人が人として生きていく上で、誰もが経験しなければならない一時期、日本語では思春期という。それは思私期でもある。他者と自己との存在のへだたりが幼かった頃よりはるかに鮮明になる時期でもある。「私は何者か？」「人はなぜ生きるのか？」そういう内的な氾濫を招く確たる要素にもなりえる。「私に思い至る」そういう時期なのです。ある人にとって、宗教や哲学に深い啓示を受けて、宗教者にあるいは、哲学者に今後を決定する時期かも知れませんね。ニーチェの超人思想や、太宰の人間失格や、ドフトエスキーの罪と罰の主人公ラスコーリニコフが描く「選ばれし者たち」という妄想とも現実ともつかぬ日々も多かれ少なかれ誰にとっても、また、ある時期でしょう、自意識の過剰が招くあざとい罠に似ている。「私は、なぜ在るのか？」若い頃の私にとっても、それは、かなり困難な問題でした。理工学書を読むべき人間が、哲学書ばかりを読んでいた時期もありました。「自らの生を明確にしたい」そういう焦燥だったのでしょうね。人の生は、どういう人であれ、あきれるほど慎ましやかで、尚、儚げものですね。だからこそ、「君はベストを尽くして！」と思いますが。
B配点（英数理各600点）2104/2700は、78％を要求された。センター85％として2次75％ほどか。かなり高い。Ａ配点にいたっては2260/2700で84％足らず。センターさえ84％も取れていない受験生もいただろうからやさしいとはいえ、2次でそれ以上に要求されるのは酷というものですね。
京大の工学部は540－580/1000になる。センター200点、受験生の平均が160-170点ほどか、2次800点、数学は4完、75％はたやすかったろうか、で200点、他教科580-370＝210/550 他教科は40％切っても合格だったろう。（正確には38.2％）もう1教科得意なら、合格は確実だったろう。電子、電気系がやや高かったのは意外だったが。京大は2次50％がまあ、1つの目安としてみているが、結果は例年並だったということだろうか。
阪大工学部はセンター350点、2次650点 最低点は555-575点 センター280ほどが受験生レベルか575-280＝295/600 49% が2次レベルということになる。数学の難度に比べてやや高いという印象もあるが。医学部2次が64％ということ、歯学部2次が55％弱と比べてということだが。
ここ数年、京大は、易化傾向にあるし、阪大の入試問題は、傾向が絞りにくい。そう見るのが一般的だろう。
23年度最低点が公表されて、1024.15/1300 78% ということになる。センター85、6％もとれば2次は、65％足らずだったろうか。私の予想は、1100の方に近い感触だったが、実際は1000に近いほうにその針は振れたということだろう。多分、その1点が勝負の分かれ目になっただろうか。私は、ため息混じりに、そして、やや、静かに動揺している。その結果は、やはり、私には手痛い。
