○外国為替相場の上下トリガーポイントと上下目標値
10月3日各市場終了時点
10月3日東京市場終値基準。AUD、CAD、SEK、NOKは3日NY市場終値基準。MACD、ストキャスティックス(fast)、パラボリック、RSI、ボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。
外国為替相場は、東京市場終値ベースでは対主要通貨(日本円、英ポンド、スイスフラン、ユーロ、豪ドルの5通貨)でみると、週間ベースでは、対円でドルが続落、対豪ドルでドルが小幅反落したが、対ユーロ、対英ポンド、対スイスフランでドルが続伸した。クロス円は、全ての通貨で続落(円高)した。
上記5通貨にNZドル、北欧通貨を加えたNY市場終値ベースで見ると、週間ベースでは、全ての対主要通貨でドルが続伸した。また、クロス円はスウェーデンクローナを除く全ての主要通貨で反落(円高)した。
外国為替市場では、ドルが堅調。9月の米失業率が2008年7月以来の水準に下げ、雇用者数は市場予想を上回る伸びとなったことで、金融当局が来年利上げに動くとの観測が強まった。
英ポンドは、ほぼ1年ぶりに1ポンド=1.60ドルを下回り、ユーロは2年ぶりに
1ユーロ=1.25ドルに迫った。NZドルと豪ドルはともに値下がりした。
ドルは対ユーロで1.2%高の1ユーロ=1.2516ドル。一時1.2501ドルと、2012年8月以来の高値を付けた。対円では1.2%上げて1ドル=109円76銭。
10月1日には110円09銭と、2008年以来のドル高・円安水準を付けていた。円は対ユーロ でほぼ変わらずの1ユーロ=137円36銭。
英ポンドは1.1%安の1ポンド=1.5973ドル。一時1.5952ドルを付けた。1.60ドルを下回ったのは昨年11月14日以降で初めて。マークイット・エコノミクスの英サービス業購買担当者指数(PMI)指数は、英経済が勢いを失いつつあることを示す新たな兆候と受け止められた。
アジア通貨は週間ベースで5週続落と、1年半で最長の連続安となった。中国経済が失速しつつある中で米国の利上げが見込まれており、新興国資産の需要が後退した。最も下げがきついのは韓国ウォンで、ドルに対して1.7%安。インドネシア・ルピアは1.1%下落。
9月の米雇用統計では、家計調査に基づく失業率 が5.9%に低下し、2008年7月以来の低水準となった。事前予想では6.1%で変わらずと予想されていた。
また非農業部門就業者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比24万8000人増加。事前予想の中央値は21万5000人増だった。前月は18万人増(速報14万2000人増)に上方修正された。雇用統計ではこのほか、平均時給が前月比変わらす。労働参加率は62.7%と、前月の62.8%から低下し、1978年2月以来の低水準となった。
今週の外国為替相場は、引き続き対主要通貨でのドル高基調が継続する中、クロス円は上値の重い展開が考えられる。対主要通貨でのドル高以上にドル円が上昇すれば、クロス円も上昇するが、対他通貨でドル高が加速すれば、クロス円の下落基調が逆にドル円の上値抑制要因として作用する展開が考えられる。
先週、ドル円は一時110円台を示現したが、地政学リスクの継続や株式相場の下落などからスピード調整が入り、高値圏で揉み合いとなった。一方、対他通貨ではドル高が継続し、クロス円の下落要因となった。市場では早期の米利上げ観測を織り込む形でドル高が進行する展開となっている一方、ECBや日銀は金融緩和策を継続中であり、大きなトレンドはドル高が継続しやすい。
対円で見た場合、ドル通貨圏ではドルとカナダドルが堅調地合い、豪ドル、NZドルは引き続き軟調地合いの展開が考えられる。ただし、カナダドルも対ドルでもう一段のドル高の可能性が考えられることから、上値余地も徐々に限定的となる展開が考えられる。一方、対欧州通貨圏(英ポンド、ユーロ、北欧通貨等)では引き続き円の反発余地を試す展開が考えられる。
ドル円については、1月27日以降、102.60〜101.30をコアとした長いレンジを形成していたが、この長いレンジを上抜けしたことにより、上値を試す展開となり、9月11日に東京市場終値で109.11に上昇した。9月24日に108.55に反落後、9月25日に東京市場終値で109.34に戻り高値を更新した。9月26日に108.97に反落後、10月1日に東京市場終値で109.85に戻り高値を更新。しかし、10月3日に108.76に反落するなどこれまでの上昇ピッチが鈍化している。中長期的な上値ポテンシャルは113円台も考えられるが、RSIなどでは引き続き買われすぎとなっており、随時スピード調整バイアスがかかりやすい展開が考えられる。また、対主要通貨でのドル高によるクロス円の下落基調が逆にドル円の上値抑制要因となっているものと考えられる。
