている。ただし、下値固めに移行するには二番底形成などまだ時間がかかるものと考えられる。

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:終値で103.20以上で引けると→:上値目標値106.80
下値:終値で102.06を下回り、ドル売りシグナル→:下値目標値100.60、99.00、98.20
中期的下値ポテンシャル:89.66

ユーロ円テクニカル分析

東京市場終値(17時):153.51   安値152.10 高値155.54

2月27日160.86を戻り高値に下落基調入り。152.47を下回ると147.60前後までの下落ポテンシャル。

ユーロ円相場は2008年1月22日終値152.47を底に反発。1月25日の158.86と2月6日の155.47の間でレンジを形成したが、2月19日には158.78と158.42を上回ったことにより、ユーロ買いシグナルが点灯。2月20日に一旦158.11に後退したが、2月19日には159.17となり、再度ユーロ買いシグナルが点灯。上値目標値の160.80に対して2月27日には160.86まで上昇。3月3日に156.10まで下落後、12日の158.45までレンジ形成。足元は3月13日終値155.94を下回ったことによるユーロ売りシグナルが点灯中となっている。本日は下値目標値の153.80に対して終値で153.51、ザラバデは152.10まで下落した。一旦リバウンドしてもよい水準であるが、相場は1月22日の終値152.47を意識しており、ここを下抜ける場合はさらに下値拡大が予想される。その際の下値ポテンシャルは147.60前後と計測している。

相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:終値で156.40以上で引けると→:上値目標値157.50
下値:終値で155.94を下回り、ユーロ売りシグナル→:下値目標値153.80
さらに152.47を下回ると→147.60


3月17日段階でのトリガーポイントと上下目標値 - 日経平均

2008-03-17 23:13:03 | 日経平均テクニカル分析
日経平均の中長期的なトリガーポイントと上下目標値

3月17日終値:先物6月限11750、現物:11787.51

2月14日時点の下値目標値11600にほぼ到達。足元は13310.37を下回ったことによる売りシグナル点灯中。売られすぎのリバウンドも考えられるが、終値で12100以上を回復しない限り、下値バイアスは継続。下値目標値は10700。 

日経平均は1月22日に12573.05まで下落。15030.51を下回ったことによる売りシグナルの当初の下値目標値の13600~13700のゾーンに対して売られすぎとなったが、1月25日に13629.16に反発。そして28日に13087.91に反落後、2月4日には13859.70まで反発。P&Fチャートの形状は下値切り上げ型を継続しながら、2月27日には終値で14031.30まで戻りを見せた。しかし、その後は3月3日に12992.18まで反落。一旦3月6日に13215.42まで反発したものの、10日には12532.13に下落。12日に12861.13に反発したが、P&Fチャート上では下値確認とはならず(値幅が足りず)、2月14日時点で予測した13000を割り込んだ場合の下値目標値11600に対して、本日17日にはザラ場で11691.00、終値で11787.51まで下値を拡大してきた。足元は2月20日の13310.37を下回ったことによる売りシグナルが点灯中である。今後終値で12100以上を回復しない限り、下値を試すバイアスは継続し、下値目標値は10700と計測している。一方、買いシグナルは現段階では14100以上とならない限り点灯せず、反発しても、二番底確認などのプロセスが必要で一気に回復する可能性は低く、まだまだ下値確認の状態が続く試練が待ち受けている。
ただし、その他のテクニカル指標では売られすぎの状態を示唆するものが出てきている。RSIは25まで下落。さらに移動平均との乖離率を見ると21日線が-10.53%と目安の-6%やこれまでの異常値-10%を超えている。同様に55日線は-13.40%(目安の-10%、異常値-16%)、90日線は-17.96%(目安-10%、%異常値-15%)、200日線は-25.85%(目安-20%、異常値-25%)となっており、一旦リバウンドしてもおかしくない状態まで売られている。したがって、今後の反発が終値で12100以上まで伸びれば、下値確認のプロセスに入るものと考えられるが、届かない場合は下値拡大リスクは燻ると見ている。

相場の森: 中長期トリガーポイントと目標値
上値:現物終値で14031.30を上回り、14100以上で引けると→上値目標値:17000
下値:現物終値で13310.37を下回り、13200以下で引け、売りシグナル→下値目標値:10700