美多哲夫★新・月の起源★

月はゆっくり地球に接近して激突したが、奇跡的に破壊を免れて、地球を回る衛星となった。

太古の火星は温暖化と寒冷化を繰り返していたかもしれない

2020-05-29 19:02:36 | news
NASAの火星探査車「キュリオシティ」が、太古の火星に水が数百万年も流れ続ける温暖な時期があった証拠と湖が凍ってしまう寒冷な時期があった証拠を発見した。
【2020年5月27日 NASA】

太古の火星に水が存在したことは確実視されている。火星上空を周回する探査機や地表に着陸した探査車などによって、水が干上がったことで形成された地形や鉱物が続々と発見されているからだ。さらには有機物も見つかっている。水と有機物とくれば、生命が存在したのか(そして今も生き残ってるのか)と考えたくなるところだが、過去の火星がどのような環境だったのかを調べるのは容易ではない。特に、湿潤な環境を維持できるほど温暖な気候であったかどうかは重要な問題である。
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アストロ天文ニュース

望遠鏡と探査機の連係プレーで木星大気の深部を見通す

2020-05-16 22:32:35 | news
ハッブル宇宙望遠鏡、地上のジェミニ天文台、そして木星を間近で観測する探査機「ジュノー」による多波長の同時観測で、木星の大気構造に関する長年の謎が解き明かされた。
【2020年5月15日 NASA/ジェミニ天文台】

ガリレオが人類で初めて望遠鏡で木星を観測してから400年以上が経つ。太陽系最大のこの惑星については天文学者からアマチュア天文ファンまで、地上の天体望遠鏡から宇宙望遠鏡、探査機まで数多くの観測研究が行われてきたが、縞模様や目玉のような大赤斑といった特徴的な模様を作り出す大気については未だ謎が多い。
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アストロ天文ニュース

隕石が物語る40億年前の火星環境は地球と似ていた

2020-05-13 18:28:19 | news
40億年前の火星に起源を持つ隕石から、有機窒素化合物が検出された。現在の火星は乾いた苛酷な環境で、こうした化合物はすぐに破壊されてしまう。太古の火星は、水や多様な有機物に富む、初期の地球のような惑星だったのかもしれない。
【2020年5月12日 JAXA宇宙科学研究所】

火星の環境に関しては、火星を直接訪れた探査機によって数多くの知見がもたらされているが、火星の試料を地球で直接分析することも研究の上では欠かせない。それが可能なのは、火星で形成された岩石が隕石の衝突などで火星重力圏から飛び出し、地球へ飛来した「火星隕石」が見つかっているからだ。
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ボリソフ彗星からの水が示す活動性や太陽系彗星との相違

2020-05-08 20:30:06 | news
史上2例目の恒星間天体であるボリソフ彗星が水分子を放出する様子が観測された。太陽系の彗星とは異なる特徴がいくつか見つかっている。
【2020年5月7日 NASA】

2019年8月30日に発見されたボリソフ彗星(2I/Borisov)は、その後の追観測によって、2017年10月に発見されたオウムアムア(1I/'Oumuamua)に続く史上2例目の恒星間天体(太陽系の外からやってきた天体)であることが明らかになった。また、早い段階から彗星活動が確認され、史上初の恒星間彗星でもあることがわかっている(参照:「観測史上2例目の恒星間天体、新発見のボリソフ彗星」)。ボリソフ彗星は2019年12月8日に近日点を通過し、現在は太陽から約3.8天文単位の距離(火星軌道と木星軌道の間)にあって、太陽から遠ざかりつつある。
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