豪ドルは0.9260前後を下抜けしたことで対ドルで下落トレンドが継続。下値反落余地を試す展開となっている。0.8718を下回ったことで、下値目標値は。0.8520〜0.8420、その下は0.7950も考えられ、対円でもまずは94円台を目途に下落圧力要因となっている。一方、カナダドルは8月8日の下値確認以降、反発基調を継続している。9月12日に96.755に反落したが、9月10日の97.699を上回り、第一上値目標値の99.40に対して、19日は99.462に上昇した。しかし、10月2日には97.172に反落した。上値目標値到達による上昇一服となっており、戻りもやや鈍い展開が考えられる。英ポンドは9月19日に終値で179.67に上昇幅を拡大したが、10月3日には175.13に反落幅を拡大している。下値確認後に再度反発しても戻り余地も限定的と予測する。ユーロは東京市場でも1.2596を下回る場合は、更なる下値模索となり、中長期に1.2400台で下げ止まらない場合は、1.1745が次の下値目標値となる。対円では19日の東京市場では140.64に上昇したが、10月2日は133.39に反落幅を拡大。下値余地を試す展開が考えられる。対ドル、対英ポンドでのユーロ安基調が対円での上昇抑制要因と考えられる。北欧通貨はノルウェークローネ、スウェーデンクローナとも短期的な反発基調が一服し、揉み合いから反落余地を試すバイアスの継続が考えられる。
○USD/JPY 10月3日東京市場終値108.76(-0.06)、3日NY市場終値109.76(+1.34)
状態:7月25日に101.90に続伸し、買いシグナル。第二上値目標値102.90に対して、8月1日に102.95に4日続伸した。その後は8月8日の101.70まで5日続落したが、8月20日に103.30に続伸し、買いシグナル。第一上値目標値103.80に対して、8月21日に103.83に3日続伸。8月25日は104.13に戻り高値を更新後、8月28日に103.76に反落した。しかし、9月2日に104.84に3日続伸し、買いシグナル。上昇基調を継続し、9月19日には109.11に戻り高値を更新した。9月24日に108.55に続落したが、9月25日は109.34に反発し、戻り高値を更新した。9月26日は108.97に反落した。10月1日に109.85に上昇し、戻り高値を更新したが、10月2日に108.83に反落し、売りシグナル。10月3日は108.76に続落した。東京市場終値で109.00以上を回復しない限り、反落余地を探る展開を予測する。ただし、3日の海外市場では109.76に上昇しており、ドル円相場は戻り高値圏での攻防が続く展開を予測する。相場は1月27日以降、102.60〜101.30をコアとした長いレンジを上抜けしたことにより、上値を試す展開となっているが、引き続き買われすぎとなっており、スピード調整バイアスが入りやすい展開が考えられる。中長期的には110円を示現したことで、113円台も可能性が出ているが、ドルの全面高によるクロス円の上値の重さが逆にドル円の上値抑制要因となっている状態と考えられる。
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:71.15、BB:110.50と106.00
上値:10月1日東京市場終値109.85を上回り、109.90以上で引けると→上値目標値:110.70、111.00、111.30、111.60 中長期上値ポテンシャル:110.00、113.90、116.00
下値:10月2日に108.83で引け、9月26日東京市場終値108.97を下回り、売りシグナル→下値目標値:108.00、107.70、107.40、107.10、106.60、106.00
○EUR/USD 10月3日東京市場終値1.2643(+0.0019)、3日NY市場終値1.2516(-0.0153)
状態:5月7日に1.3931に反発後、5月9日に1.3835に続落し、売りシグナルとなり下落基調に転換。9月25日に1.2717に安値を更新。9月26日は1.2747に反発したが、9月29日に1.2678に反落し、売りシグナル。10月1日は1.2596に下落し、安値を更新した。10月3日は1.2643に続伸した。東京市場終値で1.2620を下回らない、短期的な反発余地を探る展開を予測する。しかし、3日の海外市場では1.2516で引けており、ユーロの戻りは鈍く、東京市場終値でも1.2590を下回る下落に発展する場合はさらなる下値模索の可能性が高まる展開が考えられる。中長期には1.2400台で下げ止まらない場合は、1.1745が次の下値目標値となる。
