③ 岐阜大学獣医学科に進学しているI君が、3月下旬に塾へ寄ってくれていました。（場所も近いので1年に2・3度であっているようですが）新6回生だから来年は獣医の国家試験のようだが、獣医医師の免許は取得しても仕事としては獣医にはならないのだろうか。無類の昆虫好きで、（いつか、ちょっと気味悪い虫をヘビトンボだと教えてくれたかな）将来は獣医の仕事のかたわらに昆虫博士にでもなるのかと思ったりもしていた。ちなみに私の姪も獣医なのだが、そういう筋からも、獣医の給与の悪さはよく知っている。開業しないと経済的には満たされないか。そんな理由もあるのだろう。ライカンスロープ伝説（狼男）の話をしながら、今研究している狂犬病ウイルスの話もしてくれましたね。ウイルス大好き青年だから（笑い）、自ずとそういう関係の研究者になりたいようだが、どうせなら結核菌を発見したロベルト・コッホの名を冠したコッホ賞でも取るようなコロナ研究の一流の科学者になって欲しいものですね。
① ゴールデンウイークの間に、岐阜大学を卒業して、今春から、中学校の理科教師になったK君やM君あたりが、塾へ寄ってくれていました。まあ、寄ってくれるのはありがたいのですが、このコロナ渦中です。まして阪神間からと聞けば、ちょっと警戒していました。コロナに、感染すれば、経済的にはもちろん、仮に、軽症であっても濃厚接触者ということで、家族や知人全員が2週間以上の時間的な拘束を受けることにもなりかねないので、早々と、お引き取りいただいたわけです。（笑い）まあ、許してください。それ以上の他意はないのです。
② 「あなたに」西宮、宝塚を含む北摂地区のそれも大阪府内に在住する、呼吸器内科医なら経験や知識が未熟であろうともコロナの前線へは、当然送り出されていったのでしょうが、一日過ぎるごとに父としては、秘かに、私自身の心象が脆弱にならぬよう、ささやかなエールとオベーションを送っているのですが、職業的倫理感や使命感が最優先事項でしょうから、であろうとなかろうと「現実に直面する職業」を選んだあなたを私は誇りに思っています。
どんな高尚な理論も思想もコロナという現実の前にはなすすべはないはずだ。だからこそ、塾からたくさんの医者を輩出しておきたい、それが私の真意です。そして約束の12年というわけです。