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:20.67、BB:1.3070と1.2549
上値:9月26日東京市場終値1.2747を上回り、1.2750以上で引けると→上値目標値:1.2830、1.2860
下値:10月1日東京市場終値1.2596を下回り、1.2589以下で引けると→下値目標値:1.2500、1.2490 中長期下値ポテンシャル:1.2701、1.2420、1.1745
○EUR/JPY 10月3日東京市場終値137.51(+0.12)、3日NY市場終値137.36(+0.01)
状態:2013年12月30日に東京市場終値で144.96に上昇後、下落基調に転換。8月8日136.07と9月8日136.06で二番底を形成後、反発に転じ、9月11日に138.24に3日続伸し、買いシグナル。9月19日に140.64に8日続伸した。しかし、その後は下落基調に転換し、10月3日は137.51に反落幅を拡大。東京市場終値で137.80以上を回復しない限り、反落余地を探る展開を予測する。
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:41.34、BB:140.64と136.66
上値:9月19日東京市場終値140.64を上回り、140.70以上で引けると→上値目標値:141.50 中長期上値ポテンシャル:140.60、140.90
下値:9月8日東京市場終値136.06を下回り、135.99以下で引けると→:下値目標値:135.10、134.80、134.50、134.20 中長期下値ポテンシャル:136.25、135.65、134.80、117.63
○GBP/JPY 10月3日東京市場終値175.13(-1.12)、3日NY市場終値175.327(+0.291)
状態:7月7日に174.99に5日続伸し、戻り高値を更新後、下落基調に転換し、9月8日に169.99に下落した。9月12日に174.26に4日続伸後、9月16日に173.35に反落したが、9月17日に174.98に反発し、買いシグナル。9月19日は179.67に3日大幅続伸となり、戻り高値を更新した。しかし、その後は下落基調に転換し、10月3日に175.13に反落幅を拡大した。東京市場終値で175.60以上を回復しない限り、反落余地を試す展開を予測する。
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:49.56、BB:180.427と171.198
上値:9月19日東京市場終値179.67を上回り、179.80以上で引けると→上値目標値:181.40 中長期上値ポテンシャル:174.20、184.00、194.20
下値:9月13日東京市場終値173.35を下回り、173.19以下で引けると→:下値目標値:171.40、170.80 中長期下値ポテンシャル:168.60、168.00、163.71、160.11、153.85、152.65
○AUD/JPY 10月3日NY市場終値95.227(-0.214)
状態:7月1日に96.423に上昇後、8月7日に94.646に下落した。その後は反発基調に転じ、8月20日に96.365に3日続伸し、買いシグナル。9月5日は98.557に9日続伸し、戻り高値を更新した。しかし、その後は反落基調に転じ、9月15日に96.765に反落幅を拡大した。9月18日は97.719に反発したが、9月23日は96.257に3日続落した。9月24日に96.886に反発したが、9月25日は95.564に反落し、売りシグナル。10月1日は95.146に反落幅を拡大した。NY市場終値で95.600以上を回復しない限り、反落余地を探る展開を予測する。また、対ドルで、豪ドルが下落基調を継続していることも豪ドル円の下落抑制要因と考えられる。
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:39.52、BB:98.589と94.714
上値:9月24日NY市場終値96.886を上回り、97.000以上で引けると→上値目標値:98.600、99.200 中長期上値ポテンシャル:96.60、97.20、98.20
下値:9月25日に95.564で引け、9月23日NY市場終値96.257を下回り、売りシグナル→:下値目標値:94.40、93.80、93.20、92.60 中長期下値ポテンシャル:88.32
○CAD/JPY 10月3日NY市場終値97.612(+0.440)
状態:7月3日に96.097に戻りを拡大後は下落基調に転換し、8月8日に92.989に4日続落となったが、その後は反発基調に転じ、8月21日は94.915に反発し、買いシグナル。9月10日は97.699に戻りを拡大したが、9月12日に96.755に続落した。しかし、9月17日に98.537に3日続伸し、買いシグナル。第一上値目標値99.40に対して、9月19日は99.462に5日続伸した。10月2日に97.172に反落幅を拡大後、10月3日は97.612に反発した。NY市場終値で97.200を下回らない限り、反発余地を探る展開を予測する。
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:53.70、BB:99.430と96.212
上値:9月19日NY市場終値99.462を上回り、99.600以上で引けると→上値目標値:101.20 中長期上値ポテンシャル:107.052、110.30
下値:10月2日NY市場終値97.172を下回り、96.999以下で引けると→下値目標値:95.20、94.60、94.00、93.40 中長期下値ポテンシャル:90.40、89.80、89.20、87.40、84.60、81.60、79.089
○SEK/JPY 10月3日NY市場終値15.082(-0.009)
状態:2013年12月30日NY市場終値16.366をピークに下落基調に転じ、8月7日に14.783に下落。その後は反発基調に転じ、8月15日に14.974に3日続伸し、買いシグナル。8月21日には15.072に3日続伸した。しかし、その後は下落に転じ、8月28日は14.878に5日続落した。9月2日に14.981に3日続伸したが、9月5日に14.808に3日3日続落。9月10日に15.044に3日続伸し、買いシグナル。9月18日は15.337に戻りを拡大した。しかし、その後は反落基調に転じ、9月26日は15.037に反落幅を拡大した。9月30日に15.201に続伸したが、10月3日に15.082に反落した。NY市場終値で15.140以上を回復しない限り、反落余地を試す展開を予測する。
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:50.44、BB:15.308と14.903
上値:9月30日NY市場終値15.201を上回り、15.220以上で引けると→上値目標値:15.38、15.44 中長期上値ポテンシャル:15.58、16.36(2013年12月30日終値16.366)
下値:9月26日NY市場終値15.037を下回り、15.019以下で引けると→下値目標値:14.84、14.78 中長期下値ポテンシャル:14.955、14.653、14.345、14.225
○NOK/JPY 10月3日NY市場終値16.8164(-0.006)
状態:4月2日NY市場終値17.4030を戻り高値に下落基調に転じ、8月6日に16.2942に下落。しかし、その後8月11日に16.5300に3日続伸し、買いシグナル。8月15日は16.6825に7日続伸し、8月21日には16.8960に3日続伸した。しかし、その後は下落に転じ、8月28日は16.7839に5日続落。9月2日に16.9842に3日続伸したが、9月5日に16.7333に3日続落。9月10日に16.8459に反発後、9月11日に16.7904に反落。9月12日に16.8752に反発。9月16日に16.7348に反落後、9月18日に17.1866に続伸。しかし、その後は反落基調に転じ、9月26日は16.9227に反落幅を拡大した。9月30日に17.0632に続伸したが、10月1日に16.8901に反落し、売りシグナル。10月3日は16.8164に3日続落した。NY市場終値で16.8600以上を回復しない限り、反落余地を試す展開を予測する。
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:46.23、BB:17.2253と16.6209
上値:9月30日NY市場終値17.0632を上回り、17.0800以上で引けると→上値目標値:17.24、17.30 中長期上値ポテンシャル:17.28、17.34
下値:10月1日に16.8901で引け、9月26日NY市場終値16.9227を下回り、売りシグナル→下値目標値:16.74、16.68 中長期下値ポテンシャル:16.14、15.46、15.34
10月3日各市場終了時点
10月3日東京市場終値基準。AUD、CAD、SEK、NOKは3日NY市場終値基準。MACD、ストキャスティックス(fast)、パラボリック、RSI、ボリンジャーバンド上限と下限の順番で記載。
外国為替相場は、東京市場終値ベースでは対主要通貨(日本円、英ポンド、スイスフラン、ユーロ、豪ドルの5通貨)でみると、週間ベースでは、対円でドルが続落、対豪ドルでドルが小幅反落したが、対ユーロ、対英ポンド、対スイスフランでドルが続伸した。クロス円は、全ての通貨で続落(円高)した。
上記5通貨にNZドル、北欧通貨を加えたNY市場終値ベースで見ると、週間ベースでは、全ての対主要通貨でドルが続伸した。また、クロス円はスウェーデンクローナを除く全ての主要通貨で反落(円高)した。
外国為替市場では、ドルが堅調。9月の米失業率が2008年7月以来の水準に下げ、雇用者数は市場予想を上回る伸びとなったことで、金融当局が来年利上げに動くとの観測が強まった。
英ポンドは、ほぼ1年ぶりに1ポンド=1.60ドルを下回り、ユーロは2年ぶりに
1ユーロ=1.25ドルに迫った。NZドルと豪ドルはともに値下がりした。
ドルは対ユーロで1.2%高の1ユーロ=1.2516ドル。一時1.2501ドルと、2012年8月以来の高値を付けた。対円では1.2%上げて1ドル=109円76銭。
10月1日には110円09銭と、2008年以来のドル高・円安水準を付けていた。円は対ユーロ でほぼ変わらずの1ユーロ=137円36銭。
英ポンドは1.1%安の1ポンド=1.5973ドル。一時1.5952ドルを付けた。1.60ドルを下回ったのは昨年11月14日以降で初めて。マークイット・エコノミクスの英サービス業購買担当者指数(PMI)指数は、英経済が勢いを失いつつあることを示す新たな兆候と受け止められた。
アジア通貨は週間ベースで5週続落と、1年半で最長の連続安となった。中国経済が失速しつつある中で米国の利上げが見込まれており、新興国資産の需要が後退した。最も下げがきついのは韓国ウォンで、ドルに対して1.7%安。インドネシア・ルピアは1.1%下落。
9月の米雇用統計では、家計調査に基づく失業率 が5.9%に低下し、2008年7月以来の低水準となった。事前予想では6.1%で変わらずと予想されていた。
また非農業部門就業者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比24万8000人増加。事前予想の中央値は21万5000人増だった。前月は18万人増(速報14万2000人増)に上方修正された。雇用統計ではこのほか、平均時給が前月比変わらす。労働参加率は62.7%と、前月の62.8%から低下し、1978年2月以来の低水準となった。
今週の外国為替相場は、引き続き対主要通貨でのドル高基調が継続する中、クロス円は上値の重い展開が考えられる。対主要通貨でのドル高以上にドル円が上昇すれば、クロス円も上昇するが、対他通貨でドル高が加速すれば、クロス円の下落基調が逆にドル円の上値抑制要因として作用する展開が考えられる。
先週、ドル円は一時110円台を示現したが、地政学リスクの継続や株式相場の下落などからスピード調整が入り、高値圏で揉み合いとなった。一方、対他通貨ではドル高が継続し、クロス円の下落要因となった。市場では早期の米利上げ観測を織り込む形でドル高が進行する展開となっている一方、ECBや日銀は金融緩和策を継続中であり、大きなトレンドはドル高が継続しやすい。
対円で見た場合、ドル通貨圏ではドルとカナダドルが堅調地合い、豪ドル、NZドルは引き続き軟調地合いの展開が考えられる。ただし、カナダドルも対ドルでもう一段のドル高の可能性が考えられることから、上値余地も徐々に限定的となる展開が考えられる。一方、対欧州通貨圏(英ポンド、ユーロ、北欧通貨等)では引き続き円の反発余地を試す展開が考えられる。
ドル円については、1月27日以降、102.60〜101.30をコアとした長いレンジを形成していたが、この長いレンジを上抜けしたことにより、上値を試す展開となり、9月11日に東京市場終値で109.11に上昇した。9月24日に108.55に反落後、9月25日に東京市場終値で109.34に戻り高値を更新した。9月26日に108.97に反落後、10月1日に東京市場終値で109.85に戻り高値を更新。しかし、10月3日に108.76に反落するなどこれまでの上昇ピッチが鈍化している。中長期的な上値ポテンシャルは113円台も考えられるが、RSIなどでは引き続き買われすぎとなっており、随時スピード調整バイアスがかかりやすい展開が考えられる。また、対主要通貨でのドル高によるクロス円の下落基調が逆にドル円の上値抑制要因となっているものと考えられる。
豪ドルは0.9260前後を下抜けしたことで対ドルで下落トレンドが継続。下値反落余地を試す展開となっている。0.8718を下回ったことで、下値目標値は。0.8520〜0.8420、その下は0.7950も考えられ、対円でもまずは94円台を目途に下落圧力要因となっている。一方、カナダドルは8月8日の下値確認以降、反発基調を継続している。9月12日に96.755に反落したが、9月10日の97.699を上回り、第一上値目標値の99.40に対して、19日は99.462に上昇した。しかし、10月2日には97.172に反落した。上値目標値到達による上昇一服となっており、戻りもやや鈍い展開が考えられる。英ポンドは9月19日に終値で179.67に上昇幅を拡大したが、10月3日には175.13に反落幅を拡大している。下値確認後に再度反発しても戻り余地も限定的と予測する。ユーロは東京市場でも1.2596を下回る場合は、更なる下値模索となり、中長期に1.2400台で下げ止まらない場合は、1.1745が次の下値目標値となる。対円では19日の東京市場では140.64に上昇したが、10月2日は133.39に反落幅を拡大。下値余地を試す展開が考えられる。対ドル、対英ポンドでのユーロ安基調が対円での上昇抑制要因と考えられる。北欧通貨はノルウェークローネ、スウェーデンクローナとも短期的な反発基調が一服し、揉み合いから反落余地を試すバイアスの継続が考えられる。
○USD/JPY 10月3日東京市場終値108.76(-0.06)、3日NY市場終値109.76(+1.34)
状態:7月25日に101.90に続伸し、買いシグナル。第二上値目標値102.90に対して、8月1日に102.95に4日続伸した。その後は8月8日の101.70まで5日続落したが、8月20日に103.30に続伸し、買いシグナル。第一上値目標値103.80に対して、8月21日に103.83に3日続伸。8月25日は104.13に戻り高値を更新後、8月28日に103.76に反落した。しかし、9月2日に104.84に3日続伸し、買いシグナル。上昇基調を継続し、9月19日には109.11に戻り高値を更新した。9月24日に108.55に続落したが、9月25日は109.34に反発し、戻り高値を更新した。9月26日は108.97に反落した。10月1日に109.85に上昇し、戻り高値を更新したが、10月2日に108.83に反落し、売りシグナル。10月3日は108.76に続落した。東京市場終値で109.00以上を回復しない限り、反落余地を探る展開を予測する。ただし、3日の海外市場では109.76に上昇しており、ドル円相場は戻り高値圏での攻防が続く展開を予測する。相場は1月27日以降、102.60〜101.30をコアとした長いレンジを上抜けしたことにより、上値を試す展開となっているが、引き続き買われすぎとなっており、スピード調整バイアスが入りやすい展開が考えられる。中長期的には110円を示現したことで、113円台も可能性が出ているが、ドルの全面高によるクロス円の上値の重さが逆にドル円の上値抑制要因となっている状態と考えられる。
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:71.15、BB:110.50と106.00
上値:10月1日東京市場終値109.85を上回り、109.90以上で引けると→上値目標値:110.70、111.00、111.30、111.60 中長期上値ポテンシャル:110.00、113.90、116.00
下値:10月2日に108.83で引け、9月26日東京市場終値108.97を下回り、売りシグナル→下値目標値:108.00、107.70、107.40、107.10、106.60、106.00
○EUR/USD 10月3日東京市場終値1.2643(+0.0019)、3日NY市場終値1.2516(-0.0153)
状態:5月7日に1.3931に反発後、5月9日に1.3835に続落し、売りシグナルとなり下落基調に転換。9月25日に1.2717に安値を更新。9月26日は1.2747に反発したが、9月29日に1.2678に反落し、売りシグナル。10月1日は1.2596に下落し、安値を更新した。10月3日は1.2643に続伸した。東京市場終値で1.2620を下回らない、短期的な反発余地を探る展開を予測する。しかし、3日の海外市場では1.2516で引けており、ユーロの戻りは鈍く、東京市場終値でも1.2590を下回る下落に発展する場合はさらなる下値模索の可能性が高まる展開が考えられる。中長期には1.2400台で下げ止まらない場合は、1.1745が次の下値目標値となる。
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:20.67、BB:1.3070と1.2549
上値:9月26日東京市場終値1.2747を上回り、1.2750以上で引けると→上値目標値:1.2830、1.2860
下値:10月1日東京市場終値1.2596を下回り、1.2589以下で引けると→下値目標値:1.2500、1.2490 中長期下値ポテンシャル:1.2701、1.2420、1.1745
○EUR/JPY 10月3日東京市場終値137.51(+0.12)、3日NY市場終値137.36(+0.01)
状態:2013年12月30日に東京市場終値で144.96に上昇後、下落基調に転換。8月8日136.07と9月8日136.06で二番底を形成後、反発に転じ、9月11日に138.24に3日続伸し、買いシグナル。9月19日に140.64に8日続伸した。しかし、その後は下落基調に転換し、10月3日は137.51に反落幅を拡大。東京市場終値で137.80以上を回復しない限り、反落余地を探る展開を予測する。
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:41.34、BB:140.64と136.66
上値:9月19日東京市場終値140.64を上回り、140.70以上で引けると→上値目標値:141.50 中長期上値ポテンシャル:140.60、140.90
下値:9月8日東京市場終値136.06を下回り、135.99以下で引けると→:下値目標値:135.10、134.80、134.50、134.20 中長期下値ポテンシャル:136.25、135.65、134.80、117.63
○GBP/JPY 10月3日東京市場終値175.13(-1.12)、3日NY市場終値175.327(+0.291)
状態:7月7日に174.99に5日続伸し、戻り高値を更新後、下落基調に転換し、9月8日に169.99に下落した。9月12日に174.26に4日続伸後、9月16日に173.35に反落したが、9月17日に174.98に反発し、買いシグナル。9月19日は179.67に3日大幅続伸となり、戻り高値を更新した。しかし、その後は下落基調に転換し、10月3日に175.13に反落幅を拡大した。東京市場終値で175.60以上を回復しない限り、反落余地を試す展開を予測する。
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:49.56、BB:180.427と171.198
上値:9月19日東京市場終値179.67を上回り、179.80以上で引けると→上値目標値:181.40 中長期上値ポテンシャル:174.20、184.00、194.20
下値:9月13日東京市場終値173.35を下回り、173.19以下で引けると→:下値目標値:171.40、170.80 中長期下値ポテンシャル:168.60、168.00、163.71、160.11、153.85、152.65
○AUD/JPY 10月3日NY市場終値95.227(-0.214)
状態:7月1日に96.423に上昇後、8月7日に94.646に下落した。その後は反発基調に転じ、8月20日に96.365に3日続伸し、買いシグナル。9月5日は98.557に9日続伸し、戻り高値を更新した。しかし、その後は反落基調に転じ、9月15日に96.765に反落幅を拡大した。9月18日は97.719に反発したが、9月23日は96.257に3日続落した。9月24日に96.886に反発したが、9月25日は95.564に反落し、売りシグナル。10月1日は95.146に反落幅を拡大した。NY市場終値で95.600以上を回復しない限り、反落余地を探る展開を予測する。また、対ドルで、豪ドルが下落基調を継続していることも豪ドル円の下落抑制要因と考えられる。
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:39.52、BB:98.589と94.714
上値:9月24日NY市場終値96.886を上回り、97.000以上で引けると→上値目標値:98.600、99.200 中長期上値ポテンシャル:96.60、97.20、98.20
下値:9月25日に95.564で引け、9月23日NY市場終値96.257を下回り、売りシグナル→:下値目標値:94.40、93.80、93.20、92.60 中長期下値ポテンシャル:88.32
○CAD/JPY 10月3日NY市場終値97.612(+0.440)
状態:7月3日に96.097に戻りを拡大後は下落基調に転換し、8月8日に92.989に4日続落となったが、その後は反発基調に転じ、8月21日は94.915に反発し、買いシグナル。9月10日は97.699に戻りを拡大したが、9月12日に96.755に続落した。しかし、9月17日に98.537に3日続伸し、買いシグナル。第一上値目標値99.40に対して、9月19日は99.462に5日続伸した。10月2日に97.172に反落幅を拡大後、10月3日は97.612に反発した。NY市場終値で97.200を下回らない限り、反発余地を探る展開を予測する。
MACD:売り、ストキャス:買い、パラボリック:売り、RSI:53.70、BB:99.430と96.212
上値:9月19日NY市場終値99.462を上回り、99.600以上で引けると→上値目標値:101.20 中長期上値ポテンシャル:107.052、110.30
下値:10月2日NY市場終値97.172を下回り、96.999以下で引けると→下値目標値:95.20、94.60、94.00、93.40 中長期下値ポテンシャル:90.40、89.80、89.20、87.40、84.60、81.60、79.089
○SEK/JPY 10月3日NY市場終値15.082(-0.009)
状態:2013年12月30日NY市場終値16.366をピークに下落基調に転じ、8月7日に14.783に下落。その後は反発基調に転じ、8月15日に14.974に3日続伸し、買いシグナル。8月21日には15.072に3日続伸した。しかし、その後は下落に転じ、8月28日は14.878に5日続落した。9月2日に14.981に3日続伸したが、9月5日に14.808に3日3日続落。9月10日に15.044に3日続伸し、買いシグナル。9月18日は15.337に戻りを拡大した。しかし、その後は反落基調に転じ、9月26日は15.037に反落幅を拡大した。9月30日に15.201に続伸したが、10月3日に15.082に反落した。NY市場終値で15.140以上を回復しない限り、反落余地を試す展開を予測する。
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:50.44、BB:15.308と14.903
上値:9月30日NY市場終値15.201を上回り、15.220以上で引けると→上値目標値:15.38、15.44 中長期上値ポテンシャル:15.58、16.36(2013年12月30日終値16.366)
下値:9月26日NY市場終値15.037を下回り、15.019以下で引けると→下値目標値:14.84、14.78 中長期下値ポテンシャル:14.955、14.653、14.345、14.225
○NOK/JPY 10月3日NY市場終値16.8164(-0.006)
状態:4月2日NY市場終値17.4030を戻り高値に下落基調に転じ、8月6日に16.2942に下落。しかし、その後8月11日に16.5300に3日続伸し、買いシグナル。8月15日は16.6825に7日続伸し、8月21日には16.8960に3日続伸した。しかし、その後は下落に転じ、8月28日は16.7839に5日続落。9月2日に16.9842に3日続伸したが、9月5日に16.7333に3日続落。9月10日に16.8459に反発後、9月11日に16.7904に反落。9月12日に16.8752に反発。9月16日に16.7348に反落後、9月18日に17.1866に続伸。しかし、その後は反落基調に転じ、9月26日は16.9227に反落幅を拡大した。9月30日に17.0632に続伸したが、10月1日に16.8901に反落し、売りシグナル。10月3日は16.8164に3日続落した。NY市場終値で16.8600以上を回復しない限り、反落余地を試す展開を予測する。
MACD:売り、ストキャス:売り、パラボリック:売り、RSI:46.23、BB:17.2253と16.6209
上値:9月30日NY市場終値17.0632を上回り、17.0800以上で引けると→上値目標値:17.24、17.30 中長期上値ポテンシャル:17.28、17.34
下値:10月1日に16.8901で引け、9月26日NY市場終値16.9227を下回り、売りシグナル→下値目標値:16.74、16.68 中長期下値ポテンシャル:16.14、15.46、15.34